今夜は冷え込みがきつい。気温はマイナス9度である。昨日よりも5度低い。だが、昼間の陽射しは春の近いことをあらわしている。4時前に暗くなっていたのだが、最近は5時近くが日没だ。季節は動いているが、ふるさとの教育改革はどうだろう?

 北海道庁教育庁教育局義務教育課長である武藤氏の講演会が根室高校で2月15日夜にあった。具体的なデータを引いて、北海道の低学力問題の原因について分析と説明があったようだ。
 参加した人(ハンドルネーム・エトピリカさん)から早速弊ブログに投稿があったので紹介したい。

 なお、エトピリカさんの投稿は読みやすいように適宜、改行や一部変換ミスと思われる箇所に前後関係を斟酌しながら修正しました。

*#2207 「武藤久慶氏(道庁義務教育課長)」講演会のお知らせ  Feb. 11, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-11-1

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 昨日講演聞きにいきました。
 大変参考になりました、(武藤さんは)数々の現状をデータ化し説明してくれた。
 ただ塾長さん、参加者は様々な立場の方々がいて、武藤さんが「こうした学力低下や生活習慣は誰の責任か」との問いに、ある校長さんが家庭にあると言い 、また母親らしき方は学校や家庭と答えていました。(別の人が言うには)"正しい答えなどない"そうだ。
 自分は心の中でこう叫んだ
大人が責任の擦り合いしてる無責任さが一番子供を駄目にしてる
と… 。
 校長さんが責任ないようなことを言ってしまったら、子供が1日の中で一番長くいる時間は睡眠を除くと学校であり、 勿論親の協力も必要だが、 塾長さんがいつもおっしゃるように部活に力注ぎ過ぎると、「いつ、どこで子供は勉強するのだろうか」と疑問に思う。

 またまた市教委はパフォーマンスのような事を一時的にやってるね。 木曜の放課後文化会館で…

 もっと学力低下について家庭や学校や地域にアンケートを配りそれぞれの分野で 意見を聞くといいですね(笑)

by エトピリカ (2013-02-16 07:37) 
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 講演会に行った人から聞きましたが、太字の部分の発言が会場にいた校長からあったときにどよめきが起きたそうです。
「え!なんて無責任なこというの」
という驚きが、一般市民の素直な反応だったのでしょう。

 こういう校長先生はどんなに数学の授業が遅れていても授業の進捗管理はされないのだろうと思います。家庭の躾けの問題や家庭学習習慣のしつけの問題は確かにありますが、根室の低学力は学校の授業速度が遅いことや放課後補習をやらないことでもつくられています。
 学校も授業進捗管理やブカツの制限を含めて、学力向上のために改めるべきことがたくさんあるのです。
 どの学校の校長かは存じませんが考え方をあらためて、仕事は正直に誠実に、渾身の力でやりましょう。そして気持ちよく根室の子ども達の学力向上に貢献しようじゃありませんか。

 木曜日の放課後「学習会」は、学校で放課後学習会をやらせないため?意図がよくわかりませんね。3月で終わりです。そんな一時的な措置が子ども達の学力向上に資するとは思えません。市教委がなすべきことは、組織的で持続的な取り組みです。
 一時的なイベントでごまかすことがあってはいけませんよ。子ども達はそうした大人の小ズルイやり方を見ています。学習とは真似ること、知らず知らずにそういう大人に育ってしまいます。教育行政機関として一番やってはならないことだとは思いませんか?しっかりしてください。
 
 さて、次に紹介するのはエトピリカさんへのわたしの返信です。加筆してあります。

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エトピリカさん、おはようございます。

聴きに行ってくれましたか、うれしいですね。
ebisuは授業の時間帯ですからいけませんでしたが、会場に座って若き官僚の話に耳を傾けたかった。

現在の北海道教育長高橋教一氏、そして前北海道教育長の吉田洋一氏はなかなかすぐれた教育者であり、北海道の教育改革に意欲的です。この人たちは本気です。

そこへ文部科学省から北海道教育庁教育局義務教育課長として若き官僚の武藤さんという方がこられたようです。
類は友を呼ぶ。世代を超えて教育改革に必要な者たちがこの大地に集まり、そしてこの地で教育改革を担おうとする者たちが集いつつあります。お互いの立場を超え、子ども達の学力向上のためにいつの日かコラボレーションすることになるかもしれません。
 「釧路の教育を守る会」や「釧路市基礎学力保障条例」もそうした流れの一つでしょう。官でも民でも同時に方向が同じ動きが出てきました。大きなうねりとなれば、学校現場でも同調する声が上がってくるはずです。
どうやらこの義務教育課長は現教育長の懐刀といった役割ですが、いずれ本省へもどり日本の教育改革を担う重要なお一人と思っています。

こういう優秀な官僚の話しを聞く機会は、極東の根室では数十年に一度のことです。だから、教育に関心のある人たちに聴いてほしいと思って弊ブログで講演会のスケジュールをご案内しました。参加してくれたエトピリカさんにあらためて礼を言いたい。ありがとう。

それにしても学校の責任を棚に上げて学力低下を家庭の責任と主張するレベルも意欲も低い校長がいるのは残念なことです。しかし、まともな校長先生も根室には数人はいらっしゃいます。個人名を挙げたいのですが、ご迷惑がかかるといけませんのでやめておきます。

ところで、市教委はどうしようもないですね、やったふりばかり、わたしがふるさとに戻ってからもう十年ですが、教育長が渡辺氏⇒鈴木氏⇒柴山氏と変わりましたが、学力向上に本気でないことだけは変わりません。
根室市の教育長や教育部長は当然昨日の講演会を聴いているでしょう。「馬の耳に念仏」でないことを祈ります。

私のブログはけっこう教育関係者(学校の先生や教育行政関係者)に読まれています。
きっと誰かがあなたのこの投稿を若き教育改革の旗手、武藤さんに伝えてくれます。
講演会でバカな校長先生がお一人発言があったようですが、北海道でこういう人たちを相手に教育行政の現場で改革の旗を振ることは苦労の多いことだと思います。
しかし、この地で苦労することが、本省へ戻り日本の教育改革を行うときに、良質のコヤシとなっているでしょう。サクモツは肥沃な土壌の上で健康に育つもの、若き官僚の成長にに期待しています。
ebisuもそのうちにお会いして講演会を聴いてみたいですね。(心の底からの笑)


by ebisu (2013-02-16 11:11)
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*#2214 北海道庁教育局義務教育課長「講演会」でどよめきあり Feb.16, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-17

 #2218 論旨の違う新聞報道:市PTA連合会主催講演会 Feb. 19, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-19

 #3178 教育シンポジウム(3): 武藤久慶氏による基調講演① Nov. 18, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-17-1

 #3179 教育シンポジウム(4): 武藤久慶氏による基調講演② Nov. 18, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-18

 #3180 教育シンポジウム(5): 武藤久慶氏による基調講演③ Nov. 19, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-19

 #3181 教育シンポジウム(6): 武藤久慶氏による基調講演④ Nov. 19, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-19-1

 #3182 教育シンポジウム(7): 武藤久慶氏による基調講演⑤ Nov. 20, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-19-2

 #3183 教育シンポジウム(8): 武藤久慶氏による基調講演⑥ Nov. 20, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-20

 #3184 教育シンポジウム(9): 武藤久慶氏による基調講演⑦ Nov. 21, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-21

 #3185 教育シンポジウム(10): 武藤久慶氏による基調講演⑧ Nov. 21, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-21-1

 #3186 教育シンポジウム(11): パネルディスカッション Nov. 22, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-22




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