なんらかの夏季補習を実施している学校は全国的には半数を超えているらしい。根室の学力は全国最低レベルの北海道で、14支庁管内で最低レベルの学力である。小中学校では夏休みになってさぞかし夏季特別補習に力が入っていることと想像する。なにしろ根室は全国一涼しい夏だから、夏は生徒にとって勉強の季節だ。

 根室高校は今日も進学講習をしている。数学や英語、国語の補習を希望の生徒に実施している。先生たちの努力に、保護者や生徒ともども感謝したい。
 その一方でブカツも熱心だ。二つ例を挙げると、根高ブラスバンドは9-5時の特訓をして根釧大会に備えたが金賞は射止めたものの、3位で全道大会出場はかなわなかった。9-4時特訓で臨んだ柏陵中学は金賞と同時に全道大会への出場校に選ばれた。両校ともブカツに非常に熱心だ。運動部もニブレンしているところが多い。小学校でもだ。

 ところが小中学校で夏季補習をしているところは1校もない、やっているという話しを聞かないといったほうが正確だろう。郡部の学校まですべてを聞いて回ったわけではないからだ。
 あまりやる気がないのはハッキリしている。やる気のある先生がいても自分だけがやると目立つからやる勇気がないのかもしれない。
 学校が方針として夏季補習をやらないとやはりだめだ。市教委は夏季補習をやるべしという通達ぐらいは出すべきではないのか?
 光洋中学と啓雲中学は耐震補修で8月一杯夏休みだ。長い長い夏休み。どこかの学校が一日だけ総合文化会館で補修をするという話は聞いている。それだけでやったことにするのだろうか?

 だまっているといつまで経っても具体的な動きが出てこない。涼しい夏なのに、この問題を考えるとなぜかいらいらしてしまう。釧路のZAPPER先生も同感のようで、本題に関するテーマで書いているから、ぜひ読んでもらいたい。
 多少表現は過激になっているが、ZAPPER先生も私もとくに教員組合を敵に回そうというわけではない。教員組合員の中にも初心を忘れず、子供たちのために全力を尽くしたいという先生たちが少なからずいると思いたい。
 誠実に正直に仕事をしている先生たちも少なからず要るはずで、そういう先生たちをバックアップしたい。根釧地区の子供たちの学力を向上させる運動においては教育関係者はすべからく同志でありたいものだ。

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*「学力向上を妨げる北教組」
http://blog.livedoor.jp/meiko_aikoku_blog/archives/51583104.html 

 この中でZAPPERさんは学校は夏休みに補習をやれといっている。そして全国データや読売新聞記事を紹介している。できれば読売新聞の記事も読んでほしい。

*「指導力不足」
http://blog.livedoor.jp/meiko_aikoku_blog/archives/51583088.html

 全国一斉学力テストで出題された「50+150×2=」と云う問題を採り上げて、四則計算の計算順序すら満足に教えられていない現状を訴えている。小学校で最低限生徒全員にマスターさせておくべきことがある。その中の一つとしてこれを挙げている。彼のブログのよいところは問題が具体的だということだ。一般論や抽象論ではなく、地域の現実をしっかり見据えて意見を述べているところが、好感がもてる。こういう男を教育長や教育委員長にしたい。
 読売新聞記事も紹介している。読売は教育問題に熱心のようだ。こういう問題を採り上げて論評してくれる、たいへんありがたい。50年以上定期購読し続けている北海道新聞は読売に負けないようにもっともっと教育問題に力を入れてもらいたい。