歯舞産オヒョウの刺身と北の勝『搾りたて』

 今夜のオヒョウは歯舞産。東京ではレストランではヒラメのフライにオヒョウを使うところが多い。33年も前の話だが、渋谷の某レストランもヒラメのフライはオヒョウだった。
 食卓に載ったオヒョウは、うっすら肌色の色がついて透明だ。鮮度がよいので歯ざわりは幾分しこしこしている。昨日上がったものだろう。昨年の『搾りたて』をお気に入りのぐい呑みでちびりとやりながら、山葵を載せて口に運ぶ。根室ならではだ、よきかな古里。
 食が細いから食べ物は少量ずつあればいい。酒も少しで十分だ。干したチカを焼いて2本食べる。8センチほどの小ぶりのものを頭からがぶりとやる。少し味がついていて、香ばしくていい。喉を通る前にうっすらとした苦味が舌を撫でる。地元の大島商店の品だ。酒がすすむ。北海道産のジャガイモ、キタアカリを使った手造りコロッケもいい味だ。
 昼間はマイナス4度、寒い空からときおり大粒の雪がひらひら舞い降りていたが、さっぱり積もらない。
 のんびりいい日曜日である。Hirosukeさんのブログをあちこち覗いて、必要なところはプリントアウトしておいた。教えられるな。トコトンのめりこむ男たちがいる。
 ギリシャ語とラテン語をやりながら、ヴィトゲンシュタインを原書で読んでいたTさんは翻訳家だ。母校に残って週2回東大へ教えに行っているTさん、ある私大の経済学部長のSさん、皆学生時代にのめりこむように勉強していた。哲学のIはそれほどのめりこんでいたようには見えなかったが、私が見抜けなかっただけだろう。Hirosukeさんもそういう種類の人のようだ。似た匂いがする。
 このまえのトラックバックだったか、自分のブログに【ニムオロ塾】のリンクを張ってくれていた。Hirosukeさんがコメントした記事を閲覧できるように仕掛けてあった。あんなリンクの張り方ができるのか。私の化石化した技術に比べると新しい。何かソフトがあるのだろうか?私には???である。
 オホーツク海から太平洋へと抜ける北風は、昨夜から高いところでゴーっと音を響かせマイナス6度の冷気を送り込んでいる。

  2009年2月1日 ebisu-blog#515
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