びっくりした、まるで他人事、これが根室の教育行政の最高責任者の発言とは信じられない思いです。論理が支離滅裂、これでは教育長の基礎学力が疑わしい。こんな文章を書くようでは上場企業なら管理職は無理ですね。

  「全国学力テストの平均点は結果に過ぎない。地元に残る子どもたちは地域社会を支えるという視点に立ち、自立していくために最低限必要な学力を身につけさせなければならない。」

 変な感じのする文章でしょう?原因は論旨が一貫していないからです。
 結果に過ぎないのだから、全国学力テストの平均点など無視してよいとか、社会で生きていく力など根室の子どもたちには必要ない、そういう論旨なら論理的には納得いきますが、そうではない。社会に出て自立していけない(生きる力がない)ほど学力が低下しているのは拙いと認めているのですから、次のように言うべきでした。
 「社会に出て自立していけないほど学力が低下してしまった子どもたちがこの数年間で急激に増えた、その結果が全国学力テストの平均点に現れている、このままでは将来根室の地域経済がもたない、だから事態を深刻に受け止めて教育改革、わけても学力向上に努めます」と発言するのが当たり前だと思う。

 何もなくて根室で低学力化が自動的に進むはずがない、根室の教育行政にもいくつか問題がある。歴代教育長のピントを外した政策が低学力化を加速した面があることは否めないのである。
 根室でどういうレベルの教育長が続いているのかおさらいしてみよう。社会教育ばかりを強調して根室の子どもたちの学力低下を放置したW辺教育長は4期8年間、退任後は根室からさっさといなくなった。
 その後は根室高校の1年先輩S木さんだったが、この人も学力問題では何にもしないで1期2年でさようなら。
 その次はS山氏が2期4年、計算問題集「カルク」を作成し、市内の小中学生全員に無償で配った。素人編集だったから解答がミスだらけ、作り直した。オフィシャルな席で弊ブログを読んではいけないと発言したとか。その次がこの人、T脇氏。北海道新聞はとりあげていないので、釧路新聞の記事をお読みください。
 W辺氏を除きあとは道庁からの転出組み。道庁組みではないW氏も含めて退任後は全員すぐに根室からいなくなった、つまり単なる腰掛、熱意も思い入れもあったものではない。

 ebisuの感想は、どうしてこんなに低レベルの人ばかりが根室の教育長になり続けるのかということ。根室管内を見渡せば、基礎学力問題で実績を上げている人が何人かいる。二つ先輩には柏陵中・光洋中の両校の校長経験者で見識の高い人もね。どういうわけか根室はそういう実力のある人、見識の高い人を嫌う。しかし、それでは活気ある街づくりなんて夢のまた夢。そろそろこういう悪弊を改めましょうよ。
 根室の経済諸団体も発言したほうがよい、このままでは低学力の子どもたちが将来の根室の地域経済の担い手になり、地元企業の半数は2040年までにつぶれていく。長期的に見たら死活問題ですぞ。

新聞記事をクリックすれば、別画面に全面表示されます

 ブログ「情熱空間」より転載
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7890003.html
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2015年04月16日

空耳でしょ、これは?(根室のお話ですが)

全国学力テストの平均点は結果に過ぎない。

きっとこの部分、記者さんの聞き違えでしょう。
そうに違いあるまい。

今のこのご時勢、こともあろうに教育長たる者が、ましてや全国有数の低学力地域の教育長たる者が、そんなことを言うはずはありませんから。
もし万が一にもそうした発言があったのなら、道教委はおろか、文科省からもお灸をすえられることなりますしねぇ。

(全国学力テストの平均点などは単に)「結果に過ぎない」としながら、「最低限必要な学力を身に付けさせなければならない」などとは、まさしく支離滅裂。文の意味がまるで通りませんし、これはやはり空耳の類なのでしょうね。
過去に別の地域で教育局長をなさっていた方が、そんなことを言うはずなどないでしょう。
空耳。
そうに違いあるまい。

根室の場合、学校が自ら改善を進め、教育行政がその後を追いかけているという構図が見て取れたわけですけれど、今後は後者が強力なリーダーシップを発揮なさることを、心より御祈念申し上げております(笑)。

