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#3283 FMくしろ番組「ストップ・ザ・学力低下」収録   May 7, 2016 [63. チャレンジ(教育)]

<更新情報>
5/9 朝9時 「隠れたカリキュラム」追記

   朝11時 日本教育文化研究所主催全国シンポジウムにおける武藤久慶さんの基調講演追記

 FMくしろに標記の教育番組があります。今年3月で100回を超えました。五年間続いている長寿番組です。
 昨年8月の収録分のうち2回出演しました。「釧路の教育を考える会」のメンバーは全員出演しているので、わたしにもお鉢が回ってきたのです。キャスターの桃子さんを相手にZAPPERさんと一緒に根室の学力向上への取り組みを話題に採り上げています。文字起こしがなされていますので、クリックしてどうぞご覧ください。

ブログ「情熱空間」より
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8446824.html
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2016年05月07日

ストップ・ザ・学力低下(根室の状況について/ebisuさんご登場!)

エフエムくしろで放送していただいている、ストップ・ザ・学力低下。実はこの3月に100回目の放送を終えました。4月からもスポンサーがついてくださって続行中。というわけで5年目に突入の「長寿番組」になっています。

さて、昨年8月18日に放送された第86回、9月1日に放送された第87回は、なんとなんと、いつもお世話になっている、ニムオロ塾のebisuさんごご登場でありました。というわけで、とくとご覧くださいませ。ebisuさんの正体がこれでやっと分かることと思います(笑)。

真面目な話、根室管内の小中学校の先生方は《必読》だと思いますよ。言っちゃ悪いですが、以前はそれはひどかった。でも、学校と先生方の努力があり、最近はずいぶんと良くなった。そうしたことが語られていますから。がしかし、まだまだまだまだ!

夜明けは常に東から。

この釧根の地こそが、義務教育の最先端をひた走る地であることを、心より願っております。がんばれ、根室管内の小中学校の先生方。がんばれ、釧路管内の小中学校の先生方。

●ストップ・ザ・学力低下
第86回 平成27年8月18日放送分
根室の状況について
http://www002.upp.so-net.ne.jp/singakukouza/stopgakuryoku86.html

追記、業務連絡です。
合格先生、第87回の文字起しもよろしくね!(^∀^)

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【ebisuのコメント】
  わたしはハンドルネームebisuでブログを書いていますが、人口2.7万人の小さな町ですから、わたしの実名を知っているご方がたくさんいます。だから、根室では匿名ブログというよりは実質的には実名で書いているようなものです。(笑)
 実際には町に住んでいる人のうち千人は実名をご存知です。

