三名の市議が病院建て替え問題に関して総事業費が半月前の説明よりも7億円も増額されたことに憤り、質問及び要望事項を箇条書きにしてH市長へ提出してからすでに3週間がすぎた。

 ところが市民説明会開催の具体的スケジュールがいまだに明らかになっていない。市議三名は公開質問状に回答期限を入れなくても工事着工前に市民説明会開催がなされるようなスケジュールでH市長から回答があるものと思っていたのかもしれない。

 しかし、文書での回答がなく、市民説明会も開催されないまま工事着工がなされる可能性がある。
 そうなればわずかに残っている市議とH市長の信頼関係も完全になくなってしまうのだろう。今年度起債対象分の7000万円弱の工事開始は12月と聞いている。総事業費のわずか1%にすぎないこの部分が試金石になる。そして来年度起債分の行方は不透明である。病院収益の悪化が明らかになれば道庁と国は起債を許可できない。
 仕事の基本を無視した病院運営の中で、常勤医師はそれぞれの理由で次々と辞めつつある。信頼・正直・誠実・仕事の基本といった言葉を忘れたかのような医師招聘策も混乱の極みにある。そういうわけで病院収益の悪化は歴然としている。
 しゃにむに進めたら、病院赤字は年間20億円に達し、根室市の財政破綻を招来する危険域に入る。打つ手がなくなり、穴埋めするために職員給与の大幅削減を実施せざるをえなくなる。それが20%になるのか30%になるのかebisuにはわからない。市議が要求すれば財務課が計算してくれるだろう。
 H市長は三名の市議を怒らせないほうがいい。正直に誠実に対応するのが一番よい。否、そうするしか道はない。

 工事差し止め仮処分申請はできるが、そこまで3名の市議はやらないだろうとH市長はたかをくくっているのだろう。その通りかもしれないが、正直に・誠実に対応しなければH市長にとって事態がさらに悪化することになる。そこまでだろう。
 市議3名とebisuの動きはまったく別である。相互に自立しながら、結果を見れば連動していることになるのかもしれない。
 26日と27日に開催される第3回定例市議会で2会派を含む4名の市議が市立病院問題で質問をする。そのうち2名が要望書に名を連ねた議員である。

 それにしても、市立病院問題一つとってもたいへんな問題なのに、たったの二日間しか市議会を開催しないのはなぜだろう?病院建て替え問題一つとっても、たった二日だけで論議が尽くされるはずもない。おまけに質問時間は制限があって、たった25分しか許されていない。一問一答方式での質問すらできないというからあきれてしまう。誰がこのようなくだらない規則を作ったのだろう?市議会も市長もきちんと議論をする気があるように見えるだろうか?
 質問時間や質問の形式について議会改革が必要だろう?くだらないルールはさっさと廃棄すべきだ。
 議会改革調査特別委員会があるから、委員長殿、ぜひこれらの点も検討対象に入れてはくれないだろうか?



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*本田市議のブログに載った新病院建設事業の進め方に関する「要望書」
http://nimuoro.typepad.jp/honda/2010/10/post-d21d.html