というわけで今日(2015.04.16)の釧路新聞は根室版から。






























































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<ebisuの根拠を明示した辛口コメント>
  市教委に普段中学校でやっている文協学力テストの結果データのモニタリングはしていますかとメールで問い合わせたら、なしのつぶて。2ヵ月後にもう一度問い合わせたら、今度は別の人から返事があった。結果データはモニタリングしていないとのこと。3年ほど前だったか、市教委へ問い合わせたら、来年からやりますという返事をいただいたのだが、結果は何にもしなかったわけだ。
 普段の学力テスト結果もモニタリングせずでは、この数年間下がり続けている中学生の学力の実態がわかるはずもない。児童生徒の学力低下は、数年間の学力テストデータを学校別・科目別・クラス別に並べて、比較検討しないとわかるはずがない。それすらやらずして、いったい教育行政(市教委教育総務課学校教育担当)にはどんなに忙しい仕事があるのだろう?
 仕事はもっと基本に忠実に、そして正直に誠実におやりになったらいかが?
*市役所の組織図
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/doc/9EEF345B8FE127154925712A00282AC4?OpenDocument#110

 「全国学力テストの平均点は結果に過ぎない」、結果に過ぎないのではなく、これは根室市内の小学生と中学生の平均点が全国平均をかなり下回っているという厳正な事実です。データに基づく話をしましょうよ。検査(テスト)をして、検査結果無視なんて診断をやる医者なんていません。データに基づき診断を下し、治療するのが真っ当な医者です。根室の教育行政は、検査結果が出ても「結果に過ぎない」と無視、藪医者の典型じゃありませんか?普段の検診データ(文協学力テストデータ)すら見ていません。どの学校でどの科目が、そしてどのクラスが問題なのかわかるはずがないではありませんか。抽象論や総論では学力向上に具体的な政策を打てないのです。大局観をもって、個別具体的なきめの細かい教育政策が必要です。
 低学力は学校の問題(躾と教え方)と家庭の躾けの問題に分解できます。とくに小学生の学力が著しく低い。参考までに書きますが、こういうシェーマが現実に作用しています。

 小学校の学級崩壊⇒中学校の学力テスト平均点低下⇒根室高校の進学実績不振

 どういう授業をしているのか、ご覧になったらいかがですか?生徒のノートもよく見たらいい、きっといろんなことがわかりますよ。
 H斗小学校ではかつて分数の割り算が教えられない先生がいました。びっくりしてそんなはずがないと2名の生徒のノートを確認しましたが、黒板に書かれたというその計算はやり方も答えも違っていました。部活指導(少年団)にはそれは熱心な先生でした。その学年はH中の学力テスト平均点をがくんと下げましたよ。B中学校の3年生で五科目300点満点の学力テストで110点を切ったのは初めてでした。
 こんな事例は例外中の例外と思いたいですね。でも、それ程ひどくはないが、できる生徒にストレスを与える教え方は案外多いのです。いろいろ原因が重なっていますが融通の利かぬ教え方もその中に一つにあげられます。ebisuは根拠のないことは書かないようにしていますから、稿を改めてあとで具体例を挙げて論じます。

 文協学力テスト400点超を成績上位層とすると、その層が10年前の3割以下に減少しています。その一方で学力下位層が急激に膨らみました。10年前のB中学校の学力テストは学年最低点が150点以上でした。ABC三校のデータを並べてごらんになったらいかがですか。500点満点で平均点が200点を切った学校すらあります。市街化地域の3校で学年に400点以上が一人もいない学校がたまに出るようになりました。最近3年間の現象で、わたしが見たデータではそれ以前はありませんでした。小学校の学級崩壊の報告は市教委へ上がっていますか?たぶん、校長や教頭が隠蔽して市教委へ報告は上がっていない。市教委は不都合な真実については何にも知らないのです、だからのんきに「結果に過ぎない」なんて教育長がのたまう。せっせと現場に足を運びなさい。校長や教頭の説明よりも、虚心に現場を見ることです。見てもワカラナイなら、指導主事も教育総務課長も教育長もそろって辞表を出したらいい、仕事ができないのですからしかたありません。仕事には権限と責任と報酬がセットでついていますが、責任を果たせないならお辞めになるしかありません。そういう緊張感をもって仕事をされよ。

 根室の指導主事は何をしているのでしょう。生徒たちのノートをきちんと見ていれば、授業のやり方に指導すべきことがたくさん見つかったはずです。学校では頻繁に研修を繰り返していますが、先生たち同士で教育研修を繰り返しても、穴はみつからない。どこかピントが外れていませんか。外部の識者の意見を入れるべきです。釧路にある北海道教育文化研究所へ協力要請なさったらいかがですか?釧路管内で北海道議会議員にトップ当選した笠井龍司氏が北海道教育文化研究所の所長をしています。よろこんで協力に応じます。
 仕事は正直に誠実にやりましょうよ。



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