スキルス胃癌と巨大胃癌の併発、そして胃全摘・リンパ節切除・大腸一部切除・胆嚢全摘手術を2006年7月20日に受けてから、あと1週間で満9年がたつ。胃の全摘手術を受ける方や最近受けた方の参考になればと、検査値やふだん健康に留意してやっていることをブログに書き綴っている。

 昨日は混んでいたので、今日10時半にO医院へ検査結果を伺いに行った。
 5/12の検査ではフェリチン定量が「4.9以下」だったが、7/8の検査では「8.5」に上がっていた。フェジンとビタミンB12を検体採取後に静注してもらったので、血清鉄の値はさらに上がっているはづ。
 ドクターの所見では、度ビタミンB12は4ヶ月に一度補充すればいいとのこと。玄米を食べていることもあって鉄吸収が悪いので、静注してもらうのがいいようだ。
 調剤薬局で出してくれる鉄剤は飲むと吐き気がするので、「ワダカル 鉄分&葉酸」を毎日1錠(鉄分7.5mg、葉酸200μg、カルシウム100mgなど)飲んでいる。最近1ヶ月はオリヒロ「かんでおいしいチュアブル鉄」(5mg)も1錠飲んでいる。先週からはオリヒロを休んで雪印メグミルク製品の「1日分の鉄分飲むヨーグルト プルーンFe」を1日おきに飲んでみた。プルーン味で飲みやすいので、鉄とビタミンB12と葉酸がセットになったこのヨーグルトを1日おきに摂取してみようと思っている。9月のデータがどうなるか様子見だ。
 この手の健康食品は身体への相性があるので、試してみないとわからない。結果はブログに書くので、どなたかの参考になるなら幸いである。

 中性脂肪が85⇒165に上がったのは、避けていた脂肪を摂るように切り替えたからだろう。オリーブオイルやバターを積極的に使うようになった。以前は消化不良を起こして下痢が心配で、なるべく少なくしていた。極端な低脂肪食だった。下痢をすると体力を失うので、ずいぶん気を使っていた。このごろ、パンにバターを塗るくらいなら心配ないことがわかった。

 次のチェックは9月に予定している。 

<余談>
 順番をまっている間、大野晋『日本語の教室』(岩波新書2002年9月刊)を読んでいたら、長身のすらりとした若い女性から声を掛けられた。「おじちゃん、風ひちゃった、元気そうだね・・・」、マスクをしていたので誰かと思ったら姪だった。「土曜日にお墓に花を供えてくれただろう?」と訊いたら、やはりそうだった。「そろそろハイハイしているかな、子どもに風邪を移さないように・・・」、そういっておいた。でも、軽い風邪を引きながら丈夫に育てばいい。日曜日の花は叔母のようだ。



      
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<余談-2>
 紀元前20年頃のタミル語と日本語には生活や情緒に関わる単語に共通するものが多い、それだけでなく、助詞や助動詞も共通するという。
 「タミル語は紀元前2世紀ごろから400年間の詩集サンガムを持っています。そこには2400種の歌があり、一首一首が長いので、その言語の量は、4500首の『万葉集』の数倍はある。そこに実例を求めることができるようになるわけです」 p.58
 サンガムは日本の短歌や俳句と同じ五七調の詩である。『サンガム』と『万葉集』の語彙の比較研究ができるということは、日本語の起源をおおよそ800年間も遡れるということ。日本語特有と思われていた「あはれ」「すき」などが同じ発音、意味でタミル語にあるという。
 この本は大野先生の言語比較研究がどのような偶然の連続でなしとげられたのかを、簡潔に説明している。サンガムの研究者との出遭いがなければ、これほどの研究の深化はなかっただろう。比較言語学に興味のある人には楽しい本である。

日本語の教室 (岩波新書)

  • 作者: 大野 晋
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2002/09/20
  • メディア: 新書