今朝8時の気温は12.5度、まだタイマーで朝床暖房を入れている。根室は日本一涼しい。

 今年はまだ襟裳沖に漁場があり根室の浜にはサンマはさっぱり揚がってこない。道内全体でも昨年の三分の一とのこと。刺し網で傷ありの三匹280円の細身のサンマをワイフが買ってきた。
 今年初めて食べる生サンマ、味はまあまあだ。脂がのるのは9月、瑕のつかない棒受け網は8月から、最盛期の9月がやはり一番美味しいのだろう。

 ところで気になるのは放射能であるが、釧路水産試験場は測定をしていないのかデータの公表をしていない。福島水産試験場は原発事故以来163種類の魚介類について継続的に測定し、データを公表している。
 太平洋側で取れる魚は放射能汚染されているから、魚種ごとにデータの公表をするのが釧路水産試験場の社会的役割であるし、課せられた仕事でもある。
 なぜやらないのか理由がわからぬ。

 たとえば、水産庁公表のデータでは、福島沖で獲れたタラの放射性セシウム濃度はは100Br/kg、青森沖で獲れたタラは60Bq/kgである。根室の太平洋側で獲れたタラは何Bqあるのだろう?

 漁師をしている家の生徒に青森沖で獲れたタラのセシウム濃度が高いので、根室で獲れるタラも汚染されているだろうから2年くらい食べないほうがいいよと伝えたら、「昨日食べた」という。

 根室の漁師の皆さん、あなたの家族、とくに子供や孫が一番アブナイ一般家庭よりもサカナを食べる頻度が多いし、食べる量も多い。魚種ごとに定期的にセシウム濃度を釧路水産試験場が測定して公表してくれれば、放射性セシウム濃度が高い危険な魚種はこどもたちに食べさせずにすむから、漁協や釧路水産試験場へ測定とデータ公表を要求しよう。

 武田邦彦教授はブログで40Bq/kg以上は食べてはいけないと書いている。ebisuは子供たちはこの半分の量の20Bq/kg以下の魚種しか食べないほうがいいと思う成長期だと放射能への感受性が大人よりもずっと高いからだ
*「2012年6月頃のサカナの汚染状況」
 
http://takedanet.com/2012/07/20126_794f.html

 つい先日、原発の公聴会で電力会社の管理職が「(福島第一原発事故の)放射能の影響で亡くなった人は一人もいない」と言明した。だから事故が起きても安全だといいたいらしい。ところが、あの事故で原発周辺で100人から1000人が亡くなり、遺体の放射能が高すぎて収容すらできずに放置したままになっているという事実を共同通信が事故後1週間ぐらいのニュースで報じている。武田邦彦氏のブログに書いているので読んでほしい。
*「無念の死を遂げた人たち」
 http://takedanet.com/2012/07/post_5ff5.html

 もう一つ大事なことがある、子供たちが大人になったときにたいへんなことになる。「チェルノブイリ 奇形」を検索キーにしてグーグルで検索してみたらいい。事故後25年でどういうことが起きているのか理解できるだろう

 根室の漁師さんたち、万が一にも自分の子供や孫をチェルノブイリ周辺国のこどもたちと同じ目にあわせたくなかったら、漁協や釧路水産試験場へデータの測定と公表を要求すべきだ。どの魚種の濃度が高いかはっきりする。食べていけない魚種がハッキリしないと、危なくて全部の魚種をこどもたちに食べさせられぬ

 回遊魚であるサンマがアブナイ。今年の2年物のサンマは福島県沖を3度通ってきている。米国沖で取れた本マグロが6.3Bq/kgだから、10~100Bq/kgの間だろう。
 正直に誠実に仕事をすれば、自分のこどもたちそして根室のこどもたち、日本の子供たちを放射能の被害から守ることができる

 福島沖の放射能汚染はいずれ太平洋全域へ広がり薄まる。回遊魚のサンマの汚染濃度も数年で数値ががくんと下がるだろう。しばらくの辛抱だ。それには魚種ごとに継続的な放射能測定をしてデータを公表することだ。


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