高2年生がニコニコしながら11月実施の看護模試の結果を持ってきた。全道模試で受験者総数は684名であるが、この生徒は2回続けて20番以内に入っている。道内のどの看護学校でも合格できるから「どこにしようかな?」とうれしそうだ。みんな偏差値を上げて入りたい学校へ行けたらわたしもうれしいが、現実は厳しくボーダライン上の生徒もいる。これから1年2ヶ月が勝負だ。

 根室の病院・医院でも看護婦不足がますます深刻になっているから、看護学校志望の生徒がしっかり勉強してるのをサポートするのは未来のまちづくりにどこかで役に立つ。
 人生を三季(学習の季節⇒仕事の季節⇒社会貢献の季節)に分けて考え始めたのは30歳前後の頃、そして10年前にそろそろ第三季に移るべきときだと気がつき、とりあえずいまできることからはじめてみようとふるさと根室に戻った。ちょっと冒険だったかな。(笑)

 1年生が後期中間テストをもってきた。全部の科目に眼を通してみたが、努力の結果が点数に表れていた。科目ごとにコメントしながらほめるのは楽しい。苦手の科目が70点を超えているから逃げずに勉強するようになった。高校生になったらこういうふうに自覚が生まれる生徒もいる。そういう生徒の変化をみるのも楽しみである。もちろん、こちらからも積極的に働きかけはするし、指導方針も生徒の成長に応じて変えている。個別指導だから一クラスの人数は10人前後である。塾生から出てくる質問を次々に捌くには、このあたりが体力の限界。


 さて、東京からもどって翌日の月曜日に検査データの確認のために主治医の診察を受けた。鉄欠乏性貧血改善のために処方されたメチクールとフェロミア、2種類の薬はしっかり効いていた。
 血清鉄 187 (基準値60~210)
 RBC  400万(基準値420~554万)

 貧血症状が消えたことと、歩いたときの息切れ症状が緩和していたから、薬が効いているのは明らかだったが、血液検査で数字で客観的な判断ができる。

 教育になぞらえると学力テストの点数で学力を測るようなもの。偏差値まで出ているとなお客観的な判断が可能になる。三十数年前の話だが、東京都実施されていた学力テストの結果通知票には学校の平均偏差値や生徒個人の偏差値が表示されていたから、進路指導には使い勝手がよかった。母数が十万人を超えていたから、データの信頼性も高かった。北海道の公立中学校で行われている学力テストも全道偏差値、学校ごとの平均偏差値を表示すべきだ。

 薬を30日間服用してデータがどれだけ上がったか確認できたので、今度は1ヶ月休んでから血液検査データの下がり具合を確認して、薬の服用期間と休止期間のバランスと量を決めますと主治医から説明があった。
 何年かあとには貯蔵鉄がなくなるが、そのときには薬を服用するか点滴して鉄を補給することになるから継続的に生化学血液検査データをモニターしていく。この説明は三度目だったかな。これからどういうふうになり、そのときにはどういう治療を用意してあるのか繰り返し説明してくれる。頼りになる主治医がいるのは患者にとってじつにありがたいことで、幸せを感じる。
 願わくば、わたしも塾生たちにとって頼りになる先生でありたい。(笑)


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