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#2829 根室市の改革はコネ採用の廃絶から part-2   Oct. 7, 2014 [24. 根室の旧弊・悪弊を取り除くために・・・]

 市役所のホームページを改めてみたら、職員採用募集要領が2種類ある。Ⅰ期試験(7月大卒対象)とⅡ期試験(高卒・短大卒対象)の2種類あることがわかった。(最初に見たときには一本しかなかったはずだが、検索の仕方がまずかったのだろか?現在は資料がいくつもブラ下がっている。)

 平成25年の応募数と採用数に関する資料も載っていた。
「根室市職員採用試験試験実施状況」
*http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/7e3a82eb6a49d7214925783700168982/$FILE/H25.pdf

 この表で一般事務職をみるとⅠ期試験(大卒対象)で応募24名に対し採用2名、Ⅱ期試験での応募22名(高卒・短大卒対象:短大卒4名含む)で採用数3名(短大卒はゼロ)となっている。
 ところが根室高校の進路資料では平成25年度は5名となっている。こんな基本的な数字のカウントを市役所も高校も間違えるはずがないという前提で考えると、試験で採用3名というのは事実だろう。そして根室高校では進路指導室が生徒の申告に基いて集計しているから、間違いなく5名が一般事務職として採用されたのだろう。ならば双方の数字の差の2名はこの採用試験の枠外でなされた採用としか読めない。まさか別枠で2名採用したわけではあるまい。市役所と道立高校、どちらも公的な機関だから、わけのわかる説明責任をすべきだろう。両方の資料の数字が正しいと假定すると、説明責任が生ずるのは市役所側である。こういう細かいと思えるようなことでもことは重大だから、市議は市議会で市長に説明を求めブログなどで市民へ報告する義務がある。公正で活気のある町をつくるために具体的な提案をすることと市政チェックは市議および市議会の重要な職務だ。九月の市長選挙では現職を支持した有権者は36.3%で市民の三人に一人強にすぎず、多くの市民が市政の変革を求めていることが明らかになった。
(根室高校側の資料は「平成25年度卒業生」となっているから、市役所側の「平成25年度」の採用資料と期間にずれはない。採用試験は平成25年7月と9月に行われたのだから。)

*根室高校ホームページ「進路」
http://www.nemuro.hokkaido-c.ed.jp//?page_id=31


 平成24年度と平成23年度の資料は市役所ホームページにはないが、根室高校側の進路資料によると、それぞれ5名、4名が採用されているから、根室高校の独占、それどころか試験での採用3名に対して根室高校側の資料では5名だから、見ての通り2名オーバフローしている。資料は数字の齟齬を語るだけだから理由がわからない。

#2813から引用
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<参考データ>
 根室高校新卒の採用実績(根室高校ホームページの進路実績より)
  H23年  4+1
  H24年  5+1
  H25年  5+1・・・(+1は消防署)

 今年の募集は
  一般事務職 若干名
  消防職      1名
  保育士    若干名
  土木技師   若干名
  一般事務職   1名(病院)
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 市役所職員採用についてはとかくの噂があるから、採用試験資料は第三者機関が監査すべきだ。一番よいのは、中標津町・別海町・標津町・羅臼町が4町共同でやっている職員採用試験に根室市が加わることだ。別海町は共同で採用試験をすることで、それまであった町職員幹部や市議の子どもなどのコネ採用を払拭できたという。1市4町共同で職員採用試験をやれば情実の入る余地がなくなり、「噂」も立たなくなる。市議会はこういう提案を決議してもらいたい。一つ一つ丁寧に改善を積み重ねることが大事だ。
 旧弊・悪弊の類はは一つ一つ潰して、若者たちが希望をもてるフェアな町をつくろう。


*#2813 根室市役所の改革はコネ採用の廃絶から Sep. 20, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-18-1

  #2798 公正な採用のために:根室市役所職員採用に第三者機関のチェック導入を! Sep. 5, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-05

  #2830 市役所職員のコネ採用は犯罪:意識を変えよう Oct. 8,2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-10-08


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<7日23時追記>
 公務員のコネ採用は犯罪なのですが、根室の空気はコネ採用が不正であるという意識が希薄に見えます。市議会だって一度も追及したことがないのではありませんか?
 投稿欄に広島県呉市で起きたコネ採用事件のURLの紹介があったので、参考のために転載します。2006年の事件です。
「不正採用、縁故採用に関する記事とか」
http://d.hatena.ne.jp/raskas/20060714
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広島呉市の職員不正採用事件、小笠原前市長を逮捕

 広島県呉市消防局の不正採用事件に絡み、市の昨年の一般行政職採用試験でも職員の不正採用を行っていたとして、広島地検特別刑事部は24日、前市長の小笠原臣也容疑者(71)を地方公務員法違反(任用基準違反)容疑で逮捕、前市助役の広田左一(62)、宮久保憲治(58)両被告(虚偽有印公文書作成罪などで起訴)を同容疑で再逮捕した。

 小笠原容疑者は容疑を否認、他の2人は認めているという。地検は受験者側から小笠原容疑者らへの見返りの有無について追及する。

 調べでは、3人は共謀し、昨年7~8月の間に、一般職員採用試験の成績に基づかず、1次試験で不合格だった受験者2人を合格させ、採用候補者名簿に記載、採用を決めた疑い。

読売新聞) - 8月24日20時52分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060824-00000311-yom-soci

