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#2733 <続報>集団的自衛権に抗議の焼身自殺未遂 July 13, 2014 [B7. 政治に求めるもの]

 6月29日の新宿駅南口連絡橋上でハンドマイクで聴衆に訴えガソリンをかぶって自らの身体に火をつけた事件の続報が8日の東京新聞に載っている。
 「自殺未遂」と書いては見たが、違和感がある。覚悟の上でガソリンをかぶり火をつけ、当人はいま生死の境をさまよっている。死なずとも死ぬことを覚悟で火をつけたのだから、その時点で「焼身自殺」と言うべきではないのか?自らの身体に火をつけなければ「未遂」はよくわかるが、火をつけた時点で「未遂」ではない・・・、違うだろうか? 

 10日のジャパンタイムズの記事に写真が添付されていた。鉄橋の上に昇って胡坐をかいてハンドマイクで通行人へ演説している男の姿が鮮明に写っている。写真のURLを記してあるので、そちらをクリックすれば画面いっぱいに拡大できる。

 "70年間平和だった日本がほんとうに好きでした。集団的自衛権で日本がダメになってしまう・・・"

 与謝野晶子の"君死にたまふうことなかれ"の一節を朗誦しながら歩道橋上の63歳の男は自らの身体に火をつけ落下した。新聞記事には容態は重篤な状態が続いていると書いてある。
 せめてその主張の概要だけでも伝えてやりたい。

*新聞記事の全文は以下のURLをクリックしてご覧ください。
http://www.asyura2.com/14/senkyo168/msg/323.html





http://jto.s3.amazonaws.com/wp-content/uploads/2014/07/p10-lotl-a-20140710.jpg

 この↑URLをクリックすれば写真が拡大できます。ガソリンを入れた2リットルと4リットルのペットボトルを2本右手の届くところにおいて胡坐をかいてハンドマイクで演説している姿が写っています。スーツを着てネクタイを締めています、どこにでもいそうな定年退職後のサラリーマンのような感じです。あなたの周辺にもこういうおとなしくて芯の強いタイプ人がいたのではないですか?もってきた文を読むために眼鏡を鼻の頭にちょこんと乗せています。

*この写真は以下の記事に添付されていたものです。
'Under Abe Japan reconnects with the world of harm'
http://www.japantimes.co.jp/community/2014/07/09/issues/abe-japan-reconnects-world-harm/

*7/1付けCNNの報道
http://www.cnn.co.jp/world/35050199.html
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・・・焼身自殺による抗議は、日本では非常にまれ。警察の報道官がCNNに語ったところによると、男性は公共の場で許可なく火を使ったとして軽犯罪に問われる見通しだ。

第2次世界大戦後に制定された日本国憲法は、第9条で戦争放棄を定めている。日本は主権国家として固有の自衛権を持ってはいるが、外国への武力攻撃に反撃する集団的自衛権の行使は認められないというのが、現在の解釈だ。

この解釈を変更し、集団的自衛権を使えるようにする閣議決定に向けて、与党の自民、公明両党が7月1日までに合意に達した。

安倍政権のこうした動きに対し、拙速と批判する声が上がっている。支持者らは「中国の覇権拡大に対抗する措置として戦略的に重要」との見方を示すが、国内外で「憲法第9条を変えるべきではない」との意見が根強い。

近隣諸国では安倍首相が昨年末に靖国神社を参拝したことに強く反発するなど、首相の歴史認識に懸念を示す声が目立っている。
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<与謝野晶子の詩>
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http://www.geocities.jp/sybrma/62yosanoakiko.shi.html

 あゝをとうとよ、君を泣く、
 君死にたまふことなかれ、
 末に生れし君なれば
 親のなさけはまさりしも、
 親は刃
(やいば)
をにぎらせて
 人を殺せとをしへしや、
 人を殺して死ねよとて
 二十四までをそだてしや。

 堺
(さかひ)
の街のあきびとの
 舊家
(きうか)
をほこるあるじにて
 親の名を繼ぐ君なれば、
 君死にたまふことなかれ、
 旅順の城はほろぶとも、
 ほろびずとても、何事ぞ、
 君は知らじな、あきびとの
 家のおきてに無かりけり。

 君死にたまふことなかれ、
 すめらみことは、戰ひに
 おほみづからは出でまさね、
 かたみに人の血を流し、
 獸
(けもの)
の道に死ねよとは、
 死ぬるを人のほまれとは、
 大みこゝろの深ければ
 もとよりいかで思
(おぼ)
されむ。

 あゝをとうとよ、戰ひに
 君死にたまふことなかれ、
 すぎにし秋を父ぎみに
 おくれたまへる母ぎみは、
 なげきの中に、いたましく
 わが子を召され、家を守
(も)
り、
 安
(やす)
しと聞ける大御代も
 母のしら髮はまさりぬる。

 暖簾
(のれん)
のかげに伏して泣く
 あえかにわかき新妻
(にひづま)
を、
 君わするるや、思へるや、
 十月
(とつき)
も添はでわかれたる
 少女ごころを思ひみよ、
 この世ひとりの君ならで
 あゝまた誰をたのむべき、
 君死にたまふことなかれ。



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*#2724 集団的自衛権抗議の焼身自殺:NHKとある道議の対応 July 3, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-07-03-1



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