昨日、生徒からの情報に基き根室高校の出願状況を書いたが、初めて全科で定員割れを起こしていることに驚いた。
 今朝の北海道新聞朝刊に根室西高校の出願状況が載っていたので転載する。両校で22人の定員割れ。
 
 根室西高校 普通科  69 (80)

  新聞報道によると、根室管内の7つの高校すべてが定員割れを起こしている。高校生一人が卒業するまでに200~250万円程度かかっていると思われるが、そのほとんどが北海道財政の負担である。

【定員割れと道財政の関係】
 道財政は危機に瀕し、4月新年度に早期健全化団体指定が確実視されているから、高校を統廃合してマイクロバスでの送り迎えを道の予算で負担することで歳出カットをすればいい。
 小中学校の教職員の人件費も大半が道の負担と聞く。市内の小中学校を市街化地域の2校に集中しマイクロバスでの送迎をすれば、校長や事務職員の数を減らせるから年間3億円以上の経費削減が可能になるだろう。校長会や教職員組合の反対が予想されるが、オープンに議論を積み重ね、決断を下せばよい。
 北海道全域でやれば毎年数十億円の経費削減になる。道財政当局は試算して具体的な統廃合対象校などの前提条件をリストアップして、数値を公表すればいい。

【統廃合と学力&ブカツ】
 何より小規模校化は競争意識の低下と学力低下を招く。市内には1学年6~7クラス分(220~270人)しか生徒がいないのだから、小中学校それぞれ2校で十分だ。
 中学校の統合を先にやるのがよい。マイクロバスでの送迎を考えてブカツは5時*5時半まで、一斉下校だ。ブカツは工夫して効率的にやらざるをえなくなる。短い時間で効率的な練習メニューを考えるところに工夫が芽生える、社会人になったら当たり前のことだろう。

*修正理由はコメントランにあり。1月31日、「受験生のお母さん」の書き込みを読まれよ。ははは、丁々発止の意見交換に敬意を表して妥協した。また楽しからずや。

【町の将来ビジョンが必要】
 統廃合後、廃校になった校舎の利用あるいは取り壊しについての議論も必要だ。先を見据えたビジョンをもち、市民の自由参加で地道な議論を積み重ねておかないと市立病院建て替えのような杜撰な仕事を繰り返すことになる。
 根室の大人たちは仕事を通じて子供たちへしっかり伝えておかなければならないものがあるはずだ。



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