世の中にはしばしば真っ向から対立する意見が両立している。どちらが真実なのか自分の身体を使って結果を出してみようという人がいた。

guinea pig:モルモット
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20110914f1.html
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Wednesday, Sep. 14, 2011

Fukushima man opts to be guinea pig


By ROB GILHOOLY
Special to The Japan Times

IITATE, Fukushima Pref. — Nobuyoshi Ito is skeptical of the reported effects of radiation from the leaking Fukushima No. 1 nuclear plant. So skeptical, in fact, that he decided to put himself on the front line of radiation research.

Ito, whose home in the village of Iitate, Fukushima Prefecture, is located a little more than 30 km from the power station, has ignored official recommendations to evacuate, and is instead standing his ground in a designated radiation hot spot to become a human guinea pig.

"I never wear a mask and go about my chores in my regular everyday clothes," said Ito, 67, a former IT engineer turned farmer who refers to the radiation still being emitted by the plant's stricken reactors as the "invisible tsunami."

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 来年の大学入試には東北大震災や福島第一原発事故を扱ったものが出題される学校が少なくないだろう。

 補足しておきたい。たった1例では残念ながら統計的に意味のある結論はだせない。統計学的な有意性を論じるためには最低30例ほどのサンプルが必要である。でも、この人の勇気は称えたい。
 残念だけど30㌔圏の外の高濃度汚染地帯にいまもたくさんの子どもたちが住んでいるので、その子どもたちが統計上意味のあるサンプルとなる。だから、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)は子どもたちを逃がすべきだと主張している。民主党政権がつぶれてから結果が出て、子どもたちへの深刻な影響がチェルノブイリと比肩されるだろう。
 菅直人総理大臣、枝野官房長官、海江田経済産業大臣、原子力安全委員会のメンバー、原子力安全保安院長、東京電力の社長及び取締役などの名前を石に刻んで残すべきだ。そしてその碑の前で「私たちはこの人たちのように不誠実で不正直な、そして好い加減な仕事は二度としません」と毎年3月11日に誓うのだ。

 仕事は誠実に正直にやるべきだ。総理大臣も経済産業大臣も官房長官も原子力安全委員会も原子力安全保安院も、みんな揃って無責任極まりない仕事をしている。一人や二人ぐらい関係者の中に正直な仕事をする者がいても良いだろう?それが一人もいないというのはどういうわけだ?日本人の劣化に驚かざるを得ない。
 東大アイソトープセンター長の児玉氏が正直な仕事をしているのが救いだ。彼は原子力安全委員会の委員全員を取り替えろと提言している。なすべきことがたくさんありそうだ。


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