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#3025 市立根室病院経営形態変更 Apr. 15, 2015 [30. 地域医療問題]

 市立根室病院情報誌「NCHニュース」というパンフが「広報根室4月号」に折り込まれて配布された。そのパンフによれば、4月1日から地方公営企業法「全部適用」に経営形態が変更された。市が病院事業管理者に経営をゆだねるものである。東浦院長が病院事業管理者となった。
 新臨床研修医制度が始まり、旭川医大の引き上げが決まって常勤医が5名ほどまで激減したきつい時期を乗り切ってくれた荒川前院長を袖にして、札医大への鞍替えを図った市長と東浦院長、このコンビになってから、約8億円前後だった赤字幅があれよあれよというまに10億円を超え、さらに11億円も超えて17億円に拡大してしまっている。彼の病院運営に問題がなければ赤字幅が2倍になるというのは考えられぬ。問題があるのなら、その問題と真摯に向き合い、解決すればよいだけ。

<隣町の厚岸町立病院は経営改善が進んでいる>
 近隣では厚岸町立病院がこの数年で赤字を大幅に改善して、国基準の補助金投入(赤字補填)で間に合っている。市立根室病院の規模におきなおすと、一般会計補助金が8億円台で間に合っているということ、つまり9億円の経営改善がなんらかの形でできたということだ。厚岸町立病院の院長は病院経営管理者としても優れた手腕をおもちのようだ。
  市立根室病院は現院長になってから、8億円前後だった一般会計繰入金が11億円を超え、17億円が続いている。赤字額は一時20億円を超えたようだ。こうした経緯を考えると現院長はそもそも病院事業管理者としてふさわしいのだろうか?

<病院運営上の問題が常勤医の退職を引き起こしている>
 昨年お辞めになった市立根室病院元副院長の外科医のT先生はこちら(厚岸町立病院)で仕事しているようだ。何もなくてすぐ近くの隣町の町立病院へは移らないと考えるのが自然だ。ebisuは事情を知っている。似たような事情でこの数年間に何人のドクターがお辞めになったのか。いくらお金をかけて斡旋業者を使って常勤医を招聘しても、運営に問題があれば退職が相次ぐ。民間では離職率が高い企業はブラックと称されてしまう、病院業界は狭いから、お辞めになった数人のドクターが運営の実情を周りの者に話せば、噂としてさっと道内の医者の間に広がる、道内の医者の間では市立根室病院はすでにブラック企業なのだろう。だから関東や関西へ募集の手を広げざるをえなくなる。この件に関しては市長に大きな責任がある。今年も常勤医の退職が複数あるとは巷の噂で、どういうわけか根室という町はこの手の「極秘情報」に関しては、ほとんどのケースで「うわさ」通りになるのである。
 その結果、常勤医の予定定員18に対して、毎年12~14名となっている。この恒常的な常勤医不足は市長と現院長の「自作自演」ということになる。

<正直な仕事で病院経営改善を>
 市民や病院職員の不安を払拭するために、病院事業管理者は赤字幅縮小についてビジョンと具体的なスケジュールと達成手段を示すべきではないのか?運営についても今までどこが拙くてそうなったのか、そして何をどう変えるのかが示さなければ改善ができないだろう。正直な仕事はというものはそういうものだ。
 市長と院長は当事者だから運営上の問題点のよって来る原因をよくご存知だ。お二人の「自作自演」の結果なのだから。

