なるほど、そういう手があったか〔英検2次試験攻略法〕 
                        #739 Spt. 25, 2009
 根室ではまだTOEICが実施されていない。札幌がもう5年以上も前だったか、釧路が昨年だったかな。早く根室高校で実施してもらいたいものだ。企業が求めているのは文部科学省が見限り、補助金をやめた英検ではなく、ビジネス実用英語の能力を測るグローバルスタンダードのTOEICである。管理職への登用資格のひとつにTOEICのスコアを指定する企業も増えた。
 学校学習英語および受験英語に偏った英検2級くらいでは実務上使い物にならないのが民間企業の現実だ。かといって、英検1級は難易度が格段に上がり、合格が難しい。高校生は受験英語が当面の攻略目標だから、英検2級に合格してから大学でTOEICを受験するというのはひとつの選択肢だ。もちろん、そういうものは棄てて、自分の学習動機に忠実に英語にのめりこむ選択肢もある。それは別の機会に採り上げることになるだろう。

 さて、現実に根室では英検しか受験できないので、生徒が準2級や2級の受験を希望する場合がある。困るのは二次試験対策である。「質問で聞き取れなかった場合など自然な流れの中で行われた聞き返しなら減点にならない」と英検のホームページの解説にあるので、その技の有無が合否を分けることがある。
 (英検のホームページのバーチャル2次試験画面「パッセージへの質問」に注意書きがある。http://www.eiken.or.jp/eikentimes/virtual/eiken_2/index.html
 Hirosukeさんが2次試験対策の「裏技」を具体的に提示してくれている。以下、Hirosukeさんのブログからの引用である。

最近教え始めた高校生がうれしい報告をしてくれました。
「英検準2級、合格しました!」

この子、準2級を受けたのはこれで3回目だとか。
過去全部、1次試験で不合格。

今回初めて1次合格。
「2次試験、明日なんです」なんて日に、大慌てで2次対策。
なにぶん、不規則変化動詞もまともに言えない子なので、まっとうな方法は通用しません。

其の一
「わからなければ相手に聞け!」
Excuse me, but how do you pronounce this word?

其の二
「2度目以降は別表現でお願いしろ!」
Excuse me, again. I don't know this word, either. Please tell me.
What did you say? Will you say it again more slowly, please?

其の三
「質問の答えは、本文をそのまま抜き出して読め!」

其の四
「答えにつまったら、英語で言い訳しろ!」
I've got your question, but I don't know what to say. I'm sorry.

はい、これで「なんちゃって準2級」の出来上がりです。

「ごまかし」じゃないかって?いいえ!

英語がわからなくても、わからないなりに通じ合える、実用的なテクニックなんです。

もう一度、書いておきますね。

「わからなければ相手に聞け!」

「2度目以降は別表現でお願いしろ!」

「答えにつまったら、英語で言い訳しろ!」

言い訳表現を列挙しておきます。

Excuse me, but what did you say?
※※※?
  (← 聞こえた通りに言ってみる)         

Will you say it again more slowly, please?                              

I don't know the word  “※※※”.
What does it mean?
Please tell me.

I understood your question and I have an idea, but I cannot say it in English now.  May I e-mail it to you later? 

これぞ本当の意味での「とっさの一言」です。
憶えておいて損はないですよ。
ご自分のビジネスシーンにあった言い訳表現を考えておくのもいいですね。
 
 HirosukeさんのブログのURLを書いておくので、ドーンと読むべし。
 click here⇒http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2006-08-07
 

 英語の学習の仕方は個人によってさまざまである。個人的な体験をあまりに絶対視してはいけないと思う。
  しかし、彼のブログは英語を学ぶ上で大事なことがたくさん書かれている。英語学習法という観点から評価した場合に、個別的経験を超えて普遍的な地平にその視線が届いていると感じる。私は彼とは違う動機と方法で英語を学習し、たまたま企業でその技を使って仕事をする機会があった。しかし、専門書を読むことからスタートした私の学習法は、Hirosukeさんと行き着く先が同じかもしれないが、方法論が一般的とは言いがたい。
 Hirosukeさんの英語学習法は体験を通して磨いた技が多いから、いままでの学習法でうまくいかない場合は、音読中心のHirosuke式トレーニング法を真似をしてみることだ。無心に真似をすることはすぐれた勉強法の一つだ。URLをクリックして彼のブログの中から興味のあるテーマを片っ端から読んでみるといい、そして言うことに納得がいったら真似てみる。
 万人に向くオールマイティな英語学習法はないのだと思う。動機がことなれば学習法も違ってくる。自分に合った方法を見つけることだ。見つけたらひたすらやる、渾身の力で一心にやる。
 

 *英検の二次試験を疑似体験したい人はこのURLをクリック!
 http://www.eiken.or.jp/eikentimes/virtual/index.html
  
  *9月27日追加。Hirosukeさんからコメントがあったので参考まで・・・アンダーラインは私がつけました。

It's not a trick. It's one of strategies to take an oral test. No matter what the test is, 英検, TOEIC or TOEFL, we should know that our examiners DON'T care what we are taking about. They only care how fluent we can speak, so when we don't have anything on-topic, just say "Sorry, my mind is blank now, let me think...um...well, I think..." etc. You won't get full score but won't lose full score either.

Another thing, we could make up a story that we feel easy to take about if we are asked our opinion. (In other words, tell a lie lol) They totally don't care what we are talking is ture or fake. Just make it up! The worst thing on oral test is silence. we need to know several ways to avoid it, and these are just some of them.
by CAT (2008-09-14 11:05) 

*「CATさんからのメール」 これを読むと英語でコミュニケーションしたくなる。
 http://tada-de-english.blog.so-net.ne.jp/2008-11-08-5