2,007年12月24日   ebisu-blog#032
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 クリスマスイブですね。今日から高校受験生の冬季特訓が始まりました。英語と数学で毎日4時間たっぷり勉強します。

 今日は平成15年度の入試問題をやりました。問題を解く前に、アプローチの仕方を具体的に説明しました。英語の「宝探し法」は飲み込めましたか?長文恐るるに足らず、ですね。英語ができないと思っている人ほど、上がる点数の幅が大きくなるので、やる前は半信半疑だったでしょうが、合理的で具体的な方法なので「やって納得」だったのではありませんか?

 
学力テスト20点未満のことが多かったKe中学のKi君、Si君、苦手の英語は40点が目標値です。たった5日間の特訓で1度はこの点数が出るでしょう。そして1月にやる難易度の高い東京都立高校の問題で、確実に40点取れるところまで実力が上がります。
 今日の授業で個々の問題に関連していろいろと説明を加えましたが、無駄なことは言ってませんので、黒板に書いたことは何度も書いてしっかりトレーニングしてください。同じ問題は出題されるわけがありませんから、問題周辺で出題されそうなところを重点的に説明しています、がんばって聴いて下さい。たいした量ではないので復習トレーニングはやれるでしょう。特訓が終わった後、できなかった問題を、さらに正月に、集中的に復習しておくこと。念には念を入れて完璧にしましょう。“だいたいわかった”では本番の試験でこけます。“完璧だ”と言い切れるまで徹底すること。

 数学は“問題Ⅰ”以外はすべて文章題です。“問題Ⅰ”は計算問題ですが、ここだけで24点の配点があります。残り16点の取り方を説明しました。説明したとおりにアプローチすれば誰でも40点(60点満点)得点できることがわかったでしょう。

 Ke中学のSさん、英語が得意だが数学は苦手と言ってました。ところが今日の結果は数学38点でした。自己最高記録に驚きつつ、微笑んでいましたね、いい笑顔でした。英語よりも数学のほうが今日は良かった。あなたの本来の学力は英語よりも数学のほうが上なのかもしれませんよ。自分の科目適性を見つめなおす機会になることを祈っています。
 学力テストではいつも英語のほうがずっと良くて、数学に苦手意識があった。苦手意識があると正解できる問題もできない状態になることがわかったでしょう
 これで自信がついた筈です。自信は次のステージへと実力を押し上げます。もう安心して数学の問題と取り組めますね。一本調子には行きませんが、きちんと復習していけば40点確実にとれるようになります。
 
 N君は振るわなかったね。55点前後を予想していたから、数学40点はショックだったでしょう。2年前に受験生と一緒にやらせたときに40点前後の点数を取ったと記憶しています。それにしても、新顔のSさんはN君が40点の問題を38点ですから、有頂天になってもいい点数です。喜ぶときはしっかり喜び、落ち込むときもしっかり落ち込んで、人生のアップダウンに慣れておきましょう。こうした経験が社会に出てから、挫折したときに自殺を踏みとどませる力となるのですニムオロ塾は生徒が社会人となったときのことを考えながら、毎日の授業をやっています。けっして目先の点数を上げることだけを目標にする塾ではありません
 N君は高校数Ⅱをやっているので、高校受験問題をやっていないからで、すぐに慣れます。特訓が終わる頃には53点~60点とれているでしょう。何の心配も要りません。目の前のテストの点数はその分野をトレーニングしているものにかなう筈がなく、それゆえ同じ論理で、大学入試に向けて大学レベルの英語や数Ⅰ&Aを終わり数Ⅱをやっている君に、大学入試時点でかなう同級生がいるはずもないと言い切れます。大学入試の勝負は中学3年間ですでについてしまっています。そのまま安心して勉強しましょう。
 1月には東京都立高校の過去問を5年分やってもらいますので、英数に限って言えば、N君は道立高校レベルの問題はケアレスミスがあったとしても、95%の得点ができるようになります。
 そのようなことよりは商工会議所簿記2級の勉強に専念してください。あなたの人生にとってはこちらのほうが大切でしょう。合格すれば、全道初めての快挙となるでしょうから。もう根室という小さな器から飛び出して、全道レベルや全国レベルで行動してください。可能なら、さらに記録を塗り替えて高校へ入学してください。高校へ入学してからも、たぶんいくつか記録を塗り替えることになります。
 高校2年生事務情報科の二人も一緒に2級受験となります。狙いは次の6月の試験で確実に合格するための「準備運動」ですが、っひょっとしたら合格者が出るかもしれません。N君の場合は2月の簿記検定試験に不合格となり、根室高校普通科1年生で6月の日商簿記検定2級に合格しても、全道初の事例となるでしょう。3年生の6月日商簿記検定試験での日商簿記検定2級合格も数十年記録がないのではないでしょうか。41年前に6月の試験で合格した三年生が身近にいます。

 最近の問題は見ていませんが、都内の進学校では桐朋高校の問題が素晴らしいのですが、これをやらせたらN君でも60%程度の得点の可能性が大きい、自信をなくしそうなのでやめておきましょう。東京で教えていたときには、慶応各校や早稲田高等学院、桐朋高校などの難関校の過去問題を切り貼りして、トップレベルの生徒にやらせていました。その必要もありません。トップレベルの生徒にとっては、もう高校入試はどうでもよいのです。小さなことにこだわって、大局を見失ってはなりません
 根室高校へ主席で入学したってちっとも自慢にはなりません。易しい問題でケアレスミスがあったかなかったかだけのこと。そのようなことに血道をあげる必要はまったくありませんトップレベルの実力の差はあんな簡単な問題ではでません
 根室高校へは250点超で入学すれば充分です。東大へ入ったN君も220点だったようですから。250点あれば充分です。それ以上の努力は方向性が間違っている。そのような暇があるなら、高校英語や数学の勉強を高速でやるべきです。それが大学受験で勝利するまっとうな道です

 学力テストで270点とか、学年トップとか、高校入試で「首席入学」とかいうのは、井の中の蛙大海を知らずです。大学受験の結果を見れば一目瞭然です。北大へ年に一人入学できるかどうかという低レベルです。学年トップなんていうような、根室のなかでのけちな順位争いは、大学受験という枠組みでは意味がありません。
 たとえば、道立高校の問題で9割の得点ができても、都立高校なら7割の得点しかできないでしょう。まして、私立の進学校の問題をやらせたら結果は悲惨です。道立高校の入試問題の難易度は47都道府県中最下位グループに属しています。滅茶苦茶易しいのです。

 学年5番以内の人は、現実をきちんと見据えて、大学進学に備えて戦略的な学習計画を立てましょうやり方次第であなたたちの能力は東大受験や北大医学部受験レベルにまでアップする可能性がある。繰り返しますが、学力テストで学年1位にいつまでも執着していたら、大学受験では敗北がまっている
 
トップ集団にいる生徒諸君に告ぐ、
   
目先の順位争いに惑わされるな