昨日の午後9時半の気温は5.5度、今夜は9.0度と10度を超える日がなくなってきた。根室は秋が深まり、原野にもうすぐ初雪が降る。

 さて、北海道教育委員会が作成した標記リーフレットが配布されたようで、C中学校の生徒が塾へもってきた。

S: 「ebisu先生言ってた、北海道教育委員会のリーフレット来たよ、これでしょ」
T: 「それそれ、北海道教育委員会のホームページに載っていたやつだ。早速一番後ろにある生活時間割表に昨日の行動を記入してみたらいい、6時半まで部活をやったら、家庭学習時間のなくなることがよくわかるよ」
S: 「やってみます」

S: 「先生、土日の部活は「半日」って出ているよ。2部練はダメだってことだよね」
T: 「そうだよ、文武両道の字のごとく、文が先で部(武)は後だ」
S: 「え、このあいだ2部練やったよ」
T: 「だから、勉強時間がなくなって学力が落ちていくんだ、ほどほどにして勉強しっかりしないと、高校卒業してからこまることになるよ、お父さんやお母さんの時代と違って正規雇用の就職がとっても難しい。」
S: 「え、そんなにたいへんなの?」
T: 「就職するのどこでもいい?給料も安くていいの?」
S: 「一生懸命働くから、たくさんほしい」
T: 「全国平均でも4割が非正規雇用だよ、根室はしっかりした会社が少ないからもっと厳しい。年収格差がどれくらいになるか具体例を挙げて説明してみようか。たとえば、看護専門学校を卒業して市立根室病院に勤務すると、初任給が21万円にボーナスが年二回だ。仕事はとってもたいへんだが、4年後の25歳になるころは年収400万円くらいになるだろう。それに対して、非正規雇用だと年間100万円が標準的なところだ。何年たっても時給はほとんど上がらないし、仕事がないことも年に数ヶ月あるからね、そしていつ首を切られるかわからない。生活不安でめげている若者が多い。正規雇用の仕事に就くか非正規雇用の仕事に就くかで、こんなに年収に違いが出てしまうんだ。年数がたてばたつほど年収の差は広がるのが現実なんだよ」
S: 「そんなに違うの?そんなこと学校の先生たちは説明してくれないよ」
T: 「訊(き)いてみたらいい」
S: 「訊きにくいな・・・」
T: 「はっきりいうと、中学校と高校で一生懸命勉強したかしないかで、とんでもない差がついてしまうんだ。」
・・・
S: 「先生、わたし今日からきちんと勉強する」
T: 「期待しているよ、どれどれ生活時間割がたいぶん記入できたね、ほらね、やっぱりだ、6時半まで部活やったら家庭学習時間がとれないだろ?本読む時間もない・・・この生活時間割表をながめて、文武両道という言葉のイミをよく考えてみよう。」

T: 「そうだ、部活担当の先生に記入したこの表をもっていって、相談してごらん。平日は6時半まで部活をやり、土日に2部練していると生活時間の中で勉強時間がほとんどとれませんよってストレートに相談してみたらいい」
S: 「"(学校の)先生は大卒でいいな、公務員でもちろん正規雇用だよね。わたしたちをこのまま部活に夢中にさせておいてほんとうにいいの?わたしたちの未来って考えてくれてる?"って訊いちゃおうかな。」

 さて、市街化地域のほかの2校は配布されただろうか?歯舞中学校、海星中学校、落石中学校、厚床中学校はどうかな?


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[30日午後10時追記]
 柏陵中学校の生徒に訊いてみたが、まだ配布されていない。

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*#2464 道教委リーフレット:生活習慣を改善し学力アップ(2) Oct. 26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-25-2

#2462 道教委リーフレット:生活習慣を改善し学力アップ(1):  Oct. 24, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-24-1

#2365 仏作って魂入れず:評価基準の策定を!(ブログ「情熱空間」より」) July 25, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-07-25-1



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