ようやく昨日付けのブログで鴨志田リエ氏が根室市長選挙へ出馬表明した。いままでどういう考えで動いてきたのか、趣味や性格も含めてオフィシャルブログが教えてくれる。ネットで検索すると他にもいくつか重要な情報がみつかる。いままで根室に住んでいないのだから、どういう人か根室市民も鴨志田さんを知る努力はすべきだね。これから書くことは、新聞記事を除いて、ebisuの印象論だから、批判的に読んでくれたらいい。人の意見を鵜呑みにする必要はないから、自分でネット検索して判断してもらいたい。

*8月4日付け鴨志田リエ・オフィシャルブログ 「根室市長選出馬表明」
http://ameblo.jp/rie-kamoshida/entry-11904788395.html

 8月5日北海道新聞朝刊根室地域版が写真入で大きく扱っている。
 新聞が伝える政策は四つだけ。

■ 根室の水産物を首都圏に売り込む
■ 市役所出身でしがらみのある現職は公平な目でみた運営ができない
■ ロシアとの経済交流のために経済特区の申請をする
■ ロシア側に千島桜を寄贈し相互理解を深める

 ある程度の規模の組織で仕事をしたという実務経験のない民主党国会議員が現実的な政策論に弱いことは鳩山・菅・野田政権でいやというほど見せられたが、この方も元民主党目黒区議会議員だ。気になるところである。
(客観的に見て、並んでいる政策はお子様ランチにしか見えぬから、現実的で具体的な政策に書き直すことを勧めたい。よくなるなら訂正したっていいのだよ。そういう人にこそ市長になってもらいたいと思う市民が少なくないだろう。柔軟な対応で好感度を上げるっていう選挙戦略もありだ)

 具体的な論点を二つ挙げると、地域医療問題と教育問題が語られていない。この二つの問題はどうするのだろう?20億円を越す赤字を出した市立根室病院はどうするのだろう?なにもなければ時間切れで崩れるだけ、なるようになってしまう。影響は病院職員と医者だけですむのだろうか?市街化地域の小中学校統合問題、低学力問題、いずれも町の未来に関わる大きな問題である。統廃合後の高校の教科書や授業のレベルをどうするのかも町の未来に重大な影響があるが、市として根室高校や北海道教育委員会へ要求すべきことはなんなのか。
 地元経済の活性化は、首都圏に根室の水産物を売り込むことで果たせるのだろうか?そんなことは地元民間会社が何十年も前からやっていること。そこに市政が割り込んでどうするのだろう?ベトナムサンマ輸出と同じことではないのか?
 空家増加もいまから手を打ち、条例をつくり、市の財政規模を縮小し廃屋取り壊し積立をしないと間に合わぬ。これらの問題について、どのような方針で臨むのか、わたしは問題の一つ一つについて具体的な政策を聞きたい。

 前例があるので一つ懸念を書いておく。一番最初の項目は根室産ブランドの首都圏売り込みとなっているが、それを口実に東京出張が増えるのでは困る。病院長が年間百日を越える出張をしていたのと同じことが今度は市長となると、市政は市の幹部達のやりたい放題となりかねない。その場合には旧弊はそのまま温存されるから、くれぐれもそういうことの無いように願いたい。

 「市長選を無風にしない市民の会」は具体的な政策論をみて応援するかどうかを決めるといっていたと記憶するが、こんな程度の政策でいいのだろうか?
 もうすこし具体的な政策論を展開されたらいかが?
 市役所は500人の大所帯だが、そんな組織を動かした経験もないようだから、めでたく当選の暁には市役所幹部へ政策はまかせっきりになりはせぬか。
 市民が安心して市政を預けられる体制はどうつくるのか具体論が聞きたい。選挙が終わったとたんに、仕事の引継ぎが始まるかもしれないのだから、一つ一つが現実の問題なのだ。答えられなければ市役所幹部職員へ丸投げになる。これでは市政は変わらない。ぜひ変えてもらいたい。

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現職と一騎打ちへ
 鴨志田氏が正式出馬表明
  「経済再生に力」

【根室】東京都の元目黒区議、鴨志田リエ氏(55)は4日、市役所内で記者会見し豊富な水産資源を活用し『根室ブランド』を確立、発信したい」と述べ。市長選出馬を正式に表明した。すでに出馬表明している現職の長谷川俊輔氏(69)のほかに出馬の動きはなく、長谷川、鴨志田両氏による一騎打ちになる公算が大きい。

