根室市役所が縁故採用をしているという噂は昔からあり、多くの市民はそれが事実であると思っている。身近にそうした例をいくつか見聞きしているからだろう。しかし、公務員の縁故(コネ)採用は許されざる犯罪である。にもかかわらず市議会からも調査や追求の声が上がったことはない。
(ebisuはいつもは具体的な論拠を挙げているが今回はナシ。最近の事例も含めて知っていることがあるから婉曲に書いている、ご迷惑がかかるから具体的例を挙げないだけ。もちろん、同じような話はたくさんの市民の知るところだろう。)
 若者たちが夢と希望を抱いて地元に残りたいと思っても、一部の者たちがやりたい放題では、幻滅して都会へより公平なチャンスを求め出て行く者が増える。よくみたら根室の人口減少が加速する原因を作っているのは一部の根室人たち。根室の中に利害で結びついたネットワーク=「ムラ」がある。たった1割ほどしかいないのになぜか「おーるねむろ」を自称している。9月に行われた市長選挙で「おーるねむろ」が支持した現職は有権者数の36.3%しか得票がなかった。「おーるねむろ」と言わないと後ろめたいのかも知れぬ。

 根室の悪弊は子どもたちや孫たちのために一つ一つ改めなければならぬ、それが根室に住んでいる大人の義務。

 #2829のコメント欄に寄せられ「不正採用事件」の新聞報道から2件をピックアップして、根室市民の意識変革のきっかけとしたい。

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広島呉市の職員不正採用事件、小笠原前市長を逮捕

 広島県呉市消防局の不正採用事件に絡み、市の昨年の一般行政職採用試験でも職員の不正採用を行っていたとして、広島地検特別刑事部は24日、前市長の小笠原臣也容疑者(71)を地方公務員法違反(任用基準違反)容疑で逮捕、前市助役の広田左一(62)、宮久保憲治(58)両被告(虚偽有印公文書作成罪などで起訴)を同容疑で再逮捕した。

 小笠原容疑者は容疑を否認、他の2人は認めているという。地検は受験者側から小笠原容疑者らへの見返りの有無について追及する。

 調べでは、3人は共謀し、昨年7~8月の間に、一般職員採用試験の成績に基づかず、1次試験で不合格だった受験者2人を合格させ、採用候補者名簿に記載、採用を決めた疑い。

読売新聞) - 8月24日20時52分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060824-00000311-yom-soci

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消防局員採用で合格名簿偽造、広島・呉の元局長ら逮捕

広島県呉市消防局の職員採用試験をめぐり、虚偽の成績一覧表を作成するなどしたとして、広島地検特別刑事部は12日までに、元市消防局長の佐々木孝之(60)、市消防局次長の池本誠一(59)元市消防局総務課長補佐の谷本義伸(50)の3容疑者を虚偽有印公文書作成、同行使の疑いで逮捕した。
3人は容疑を認めているといい、地検は3人が特定の受験者を合格させるために不正を行ったとみて追及する。 調べでは、3人は共謀し、昨年秋の採用試験で、応募があった192人のうち数人の受験者について1次試験の得点を水増しし、虚偽の合格名簿を作成するなどした疑い。

3人は当時、採用試験の成績一覧表を作成したり、決裁したりする立場にあった。1次試験は「一般教養」と「消防適正」の筆記試験で、水増しされた受験生数人はいずれも合格。最終的に今春、10人が採用されている。(2006年7月12日19時9分 読売新聞

呉市前消防局長ら逮捕 広島地検 次長・課長補佐も採用試験に手心
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200607130049.html
呉市消防局不正採用 市民ら動揺
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200607140034.html

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 一次試験の不正は簡単に防ぐことができる。根室管内4町が共同でやっている職員採用試験に根室が参加すればいいだけ。これだけで学力が低い縁故採用を排除できる。二次試験の不正は市長や根室市の幹部職にある者たちがでたらめだったら残念だが防ぎようがない。
 市政と癒着する業者の存在も市の幹部職員の精神的腐敗という土壌に咲くあだ花である。

 コネ採用には複数の市役所幹部職員が関係していると推測できる、こういうことは強い権限がなければできないからだ。それが部長職の権利だと勘違いをしている者もなかにはいるのではないか。犯罪だと思っている部長職が一人でもいたら、こうしたことはとっくに消滅していただろう。そういう意味で部長職以上の職位にある者たちは一蓮托生。
 しっかりした見識をおもちの部長職がひとりでもおいでなら、声を上げたらどうですか?もちろん袋叩きは目に見えていますが、それでもこどもたちやこれから生まれてくる孫たちのために、公正な根室の町を残しませんか?

 いまオリンピックに関連して、国立競技場の取り壊し工事で談合の疑いが国会で追及されている。一番札を引いた業者が落札できなかったことがきっかけのようだ。似たようなことは根室でもあった。市立根室病院建て替えの競争入札で一番札を入れた業者に落札させず、市は緊急幹部会を開いて協議、除雪協力を理由に二番札を入れた業者へ落札させた。これではデキレースだ、最初から落札業者が決まっていたことをうかがわせる。事前にそんな条件提示はなかったのである。
 オリンピック工事に関してこんなことが行われたら、幹部会(部長職)のメンバーは全員逮捕されるのではないだろうか?
 ebisuは12年前に35年ぶりにふるさとに戻ってきて、まるで時間が止まったかのような根室に驚き、地域医療と教育をテーマに自分の意見をブログで書き続けている。

 先の市長選挙では根室に縁もゆかりもない鴨志田リエさんが対立候補となってくれ、3期ぶりに市長選挙が実現した。選管が選挙広報も出さず、選挙運動用の政策ビラ配布がOKである旨についての説明をしないという重大な不手際があった。選管も仕事がたるみきっている。
 共産党を除く市内の主要政治団体および経済団体がことごとく現職支持したにもかかわらず、投票率は上がらず、3期目を迎える現職への支持票は36.3%しかなかった。
 「オール根室」を叫んでいるのはこのうちの三分の一以下で、おそらく有権者の1割に満たない。そういう人たちが「オール根室」を叫びながら、自分たちの利害を優先して市政を壟断している。悪気のない人もその中に混じっているだろう、だったらはやく抜けた方がいいよ。

 自分の損得を先に考えたらダメだ、ふるさとを変えよう、こんな悪弊はもうたくさん。根室はいい町だと胸を張れるような町にしたい。もうすこしこの町をよくしてから、こどもたちと孫たちへ渡したいと願っている市民は過半数を超えているのだろう。ebisuもそういう思いを抱いている微力な市民の一人だが、言うべきことは言うよ、悔いを残したくないから。

 ■ 仕事は正直に誠実に、渾身の力でやろう
 ■ 小欲知足
 ■ 売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし


*#2813 根室市役所の改革はコネ採用の廃絶から Sep. 20, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-18-1

 #2798 公正な採用のために:根室市役所職員採用に第三者機関のチェック導入を! Sep. 5, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-05

 #2829 根室市の改革はコネ採用の廃絶から part-2   Oct. 7, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-10-07


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