<民間企業と同じ企業会計基準で決算公表すべき>
 公的会計基準による決算報告では、年度によって赤字になったり黒字だったりしているが、これは夕張を破綻させたインチキ会計基準であり、実態がまるでわからない。たとえば、17億円の赤字を出しても根室市の一般会計から赤字を補填したら黒字になるし、借金をして赤字を穴埋めしても黒字となるのである。
 簡単に言うと、20億円の赤字を出しても、大地みらい信金から20億円の借入を行えば黒字になる、公的会計基準とは実にインチキなのである。500万円の売上で1000万円使っても、501万円借金を増やせば公的会計基準による決算では黒字ということ。だから、夕張市は突然破綻した。前年まで黒字だったのが突然にお金が回らなくなり破綻した、市民には寝耳に水である。調べてみたら、実際には黒字ではなくずっと赤字を続けていた。公的会計基準で報告を受けているから、市民は蚊帳の外、事実は何も知らされなかった。こういうカラクリで地方自治体の財政破綻は突然襲うのである。お金を貸した信金は道庁が全部肩代わりしてくれるからリスク・ゼロである。しかし、そういうイージーな営業戦略を採っていた夕張信金はすでに消滅して存在しない。
 大地みらい信金が夕張信金と同じ道をたどる懸念はないのだろうか、職員の皆さんは自分の職場を守るために、信金の営業戦略に注文をつけるべきだ。それが根室の町のためにもなる。
 そういうわけで、病院の経営実態は民間会計基準で損益計算書を公表しないと市民にも病院職員にもわからない。もちろん市議たちにもだ。事実を知らなければ経営健全化の具体的な議論もできぬ。
 過去3年分を公表すれば、民間会計基準での決算では損失が20億円を超えた年度があることがわかるだろう。市税収入はわずか28億円しかない、それも町の人口減少により年々減少していく。長期にわたる人口減少にも関わらず、根室市の予算規模は165億円に膨張している。過去20年で見ると一番少なかったときは140億円台だった。放漫財政は後年次負担を増やすことになるから、根室市の財政規模縮小は喫緊の課題なのである。人口がさらに5000人も減ってから、放漫財政のツケである市債残高を償還するのは実にきついことになるのはだれにでもわかる。夕張市民がいまその憂き目にあっている。25年の返済計画で破綻後急激に人口縮小が進んだ高齢化した市民が負担している。小学校の中学校もとっくに1校しかない。こういうところにも問答無用でツケは回るのである。

<政府財政破綻を前提に備えをすべき>
 国の財政が破綻して補助金がなくなれば、市税収入の7割を病院運営につぎ込まなければならない、市役所職員に給料が支払えなくなる。お金は天から降って来ないし、地から湧いて来ない。そろそろ国の補助金という打ち出の小槌がなくなるときのことを想定して、備えを固めておかなければならない。政府財政破綻はありうる、次第に現実味を帯びてきている。

<この規模での赤字が続けばどうなるの?>
 このまま市立根室病院赤字が続けばどういうことになるかは、以前に市役所財政課が「市財政がもたない」と市議会で答弁しており、その兆候はすでに出ている、赤字の補填ができずに損失繰延を2回行ったのではないか。一度目は10億円の赤字特例債を発行した。その返済で、その後の経営が苦しくなった。
 経営がうまくいかなければ、数年で民間医療法人へ運営委託しなければならなくなるだろう。そのときにはドクターや看護師やスタッフのほとんどが解雇になる。運営委託を受けた民間医療法人が医者も看護師もスタッフも用意することになる。

<岐路に立っている実態を正直に知らしめよ>
 大きな岐路に立っているのだから、病院経営の実態を民間会計基準で過去3年間にさかのぼってホームページ上で公表すべきである。
 そうした経営実態を理解した上で、病院職員と市民が協力すればよい。病院職員も経営実態を知れば自分たちの首が掛かるのだから本気で経営再建に協力するだろう。

 しんどい話だが、仕事はとことん正直に誠実にやるのがベスト。
 ごまかしたり手を抜けばにっちもさっちも行かぬところに追い込まれる、それが経営の常、だからこそそうなる前に手を打たねばならない。

<正直に誠実に取り組め:ラスト・チャンス>
 病院事業管理者になったら、医者であっても「経営のことは知らぬ」ではすまない。病院のバカ管理職が弊ブログに勤務医を騙(かた)って投稿してきたことがあった。文面は知性と倫理レベルの程度を表し幼稚で品性を欠くものだった。根拠のない悪口雑言が並ぶ中に、医者には病院経営は関係がないと書いてあった。病院事業管理者はそうはいかないのだよ。そして、経営再建には職員だけでなく、ドクターの協力が欠かせない。そんなことも理解できない管理職がまだいては運営の改善などできるはずもない。

 正直に誠実に仕事をすれば、いままでのことはどうあれ根室市民の評価は変わるよ。武士の情けだ、行間が読めないようなら救いようがなかったということ。これがラスト・チャンス、もう後はない。後悔しないように襟を正して世のため人のために行動したらいかが?


*#3021 根室市長施政方針にみる「官民」という言葉のセンス Apr. 11, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-04-11

 #3022 平成27年度根室「市政方針」論評  Apr.11, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-04-11-1


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