今日、根室高校1年生が2回目の進研模試を受けている。数学の点数が学力別クラス振り分け材料になるとアナウンスされていたから、生徒たちは気合が入っていた。昨日も5人の高校1年生の内、3人が5時頃に来て9時まで数学の勉強をしていた。二人はガンマ・クラスではないから、2次関数の難易度の高い問題の解説が必要だったからだ。ガンマ・クラスのみテストの前日に試験範囲の2次関数を授業で大急ぎで終了したが、ほかの4クラスは積み残したまま試験日を迎えたことになる。最上位のガンマクラスではない二人が、過去問を見ながら「塾来てなけりゃ独力でやれっこない」と通塾してない生徒たちを気づかっていた。
そんなことはないのである、いい時代になった、ユーチューブでいくらでも分野別に解説映像が出てくるから、労を惜しまず利用したらいい。これなら授業料がかからない、ただの映像を利用しない手はない。塾に通ってたって、ピンとこないところは利用すればいいのだ。先生によって教え方は違うから、ピンとくるものを選べばいい。
ところで、10月に行われた中3対象の学力テスト総合Bの五科目合計平均点(300点満点)はA中が120点台、B中が90.7点、C中が99点である。C中は知床未来中学校99.1点と同じレベル。
A中は今年は「豊作」の年に当たっているようだ、喜ばしい。しかし、根室に戻ってから16年目だが、学力テストの平均点が100点を切ったのは初めて見た、それも2校同時にである。わたしには衝撃であるが、市教委は関心がない、学力テストデータすらモニターしていない、あきれた状態です。
根室教育長と根室市教委に仕事に対する責任感があるなら、ふだんの学力テストデータをちゃんとモニターし、分析して、教育政策とぶつけて検証すべきです。
2007年と2013年のB中学校の学力テスト結果データの比較が弊ブログ#2606に載っています。155.9点から106.0点へ50点も下がりました。授業崩壊がきっかけでこうなったのです。
*#2606 根室の中学校の過去6年間の学力低下を検証する Feb. 28, 2014
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-27-1
そんなことはないのである、いい時代になった、ユーチューブでいくらでも分野別に解説映像が出てくるから、労を惜しまず利用したらいい。これなら授業料がかからない、ただの映像を利用しない手はない。塾に通ってたって、ピンとこないところは利用すればいいのだ。先生によって教え方は違うから、ピンとくるものを選べばいい。
ところで、10月に行われた中3対象の学力テスト総合Bの五科目合計平均点(300点満点)はA中が120点台、B中が90.7点、C中が99点である。C中は知床未来中学校99.1点と同じレベル。
A中は今年は「豊作」の年に当たっているようだ、喜ばしい。しかし、根室に戻ってから16年目だが、学力テストの平均点が100点を切ったのは初めて見た、それも2校同時にである。わたしには衝撃であるが、市教委は関心がない、学力テストデータすらモニターしていない、あきれた状態です。
根室教育長と根室市教委に仕事に対する責任感があるなら、ふだんの学力テストデータをちゃんとモニターし、分析して、教育政策とぶつけて検証すべきです。
2007年と2013年のB中学校の学力テスト結果データの比較が弊ブログ#2606に載っています。155.9点から106.0点へ50点も下がりました。授業崩壊がきっかけでこうなったのです。
*#2606 根室の中学校の過去6年間の学力低下を検証する Feb. 28, 2014
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-27-1
16年間通してみると学力低下がすさまじい。16年前は根室高校普通科に入学する生徒の学力テストの平均点は170点付近にあっただ。現在の根室高校1年生普通科の合格平均点は120点付近だろう。16年前と同じレベルの教科書を使って標準レベルの授業がやれるわけがないのである。高校統廃合に関する委員会はこうした具体的なデータを無視して議論したようだ。問題解決能力のない人たちが何人集まって議論しても結果はこういう散々なことになる。善意で委員を引き受け、こうした大問題を引き起こしてしまう、ほんとうに情けないし、無責任である。
一度定員オーバしたときは150点で3人が事務情報科へ回されたことがあった。来年の入試で150点で足切りをすると仮定したら、合格可能な生徒数は30人くらいしかいない。だから根室高校普通科120人のうち、十数年前の普通科の生徒と同じレベルの学力の生徒はわずか30人ということ、それ以外は根室西高校の学力レベルである。「特設コース」の35人だけが10年前の根室高校普通科の生徒と同等の学力をもっている。
