一昨日(12/18)元塾生が来た。1年と少し前に貸してあげた国文法参考書の返却と空自に合格した報告があった。「よくやった、おめでとう」と言うと、晴れ晴れといい顔していた。
 部活が忙しくて、塾と部活の両立がむずかしいのがふつうである。文武両道をすんなり実践できる生徒は十人に3人いればいいほうだろう。残りの7人は悩みながらやっている。
 時々悩んで情緒不安定になった。昨年の9月頃に、「勉強がどうしても好きになれない」というので、じっくり話をした。高校を卒業したらどうするか、進路について聞いてみた。ずっとお花を習っていたので関西のある短大へは推薦で行けるのだが、勉強が嫌いだというので、なにか適した職業はないかと考えた。体力は抜群にある。
 入隊してからきついことを覚悟できるなら、体力を生かして自衛隊を選択肢に入れ、これから一年間やってみたらと薦めた。そして塾をやめ、部活に専念、チームは全道大会へ2度出場。部活三昧の高校三年間も、その先にしっかりした職業をターゲットにしているならよしとしたわけだ。
 2か月間一生懸命に勉強したので、合格しましたとは本人の弁。
 災害救援出動もあるが、きつい現場で仕事することがあるだろう、しっかりやってもらいたい。
 自動小銃をもってはつらつと駆け回る姿が想像できる。

 みんなが一生懸命勉強して、大学進学しなければならないものではない。自分のとりえは何か、ちゃんと棚卸して、現実的な目標を見つけて、それに向かって努力して、努力が報いられたらすばらしい。
 本当におめでとう。

 同じチームで、最初に室蘭の看護学校へ推薦入学を決めたMもおめでとう。帯広南商業(偏差値55)へ進学した生徒である。中学校の時は何度も学年3位、文武両道を絵にかいたような生徒だった。
 大学看護学科へ推薦入学を決めたTもおめでとう。この生徒は旭川の高校へ進学した生徒だ。
 女子短大へ進学を決めたR1もおめでとう。
 1月に入試があるR2は頑張り屋だ、期待してるよ。

 中学校を卒業してから三年がたったが、みんなしっかりやっているのでびっくりだ。中学校では一緒のチーム、高校で進路は別々になったが、全道大会でなんども顔を合わせることができた。たぶん、だれも予想していなかったことだ。
 5年後には全員社会人になってしっかり仕事しているのだろう。

 このチームではないが、机を並べて勉強していた仲間で就職試験がうまくいかなかった生徒が一人いる。中学校では部活に所属してなかったが、高校で剣道部に入って、二段をとった、立派なものだ。努力することの大切さは剣道を通じてわかったはずだ。しっかり成長したよ。試練だと思って、めげずにチャレンジし続けてもらいたい。


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