この会ができて3年目になる。会長の角田憲治氏は元釧路教育長、副会長は昨年12月に市議会で基礎学力条例案を16対10で可決させた立役者の月田さん、釧路市議会副議長でもある。釧路市役所の次長職2人、大学の先生、私学校長、弁護士、地元企業家、経済団体、劇団、学校の先生たち、私塾の仲間、じつに多彩なメンバーが集まっている。正会員は30名。

 普段、facebook上で議論しているが挨拶の済んでいないお二人にあらためてご挨拶。金安議員と現職の校長先生のお二人。
 総会では事務局の依頼で、金安議員が議長を引き受け、手際よく28分で終了。普段の市議会での奮闘はこういう仕事の手際のよさにも現れている。基礎学力保障条例では賛成側に立ち熱弁をふるった。
 釧路市には各地の市町村から基礎学力保障条例関係の視察が増えている。

 4時から総会が始まり28分で終了、6時まで定例の会議を開き、この数ヶ月の経緯を情報交換。会長が最後におっしゃったことが気になった。推薦入試が問題だというのである。何がいけないかというと「戦わずして入学するのでは弱くなる」と明快な一言。激烈な競争があったほうがいい、人は競い合うことで育つということ。

 普段の議論はfacebookの会員専用掲示板でやっているので、せっかく顔を合わせたのだから恒例の飲み会へ流れた。父の日にも関わらず、二次会まで7名が参加、楽しい一日だった。

 朝、ホテルの最上階のラウンジから眺めていると、港の方角も原野の方角も霧が立ち込めていた。東京便が飛ばないかもしれないと心配したが、11時前には晴れた。一人で車を運転してもどって仕事。

【余談:切磋琢磨】
 高校は前期中間テストが終わり、1日おきに進学講習をやっている。学校祭の準備で浮かれてばかりいるのではないようで安心した。
 2年生のδ君が来て、「先生、γに数学負けちゃいました、数Ⅱも数Bも学年トップ、数Bは百点、あいつ最近すごく伸びているね」とライバルの成長を喜んでいた。δ君は学校の授業レベルよりもかなり難易度の高い問題集で2次関数をブラッシュアップして6月29日の全国模試に備えているから、定期テストで抜かれても模試のほうは絶対の自信があるのだろう。
 「先生、オレもやったよ、物理99点で学年ナンバーワン」と余裕の笑顔。「難易度の高い問題も、基礎固めがしっかりしたからすぐに追いついてくるぞ」と忠告しておく。ハイレベルの戦いになればいい。
 物理を選択するについては一悶着があったから、2倍うれしかっただろう。父親の反対を押し切っての選択だった。それだけに半端な成績はとれないと覚悟があり、いいプレッシャーになったのだろう。父親と対立しながら男の子は自立した大人になる。お父さんの喜ぶ顔を想像した。「父の日」の何よりのプレゼントだっただろう。



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