根室高校の直近5年間の進路実績データをご覧ください。






 
H27
H28
H29
H30
R令和元


国公立
23
14
11
7
15


道内私大
50
54
36
54
70


道外私大
41
12
8
5
22


合格者合計
114
80
55
66
107


大学進学者数
56
49
44
42
57


生徒総数
193
188
146
175
211


市内就職
46
41
29
36
32


大学進学率
29.0%
26.1%
30.1%
24.0%
27.0%




 H30年に比べるとR元年の国公立大学合格者は倍増したがH28年並みに戻っただけで、H27には及ばない。合格者合計には複数校合格者が含まれているので、「大学進学者数」が実際に大学へ進学した人数である。これをみるとH27年度とR元年の合格者数はほぼ同じになっている。
 国公立大合格者の中には北大が一人はいっているが、一浪生と聞いている。小樽商科大学が2名合格している。1名はサッカー部のI君だ。中学時代は数学がよくでき、とくに計算の速い生徒だった。道外の国公立は秋田・埼玉・静岡・弘前大の名前がある。
 北大合格者人数1の右肩に(1)とあるが過年度生が1名と読んでいいのだろうか。そう読むと、道外私大に明治大学が2名いるがこれは右肩に(2)とあるので両名共に過年度生ということか。道外私大は法政大学へ3名合格しているところが出色だ。1名は推薦枠であるから、2名は一般合格者だろう。
 大学進学率は24.0%~29.0%である。全国平均値は50%を超えているから、半分程度と言える。教育に関心の薄い地域であることと、極東の町だから大学進学者はすべて地元から出て通わなければならないという不便さが大学進学率の低さの主要な原因だろう。

<根室高校の「教育改革」紹介>
 根室高校は数学を学力別に6クラス編成にしているが、授業進度もテスト問題も今年度から別にすることになったようだ。旧根室高校並みの学力の生徒が普通科の半数を占めている。その低学力の生徒と最上位のクラスの生徒たち対象の授業進度を合わせると、たとえば2年生が最上位のクラスも微分積分の章に手が付けられないで年度を終了するという悲惨な結果を引き起こすことになった。四月のいまやり残した微分積分の授業をやっている。今月いっぱいかかる、その反省を踏まえての改革なら大歓迎。
 2年生のコミュニケーション英語は教科書の半分しか消化できなかったが、これも改善してもらいたい、楽しみにしている。

<高1対象英語特訓授業>
 明日から毎週水曜日高1の生徒たち相手に音読中心・文型解説中心の英語の特訓授業を開始する。英語が苦手な生徒が多いので、徹底的に音読を繰り返し、全文・文型解説する。4回やったら1か月休み、合計12回が特訓授業の目安。
(子音の発音は息が日本語の3倍以上強いから、マスク着用だね。換気さんも2台回しっぱなしにする。子音発音トレーニングは口の形を見せなければいけないので、音読のときだけはわたしはマスクを外す。3回ほどやれば子音の発音はマスターできるから、その後はわたしもマスク着用のまま音読や文型解説する。根室で4/29まで武漢コロナ感染者が出ないことを祈る。)
 事情を知らない生徒の一人が「先生、特訓授業は別にお金かかるんでしょう?いくらかかるんですか?」と訊くので、「昨年高2の生徒を対象に10回の英語特訓授業をやった、英語嫌いの生徒には効果の高い授業だからどうしてもお金払いたいなら受け取るよ、高級寿司店と一緒で価格は時価だ」と言って一緒に笑った。昨年は9月ころから5人の生徒対象だったが、そのうちの一人が先週ラインで配信している英作文問題9題のうち5題正解だった。これには本人もわたしもびっくりだった。「英作文できるようになった!」って大喜び。レベルは英検準1級程度の作文問題だ。彼女は進研模試英語偏差値が45くらいだった生徒、今日も長文問題をしっかりやっていた。えらい!こういうことがあるから、英語特訓授業が愉しいのである、塾長の道楽だから愉しませて。
 いま新高1の生徒たちのために文型中心英作文問題を作っている。今週末からラインで配信できる。3年生には週4回、毎回5題出題して、解説している。1月14日からはじめたので、すでに200題を超えた。あと2か月ほどで異色の英作文参考書1冊分ほどが書きあがる。読めて書けたらあとは聴き分けられたらすばらしい。リスニングは生徒たちがもっている学校の長文問題集に2次元バーコードが印字されているものがあった。最近は教科書にも二次元バーコードが印刷されたものがあるから、それを読み込んで音声を聞いて同調音読を繰り返したらいい。もちろん、市販のリスニング教材でも効果の高いものがたくさん出ているから、自分で選んで2つくらい買って両方使って、効果が高いと思うほうで徹底的にやればいい。

<来年の進路実績への不安と期待>
 学校は数学の授業進度と定期テスト範囲や問題を学力別クラスごとに別々に変更している、塾は数学は得意だが英語が苦手な生徒たちのアレルギー反応を消そうと、昨年に続き英語の特訓体制を組む。それぞれいま自分にできることをやる。
 さて、来年の進路実績はどうなるのだろう。中学3年次の学力テストでは昨年の3年生よりも平均点がだいぶん低かった学年である。高校生になってから学力が伸びた生徒が散見される。53年前に根室高校を卒業したわたしは期待してるよ。思いっきり駆け抜けたらいい。1年後には大学進学で根室から離れて暮らすことになる。将来戻ってくるのはわずか数名だろう。いいよそれで。わたしは根室高校卒業して首都圏の大学へ進学し、幸いなことに大学院で高校時代からのテーマの研究もできた。それから仕事、結局35年間東京暮らしをしてから古里へ戻ってきた。(笑)

*根室高校進路実績
http://www.nemuro.hokkaido-c.ed.jp/index.php?page_id=31



にほんブログ村