根室市内の事業所数と従業者数の統計データが「根室市人口ビジョン」のなかにあった。そのデータをもとにして2040年の推計を行った。推計方法は1996年から2012年までの16年間の年間平均成長率を算出して、2040年の推計値に利用した。


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<事業所数推計>
 
 
 


 
1996
2012
2040
 


a事業所数
2,014
1,544
969
 


b従業者数
16,183
11,031
5,640
 


b/a
8.0
7.1
5.8
 


 
 
 
 
 


1996年と2012年は実績値
 
 


年平均減少率=(1544/2014)^(1/16)
 


2040年は16年間の年平均減少率をベースにした推計値



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 2040年には1/3強の575の事業所が根室から消えている。経営改革ができず、かてて加えて人材補給ができない事情を考慮すると、半数以上の地元企業が生き残れない可能性すらある。この方面は企業レベルでも市政レベルでもまったく手が打たれないのはなぜだろう?

 このデータと、#3673で書いた男子の募集に応募がゼロという事実を思い起こしてほしい。根室の今と未来が見えてくる。

 根室には日本合同缶詰という北海道最大の水産加工会社があった。5工場、女工さんだけで1000人が働いていた。全道各地から、そして青森県から来た若い女工さんたちが根室の水産業を支えていた。つぶれる15年ほど前から、女工さんが集まらなくなり、ベテランの男工さんたちが次々にやめていった。どうすればよいか改革を提言する者が現場監督にいたが、本社の人間は誰も耳を貸さない。人を粗末に扱い続けたら、その企業に人が集まらなくなるのは当然である。当時の経営者も本社部門も、人の確保が根室以外の地域と競争状況にあったことに気が付かなかった、嘘みたいなホントの話。
 日本全体を見ていない、日本の雇用状況の大きな変化に気が付きさえしなかった、視野が狭く経営改善をしようとしなかったのである。いま同じことが起きているのではないか?

 日本の標準的な経営、標準的な雇用条件と根室の企業に間には大きな隔たりがあり、それを詰める気力も、問題意識もない。このままでは日本合同缶詰がそうであったように、つぶれるべくしてつぶれていく。データを見て、20年後に根室の大手水産業者がどうなっているか想像してほしい。手を打つべきは足元にある。

 わたしの意見は具体的な事例を引きながらこの次に述べる。

*日本合同缶詰の倒産
http://hokkaido-index.cocolog-nifty.com/blog/1976/09/post-e767.html

        70%       20%