 鴨志田氏は会見で「漁場が豊富でありながら産業が衰退している」と指摘。目黒区議や美容サロンを主宰した実績や人脈を生かし、根室の水産物や自然を首都圏に売り込む考えを示した。
 ゆかりのない根室での出馬を決断したことについて、市民団体「市長選を無風にしない根室市民の会」と、母校・慶応大の先輩である壺田重夫市議から要請されたことを理由の一つに挙げた。2期8年の長谷川市政については「市政の運用面で支庁は市役所出身のため公平な目で見られず、改革ができていない。市職員が頑張ろうと思ってもしがらみでできなこともある」と問題を指摘した上で「しがらみのない私だからこそ改革ができる」と訴えた。
 北方領土問題にも言及し、ロシア側との経済交流を促進するため国家戦略特区に申請することや、ロシア側に千島桜を寄贈するなどし相互理解を深める考えを明らかにした。自民党根室支部と民主党根室支部が長谷川氏への推薦を決めていることに関しては「地道にやっていく」と述べるにとどめた。
 鴨志田氏の出馬表明を受け、長谷川氏は「北方領土問題が動きだそうとしているこのときに市政の空白は許されない。何としても勝ち抜く」とコメント。共産党根室市委員会は「市長選に向けた方針を検討中」としたが、具体的な候補者名は挙がっていない。
 鴨志田氏は東京都出身。民主党の目黒区議を経て、同党を離党後、2013年の東京都議選にみどりの風から出馬し落選した。
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 壺田市議が担いでいる。彼の前回と前々会の得票数は
   1192(2013年) [1566(2009年)] 

 この基礎票にどれだけ現市政批判票を上乗せできるかだ。市政批判の市民数は市民四団体が市議定数削減を求めたときの署名が4000余りあったはずだから、それと浮動票をどれだけ獲得できるかだろう。共産党が約2000票あるが対立候補を立てるかどうかまだ決まっていない。立てたら現職有利、立てなかったら現職不利となるだろう。浮動票の行方と共産党の去就が結果に大きく影響しそうだ。

 2013年7月21日衆議院議員選挙では根室市の有権者数は24,109人である。
*http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hs/H25sangi/_sokuho/s_yuken.htm
 3年間の減少数を1000人とし、投票率が50%とすると約11,500人。6,000票集めた方が勝ちだから、微妙なところだ。両陣営のこれからの戦い方次第ということ。
 壺田市議、「市長選を無風にしない会」の応援で鴨志田リエ氏の出馬表明、そして現職市長の続投表明、これで役者がそろった、ようやく根室市民は選択ができる。正々堂々と両候補者は選挙戦を戦ってもらいたい。
 2期8年の市政を市民がどのように評価するのだろう?
 根室市民は旧弊を打破するのか、しないのか?

 縁もゆかりもない根室に来て市長選挙に出馬、どうもありがとう。そしてやるならしっかりやってもらいたい。具体論を語ることから逃げてはいけない、当選の暁にはすぐに仕事となるのだからね、政策論から甘さが消えたらきっと本物に化ける。

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#2665-5に書いた選挙の争点を再掲する。
わたしが考える争点は次の7項目である。

①地域医療:市立病院の経営および赤字問題
②老人医療問題
③教育問題:学力向上の具体策。小中学校の統廃合および高校統廃合問題
④地元経済活性化問題:オープン経営への切り替えを促す
⑤北方領土問題:マンネリ、年中行事化の打破
⑥民間企業会計基準での市立根室病院決算情報の公開
⑦市の財政規模縮小:第一ステップ(3ヵ年)は165億円から145億円へ20億円ダウン


 これに次の項目を付け加えたい。
⑧空家増加へ先手を打つ⇒条例の制定と廃屋積立金を予算化する

 相川さんというハンドルネームの方から・・・追加事項
⑨少子化対策
⑩明治公園再開発の見直し=取りやめ
 詳しくは、コメント欄をご覧ください。
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*#2737 子ども仮装盆踊り会場に…鴨志田リエ氏が July 18, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-07-18

 #2665-12 根室市長選挙の争点:鴨志田リエ氏立候補? July 13, 2014  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-07-13-1

 #2665-5 次の根室市長選挙の争点:「市長選挙を無風にしない根室市民の会」  May 22, 2014   
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-05-22-1

 #2392 根室市議会議員選挙投票日そして結果は?:雨のち夕方曇り Sep.1, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-09-01-2

 #727 根室市議選を振り返って 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-09-03





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