<ブログをはじめた経緯(いきさつ)>
 2007年11月27日に開始した弊ブログは、二日後の5月9日に、PV数(ページ・ビュアー数=アクセス数)が400万になります。ちりも積もれば山となるの喩えの通りの結果です。読んでくださっている皆さんがいなければ、続けられませんでした。
 2006年7月にスキルス胃癌と巨大胃癌の併発で、胃の全摘と胆嚢切除の手術を受けました。入院前は体重69kg、退院時は58kg、現在60.5kgです。体重が10kg以上落ちると、筋肉が失われ、体力が落ちます、そうすると脳の働きも落ちてしまうのです。脳の活動も体力の一部なのです。文章が書けなくなったのではないかと、恐怖からリハビリ方々ブログを始めました。塾をやめた後にやる予定にしていたライフワーク、マルクス『資本論』研究にけりをつけること、すなわち『資本論』を乗り越える、日本の伝統的価値観を公理とする経済学を後世に書き残しておく仕事を遣り残していたからです。ところが、何度見直しても変換ミスが見つかるし、文章も何度も書き直さなければなりませんでした。ライフワークをやりそこなったかとあせりました。外に向かって発信しないと、文章を書く気力が維持できない状態でした。
 2年間は術後に服用していた抗癌剤TS-1の影響で、体力が著しく低下し、ブログを書くのが辛くなった時期があります。やめようと思いましたが、メールでやり取りしていたSRL元社長のK藤さんが、「頻度を落としてもこのまま続けたら」と背中を押してくれました。そして市立病院建て替え問題に取り組んでいたわたしに、具体的なサジェッションと意見交換するために根室まで来てくれたのです。そのときの対話は「養老牛温泉夜話」というカテゴリーに7本アップしてあります。
 K藤さんは医者でもありますが、経営者としては大事なところで感情を交えずに論理的な判断のできる人でした。社長になってはじめての対外的な資本提携である、帝人との治験合弁会社の設立とその後の経営を任せてくれました。3年間の期限内に指示された三つの目標(赤字部門を切り離して設立した会社の黒字化、合弁解消と帝人保有株の引き取り、帝人の臨床検査子会社の買収)をクリアしたところで、わがままを言ってSRLを卒業させてもらいました。存分に使っていただいたので、思い残すところがありませんでした。欲があればそのまま残って一部上場企業の役員の道の選択もありました。それだけの仕事はしていました。しかし、あのときにはもうSRLでは冒険的で困難な仕事が見当たらなかったのです。老人医療に興味が移ったのです。病院を核に老健施設やナースステーション、特別養護老人施設、グループホームを周辺に配置した事業展開を夢見ました。一つできたら、首都圏で20セットほど事業展開をするつもりでした。年間1500~2000億円前後の事業規模を想定していました。お年寄りやその家族が困らないように、シームレスな(切れ目のない)介護事業を考えていました。
「病院⇒老健施設⇒グループホーム⇒病院でのターミナルケア」
「在宅介護+訪問看護⇒病院によるターミナルケア」
 いくつかのパターンを想定していました。病院を退院した後、受け入れ先のないケースが時々あって、ご家族が困っていました。クラスター構造でこれらの施設をもっていたら、シームレスな(切れ目のない)介護が実現できます。こちらの夢は破れましたが、いろんな人に支えられて、いまの私があります。

<市街化地域3中学校の学力向上努力>
 啓雲中学校と光洋中学校を取り上げていますが、柏陵中学校も放課後補習をずいぶんやってくれるようになりました。それだけでなく、国語の点数が低い部員に、部活の先生が日記作文指導を2年間した事例を知っています。赤鉛筆で丁寧に添削していました。2年間毎日、なかなかできることではありません。
 この4年間ほどで、根室市内の市街化地域の3中学校はそれぞれ学力向上への取り組みを、校長先生・教頭先生そして教員の皆さんが協力して、成果が出始めています。授業の進捗管理も徹底されるように変わりました。光洋中学校にいらっしゃった教頭先生と教員の皆さんの努力の成果です。市街化地域の3中学校の授業進捗管理がこの3年間で見違えるほど変わっています。3年生はほとんどが1月で教科書を終わるようになりました。道内の私立高校入試は2月半ばですから、間に合うようになったのです。
(3月の卒業の塾生6人のうち4人も根室から出て、道内の進学校や部活強豪校へ進学しています。こんなに根室から出てしまう生徒が多かったのは初めてです。)

<中学校の努力の限界と新たな課題が見えてきた>
 中学校で成果が出始めると同時に、限界も見えてきました。小学校の学級崩壊の後遺症が中学校に及ぶので、そういうケースでは容易に学力をあげることができないということも、はっきりしてきています。
 啓雲中学校の先生たちは同じ学区の花咲小学校の先生たちと定期的にミーティングをしているようですが、校長先生が変わっても、そういう努力が続けられたらすばらしい、継続は力、期待しています。
 いずれは、学童期の前のお母さんたちの子どもの躾の仕方の問題が俎板(まないた)に載ると思います。関係する人たちが、どんどんコミュニケーションして、根室の子どもたちの学力を上げてください。

<惜しみない改革努力をしてくれたお二人に敬意を表します>
  5年前の2010年に荒れていた啓雲中学校を見事に立て直したS校長先生(3月で定年退職)と教員の皆さんに敬意を表したいと思います。#1307には北海道新聞の啓雲中学校の取材記事を転載してあります。
 #1307 教育再考 根室の未来 第2部 低学力④:荒れる中学校
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19-1

