昨日(9日)道立高校の入学式があった。今日(10日)付けの北海道新聞に中標津高と一緒に記事が載っていたので以下抜粋する。

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【中標津、根室】根室管内では今春、7公立高校に712人が進学する。そのうち6校で9日、入学式が行われ、生徒たちはそれぞれの進路に向かう決意を新たにした。
 中標津高校には普通科153人、商業科34人、事務情報科28人が入学。・・・
 この日は別海高107人、標津高60人、羅臼高38人の新入生が誕生した。中標津農高の34人は10日に入学式を迎える。
 根室市内では9日、根室高と根室西高で入学式が開かれた。根室西高には普通科2学級に計60人が入学。・・・
 根室高校は普通科118人、商業科と事務情報科各40人の計198人(5学級)が入学した。(嘉指博行、栗田直樹)
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 中標津支局と根室支局のコラボ記事だ、なかなかやるね。
 中標津高校は定員240人で25人定員割れ。根室高校は200人の定員で2人定員割れ。
 中標津も根室も高校全入時代が続いている。高校で勉強する基礎学力のない生徒たちがたくさん高校へ入学できるから、中標津も根室もレベルが下がり続ける。道立高校の定員を中学卒業者数の80~90%に落とすべきだという議論があって好い。あるいは五科目合計点で90点(300点満点)以下は不合格とする。競争がゼロでは学力低下に歯止めがかからぬ
 中標津高は普通科が根室高より1クラス多く、商業科や事務情報科の人気がない。根室高校と対照的だ。酪農の町と漁業の町の性格の違いが反映しているのだろうか?

 根室高は志願者数合計が定員きっちりだったから、二人落としたということ。落としていいと思う。根室高は普通科は150点、商業科と事務情報科は90点以下は不合格でいい。はっきりそう宣言すればいい。
 そして点数が60点未満(300点満点)の生徒は高校で勉強する学力なしとみなしていい。高校の授業を受けても理解できないから、本来なら中学で落第させるべき層だ。市街化地域の3中学校だけで30~50人いるだろう。中学生数は減少しているのに成績下位層は年々増えている。市長や教育長や市教委そして市議会はこういう現実に目をつぶっている。だれも何も言わぬ。お互いに不都合な真実には目をつぶり、相互批判はナシとする。そういう馴れ合いを戦後六十数年間続けてきたから、マチは活性を失い衰退の一途をたどって人口減少も加速してしまう。3月末根室市の人口はついに2.9万人を割り込み28923人(速報値)となった。
 年間400人弱だった減少幅が2年間で1000人に増えている。相互批判を失い活力を失ったマチに希望をなくして流出する住民が増えているのだろう。
 何とかなるから、自分たちで何とかしよう。関係者が正直に誠実に仕事をすればいいだけだ。学力テスト結果は全国一斉のものだけでなく普段の学力テストデータも市教委のホームページ上で学校別・科目別にその都度公表し、年間目標値を掲げて具体的な行動を起こす。そして結果をチェックする。簡単なことだ。ある程度の規模の民間企業ならどこでもあたりまえにやっていることである。
 中学校や小学校の先生、ブカツに一生懸命になっていないで、基礎学力のない生徒にはテストの結果で明らかだから、ブカツ停止で放課後補習をしてやるべきだ、それがあなたたちの本来の仕事ではないのか?
 民間会社なら職務忠実義務違反で就業規則違反となり、ボーナス査定や昇給査定に響く。上司の改善命令もでるから、改善できなければ転職(退職)を薦められるレベルですぞ。実績を出せない社員を何人も抱えていたら民間会社はつぶれてしまう。学校の管理運営体制は一体どうなっているの?いろいろ事情はわかっているけど言いたくなる。
 若い人たちを鍛えないと根室の町の将来も日本の将来も暗くなる。病院職員にも、市役所職員にも、校長先生の中にも一般教員の中にも、己の職務に正直・誠実たらんとするパトリオットが少なからずいる。自分たちの努力で明るいマチに変えられるのだから変えようではないか。とりあえず、ムリせず自分にできることからやってみよう。そういう人があちこちに見られるようになれば、マチは活性化する。

*パトリオット
 #1030 nationalism とpatriotism :遠藤利國訳・幸徳秋水『帝国主義』May 17, 2010 
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-05-17



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