さて、土曜日夜に北部航空音楽隊北海道警察音楽隊の演奏会が総合文化会館で行われた。根室高校ブラスバンドとの合同演奏もあったらしい。柏陵中学ブラスバンド部は9月4日に札幌で行われる全道大会に出場するが、勉強のために自衛隊の演奏を聴きに行ったようだ。参考になったかな。全道大会が楽しみだ、期待してる。休み明けの学力テストの結果を見てがっくり来ている人がいるだろうな。数英の補習するから全道大会が終わったら勉強がんばれ。

*コメント欄に間違いの指摘があったので、本文に二重線を引いて謹んで訂正いたします。(8月31日朝8時半追記)
 柏陵中学ブラスバンド部が指導を受けたことのあるのは北部方面音楽隊ではなく、海上自衛隊の大湊音楽隊だそうです。
 もうひとつ、中学校や高校では「ブラスバンド」と言っていますが、ブラスバンドは金管楽器と打楽器のみで構成されたものをいうので、木管楽器が入ると「ウィンドオーケストラ」というのが正しいという指摘もありました。通称はともかく正しい名称を知っておくべきだと思いますのでその点も「通りすがり」の方の指摘に従います。
 20年ほど前に「~ウィンドオーケストラ」という名前の素晴らしい演奏のCDを聴いた記憶がありますが、固有名詞だとさっきまで勘違いしていました。ブログを書くのは、一方ではこうして無知をさらして「恥を書く」ようなもの。
 暑い夏に、冷や汗をかきながらブログ書き、なんてオヤジギャグで締めくくり。お後がよろしいようで・・・
                                 m(_ _)m  


【英語がなかなか読めない、英語がほとんど書けない生徒】
 最近、中1のある生徒に英語を教えていて気がついたことがある。英語の単語がほとんど書けない、読めないので1ヶ月間教えながら観察してみた。
 ローマ字を書かせてみたらほとんど書けないので練習させた。heはローマ字読みなら「へ」だが、なんとなく「ヒー」という読みが連想できればいいが、少しむずかしいだろう。playはpが「プ」と読めれば何とか出てくるが、ローマ字で「pu」と書くことができなければ、pが出てこない。pがでてこなければplayを「プレイ」と読めない、最初の「プ」という音が想像つかないからだ。母音字はすぐに理解できたが、子音字が分からない様子だった。

 ローマ字表を見ながら50音字をノート2ページ分宿題にしてみた。2回やらせた後で、何も見ないで50音を書かせて見たら、アイウエオ、カキクケコとローマ字で書いたところで手が止まった。サシスセソが出てこない。次のタチツテトもその次のナニヌネノも・・・
 アカサタナハマヤラワを言って復唱させたらできない。50音は小学校1・2年生で全員がマスターしておくべき事柄だろう。小学校の先生は何をしていたのだろう。お母さんは子どもに小学校で英語を習わせるほど教育熱心な方だが、自分の子供がアカサタナハマヤラワが言えないことに気がつかなかったようだ。英語の単語が他の子達よりも早く言えることに満足していたのだろうか。

 これでは数学の文章問題どころではない、国語も社会も理科も問題文はすべて日本語で書かれているから数学以外はなかなか50点が超せない。数学も文章題になると問題文が理解できない。かくして日本語が理解できないと学力へ少なからず影響が出る。
 当塾では日本語の本の音読をやっているが、この生徒は下手だった。少しむずかしい漢字になると読めない。書いていない助詞を入れて読んでしまう、書いてある助詞を読み飛ばす、つまり書いてあるとおりに読めないのである。助詞を一つ間違えると文意はぜんぜん違ってくる。問題文の意味どころか、本文の日本語の意味すら正確に理解できないことになる。初見でどの程度読めるかで生徒の学力は大体見当がつくものだ。
 日本語能力を旬の時期に育てそこなった生徒は勉強でたいへんな苦労をすることになる。個人補習指導を1年以上続ける必要がある。このままでは社会で必要な基本的能力がないままに中高の過程を終わってしまうだろうから、関わったからにはトコトン付き合ってみるつもりだ。
 この生徒は小学校のときに英語を習っていた。このように小学生に英語を教えるのはリスクが大きい。成績が平均以下の生徒はとくに後遺症が大きくでてしまう。副作用の大きく出る生徒かどうかはプロである教える側が判断し、そのリスクを保護者に伝えるべきだ。

 この生徒の場合はとくに副作用が大きく出てしまっている、極端な例だ。しかし、程度の問題はあるが、中学校になって日本語語彙が貧弱な生徒に小学校で英語を習ったかと聞くとかなりの頻度で「はい」という答が返ってくる
 私が成績が真ん中以下の生徒に小学校低学年で英語をやらせていけないというのはある程度の確率でこういう生徒が出てくることが危惧されるからだ。
 これとは逆にこの季節に日本語語彙をしっかり育てた子どもは高校生になってからでも伸びシロが大きい
 日本語の基本語彙を拡張すべき「季節=小学校低学年」に母国語以外のものをやる必要はないのである。良質の日本語テクストをたくさん読ませるべきなのだ
 来年度から、小学校で英語を教えることになっている。日本語がわからない生徒がますます増えそうだ。日本語語彙力の低下は学力低下となって現れずにはおかないだろう。 

【ブカツ指導をしている大人たちへ】
 ついでにもう一つ書こう。スポーツ好きな少年が小学校のときには野球をしていた。いろいろあって肩を壊してしまった。中学校では野球をあきらめ、他のブカツをやっている。指導する大人がスポーツ医学を心得ていて、教える子どもたちの肩や肘や膝をきちんと管理していないからこういうことが頻繁に起きている。異常なブカツは大人が原因の半ばをつくっている。そして子どもたちの健康すら奪っている。
 子どもたちにスポーツを指導する立場にある大人は、必ずスポーツ医学を勉強してもらいたい。勉強するのが嫌いな大人は、子どものブカツ指導から手を引くべきだ。
 ブカツのあり方は市教委が権限をもっている。権限のあるところには責任も生ずる。どうして現場で子どもたちが被害にあっているのに市教委は見過ごしておくのか、スポーツ医学を学ぼうとしない一部のスポーツ指導者たちと市教委は何か特別な関係でもあるのだろうか?わたしには理由がさっぱり分からない。
 私が気になっているのは野球とバドミントンである。野球が肩・肘そしてバドミントンが膝関節に負荷がかかるので、骨格や筋肉が出来上がっていない小学生の長時間のトレーニングは危険なのである。子どもたちを守るのは大人の役目ではないのか?
 スポーツ医学などと何も大げさなことをいう必要もないだろう、常識で少し考えれば分かる簡単なことの筈だ。考えることをしない指導者はトレーニングメニューの見直しもせずに、やたら長時間のトレーニングをしたがるものだ。こういう大人は仕事もできない。生徒と共により効果的なトレーニングメニューを工夫することもブカツの指導の重要な目標だろう。

*音読指導についてフォニックス導入の提案がサリーさんからあった。ZAPPERさんの書き込みが続き、さらにHirosukeさんからフォニックスのゲームソフトの紹介コメントがあり、彼のブログで過去ログを取り上げてくれた。ただで利用できるすぐれたソフトを紹介したい。
 クリックしてHirosukeさんのサイトへ飛ぼう。
http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2006-07-14?niced=1&time=1283307726