 S校長は光洋中学校卒業で野球部でした。だから、自分の経験を元に学校通信で、部活と勉強の両立の仕方を何度も具体的に説明していました。そして部活担当の先生たちに「文武両道」を徹底するように繰り返し言ってました。部活指導の先生たちも志を同じくして生徒に対応しました。ちょうどそのときに道教委が大谷翔平を起用したポスター「文武両道」を全道の中学校に配布したんです。タイミングがよかった。あれは文科省から出向していた道教育局の武藤教育次長(当時、現在は文科省へ戻っています、2013年に根室高校で講演会が開催されたので、記憶している方が多いでしょう。スピーチの上手な元気のよい若手の文部官僚です)の発案だと聞いています。いいポスターでした。

*#2214 北海道庁教育局義務教育課長「講演会」でどよめきあり Feb.16, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-17

 #2218 論旨の違う新聞報道:市PTA連合会主催講演会 Feb. 19, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-19

 #3178 教育シンポジウム(3): 武藤久慶氏による基調講演① Nov. 18, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-17-1

 #3179 教育シンポジウム(4): 武藤久慶氏による基調講演② Nov. 18, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-18

 #3180 教育シンポジウム(5): 武藤久慶氏による基調講演③ Nov. 19, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-19

 #3181 教育シンポジウム(6): 武藤久慶氏による基調講演④ Nov. 19, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-19-1

 #3182 教育シンポジウム(7): 武藤久慶氏による基調講演⑤ Nov. 20, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-19-2

 #3183 教育シンポジウム(8): 武藤久慶氏による基調講演⑥ Nov. 20, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-20

 #3184 教育シンポジウム(9): 武藤久慶氏による基調講演⑦ Nov. 21, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-21

 #3185 教育シンポジウム(10): 武藤久慶氏による基調講演⑧ Nov. 21, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-21-1

 #3186 教育シンポジウム(11): パネルディスカッション Nov. 22, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-22

 昨年11月に開かれた「教育シンポジウム北海道」が開催された後の打ち上げで日本教育文化研究所のM田さんと話をしましたが、教科書を1月中に終わらせて2月は復習に当てるというのは、あたりまえのことでした。M田さんは山口県の教員です。
 「え、ebisuさん、根室は1月中に終わらないの?それでは復習できないでしょう、わたしの地域では1月には終わっていますよ、2月は1年分の復習に当てています」とびっくりされていました。
 釧路も根室と似たような状況でした。「根室と釧路のスタンダード」は「日本のスタンダード」と大きく離れていたのです。根室は2学期の期末テストの後に数学の教科書のおおよそ1/3強を残して残りの2.5ヶ月で端折りながらやっていました。2学期までと同じ速度でやると、20ページ以上やり残します。教科書の後半1/3は前半よりもずっと難易度が高いので、同じ速度ではやれっこありませんから、端折るんです。基本だけで流してやったことにしてしまう。
 2学期期末テスト範囲は「第5章相似な図形」の途中まで、120-130ページくらいまでしか進んでいないのが普通でした。教科書の前半は計算問題が多くて難易度が低いのですが、後半は「第4章 二次関数」、「第5章 相似な図形」、「第6章 三平方の定理」、「第7章 円」、「第8章 標本調査」と図形の文章題が続くので難易度が上がるんです。
 一番ひどい例(8年だったか9年前だったか、ずいぶん前の話ですからもう関係者はその学校にはいません)を挙げると、2次関数は自分で勉強するようにと2月の下旬に宣言した先生(B中)がいました。以前の教科書では2次関数が一番最後に載っていましたが、その時代のことです。2次関数は高校数学との関係で、しっかりやらないといけないのですが、そんなことはお構いなしです。成績上位15%しか自力でやれません。残りの生徒は高校へ行ってから数学で落ちこぼれます。数Ⅰの分野では2次関数がかなり難しい問題が出てきますし、数Ⅱでも三角関数や指数関数の複合問題で、2次関数に持ち込んで解く問題が多く出題されます。微分・積分でも2次関数が基礎です。高校数学を考えると、こんなに大事な2次関数を遣り残して、「自分でやっておけ」というのはいくらなんでもむちゃくちゃです。そういうことをしても、担当の先生は誰からもチェックを受けません。
 教頭や校長が授業の内容や進捗に口出しすることがないのが学校という組織です。民間企業では、スケジュール管理のできない部下は上司の叱責を受けますし、ボーナス査定も低くなります。2年続けて改善できなければ、「仕事を変えたほうがいいよ、君は向いていない、2年連続で実績を出せないのだから」とやんわり退職勧告がなされます。約束した期限に間に合わなければ、ケースによってはお客様から損害賠償請求がなされることがあります。仕事には完了しなければならない期限があるのがあたりまえです。
 根室のどの中学校も授業の進捗管理がでたらめでした。私立高校受験の2月になってから残りの30-40ページをやるというようなことがあたりまえでしたから、生徒の大半が理解できるわけがありません。
 2年前から受験科目の五教科ほとんど1月で終わっています。劇的に変わったのです。
 きっかけがありました。母校である中学校の授業進捗管理のルーズさを弊ブログで採り上げた(1月下旬)ところ、炎上事件がありましたが、それをきっかけに授業の光洋中学校のI教頭先生が教員の皆さんを巻き込んで進捗管理を徹底してくれました。2月の中旬には道教育局から授業の進捗管理を徹底するように3課長連名の通達が出されました、これは異例のことでした。3課長連名の通達なんて前例がなかったからです。道教委も道内の一部の地域で授業の進捗管理がなされていないことを内部で問題にしていたのだろうと思います。
 ページ数は記憶で書いていますので、実際に何ページであったかは、炎上事件のときの弊ブログに記載がありますから、そちらをご参照ください。
*「#2189 中3数学:"「円」の章はやれない" 宣言アリ  Jan. 29, 2013 」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-01-28

