根室市の予算額はどういう推移を示しているのだろう。「人口は減少を続けているから、予算額も減少しているだろう」というのが合理的な推論である。住民一人当たり予算額は減っているのか、横ばいか、それとも増加傾向か、こうした素朴な疑問も古里の未来に重大な影響があるのでしっかり見ておくべきだ。
ところで、昨日高校時代の同級生(九人会)の新年会があった。その中の一人がこんなことを言っていた。「募集を出しても一人も応募がないんだ」、水産加工会社は正社員で募集を出しても男子の補充が利かない現実がある。この問題については、次回にデータを挙げて、これからどうなっていくのかを論じたい。かなり面白いデータがある。
根室市の人口と予算額の対比表をご覧いただきたい。
(注:2017年の人口データのみ、12月1日のもの。12月末ではこれよりも30人強減っていると思われる)
予算の限度額は標準財政規模の1.5倍までと言われている。根室市の標準財政規模は年度によって多少の変動はあるが、最近5年間はおおよそ90億円で推移している。だから、限度は1.5倍の135億円である。現在の予算規模は、人口減少化で、この限度額をはるかに凌駕し、さらに膨らみ続けている。
①緑色は藤原前市長(北海道根室支庁長から根室市長へ)時代の人口と予算額の推移である。8年間で予算額は32.1億円減らしているから、財政規模縮小に努力されたのだろうと思う。長谷川市長に代わってから予算規模は28.4億円増えた。
②藤原前市長時代の8年間は、人口は34,534人から31,381人へ3,153人減少した。長谷川市長に代わってから、11年間で4,946人減少している。最近2年間を見ると年間600人に減少幅が跳ね上がった。人口減少が600人を超えたのは1971年が最後である。なぜいまこんなに人口が減少するのだろう?
③「住民一人当たり予算額」データを見ると、藤原前市長は46.5万円まで減らしたが、長谷川市長に代わってから増え続け、平成29年度は64.3万円に1.38倍になった。予算規模をこんなに膨らませたのはなぜだろう?
それぞれに理由がある。根室に住むみなさん、これらのデータの推移は根室の町の未来に甚大な影響があるから、どうぞ自分の頭で、そして周囲の事実と照らし合わせてお考えいただきたい。
わたしの考えは次回か、その次当たりに書こうと思います。
*#2269 衝撃!根室市の人口推計値 :とまらぬ人口減少 Apr. 21, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-21
ところで、昨日高校時代の同級生(九人会)の新年会があった。その中の一人がこんなことを言っていた。「募集を出しても一人も応募がないんだ」、水産加工会社は正社員で募集を出しても男子の補充が利かない現実がある。この問題については、次回にデータを挙げて、これからどうなっていくのかを論じたい。かなり面白いデータがある。
根室市の人口と予算額の対比表をご覧いただきたい。
増減 | 人口 | 予算(億円) | 万円/人 | |||||||||||
36,041 | 1994年 | H6年 | 177.8 | 49.3 | ||||||||||
-481 | 35,560 | 1995年 | H7年 | 184.7 | 51.9 | |||||||||
-343 | 35,217 | 1996年 | H8年 | 186.4 | 52.9 | |||||||||
-382 | 34,835 | 1997年 | H9年 | 190.4 | 54.7 | |||||||||
-301 | 34,534 | 1998年 | H10年 | 178.9 | 51.8 | |||||||||
-351 | 34,183 | 1999年 | H11年 | 178.1 | 52.1 | 藤原市長 | ||||||||
-324 | 33,859 | 2000年 | H12年 | 181.4 | 53.6 | |||||||||
-371 | 33,488 | 2001年 | H13年 | 178.6 | 53.3 | |||||||||
-460 | 33,028 | 2002年 | H14年 | 173.1 | 52.4 | |||||||||
-360 | 32,668 | 2003年 | H15年 | 166.3 | 50.9 | |||||||||
-402 | 32,266 | 2004年 | H16年 | 166.3 | 51.5 | |||||||||
-495 | 31,771 | 2005年 | H17年 | 159.2 | 50.1 | |||||||||
-390 | 31,381 | 2006年 | H18年 | 146.0 | 46.5 | |||||||||
-500 | 30,881 | 2007年 | H19年 | 141.5 | 45.8 | 長谷川市長 | ||||||||
-412 | 30,469 | 2008年 | H20年 | 147.3 | 48.3 | |||||||||
-388 | 30,081 | 2009年 | H21年 | 145.7 | 48.4 | |||||||||
-485 | 29,596 | 2010年 | H22年 | 155.0 | 52.4 | |||||||||
-457 | 29,139 | 2011年 | H23年 | 160.9 | 55.2 | |||||||||
-389 | 28,750 | 2012年 | H24年 | 164.8 | 57.3 | |||||||||
-201 | 28,549 | 2013年 | H25年 | 166.4 | 58.3 | |||||||||
-499 | 28,050 | 2014年 | H26年 | 166.2 | 59.3 | |||||||||
-421 | 27,629 | 2015年 | H27年 | 170.8 | 61.8 | |||||||||
-611 | 27,018 | 2016年 | H28年 | 168.1 | 62.2 | |||||||||
-583 | 26,435 | 2017年 | H29年 | 169.9 | 64.3 | |||||||||
(注:2017年の人口データのみ、12月1日のもの。12月末ではこれよりも30人強減っていると思われる)
予算の限度額は標準財政規模の1.5倍までと言われている。根室市の標準財政規模は年度によって多少の変動はあるが、最近5年間はおおよそ90億円で推移している。だから、限度は1.5倍の135億円である。現在の予算規模は、人口減少化で、この限度額をはるかに凌駕し、さらに膨らみ続けている。
①緑色は藤原前市長(北海道根室支庁長から根室市長へ)時代の人口と予算額の推移である。8年間で予算額は32.1億円減らしているから、財政規模縮小に努力されたのだろうと思う。長谷川市長に代わってから予算規模は28.4億円増えた。
②藤原前市長時代の8年間は、人口は34,534人から31,381人へ3,153人減少した。長谷川市長に代わってから、11年間で4,946人減少している。最近2年間を見ると年間600人に減少幅が跳ね上がった。人口減少が600人を超えたのは1971年が最後である。なぜいまこんなに人口が減少するのだろう?
③「住民一人当たり予算額」データを見ると、藤原前市長は46.5万円まで減らしたが、長谷川市長に代わってから増え続け、平成29年度は64.3万円に1.38倍になった。予算規模をこんなに膨らませたのはなぜだろう?
それぞれに理由がある。根室に住むみなさん、これらのデータの推移は根室の町の未来に甚大な影響があるから、どうぞ自分の頭で、そして周囲の事実と照らし合わせてお考えいただきたい。
わたしの考えは次回か、その次当たりに書こうと思います。
*#2269 衝撃!根室市の人口推計値 :とまらぬ人口減少 Apr. 21, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-21