釧路には教育活性化会議というのがあって、継続的に教育問題に関する辛口の情報発信を続けている。
 コメント欄にときどきコメントを寄せてくれるZAPPERさんもそのメンバーの一人だ。彼には昨年お会いしているが、昨日もう一人のメンバーを連れて来てくれた。会議の重鎮である"合格先生"だ。かれも自身のブログを書いている。

 釧路の状況をいろいろと教えていただいたが、メインは一緒にお酒を飲むこと。ブログは先刻承知だし、お互いどういう意見をもっているのかはブログを読めばアウトラインぐらいはわかる。
 だけど直接会って酒を飲まないとわからないこともたくさんあるものだし、腹を割っての話は会わないことにははじまらない。
 グラスを4つ並べた。釧路から純米酒「天狗舞」「浦霞」「玉乃光」を、それに加えて北の勝から新発売された吟醸酒「はるのかぜ」の4種類の酒を交互に試飲しながら根室産の肴に舌鼓を打つ。

 大事な仕事ではよく酒を飲んだ。オフィッシャルな会議を昼間やって、夜もう一度お会いして酒を飲む。話は大筋決まっているが、オフィシャルな席では出しにくい多少厄介な問題を片付けることになる。そういう時は、仕事に無関係な話題を選んで談笑しながら打ち解けてくるのをまつ。言い出しにくかったことが話題に上れば全身で相手の話しを聞き、問われたことに誠実にお答えする。具体的な解決方法をお話しして了解いただき、その通りに社内調整をする。権限がなくても請け負えることは多い。社内の権限のある者たちが納得できればいい、そこは仕事で信用がモノをいう。
 昼間の打ち合わせでは出てこなかった話しが打ち解けた酒の席では聞けるものだ。両方合わさって仕事はスムーズに進む。

 今回は、とくに仕事の話はない、帯広と差がつきつつある釧路の小中高生の学力の現状とその背景やどうしたら全道最低レベルの根室の学力を底上げできるかをめぐって、話は尽きない。
  帯広と釧路、中標津と根室は相似形である。学力レベルを維持している地域と学力が長期的に低下しつつある地域、経済が活性化している地域と経済が長期的に衰退してしまった地域、学力と経済活性化の度合いは相関関係があるのだろう。学力の高い良質な労働力がどれほど地元に居つくかによって地元経済が長期的な影響を受けるのはむしろ当然のことだから、学力を軽視する町には長期にわたる経済的衰退があるのみ云々。 道内漁師町として釧路と根室の共通点、内陸部の町との相違点、三人でそれぞれの町を内と外側から眺めてみる。

 夕方から深夜まで飲みながら親交を温めさせていただいた。今朝もう一度根室で一番古い喫茶店でコーヒーを飲みながら一時間ほど雑談をして別れた。二人の車が釧路へ向かって走り出したら雨がポツリポツリ降り始めた。

 いつか一緒に何かするときがあるのかもしれない。根室が自前で動き出さないことには連携もありえないから、いまは釧路の動きを見守りたい。
 自分の損得を脇に置いて考え行動できる人が3人集まることができれば数年のうちには事態が動くのかもしれぬ。動き出すまでは大きな労力がいるのだろうから非力な私の任ではない。最初のひと転がしの労苦を担おうという若い人が現れたら橋渡しはできる。
 釧路が根室の良き先例となってくれたらうれしい、釧路の教育問題に光あれ!

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釧路教育活性化会議
http://www.kitamon.com/cpek/

ZAPPERさんのブログ
http://blog.livedoor.jp/meiko_aikoku_blog/
 「根室へ行ってきました」
http://blog.livedoor.jp/meiko_aikoku_blog/archives/51796499.html

合格先生のブログへ
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合格先生の「お母さんのための進学講座」
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