#3164で used to の用例を挙げたが、代名詞の使い方に疑問を感じた人がたぶんいただろう。再掲するので、お読みいただきたい。
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David used to spend a lots of money on clothes. These days he can't afford it.
(デービッドは 着るものにいっぱいお金をかけていた。このごろそんな余裕がない。)
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clothes (複数)なのに、代名詞 it (単数)で受けるのはなぜか?
こういう細かいところが気になるのは、テレビ番組「相棒」の杉下右京だけではない、高校生にもこういう性質(たち)の人がごくわずかだがきっといるにちがいない。ふだんは陽の当たらぬそういうマイノリティのために補足説明しておく。(笑)
clothes(着物)はいくつかの cloth(布切れ)から作られて、ひとつの服となるから、服のことは clothes というしかない。ではそれは複数かというと、そうではない。たとえば、ジャケットは表地、裏地、芯地、それぞれの種類の生地が何枚ずつかが縫い合わされて、ひとつの服になっているから、"clothes"は単数扱いなのだろう。だから、代名詞 it で受ける。
代名詞が出てきたら、それが何を指しているのか突き止めながら読もう。普段の読みが大事で、何を意識して読んでいるかで、成果が違ってくる。
「それ」とか「あれ」とか「これ」、「彼」、「彼女」、「かれら」なんてやっているうちは意味がつかめているかどうか危うい。
では、次の文は?
There are colourful clothes on the table.
テーブルの上に、あざやかな色の布切れが何枚か載っている場面が浮かぶだろう。複数扱いになっているので、「布地」の意味である。
あざやかな着物がひとつテーブルの上に載せられていたら、こう書けばよい。
There is a colourful clothes on the table.
ハンドルネーム「後志のおじさん」がコメントを寄せてくれていますので、本欄にアップします。話者の意識に焦点を当てた解説です。
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複数名詞を代名詞でうけるときに、単数にするかthey にするかは、話者の意識のあり方に関わる部分に関わっていて、「個々のものに意識がある」なら複数、「全部まとめて」なら単数ですね。
本文中のclothes →it も、1着ずつの服ではなく、衣類全体の感じですか。
逆に、someone やeveryone はthey でうけるのが会話の基本です。
高校生には手頃な英文に思えます。
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*#3163 Vampire Blood : chapter-1 (2) Oct. 25, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-10-25
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