市議3名が連名で市長へ市民説明会開催の要望書を提出した。この中に本田市議が入っているが、元病院職員だから医療には詳しい。彼の市政報告会には一度出席している。一度だけ話ししたことはあるが、それ以上の事はない。彼は公的会計の数字を正しく読むことができるようで、病院の経営状況への危機感は共通している。

 私がブログ上で、市民説明会の開催を要求した後で、市議3名が要望書を提出したが、とくに連動して動いていたわけではない。市議は市議自身の問題意識で動いているように見える。他の2名の議員とはお話したことすらないし、本田市議に私が市民説明会開催要望書の提出をお願いしたこともない、それぞれ自分の信念に基いて行動しているだけである。こういう公益を守ろうという「輪=和」が広がることは歓迎すべきことだ。
 自主的に市議がこうした動きをし、市政チェック機能を果たしていれば、わたしがブログ上で2年10ヶ月、100本を超える記事を書き連ねて市立根室病院建て替え問題を論ずる必要などなかった。ようやく本来の職責を全うする市議が出てきてほっとしている。

 市民説明会要望は他のグループ、組織からも出されるに違いない。危機感が広く市民へ共有され、具体的な動きが起こりつつある、まことに喜ばしい。根室の地域医療を崩壊させ、財政破綻へ導きつつある無責任市長にとっては困った状況だろう。
 わたしは無投票当選市長の暴走をとめ、市の財政破綻を防ぎたい。

 そう言えば、「根室まちとくらしネットワークフォーラム」という若手経営者33名のグループができたと、新聞報道があったが、その後さっぱり音沙汰がない。どうしたのだろう?解散したのかな?医療と教育と産業振興が3本の柱だったはずだが・・・座長は市長や振興局へ挨拶に行ったとか?まさか、市政翼賛団体だったのではあるまい。意見がないのかな?それにしても、動きの遅さは若者ではない、老人クラブの立ち上げの誤報だったのだろうか?優秀な記者だから誤報ということはないだろう。
 翼賛機関なら、華々しく市長に賛成の意見を表明すればいい。根室市財政が破綻したら市内の企業・団体への影響は甚大だ。腹を据えて発言すればいい。意見のあるのはいいことで、ebisuどちらでも歓迎したい。私益を乗り越えられる強者がいるなら、ebisuは共闘したい。公益を第一とする経済人のグループが誕生すれば、根室は変わるきっかけをつかめる
 コメント欄には北大の関係者らしき人物から辛口のコメントがよぜられた。根室市民が地域医療にどういう答を出すのか大学医局も注目している。


市立病院建て替え
 予算大幅増、説明を
     3議員が要望書を提出
【根室】市議会の無所属議員3氏が連名で30日、長谷川俊輔市長に対し、市立根室病院の建て替えについて「より分かりやすい市民参加の手法に改めていただきたい」とする要望書を提出した。
 要望したのは、壺田重夫、瀬谷周平、本田俊治の各氏。10月の定例市議会に提出される議案の説明を9月28日に受けた際、建て替えの総事業費が62億8千万円となっており、16日に市議会の特別委理事会に報告された55億3千万円から大幅増となったことに疑問を持ったのがきっかけという。
 具体的な要望書は8項目で、「建設費用62億円を圧縮できなかった理由を明らかにするなど、市民衆知の徹底を図ること」などを求めた。
 また、要望書は、新病院建設の課題や対策を市民に判りやすく説明しないまま「強引に事業を進める手法は、長谷川市長が掲げる市民参加のまちづくりとは言い難い」と指摘している。(幸坂浩)

< コメント >
 こっそり2億円も増額されていたシステム開発費の件をブログで指摘したら、慌ててシステム費用7億円を外して総事業費55億円としたのは3月のことだった。総事業費が元の62.8億円になったのは、それが戻ったのかそれとも他に増額理由があるのか、明細を示してもらわないとわからない。

 市民説明会では生産的な議論をするために、次の資料の作成・配布をお願いしたい。
①総事業費の明細資料
②2009年度の貸借対照表と改善プランと決算の計画実績対比表(明細科目レベルの計画・実績対比損益計算書、一般会計からの繰り入れ分はアスタリスクをつけること)
③今年度の9月末日までの半期予算実績対比表
④明細レベルの改善プラン損益計算書
⑤建設後の償却費についての5ヵ年明細表
⑥最悪ケースでの損益シミュレーション
⑦院内情報システムの概略仕様書(病院が作成し業者へ提示したもの)
⑧医療事故についての病院の規程と方針

 10月になったので、根室の地域医療を守るために別のステージの具体的な行動を起こしたい。とはいっても、ブログが主である。医療と経営の両面からなぜ根室の地域医療が崩壊してしまったのか、次回から坦々と論じたい
 市民が事実を知ることで、市民運動の渦が大きくなるだろう。根室の地域医療を崩壊から救えるかどうかは、院長の医者としての良心とプライドにかかっている

*本田市議ブログ「新病院建設事業の進め方等に関する要望
 http://nimuoro.typepad.jp/honda/2010/10/post-d21d.html




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*9月のアクセス数36953、累計アクセス数437984、ソネット「ブログ」上位1.2~1.4%(偏差値換算72)。9月後半はちょっと過熱気味のアクセスでした。
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