11月3日の北海道新聞根室地域版の記事を紹介します。

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新教育委員長に天神氏
 根室市教委「保護者の声届ける」

【根室】市教委は2日、市総合文化会館で定例会議を開き、任期満了となった松下洋一郎前教育委員長(58)の後任として市内の自営業、天神正人氏(64)を互選した。人気は2017年11月1日までの1年間。
 天神新委員長は根室市出身。駒澤大学経済学部卒。09年から教育委員を務めている。
 会議後、北海道新聞の取材に「小中学校の適正配置計画などで学校の統廃合問題に不安を感じている保護者もいる。あの声を教育委に届けると共に、教育委員会の考えを保護者らに伝えたい」と話した。
 松下前教育委員長は02年から教育委員、09年から教育委員長を務めていた。(犬飼裕一)
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 天神、天津神という意味だろうか天地開闢のときに現れた天神七代だろうか、いずれにしてもすごい苗字だ。ebisuよりも3つか4つ学年が下のようですから、おそらく、光洋中学校と根室高校の後輩なのでしょう。

 教育には根室の未来がかかっています。2003年以来、市内の中学校の学力テストデータを見ていますが、五科目合計点で400点超の成績上位層が各中学校に2-3名しかいなくなりました。10年前には各学校に二桁いました。学力上位層が絶滅に近くなっていると同時に学力下位層が2倍ほどに膨らんでいます。
 学力上位層の枯渇化と成績下位層の増大は、根室の未来を支える人材が絶滅しかかっているということです。
 新教育委員長はデータに基づく議論を市教委に要求してもらいたい。市教委はふだんの学力テストデータすらモニターしていないので、この10年ほどの学力低下の実態を知りません。そんな仕事ぶりですから、根室の教育行政が改革は夢のまた夢になっています。
 教育委員長は単なる名誉職ではありません、仕事や職位には権限と責任が伴っていますから、そのことをよくよく自覚して仕事をしてもらいたい
 良くも悪しくも、根室の未来を決めているのは責任ある職に就く人々です。したがって、根室の町がこれほど疲弊し、活気がなくなってしまったのもそうした人々の責任であります。
 根室人自身が教育改革をしなくて誰がやる、そういう気概をもって、ぜひ、この町の疲弊と衰退に歯止めをかけてください。


●釧路市教育委員会 学校教育部公式ポータル「学びと遊び」
http://www.city.kushiro.lg.jp/kyouiku/kyouiku/gakkoutaishin/page00010.html



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