女房殿が昨日、75円/尾の秋刀魚を買ってきた。今朝は焼いて食卓に上り、夜は刺身になって出てきた。アニサキスがいるかもしれないので三枚におろしてから冷凍して一晩寝かせて、俎板に載せて包丁で引く。
  福岡県「茅乃舎」の生七味を小皿に入れた醤油に溶かし、秋刀魚の刺身を浸す。箸でそっとつまんで口に入れると、活きの良い秋刀魚の味にからんで生七味の辛みが口内に広がる。ゆっくりかんだ後、呑みこむ。そこへ地酒「北の勝 大海」を冷でぐいーっといく。
  幸せだな、ふるさと根室のありがたさしみじみ味わう。

*茅乃舎生七味 : 久原本家通販サイト
https://www.k-shop.co.jp/kayanoya/seasoning/yakumi/562200/

  秋刀魚の旬の時期になると、主治医のクリニックへ突然の胃の痛みで駆け込む患者が増える。冷凍しないで生食してしまうからだ。たいていは大丈夫だが、たまに「大当たり」してしまう。内視鏡でみると一つだけでなく2か所も胃壁に食い込んでいる姿が見えることがあるようだ。ご用心。

<余談:音読補習授業>
  今日(水曜日)は休みだが、毎月2階日本語音読補習授業をしている。昔から「読み・書き・そろばん」というように、学力の基礎として読みが一番重要だからだ。学力の基礎がしっかりしていなければ、その上に積まれるものが小さくなってしまう。
  以前は中学生全員に日本語音読授業を課していたが、2年前から希望者のみに切り替えた。いまは希望者とやる気のある生徒だけに限定実施。今日使ったテクストは『語彙力こそが教養である』、これを25ページ読んだ。二人のはずだったが、一人は札幌から今日戻る予定で、間に合えば来ると言っていたが、間に合わなかった。だから、1対1の授業となった。1時間やったら疲れてろれつが回らなくなってきたので、読めなかった漢字の書き取りを30分やらせた。先読みが甘いと、漢字を間違えて読んだり、「てにをは」の読み違いが生じたり、平仮名が10文字以上連続する箇所でとまってしまたりする。疲れてくると先読みが甘くなり、さまざまなミスが多発し始める。音読トレーニングはなんだか格闘技に似ている。いや、真剣勝負かもしれない。
  正確に先読みできるようになれば、読む速度は2倍になり、理解力も2倍になるから、相乗効果で標準的な中学生の4倍読めるようにしようというのが目標だ。そうして盤石な学力の基礎ができあがる。観察していると日本語能力の高い生徒は高校生になってからさらに学力が伸びる。苦手科目がなくなるということを副次的な効果として挙げておきたい。
  中高生の時期は、興味のある分野で、難易度の高い本にチャレンジし、自分に磨きをかけたらいい。

  よろしければ、焼き秋刀魚の話もお読みください。
*#3581 初秋刀魚まずは焼いてをいただく Aug. 16, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-08-16


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