リオ・オリンピック、レスリングの吉田沙保里(33歳)が決勝戦でヘレン・マルリース(26歳・米国)負け、四度目は金ではなくて銀メダル、お父さんに叱られたときの子どものように泣いていた。
 体力の衰え、増えた故障、治りが遅くなった身体、三連覇しても四度目は不安がずっとあったに違いない。三人の後輩が三人とも、逆転勝利で金メダルを勝ち取ったあとの出番だった。逆転勝利できなかった悔しさ、ふがいなさに打ちひしがれ、マットに突っ伏して少しの間顔を上げられなかった。

 負けて泣きじゃくる姿に邪心がない、スポーツっていいな。

 試合が終わった後でのインタビューで、
  「相手が強かった」
と一言。


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