先ほど(4月27日)お昼のNHKニュースを見ていたら、相撲の稽古総見が流れた。

 白鳳が片手を挙げて小さく「オイデ、オイデ」をした。蒼国来を土俵に呼んでいる。最初の稽古相手に横綱が蒼国来を指名したのだ。

「しばらく稽古ができなかっただろうから、オレが稽古をつけてやる」

 白鳳は一言も言葉を発していないが、あのしぐさ(オイデ、オイデ)には言葉も必要ないほど思いがこもっていた。

 意外なできごとに、蒼国来うれしくてうれしくて、何度も頭を下げながら土俵に駆け寄り、こどもが横綱にじゃれるように白鳳にぶつかっては転がされていた。背中についた土が勲章に見える。

 蒼国来、(あらぬ疑いをかけられていろいろ苦労があったが、)心はすっかり癒されただろう。
 それどころか生涯忘れえぬ思い出の日となったのではないだろうか。

 稽古で人の心を癒すことができる横綱、白鳳は心技体ともに立派な横綱、理想の日本人だ。
 日本人の誇り、
「いいぞ、横綱、日本一!」


 
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