理系大学進学の生徒が二人、共通テストを受けた。根室高校では月曜日に共通テスト受験した生徒たちが集められて、自己採点作業。ベネッセや河合塾へデータを送って、判定待ち。
 一人は英語がとても苦手、アレルギーのある生徒だった。アレルギーを取り除くのに一昨年9月から、3年生の教科書を使ってスラッシュ・リーディングの特訓を2か月半、昨年も2か月ほど同じことをやった。共通テスト程度のやさしい英文を制限時間内で読めるようになるのが目標だった。だいぶ長文になれたようでリーディングが75-80の間、リスニングが50-55の間だった。もちろん、模試でこんなに高得点取ったことはない。数学ⅡBが85点だと喜んでいた。
 もう一人は医学部受験だ、道東推薦枠を利用してのチャレンジだから、75%ラインがハードルだった、そのラインはクリアしている。釧路湖陵高校から、旭川医大道東推薦枠利用で受験している生徒が数人いるらしい。この数年は釧路湖陵から医学部合格者がコンスタントにでるようになった。湖陵高校は釧路根室管内で唯一の進学校である。釧路湖陵と根室高校の両方でいい結果がだせたらうれしい。
 国語は153点、英語はリスニングが85点、リーディングは81点、長文対策は十分にやっていたが、「(試験問題を)やっている途中で心が折れそうになったが、踏ん張った」とのこと。高校入試のときに比べたら、格段に精神的な強さが身についた数1A84点、数ⅡBが98点だったと喜んでいた。現役生は最後のところでさらに学力が大きく伸びる。
 化学と物理は根室高校の教科担当の先生が2名の生徒の放課後補習の要請に応じてくれて週に1-2回、2か月間ほど補習授業をしてくれた。これがなければ全科目平均75%超の得点は危うかった。補習授業はペースが速く、取り扱った問題の難易度が高かったので、2名以外の生徒は怖気づいて参加できずという状況だったようだ。それでも課題は残った。根室高校と私塾の連携がもっと進むと面白いことになるのだろう。
 2次試験対策に、1週間で青チャート数Ⅲの復習をやり、弱点と思われる分野は「やさしい理系数学」と「1対1対応シリーズ」で補強すると報告アリ。昨日は例題62でいい質問が出ており、視野の広がりを感じた。安易に答えを見ずにシリウス数ⅠA とⅡB、そして青チャート数Ⅲは全問クリアしておいてよかった。復習の際にはざっと眺めて解き方を確認していくだけですむ。答えを見て解法を覚えるような勉強の仕方だと数Ⅲで高得点はおぼつかない。内容をどこまで深く掘り込んでいるかが問題の難易度が上がるにつれて得点の差になって出る。
 二人とも月曜日から2次試験対策で、数Ⅲの復習をやっている。

 英語は教科書程度の難易度の英文だから、大学入学共通テストではあまり差がつかない。昨年1月14日からLINEで英作文問題を1000題配信したが、その程度の難易度の問題だったから、やりやすかっただろう。しかし、2次試験に出題される問題は語彙数のレベルも文章の難易度も格段に高くなる。こちらは対策が別だ。
 医学部受験の生徒はハラリのSAPIENSを精読したし、『長文700』で700ワードレベルの長文問題に慣れているので、もう一度ざっと目を通して、ブラッシュアップしておくようだ。
 受験勉強はあともう少しだ。二人とも第一志望の大学へ合格してもらいたい。

 昨日、臨床検査の専門学校に合格した生徒から連絡をもらった。途中まで看護専門学校を受験するつもりで塾へ来ていた生徒です。志望先を変更して臨床検査技師になる、がんばってください。SRLが臨床検査業界では一番給料が高いし、ルーチン検査をしていてもやりたいテーマがあれば5時以降はやれます。(笑)
 臨床検査最大手のSRLで16年間仕事したことがあるので、うれしかった。ニムオロ塾から臨床検査の学校への進学は初めてのケースです。


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