 コメント欄に生徒たちの投稿がたくさんあります。別の記事にも投稿がありますが、ひとつとして、あのときに自分たちが数学の教科書の何ページをやっていたのかに言及したものがありません。投稿した生徒たちは数学の授業を受けていたのですから、事実に基づき冷静に考えれば、事実関係が理解できたはずです。1月中に教科書を終わっていなければならないということを知っていた生徒が一人もいなかったのは、根室の中学校のそれまでの授業進捗管理の甘さをそのまま表現しています。生徒たちも1月で教科書が終わらないことをあたりまえだと勘違いしていたのです。
(仕事のスケジュール管理ができなければ、重要な仕事なら民間会社では数百万円とか数千万円の損害が出ます。2年続けて同じ失敗をしたら、クビになる前にいられませんよ。上司の監督責任になるので、当人が首になるだけでなく、上司の監督責任も問われます。それが民間会社の常識です。抛っておいたらお客様から仕事のできない会社だと見限られます。繰り返しそういうことが起きたら、世間の評価が落ちて、取引先が減っていきます。つぶれてしまうんです。スケジュール管理や仕事の進捗管理ができないというのはそれほど重大なことなんです。)
 だから、学校の外部から異常なことを異常だと指摘する必要があります。学校は外部の声に素直に耳を傾ける必要があるのです。抛っておいたら、この問題は何年でもそのままでした。問題があると感じていないのですから。そういうわけで、生徒の意識も先生の意識も、根室は日本のスタンダードから遠く離れていました。
 あのときの中3の生徒は今年の春に高校を卒業しましたが、数人でもあの炎上事件が薬となって自分が知っている事実に基づいてクールに考えることができるように成長していたら幸いです。投稿をした生徒たちのほとんどに判断の間違いがあったわけですが、わたしは間違えてはいけないといっているのではありません、間違えていいのですよ。心根がまっすぐならときに間違いも許されることがあります、もちろん取り返しのつかないこともあります。でもそれを糧にして学んでくれたらいい、それが教育とか成長というものですよ。終わりよければすべてよし。
 あ、忘れるところでした、実に秀逸なコメントが一つだけありました、母校にはずいぶん立派な後輩が育っているとうれしくなりました。英語の教科書の「プログラム9 マザー・テレサ」を引用した投稿でした。内容の格調が高かったので、大人の女性の投稿だと判断しましたが、間違いでした。男子生徒2人の共作でした。論旨が明快でしっかりしていました。あの二人は立派な大人になって根室を支える力になってくれます。二人とも受験直前の1.5ヶ月で英語の学力を飛躍的に伸ばしました。一人は入試で満点をたたき出し、もう一人は総合ABCのどれよりも30点以上得点を挙げました。やればやれる、自分の力と可能性が自分が考える以上に大きいことが実感できたはずです。苦労を乗り越えてさらに成長を重ねてください。

