8月31日北海道新聞根室地域版に市長選挙両候補者の主張が載っているので、弊ブログへ引用する。立候補者の主張なので北海道新聞が著作権を主張することはないだろう。よく読んで9日の投票に臨んでもらいたい。

1スローガン
石垣雅敏:「産業に強さを、くらしに安心を、そしてまちにたくさんの笑顔を

保坂いづみ:「市役所のためではなく、市民のための政治を

2.基本理念
石額雅敏
●「温故知新」。過去に学び、根室再興に向けて確かな道筋を切りひらく
北方領土の復帰を目指すまちづくり
●長谷川市政の継承と「決断」「実行」「責任」ある市政の推進

保坂いづみ
●公正な民主主義の実現。なあなあの政治の打破と政策決定過程の可視化。議会の重視。
●市民との対話をしながらのまちづくり。月に1~2回の懇談で自民の声を直接聞く
●市民の多数を占める中間層を重視

3.重点政策
石垣雅敏
●子ども・暮らし・医療、三つの安心を実現
北方領土との共同経済活動を形にする
●強い水産都市根室の再興

保坂いづみ
災害に強いまちづくり
病院改革
●産業振興
●市役所の法務対応の安定化

 石垣氏は四百年に一度の千島海溝巨大地震と津波という大災害への対策がどこにも書かれていない。ふるさと納税資金の使い方も含めて議論があっていいところである。これも長谷川市長同様に無関心なのか、保坂さんとこのテーマでも議論してもらいたい。道新見出しには「水産都市を再興」となっているが、どういう手段と政策でいつまでに何を実現するのか曖昧模糊としている、年度計画に繰り返し同じ項目が掲げられるという根室市役所の悪い癖だ、現職の副市長なのだから具体策や具体的目標がなければならぬ、これも市民へ説明が必要だろう。
 保坂さんは北方領土への言及がないが、「外交は国が中心に行うこと」として市政の問題ではないと考えていると書いてある。北方領土とのかかわりの強い根室市がやれることは本当にないのだろうか?引揚者は根室管内の各市町に散らばっている、1市4町が広域で連携して取り組む課題はないのだろうか?
 教育政策への言及が両氏ともにない中学生の学力は下がり続けており、進研模試の平均点を見る限り根室高校生の学力も急激に低下している。このままでいいのだろうか?

 スローガンと基本理念と重点政策の三つの項目を再三再四読んでみたが、要するに、長谷川市政の継承者が石垣氏、市民中心のオープンな市政へ舵を切ろうというのが保坂さん
 長谷川市長が12年間どういう市政をやってきたのかについては弊ブログで何度も取り上げたから、必要があれば検索してお読みいただきたい。
 一部の利害関係者を市長の諮問委員会委員長に任命して重要なことを決定するような閉鎖的な長谷川市政にわたしはノーである(こういう閉鎖的な意思決定はやめるべきだと思う。中標津町は町民自由参加でテーマごとに作業部会を設置して町づくりビジョンを策定している)。そして市役所各部署には長期戦略やビジョン策定機能が欠落している。こういう構造が根室の町を長期にわたって停滞させてきたと思っている、そろそろ変わってほしい。

 スローガンや基本理念についてはもっと具体的なレベルでの説明が欲しいし、地域医療政策や災害対策などの重点政策は具体的でないので、根室市総合文化会館で政策討論会を開催してもらいたい。

 とってもわかりやすい選挙になった。今まで通りでいいと思う人は長谷川市政の後継者である石垣氏へ、新たな風を歓迎する人は保坂さんへ票を投ずればいい。よくよく考えて投票しよう。


#3813 根室市長選挙 保坂いづみさん立候補の意向 Aug. 27, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-08-27

 #3792 四百年に一度の巨大地震が千島海溝付近で起きたら:仕事は段取り8分 July 26, 2018

  #3815 ジャミ秋刀魚は来年の資源:具体的な水産政策が不可欠 Aug. 30, 2018
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*#2809 市長選挙が終わり弔鐘が鳴る Sep. 15, 2014
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