【老舗企業ドイツ・ジーメンスと日本企業の差】
 すごい会社があった。老舗のジーメンス(1847年創立)が原子力事業からの撤退を発表した。広島・長崎と2度の被爆をし、福島第一原発事故でそれらの29倍もの大規模な被曝を引き起こしてしまった日本だが、それにもかかわらず原子力事業からの撤退を表明した会社はない。
 ドイツはメルケル首相の発言に続いて、2012年原発全廃を閣議決定した。政治のレベルも日本とは違うようだ。

【経団連会長の恥ずかしい低レベル】
 日本の経営者の質も劣化していると判断せざるを得ぬ。経団連の副会長は東京電力の清水社長だった。米倉経団連会長の4月7日のあきれた発言を載せておく。こんな見識しか持たぬ男が経団連の会長職にあり、老害そのもの。どうやら人材の枯渇現象は政界のみではなく経済界にも及んでいる。
 会長・副会長の体たらくに異議申し立てをしない大人の会員というと聞こえが良いが、実態は物も言えぬ腑抜けぞろいなのかもしれぬ。

東日本大震災が関東大震災の数10倍の規模に上ることも考慮すれば、東電だけに責任を負わせるべきではなく、国が損害賠償に対応すべきだ。東電は被災者の側面もあり、政府が東電を加害者扱いばかりするのはいかがなものか」


【三方よしの商売哲学】
 「売り手よし、買い手よし」でも「世間よし」とならぬのが原子力発電事業だ。日本企業でも原子力事業からの撤退を表明する企業が現れて欲しい。

【地震大国日本に原発建設は自滅行為】
 弓形の日本列島は四つの大陸プレートの狭間にあり、いつでもどこでも直下型の地震が起きる可能性がある。そんな地震大国に原子力発電所の建設は自滅行為そのもの。ようやくその害が福島第一原発事故となって顕在化した。天の警告だろう、すなおに日本列島から原発を取り除くのがよい。

【原子力事業部門を廃止できるのか?】
 はてさて、目先の利益確保に狂奔するような企業には無理、信用第一に長期的な視点で撤退を判断できる企業はあるのか?
 あってほしい。対象企業は東芝、日立・・・


*「独シーメンス、原子力事業から撤退
2011年09月18日 18:37 発信地:ベルリン/ドイツ
http://www.afpbb.com/article/economy/2828751/7793213

「われわれは今後、原子力発電所の建設や投資の全体的な運営に関与しない。われわれにとって、この章は閉じられた」とレッシャーCEOは述べ・・・」



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