 光洋中学校では、翌年(2013年度)には3年生の五教科全部を1月末日までに終わらせ、2月の道内私立高校受験に間に合わせました。五教科担当の先生たちもたいへんだったでしょう。陣頭指揮した光洋中学校の元教頭I先生には心の底から感謝申し上げます。

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【隠れたカリキュラム】 ウィキペディアより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%A0%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%A0

学校のフォーマルなカリキュラムの中にはない、知識、行動の様式や性向、意識やメンタリティが、意図しないままに教師や仲間の生徒たちから、教えられていくといったものをいう。

 授業の進捗管理がルーズだと、それがあたりまえだという教育をしていることになります。中学校3年間にわたって授業にそういう隠れたカリキュラムが存在すると、生徒たちはスケジュール管理は守らなくてもたいしたことはないのだと潜在意識で考えるようになります。毎日、毎年繰り返されることは習慣となるのです。
 生徒が優秀でまじめだったとします。システム開発関係の仕事に就き、30歳前後になって有能さを認められてSEとなり、1億円の開発プロジェクトを任されたとします。スケジュール管理に甘さがあれば、お客様との約束の期限どおりに商品を納入できないことになります。あせった彼(あるいは彼女)は遅れをカバーするために毎日6時間の残業をし、土日返上でただ残業をすることになります。それでも追いつかなければ精神的に追い詰められ、自殺ということもありえるのです。ルーズな仕事のお手本を隠れたカリキュラムで教師が生徒を教育してはならないのです。極端なケースを挙げましたが、現実にシステム開発業界では現実にあった話です。
 わたしは産業用エレクトロニクスの専門輸入商社に5年間勤務したことがありますが、わずか1000万円の商品の納期が数ヶ月ずれただけで、納入先の電気メーカの50億円のプラントの稼動時期が数ヶ月延期になり、億円単位の損害賠償請求に発展することがあります。それほど納期を守る、期限内に仕事をちゃんとするということは大事なことなのです。
 毎日だらだらなされる部活も隠れた「カリキュラム」となります。土日もつぶして効果の低いトレーニングに明け暮れる。そういうことを中学3年間繰り返せば、だらだらやることや、トレーニングメニューの工夫をしないことがあたりまえの性格になってしまいます。そういう人を雇う経営者がいると思いますか?最近の会社経営者は「部活をやっていても使い物にならない」とため息をついています。昔は上下関係を前提に口の聞き方をしっかりしつけられていました。だから、お客様の前に立っても、ちゃんとした言葉遣いができたのです。いま、先生とも先輩ともお友達言葉です。それが「隠れたカリキュラム」になっています。上下関係に応じた口の利き方をちゃんとしつけましょう。
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<北海道新聞根室支局のみなさんへのずうずうしいお願い>
 2010年に北海道新聞根室支局が啓雲中学校を取材しています。この頃は、道新根室支局の記者は教育問題をシリーズで3回取り上げてくれました。それから教育に関する企画がありません。どう変わったのか、ぜひ取材してほしいと思います。


*#1307 教育再考 根室の未来 第2部 低学力④:荒れる中学校 Dec.19, 2010
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19-1


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#1758 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部⑤:新聞活用(北海道新聞) Dec. 1, 2011
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-12-01

 #1757 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部④:小中一貫教育(北海道新聞)
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-30-1

 #1756 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部③(北海道新聞) Nov. 30, 2011
  http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-30

  #1753 「教育再考 根室の未来第 シリーズ4部②(北海道新聞)」
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-27-1

 「#1750 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部連載開始(北海道新聞) Nov. 25, 2011 」
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-25


