5月22日北海道新聞朝刊根室地域版に標記見出しの記事が載っていた。

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 根室移住PRに本腰
  体験ツアーなど実施へ 促進協が発足

【根室】都会からの移住者や交流人口を増やそうと、官民でつくる「市移住交流促進協議会」(会長・長谷川俊輔市長)が21日発足し、市総合文化会館で初会合を開いた。移住促進の取り組みは根室管内では中標津町や標津町が先行しており、根室市も移住体験ツアーや本州でのPRなどにようやく本腰を入れる。(栗田直樹)
・・・以下省略
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 根室の人口減少は年間400人弱だったが長谷川市政に変わってから加速して年間450~500人弱となっている。療養病床すらない老人医療の貧困な町、市議3名から要求のあった市民説明会すら開催せずに市が招聘した病院コンサルタント提案の2倍もの巨費を投じて32もの外来診療ブースのある建て替えを強行中だ。現在の常勤医は11名だっただろうか。
 病院事業赤字は昨年度ついに13億円を超えた。毎年のように病院赤字の記録更新が続く。そして建て替え前に公表すると約束していた現実的な損失予測(損益計画)はいまだになされていない。都合が悪いので最初からやるつもりのないことを市議会で約束していたのだろう。建て終わったらどれほど赤字が膨らむのだろう?市の予算は140億円台から170億円に膨らみ続けている。あとにツケを遺す放漫財政と言ってよい。このままでは市職員の給与削減で穴埋めするしかなくなる。問題の先送りとか後世へのツケ回しはしてはいけないことだがこの数年間そういう事例が目立つ。病院赤字特例債10億円の発行もそうした事例のひとつだろう。この返済で病院事業の赤字は毎年1億円以上増えている。
  市民と市会議員連名による市民説明会開催を拒否し、自分が委員を決められる「~市民整備委員会」にのみ部分的な報告をしただけで市民の同意を得たと言い張る。そしてまた今回の協議会は自分がそのまま会長におさまる。これらのことから想像できる人物像は、極めてわがままで幼児性の強い人物像でしょう。根室にはこんな人しかいない、対立候補もなく2度も無投票当選ですから。天は根室を見放しているのかもしれません。2度あることは3度ある?

 市がお金を出し青年会議所がやった市民意識調査によればこの町に住み続けたくないという人が40%もいる。こんなに住み続けたくない人が多い町はめずらしいがなぜだろう?
 20代の優秀な若者がふるさとに戻ってきても仕事の改革にアレルギーをもつ40代・50代・60代はその芽をつぶしてしまう。もどってきたものですらなかなかむずかしいのがこの町の特徴だ。
 だから自分の足元の改革が先だ、できることはいくらでもある。
 一部の人間が市政を恣(ほしいまま)にしていたら、マチの衰退はとまらない。地元の高校を卒業しても勤める会社が少なく、まともな規程類(経理規程、人事規程、退職金規程、就業規則等)を整備した会社や決算を社員に公開する会社も少ない。
 社員に夢を語る経営者も少ない。これほどないない尽くしだから、この町の人口は最盛期の4.9万人から2.9万人に減少し、10年後にはほぼ確実に2.5万人を割り、中標津並の町になっているのだろう。昭和40年代の初頭には中標津と根室の人口比は1対3だった。

 地元企業の改革と、一部の人間が市政をほしいままにするというこのマチの旧弊を壊す仕事を同時並行で進めない限り、町が息を吹き返すことはないのだろう。
 主役は20代と30代前半の若者たちだ。40代50代は失うものが多すぎて改革の旗手にはならぬ。30歳前後に人材はいないのか?

*#1910 2022年根室と中標津人口逆転 Apr. 18, 2012 
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-04-18

 #1650 終末期に係わる問題(2):療養病床削減の暴挙 Sep. 18, 2011 
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-09-18

 市民意識調査アンケートの結果を扱っているのでお読みいてただきたい。
 #1395 根室市23年度予算案:「根室再興」???  Feb. 25, 2011 
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-02-25


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