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職員採用巡る贈収賄容疑で福島石川町長ら5人逮捕

 

 町職員採用に便宜を図った見返りに現金計800万円を受け取ったとして、福島県警捜査2課と石川署は21日、同県石川町長の西牧立博容疑者(60)(石川町塩沢)を収賄の疑いで逮捕した。

 また、現金を渡したとして同町議秋山孝(62)(同町長郷田)、団体職員大平周一(49)と妻の美代子(48)(いずれも同町南山形)、無職大竹重信(54)(同町板橋)の4容疑者贈賄の疑いで逮捕した。

 調べによると、西牧容疑者は2005年に行われた同町職員の採用試験で、大平、大竹容疑者の息子を合格させるよう持ちかけられ、それぞれの側から現金300万円、500万円を受け取った疑い。秋山容疑者大竹容疑者がわいろを渡す際の仲介役を務めた疑い。同町が今年度に採用した職員は大平、大竹容疑者の息子だけだった。

 西牧容疑者は1990年に初当選。91年の町議選では立候補者に現金を配ったとして公選法政治家の寄付行為禁止)違反の罪で在宅起訴され、最高裁禁固3月、執行猶予2年の有罪判決が確定、確定前に辞職した。97年の町長選で返り咲き、現在は通算4期目。

(2006年7月21日11時25分 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060721ic03.htm

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★職員採用で汚職か 町幹部ら5人聴取 福島・石川★

 

 福島県警捜査二課と石川署は16日までに、同県石川町の職員採用をめぐり不正があった疑いがあるとして、贈賄容疑で町役場から関係書類を押収、町幹部ら職員5人と関係者から事情を聴いた。県警は贈収賄事件として立件を視野に捜査している。

 調べでは、不正が疑われているのは本年度の大卒職員採用。受験者の近親者から町幹部に利益供与があり、2次試験(面接)の選考結果がゆがめられた疑いがある。

 石川町が本年度採用した大卒職員は2人。受験者18人のうち、県町村会主催の1次試験(昨年7月)に合格した9人を対象に昨年秋、町幹部による面接などの2次試験を行い、採用した。町内では今春以降、新規採用職員の出身地が地域的に偏っていることなどから、選考の公平性を疑問視する声が出ていた。

 県石川地方町村会のベトナム視察旅行から16日帰国した西牧立博町長は「(福島)空港で総務課長から聞き、驚いている。捜査を受けたことは誠に残念だが、容疑に心当たりはない。詳細が分かり次第、町民に説明したい」と語った。

河北新報 2006年07月16日日曜日

http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2006/07/20060717t63012.htm

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消防局員採用で合格名簿偽造、広島・呉の元局長ら逮捕

 

広島県呉市消防局の職員採用試験をめぐり、虚偽の成績一覧表を作成するなどしたとして、広島地検特別刑事部は12日までに、元市消防局長の佐々木孝之(60)、市消防局次長の池本誠一(59)元市消防局総務課長補佐の谷本義伸(50)の3容疑者を虚偽有印公文書作成、同行使の疑いで逮捕した。
3人は容疑を認めているといい、地検は3人が特定の受験者を合格させるために不正を行ったとみて追及する。 調べでは、3人は共謀し、昨年秋の採用試験で、応募があった192人のうち数人の受験者について1次試験の得点を水増しし、虚偽の合格名簿を作成するなどした疑い。

3人は当時、採用試験の成績一覧表を作成したり、決裁したりする立場にあった。1次試験は「一般教養」と「消防適正」の筆記試験で、水増しされた受験生数人はいずれも合格。最終的に今春、10人が採用されている。(2006年7月12日19時9分 読売新聞

呉市前消防局長ら逮捕 広島地検 次長・課長補佐も採用試験に手心
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200607130049.html
呉市消防局不正採用 市民ら動揺
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200607140034.html
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コメント 4

先生

余計な(貴重な?)二人
一人あたりの生涯年収を2億とすると
二人で4億
勤続40年としてだから年平均で1000万円の負担
たった3万人の根室の人口でこれを養います

若者の就職難対策予算にしては大きすぎるし
何よりも公の利益に適っていません
ただ・・・親世代としては全面的に否定もできない
運命のクシャミです
by 先生 (2014-10-07 16:22) 

ZAPPER

そちらは、時間の流れが緩やかなのでしょうか?
8年以上前のネタです。
http://d.hatena.ne.jp/raskas/20060714
by ZAPPER (2014-10-07 22:08) 

ebisu

先生さんへ

ようこそいらっしゃいました、初お目見えのハンドルですね。

根室は財政豊かな町です。予算総額は165億円もあります。自主財源ですか?市税収入は27億円もありますよ。
だから、このところ気前よく毎年17億円ものお金を病院事業へつぎ込んでいますが、財政はびくともしません。残りが10億円もあります。
あ、これでは職員の給料すら出ませんね。心配ご無用、市債を発行して赤字の穴埋めをすればいいだけですから。
借金の山は次の市長と次の世代がなんとかするでしょう。

3期目、そんな感覚で市政運営をしているのかな?支持したのは有権者の36.3%だけ。
by ebisu (2014-10-07 23:09) 

ebisu

ZAPPERさんへ

お示しのURLの記事を本欄へ追加しておきます。
ありがとうございます。

by ebisu (2014-10-07 23:17) 

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