 #1307 教育再考 根室の未来 第2部 低学力④:荒れる中学校
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19-1

 #1306 教育再考 根室の未来 第2部 低学力③:若手多く指導に苦戦も
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19

  #1304 教育再考 根室の未来 第2部 低学力②:「学ぶ意味」尊重されず 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-17

  ◎#1253 教育再考 根室の未来(5):第1部⑤高校統廃合(北海道新聞)
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-24

  ◎#1251 教育再考 根室の未来(4):第1部④高校統廃合(北海道新聞) 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-22

 ◎#1250 「教育再考 根室の未来(3):第1部③高校統廃合(北海道新聞)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-21

 ◎#1249 「教育再考 根室の未来(2):第1部②高校統廃合(北海道新聞)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-20

 ◎#1248 「教育再考 根室の未来(1):第1部①高校統廃合(北海道新聞)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-19

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 #1935 フリー授業参観に行こう:啓雲中学校  May 14, 2012 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-05-14

 #2606 根室の中学校の過去6年間の学力低下を検証する  Feb. 28, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-27-1

 #2672 急激な学力低下はなぜ起きているのか?:假説 May 10, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-05-09ある

 #2806 高校数学面白い問題 :小中学校の先生たちへ Sep. 14, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-13-2

 #2865 マルクスの労働観と日本人の仕事観:学校の先生必読 Nov. 13, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-11-13

 #2869 根室の中学生の学力の現況(1):B中学校の例 Nov. 16. 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-11-16

 #2870 根室の中学生の学力の現状(2):C中学校  Nov. 16, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-11-16-1

 #2871 根室の中学生の学力の現状(3):学級崩壊  Nov. 16, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-11-16-2

 #2872 根室の中学生の学力の現状(4):B中学校2年生も問題あり Nov. 18, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-11-18


 

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#3266 さわやかな挨拶 Apr. 5, 2016 [63. チャレンジ(教育)]

 合格発表の後、根室高校新入生には宿題が出ている。その宿題が終わるまでは責任をもって教えることにしている。いわゆる「アフターサービス」というものだろうか。
 昨日、2次関数や図形の問題を質問に来た生徒がいた。全部やりおわってから、すくっと立って、
「半年間、ありがとうございました、自信がつきました」
 とさわやかな挨拶をしてくれた。

 3年生の夏休みが終わってから来た生徒で、最初の3ヶ月はどうせやったっていまさら手遅れだしというオーラが出ておりあきらめた様子だった。
 変化が出始めたのは3ヶ月してからである。3人の生徒が猛然と勉強しだしたら、釣られて勉強に熱が入り始めた。基礎からやるのだからちょっと恥ずかしい、質問の内容によっては黒板を使わず机の横に行って紙に書いて説明するくらいの気は配った。やる気がでたら吸収が速くなった。数学の基礎計算がわかり始めるとさらに意欲的になった。相乗効果は英語にもでた。
 学力テスト総合ABCは得点が横ばい、最後の2月の模試の五科目合計点に比べて、入試では61点アップ(300点満点)の点数をたたき出した。自己採点して点数を集計した本人が一番結果に驚いていた。電話で報告する声にうれしさがあふれていた。

 たいていの生徒はやればできるのである。入試問題は難しくない、基礎的なところをしっかり抑えてしまうだけで、3ヶ月本気でやれば大幅な点数アップとなって結果を出せることがあるからあきらめてはいけない。

 高校の授業が始まったら、中学校時代とは打って変わって真剣に先生の講義を聞くだろう。そしてしっかり就職してもらいたい。これから3年間大きな成長を期待しています。


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#3131 基礎学力保障:釧路市議会の質疑 Sep. 11, 2015 [63. チャレンジ(教育)]

 2012年に全国で初めて基礎学力保障条例を制定した釧路市議会で、基礎学力に関する熱い質疑が行われている。 
 「釧路の教育を考える会」のメンバーである市議の質問を市議会議長月田さんがブログで取り上げたのを、ブログ「情熱空間」が論評している。
(根室市議会もふるさとの未来のために活発な基礎学力議論をしてもらいたい、がんばれ、根室市議会文教厚生常任委員会!)

