英国の研究機関がオミクロン変異株にたいして現在のワクチンの効果データを公表している。
 ワクチン接種者は未接種者よりも有意に死亡率が上がっている。ワクチンを接種すると死亡リスクが増大する、なぜこんなことが起きるのだろう?そのメカニズムは英国の研究機関もまだ明らかにしていない。
 英国のワクチン接種率は76%である。



 左の棒グラフから、
 ① 感染者 (42%:58%)
 ② 重傷者 (38%:62%)
 ③ 死亡者 (20%:80%)

 カッコ内の二つの数字は左側が、ワクチン未接種者、右側がワクチン接種者の割合である。
 ①を見ると、感染者の中でワクチン未接種者の占める割合が42%で、ワクチン接種者は感染者の58%を占めていると読めばいい。英国のワクチン接種者は76%だから、ワクチン効果がゼロだとしたらワクチン未接種者は24%であるはずだが、42%いるのだから、ワクチン未接種者は1.75倍の感染リスクがあり、ワクチンの効果は感染に対してはあると言える。
 ②は重傷者をワクチン未接種者とワクチン接種済みの人に分けたものである。これもワクチンの効果がゼロなら、(24%:76%)となるはずだが、未接種者の方が8%多いから、その程度は重症化を防ぐ効果があると言える、ワクチン未接種は1.6倍のリスクありということになる。
 ③の死亡者数データは、はワクチン効果がゼロだと仮定すると(24%:76%)だが、未接種者は20%だから、ワクチン接種をした人は死亡率が高くなるとデータが語っている。ワクチン未接種だと死亡リスクは0.8倍であり、ワクチン接種者は死亡リスクが1.05倍ということになるのだろう。死にたくない人はワクチンを打たぬ方がよいということだろうか。いずれにせよ、大した差ではない。だとしたら、ワクチンを打つことに意味はあるのか?

 このデータは「厚生労働省に聞いたら…ワクチン接種者の方が死亡しているデータが、英国で出ているのですが」という動画サイトにあったものである。厚生労働省は都合の悪いデータは公表しないと主張している。

 実際に厚生労働省へ電話で問い合わせているシーンを動画に撮っている。相手は厚生労働省の職員ではなく、問い合わせに答える専門知識のある作業を請け負った外部機関の人である。
 データは見たので、今度は理屈からワクチン接種の効果の有無を追いかけてみる。電話でのやり取りには、いくつか気になる論点があったので、二つにまとめてみた。
① 免疫には体液性免疫と細胞性免疫があり、ワクチンは体液性免疫でB細胞が抗体を産生することでウィルスが細胞に侵入するのを防ぐのだが、武漢株用にデザインされた現在のワクチンはオミクロン株にはほとんど効かないとその担当者が答えている。デルタ株はスパイク蛋白の変異が5か所だったがオミクロン株は30箇所に変異が生じているので、もはや効かないと答えていた。
②オミクロン株の変異が大きくて体液性免疫が働かないが、細胞性免疫が作用して重症化を防ぐと言っていた。細胞性免疫はワクチンには関係がない。キラーT細胞とヘルパーT細胞がウィルスが侵入した細胞を破壊することで重症化を防ぐ。電話に出た担当者は、ワクチンが産み出す抗体がオミクロン株に感染予防効果も重症化予防効果もないことを認めた上で、細胞性免疫が重症化を防ぐと言明している。なんと、理屈の上ではワクチンに効果がないので、話を細胞性免疫にすり替えているのである。

 つまり、理屈の上からはワクチン接種はオミクロン株には感染予防にも重症化予防にも効果がないということ。それどころか、英国の研究機関のデータが示すのは、ワクチン接種者は有意に死亡率が高くなるということだ。

 1/20の北海道新聞根室版によれば、根室市は小学生(1-5年生)の保護者に808人にアンケートを取り、集計している。ワクチン接種を望む保護者が4割を超えている。ワクチン接種を「希望している」のは42%で342人、「希望しない」が7%で55人、残りの51%は態度保留だろうか、記載がない。
 マスコミはワクチン接種に都合の悪いデータを報道しない、厚生労働省も同じだ。根室の小学生の保護者で、この英国の研究機関のデータを知っている人はゼロだろう。ワクチンの効果を疑問視するデータも見ないで、判断している人がほとんどである。死亡率データはワクチン接種者のほうが多いのである。なぜそうなるのか、専門家会議はちゃんとデータを見て、理由の究明をすべきだろう。
 ワクチンありきで、総理大臣も厚生労働省も専門家会議も、なぜか突っ走る。
 

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