一昨日、寝る前にパソコンでネットサーフィンしていた、自分のブログへアクセスしようと画面を切り替えたら、とつぜんにつながっていないというメッセージが出た。10分ほどトラブルシューティングしてみたがなんともならない、あきらめて寝た。
 翌朝、もう一度見たらルータへの接続ができないことが分かった。画面には利用可能なSSID(アクセスポイント名称)が並んでいる。使っているルータがリストの先頭と2番目に並んでいる、SSIDに使われている数字の部分を覚えていた。(A)と(G)で区別されていた。(A)のほうが高速の5GHz、(G)は2.4GHz、デュアルバンドだ。別のパソコンをチェックしてみると、同じルータへ接続できているからルータの異常ではない。
 さて、どういうことだろうと、状況を思い出してみた。コンセントから外して使っていたので、バッテリー残量が限界点に来ていて、コンセントへ差し込んだ直後に接続切れが生じた。使っているノート型パソコンは昨年12月に買ったマウスコンピュータの製品。

 リセットするために電源を切って再立ち上げしてみたが、やはり「未接続」の表示。接続アイコンをクリックしてみたら、パソコンはルータへの接続に繰り返しトライしているようだが、つながらないまま。ルータの機種名の表示をダブルクリックしてみたら、「セキュリティ・コード」の入力を促す表示が出た。これは何だったろうかと考えて、わからないので、ネットへの接続IDを入れてみたが入力欄からはみ出す。ああ、違うのだなとわかったので、思い出してみる。ああ、ルータの「暗号化キー」のことだとわかった。こういうコードは別途管理しているのだが、そこにはなかった。ルータのインスタレーションに来た人がここにあるからと言っていたのを思い出し、確認した。あった!「暗号化キー」を入力したら最初は反応せず、2度目にトライすると今度は通った。それでOK、つながった。
 デュアルバンドの両方を接続するとエラー表示が出る。片側を切断するとOKのようだ。もちろん高速の(A)のほうで接続した。

 ここで思ったこと。パソコンの画面では「セキュリティ・コード」だが、製品についてきた紙には「暗号化キー」、日本語の表示が異なると違うものだと勘違いするユーザは少なくないだろう。この二つの語彙の包含関係は「セキュリテイコード ⊃ 暗号化キー」、セキュリティコードは暗号化キーの上位概念である。さまざまなセキュリティコードの一つが暗号化キーと言い換えてもいい。
(本を読んでいるときに相互に関係のある概念が出てきたら、その包含関係をイメージしながら読み進むと論理的な理解が速くなる。)
 パソコンのトラブルシューティングには基本的な専門用語を理解する「語彙力」が必要だ。現在の高校生は「情報処理」という科目があるから、一般的なコンピュータ専門用語は知っているから、この程度なら判断がつくのではないか。いや、スマホを使っているから、wifiに接続するときに入れるパスワードのことだとほとんどの生徒がすぐに気がつくだろう。
 ルータには高機能なものがあり、管理者権限とゲストでパスワードを使い分けられるものがある、もちろん値段は高い。
 わたしはいまだにガラ携だが、生徒たちは全員スマホ、こういうことに慣れている。(笑)

 過去のソネット通信をググってみたら、セキュリティの解説をしているものがあったので、ざっと目を通す。ルータの乗っ取り防止のために、ルータとパソコンの通信は暗号化方式をとっている。最近の高速ルータは様々な設定が自動的になされているから、手動で設定しなくていい。ルータのファームウェアも自動更新されていることがわかった。

 ところで、なぜ接続が突然切れたのかはわからずじまい。しばらくの間は理由が気になるだろうな、しかし同じ現象が起きたときの対処法はわかった。
  ELECOM社がホームページ上で無線ルータについての詳細な解説をしているので、気になる人はご覧ください。vol.1からvol.43まであります。

Vol.9 無線LANルーターのSSIDとは?
http://www2.elecom.co.jp/network/wireless-lan/column/wifi_column/vol09/


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