ブログ「情熱空間」より転載
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8138904.html
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2015年09月11日

危機感なし(釧路市議会から)

必ず上げる!
と約束しておきながら上げられない。

で、なぜ上げられないのかを質すも、まるで危機感なし。
わが街における、教育行政が掲げる学力向上策についてです。

結果を出せない。
それなのに、誰も責任をとらない。
いつまでそれが続くのでしょうか。

というわけで、月田議長のブログ記事、一昨日(2015.09.09)の釧路市議会の模様です。

●くしろよろしく 月田光明ブログ
第3235回 実効性のある対策
http://blog.livedoor.jp/gekko946/archives/51798646.html

《引用開始》
 今日から市議会は質疑・一般質問。
 1期目の新人が5人登壇(もう1人は2期目の金安議員)し、フレッシュな論戦を行いました。

 我が会派の河合初恵議員も6月に続いて一般質問。
 果敢に理事者の見解を問いながら、市民生活上の課題の改善を求めました。

 ◎ゴミの減量化に向けてどのような周知・広報を行っているのか
 ◎(札幌市の事例をあげて)ゴミ分別アプリの活用を検討できないか
 ◎域校連携の中で、子どもたちと一緒にゴミ拾いの活動を推進すべきでないか
 ◎70デシベル未満の軽度・中等度難聴児への補聴器購入助成を検討してほしい
 ◎釧路市における防犯カメラの設置はどのような状況になっているか
 ◎安心・安全なまちづくりのために防犯カメラを増設する考えはあるか

 さて、基礎学力問題。
 まず、トップバッターの大越議員が質問しました。

 ◎算数・数学検定、漢字検定、英語検定について教育長はどのように認識しているか
 ◎検定料の一部を公費で負担し、受検者の拡大を図ってはどうか
 ◎市の標準学力検査では成果が上がっておらず、上記の3検定に変更してはどうか
 ◎学校・家庭・地域の連携によって、検定の活用を推進すべきでないか
 ◎体を動かしながら算数を学ぶ「さんすう体感プログラム」の活用を検討できないか
 ◎釧路市標準学力検査の費用対効果について聞きたい

 続いて、金安議員。
 さらに厳しく市教委の取り組みを質しました。

 ◎全国学テの目標は達せられなかったが、教育長の見解を聞きたい
 ◎指導方法について児童・生徒と校長の回答に開きがあり、上滑りになっていないか
 ◎チームとして学校を運営していく必要性についてどう考えているか
 ◎言語能力は学力の基盤であるが、読書、感想文などの取り組みが弱くはないか
 ◎市立図書館との連携に工夫が足りないのではないか
 ◎各学校の「学力改善プラン」に数値目標がなくPDCAサイクルが回っていない
 ◎市標準学力検査の目標値は妥当なのか、根拠はあるのか
 ◎また、その目標値とは、すべての児童・生徒が到達すべき最低限度ラインと考えていいか
 ◎基礎学力検証改善委員会のメンバー構成を見直す時期に来たのではないか
 ◎市長は、総合教育会議の中でどのような対策を講じていくのか

 答弁は・・・。
 相変わらず、危機感が伝わって来ず、両議員ともにイライラ感が募っていた様子。

 子どもファーストなのか、はたまた教育労働者(?)の擁護優先なのか・・。
 本質は、そこに帰着するのだろうと思います。

 金安議員は言及しました。
 『この問題の解決は、わが地域の未来がかかっている!!』と。

 悲痛な叫びにも似たご発言でした。
 基礎学力議連も、益々奮起して頑張らねばなりません^^
《引用終了》

===========================

<根室市議会文教厚生委員会メンバー>
本田俊治(委員長)、橋本竜一、工藤勝代、波多雄史、滑川義幸、遠藤輝宣
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/0/58752aacb3618b9d492576b300045524?OpenDocument



*#2119 釧路市議会学テ公表を求める:基礎学力保障条例 Nov. 7, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-11-07


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#3117 五色百人一首大会(TOSS根室支部主催) Aug. 29, 2015 [63. チャレンジ(教育)]

