驚き桃の木山椒の木、蟻が鯛なら芋虫ゃ鯨・・・
 根室市長選挙にジャンヌダルクが出現しそうだ。皆さんご存知だろうが、7月5日の北海道新聞の記事を紹介する。


=========================
根室市長選
   鴨志田氏が出馬検討
    元目黒区議 東京の後援者と調整
【根室】9月7日投開票の根室市長選をめぐり、東京都目黒区の元区議、鴨志田リエ(55)が4日、根室市内で北海道新聞の取材に対し「市民が自由に意見交換できるまちにしたい」と述べ、出馬を検討していることを明らかにした。
 鴨志田氏は大学の先輩である根室市の壺田重夫市議から、同市長選が3期続けて無風になる可能性があることを伝えられ、「民主主義が生かされていない」として、市長選出馬の検討に入ったという。鴨志田氏は「東京の後援者との調整が終われば出馬する可能性がある」としている。
 鴨志田氏は東京都目黒区出身。慶応大学卒業後、東京のブライダル会社などに勤務し、2002年の目黒区議選に民主党から出馬、初当選した。目黒区議会副議長などを務めた後、民主党を離党し、13年6月の都議選にみどりの風から出馬、落選した。
 根室市長選をめぐっては、現職の長谷川俊輔市長(69)が5月22日に3選出馬を表明。告示まで2ヶ月余りに迫る中、これまで長谷川氏以外に具体的な候補名が挙がらず無風の可能性も出ていた。鴨志田氏が出馬すれば12年ぶりの選挙戦となる。(丸山格史)
 
=========================

 みどりの風という政党は聞いたことがないのでネットで検索したら、女性4名で立ち上げた政党である。離合集散を何度か経ている。昨年7月に創立メンバーの谷岡郁子が参院選惨敗(8名全員落選)の責任をとり代表を降りて、阿部知子(元社民党)が代表の座についている。元自民党の亀井静香もこの党派に属しているようだ。
 2013年の参議院選挙では8名立候補し全員落選している。知名度がないのかそれとも主張がうけないのか人気がない。脱原発と「命からの目線」というのが政策の柱のようだが、何をしたいのかよくわからぬ。
 鴨志田氏は2013年の都議選でみどりの風から唯一の都議選候補として(目黒区議(4期)をやめて)立候補したが落選だった。ふるさとの目黒区には女性都議がいないのでふるさとのために立候補するというのが都議選での主張

*学芸大学前でのご自身の選挙演説ビデオ
http://www.youtube.com/watch?v=iEXNvjJ1gQg

 7月6日付けのオフィシャル・ブログで根室訪問について書いているが、北海道新聞への取材とは違って、根室市長選挙への立候補の可能性については触れていない。よく考えての発言なら自分のブログに書いていてもよさそうなものだが、まったく書いていないというのはどういうわけだろう。出馬の決心をしたわけではないということかもしれない。生まれ育った「ふるさと目黒区」のために2013年に都議になろうとした人なのだから、迷うのは無理もないことだろう。
*鴨志田リエ オフィシャル・ブログ
http://ameblo.jp/rie-kamoshida/entry-11889690547.html

 元々は民主党の目黒区議だから、全国一のサンマ水揚げを誇る根室との関連性は落語「目黒のサンマ」ぐらいなものだが、それも「ご縁」と考えよう。縁もゆかりもない根室までわざわざ足を運んでくれたことに感謝したい。
 さて、もともとの出身母体は民主党区議、民主党ではっきりしたのは実務をやらせたらまるでダメということ。政権をとったはいいが、約束したことはほとんどできず、反対だったはずのTPPは推進に意見が変わったし、消費税増税や原発再稼動容認という公約とはまったく反対のことをやりだし、政権の座からあっというまに滑り落ちた。
 市長職は実務のカタマリである、仕事が出来ない者が市長になったらピント外れの恣意的な市政になることはすでに現市長が2期8年をかけて充分に証明してくれている。

 経歴を見ると区立の中学校から慶応女子高へ入学しているから、当時は偏差値68くらいだっただろうか、かなり成績がよくないと入れない高校である。東京で個人指導の進学教室で教えていたときに一人だけ慶応女子高へ合格した生徒がいた。学力よりは父親の社会的地位を重視する高校だと感じている。当時、一緒に二人の生徒が受験して、安定して偏差値70台で成績がよかったほうが不合格だった。いずれにしろ、どちらの生徒も飛びぬけてよくできたことは事実、きっと頭のよい人なのだろう。慶応女子高は女の子にとっては首都圏屈指の難関校であることは間違いない。

 不安なのは民主党の多くの国会議員がそうだったように、企業人として30代で責任ある仕事を経験していないことである。道新で紹介された経歴からは実務能力に不安がある。区議会議員と首長は仕事がまるで違う。慶応大学文学部仏文科卒だから、市長職に必要なスキルや専門知識は大学では得ていない。
 そこそこの規模の組織で責任ある仕事を任されて人は鍛えられるものだ。根室市役所は職員数が500人を超える組織。従業員500人以上が大企業の定義だから、ギリギリで大企業に位置する。それなりの規模の企業で実務経験のあるブレーンに協力を仰げば、欠点はカバーできる。

 政策はこれから検討するのだろうが、「市民が自由に意見交換できるまちにしたい」ではお話にならぬから、現市長の政策に対してどのような政策を対置するのか明確にする必要があるだろう。論点は医療・教育・財政・町の活性化・北方領土問題など、一つ一つ丁寧にやればいい。ブログを書いているのだから、本気ならそこから発信されたらいかが?
 道新の取材には「~出馬する可能性がある」と含みを持たせた言い方をしている。根室市長選挙にチャレンジするつもりがあるなら、勝つ算段をしっかりやってもらいたい。

 具体的な政策を見て根室市民もわたしも判断することになるだろう。根室人ではないから、戦う武器は明解な政策論しかないよ。現職市長と似たような政策なら、選挙を棄権する市民が増え、圧倒的に現職有利になる。つまり、政策論は現市長とは真っ向から衝突するものでなくてはならない。

 市民4団体が署名を集めたことがあり、4000名ほど現在の恣意的な市政に反対の住民がいることは事実、だが選挙に行って投票するところまで動くかどうかはあやしい。
 根室で生まれ育った若い人の中から根室を改革しようと言う者が出てこない、なんと情けないことだろう、市長選挙では根室市民のふるさとへの情熱・改革意欲も問われている

 対立候補が根室人であろうとなかろうと関係なし、問題は政策の中身。対立候補があって選挙戦が行われることがベスト。わたしは根室の住民がどのような判断をするのかみてみたい。

 市長選挙に関する弊ブログはカテゴリー「2014根室市長選挙の争点」にまとめてある。
 根室の旧弊・悪弊を壊すために、市長選挙の争点をもう一つ書くつもりだ。
 


にほんブログ村



【7月24日追記】
 仮装盆踊りを見学する前に「チーズ工房チカブ」を訪ね、4日後の21日に毛ツブの加工場を訪れている。市内をあちこち探索されているご様子、いいね。こちら(根室市民)も市長選挙に立候補するかもしれない彼女について知っておく努力はすべきだね。
 フェイスブックにそのときの写真アップしているから、ご覧いただきたい。(フェイスブックにアカウントをお持ちでない方は閲覧できません、悪しからず。)

https://www.facebook.com/search/results.php?q=%E9%B4%A8%E5%BF%97%E7%94%B0+%E3%83%AA%E3%82%A8&init=public#!/rie.kamoshida