「釧路の教育を考える会」副会長のMさんが「都市伝説(ブカツは入試に有利?)」という小論を書いてくれたので紹介したい。結論を言うと、入試判定は点数と内申点でなされており、ブカツはほとんど関係なしです。
 「合否判定の仕組み」についても参考資料のURLを挙げてくれているので、お読みいただきたい。

ブログ「情熱空間」より
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/6202663.html
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2013年01月12日

都市伝説(部活は入試に有利?)

部活をやっていたならば高校入試で有利になる。

道東はここ釧根の地では、そうしたもはや「都市伝説」とも言えそうな噂が、保護者・生徒の間でまことしやかに語り継がれています。正解はこうです。そんなもん、なるわきゃないべさ!内申点と当日点(学力点)で合否が決まるのです。単にそれだけです。部活が有利に働く可能性があるとしたならば、合否のボーダー上にある受験生をふるいにかける際、その際の参考データになり得る。たったそれだけです。

《参考》
●北海道学力コンクール
知っておこう、受験のこと 合否判定の仕組み
http://www.do-con.com/nyushi/judge.html

生徒会をやっていたなら高校入試で有利になる。部活に打ち込んでいたなら高校入試で有利になる。はっきり言います。なりませんよ、有利になんか。推薦入試もあり、その中に「自己アピール文」というものがあって、そこに書けるといった程度のものに過ぎません。(他府県では、学力の担保のないこうした推薦入試=公立高校は廃止の方向に進んでいます。北海道でも、ぜひともそうしていただきたいものです)

その「都市伝説」を信じきって、勉強はまるで無視する形で親子で部活三昧。そうして散っていった子を、それこそ山のように見てきました。しかしこの「都市伝説」ですが、どうやらその発生源は中学校にありそうに思われます。「部活動をやっていたならば高校入試で有利になる」そう明言はしないものの、暗黙のうちに追認しているように思われるのです。

上下関係やチームワークというものを学ぶ場でしょうから、部活自体を否定するものではありません。しかし部活によっては「朝練」とか「二部練」などもあったりして、まさに学業は二の次・三の次の「部活こそが中心」の様相を呈している。それを異常と言わずに何と言うのでしょうか。そして残念ながら、あれだけ夢中になって打ち込んでいるのに強豪というわけではなかったりもします。

部活が本体で、学業はおまけ。もはや、《グリコのおまけ上下あべこべ状態》ですよこれは。長年、私塾の仕事を続けてきて、「都市伝説」のせいで方向性を見誤ってしまった親子を多く見てきました。キャラメルは学業であって、部活はおまけですよ。そろそろ「都市伝説」も一掃しましょうよ。もう、部活を終えたとたんに「燃え尽き症候群」に陥る子を見たくはありませんし。何ごとにもバランスというものが大切です。

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