米国では「手が小さい」というのは、「あれが小さい」という俗諺があるそうで、Foxテレビ主催の大統領選の討論会でのドナルド・トランプ氏の発言が卑猥だと問題になっている。ざっくばらん、ルビオ氏との応酬は素のままの人間性丸出し、子どもっぽくていい。たまにはむきになって口から泡を飛ばして議論するくらいの元気をもちたいもの。
AFPが配信したニュースを抜粋して紹介した後、英語での発言も紹介します。
*http://www.afpbb.com/articles/-/3079311
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トランプ氏、討論会で過去最大級の「ひわいな」発言 米大統領選
2016年03月04日 18:44 発信地:デトロイト/米国
【3月4日 AFP】3日に行われた米大統領選の共和党候補指名を目指す4人による討論会で、首位を走る不動産王ドナルド・トランプ氏が開始から数分と経たないうちに、自分の性器についてほのめかすという、これまで11回行われた同討論会の中で最もひわいな類の発言をした。
8か月前にトランプ氏が出馬を表明した瞬間から、同氏の大げさな言動は、2016年米大統領選の象徴となった。だが、ミシガン州デトロイトで行われた共和党討論会で、トランプ氏はさらに低いレベルへ品位を下げた。
トランプ氏は、ライバルであるフロリダ州選出上院議員のマルコ・ルビオ(Marco Rubio)氏が、トランプ氏の手を「小さい」と述べて個人攻撃したことに触れ「彼(ルビオ氏)は私の手を糾弾した。私の手を糾弾する人間など、今まで誰もいなかった」と切り出した。両腕を挙げたトランプ氏が「この手は小さいですか?」と問い掛けると、騒がしい観衆からは笑いとブーイングが巻き起こった。
トランプ氏はさらに「彼(ルビオ氏)は私の手を引き合いに出した」と続け、「もし手が小さいなら、別の『モノ』も小さいに違いない。(だが)私は保証する、そちらは何の問題もない」と語った。
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ルビオ・マルコ氏に「手が小さい」と言われて、売り言葉に買い言葉で反論、ついふだんの卑猥なジョークが出てしまったのだろう。ブレーキのない車のようでどこまで暴走するかわからないところに米国民は魅力を感じているのだろうか?まるで子どもの喧嘩のような討論だった。
では、トランプ氏の発言を紹介しよう。
*http://www.cbc.ca/news/trending/trump-hands-genitals-1.3475752
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"Look at those hands. Are these small hands? And … if they're small, something else must be small. I guarantee you there's no problem," Trump said, showing his hands to the audience, assuring them that his hands were normal-sized, as was his "something else
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気がおけない同士が居酒屋でした会話ではない、大統領選の討論会本番のディベートの応酬であるから、会場は大爆笑だ。
if they're small, something else must be small.
(手が小さいなら、あれも小さいにちがいない)
聴衆に手を上げて自分の手の大きさをアッピールしながらの発言だったから、レポーターもふざけて書いている。
his hands were normal-sized,
as his "something else was (normal-sized)
「彼の手は普通のサイズだった、彼のなにと同じように」
his hands were normal sized の文は受動態で、size(v)には「・・・を(…の)大きさ[寸法]にあわせて作る」(GENIUS4版)という意味があるから、「オチンチン相応の大きさの手だよ」と記者も言葉を選んでいる。as以下は前半部だけで意味が理解できない人向けの蛇足だ。
おや、自分の手をじっと見ている紳士の皆さん、そして俚諺が当たっているのか外れているのか自分の経験したお道具を思い出している淑女の皆さん、是非ご意見をお聞きしたいものです。当たっていたり外れていたり、相関係数は0.3~0.5、弱い正の相関、微妙なところではないでしょうか。わたしは手が大きい方です。しかし、私の手は小学生のころ、石炭ストーブの焚きつけ割りで大きな鉞を振っていたせいで発達したものです。力仕事に使う道具は大きくごつくなるものです。(笑いどころ)
米国の大統領選挙はとってもお金がかかります。大富豪でなければ富裕層からたくさんのお金を寄付してもらわなければとても当選がおぼつかない。したがって、誰が大統領になろうが、その人自身が富裕層であるか、富裕層や軍需産業のひも付きということ。
まさかとは思うが、トランプ氏が米国大統領になったら、何が始まるのでしょう?中身はともかく、わかりやすい英語で国民に語りかけ、何度も爆笑させてくれることだけはたしかなようです。(笑)
大統領になればいま放言している過激な政策は現実の壁にぶつかり、角が取れるのでしょう。
*毎回読んでいる cool なブログを紹介します、よく調べ、よく分析しています。
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