本場所中の午前四時、酒によってマネジャーと大立ち回りをし、交通取締り中の警官たちとトラブルがあったという報道だったが、事実は一般人を殴り鼻の骨をへし折ったと今日のテレビの報道。

 もし、これが真実だとすれば、横綱引退も避けがたいだろう。
 強けりゃいいだけならプロレスに行けばよい。相撲はプロレスとは違う。強いだけではなく品格も要求される。
 朝青龍を教育できなかっただらしのない親方にも責任があるし、厳重注意処分を5度も出すという体たらくでなめられっぱなしの相撲協会の理事たちにも責任がある。

 仏の顔も三度までというではないか。
 本場所中の夜中4時まで酒を呑み、挙句の果てに一般人に手を出してしまうとは横綱失格だ。
 いい悪役がいて相撲も面白くなるが、それは土俵の中だけのこと。土俵の外で素人相手に酔っ払ってやってしまったらアウトだ。空手有段者ですら傷害罪に問われる。

 朝青龍は切れのよい技をたくさんもっている。白鳳は朝青龍との相撲が一番力が入っている。技倆の高い相手でなければ出てこない相撲もある。業師朝青龍と言ってよいだろうが、土俵を割って勝負のついた相手を土俵の下へ跳ね飛ばすように押すことが多い。見ていてひやっとすることがある。土俵は高さがあるから力士にとっても下で見ている観客にとっても危険だ。
 謝罪記者会見もずいぶん横柄だった。

 惜しいな、朝青龍がいるから相撲が面白いと思っている人が多いだろうに。
 はたして相撲協会の理事たちが厳とした処分を下せるのだろうか?