根室西高校の廃校が決まり、高校入試が1校体制になってから、学力下位層にまったく勉強しない者たちが現れだした。そして200点を超す学力上位層が激減している。どれくらい減っているかというと、各学校に学年十数人いたのが、いまは1-2人である。
昨年のデータでは釧路市内公立中学14校で最底辺が120点前後、根室管内をみると別海は140-155点、中標津は130点台だった。根室の3校は釧路根室管内で最底辺を形成している。これでは小中高のこどものいる親たちは、根室への赴任を嫌がるだろう。低学力化を放置していると流入人口が減り、人口減少に拍車がかかる。
(釧路市内の14校中、今年度10月の学力テスト総合Bでビリは111.3点、もう1校110点台があったようです。別海中央中学136.4点、中春別中145.7点、知床未来中99.1点。)
B中学校とC中学校の現在の3年生は2年のときには学力テストの平均点がドングリの背比べ状態だったのだが、急に差が開いてしまった。こういう時は理由がある。授業崩壊を起こしたから9点も平均点に差がついたのだろう。すごいことになっている、先生たちは放課後補習体制を組んだりして努力はしているのだろうが、もう先生たちに解決できるレベルではないのではないか。地域ぐるみで保護者も一緒になって動かないと、学校でまじめに勉強しようとしている生徒たちの学習権を侵害することになっている現状を変えることはできない。
子どもたちの学力低下をとめることに関心のある市民が自由に参加できるオープンな場で議論すべきだ。
根室市はなんでも諮問委員会方式で閉鎖的にやってきた。委員会メンバー半数以上が市のほうからの委嘱であった。病院建替に関する委員会、明治公園再開発に関する委員会、高校統廃合に関する委員会、どれも同じ方式だった。
この16年間は長谷川市政の12年間と重なっている。効果のある教育政策がなかっただけでは説明がつかない、まるで低学力化を積極的に推し進めたかのような惨憺たる結果である。市教委は学力テストの点数すらモニターせず、具体的なデータに基づかない、すなわち検証もできないような教育政策を16年間並べると、こういうことになる。
根室高校普通科の平均的な学力の生徒たちが将来の根室を支える人材であることは昔も今も変わらない。成績上位層はそのほとんどが大学進学して地元へ戻ってこない。
だから、20年後30年後の根室に赤信号が灯り始めたと判断してよい。人口減少、地域医療、子どもたちの学力低下に象徴される教育問題、じり貧となり風前の灯火の北方領土返還運動など問題が山積みになる中で、その山を崩せる人材層が根室にいなくなるということだ。
<北海道新聞根室支局の記者の皆さんへのお願い>
根室支局は2010年と2011年に教育シリーズ記事を載せ、低学力化の進行という教育問題があること、そして学校がどうなっているのか取材して根室市民の教育への関心を喚起してくれました。2010年と2011年のことです、もう一度あのときのような教育シリーズを取り上げてもらえませんか?
#3845 進研模試数学過去問で苦闘する高1 Nov. 3, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-11-02
#2386 『学力危機 教育で地域を守れ北海道』 :本の紹介 Aug.29, 2013
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-08-28-1
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*#2218 論旨の違う新聞報道:市PTA連合会主催講演会 Feb. 19, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-19
#1935 フリー授業参観に行こう:啓雲中学校 May 14, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-05-14
#1758 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部⑤:新聞活用(北海道新聞) Dec. 1, 2011
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-12-01
#1757 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部④:小中一貫教育(北海道新聞)
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-30-1
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