 8月29日10時から、金刀比羅神社社務所2階の広間で標記大会があった。北海道教育文化研究所副所長宛招待があり、TOSSの先生たちの地域社会との関わりを見学させてもらったので、ここに紹介したい。

*北海道教育文化研究所ホームページ
http://946jp.com/dokyobunken/

 
 金刀比羅神社社務所には2階に広間が二つある。会場になった広間は36畳で窓からは木の緑が見えてすがすがしい。
 5分前に着くと先生が札を読み、子どもたちがそれぞれ組みになって練習していた。

 参加した子どもは小学生14人、女の子の方が多かった。

 百人一首は20枚ずつ5組に分けられており、それぞれ色分けされていた。「はじめてコース」に参加する子ども4人とそうではないグループに分けて行われた。色別に20枚をとりあえず覚えてしまえばいいから、なじみやすいのである。子どもたちが百人一首に親しむための「仕掛け」である。考えてみたら、百枚全部の短歌の上の句と下の句をセットで暗記しろといわれたら、99%の子どもが匙を投げるだろう。20枚に分割することで、バーを低くして、お母さんと子どもが楽しみながら一緒に覚えられる。

 2回以上参加の子どもたちは、桃色の札と、青色の札の両方で別々に競技が行われた。

DSC00590.JPG

 カード(とり札)が渡され、一人が数を数えて半分を相手に渡す、それぞれが自分の前に10枚並べ「よろしくお願いします」と挨拶と握手、開始の儀式が終わると空札の読み上げがなされ、競技開始。
 とり札の表には下の句、裏には上の句が書かれている。
 札をとるときは「はいっ」と元気よく声を発するのがルールだが、はじめのうちは大きな声が出ない、先生たちは「声が小さいとお手付きにするよ!」とはっぱをかけ、大きい声で「はいっ!」と一人が声を出すと、すかさず「いい声だ!」とほめる。必ずほめる、そこがいい。自然に子どもたちの元気が増していく、見ていて気持ちよかった。
 終わるごとに、各自にとった枚数を確認させ、記録係の先生がまわると「7枚です」と応えさせる。「ななではダメ、ちゃんと7枚ですと言おう」とすかさず言葉使いを正す。予選やトーナメント戦を繰り返すうちに、お作法がきちんと身についていた。とうぜん集中力も上がっていった。
 躾が実に上手で、手際がいい。
  
 決勝になると、上の句の五七五の最初の五を読んだだけで札のほとんどがとられた。桃色の札に、次の句がある。

 吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしといふらむ

 「吹くからに」と読んだだけで、下の句を書いてある「むべやまかぜをあらしといふらむ」をとる。ちゃんと暗記しているのである。勝負の心地よい緊張感が漂って、なかなかいいムードだった。

 優勝決勝戦が始まろうとしたときに、わたしの横で男の子が同じ色の札をもってきて広げ始めた。母さんに一緒にやろうと言い出した。桃色と青色の札と決勝戦の読み手にあわせてやっていたが、こちらも真剣勝負、いい集中力で1勝1敗。この男の子は桃色の札戦のときに、優勝した女の子と当たってあえなく撃沈したが、来年は強くなってこの会場に来るだろう。S木君だ。左手を腰に当てて、「今回は完敗だったが、次はそうは行かないぞ」という顔をしている。負けて強くなるやつが偉い、来年は彼の活躍を見たい。

 開会式でTOSS根室支部長の平田先生が二つのことを話した。
 一つは、百人一首は伝統文化で、その伝統文化は800年前から受け継がれてきた、だからあなたたちも受け継いで広めなけらばならないということ。
 もう一つは負けたと思っても最後まであきらめないでとりに行くこと。

 競技が終わって閉会式の挨拶で、「最初に二つのことを話しました、覚えているかな?」と問いかけた。百人一首は伝統文化だから、友達にも広め次の世代に渡すこと。もう一つは最後まであきらめないこと。負けたと思ってもあきらめなかった、この経験をあなたたちが将来なにか困難なことにぶつかったときに思い出してほしい。ちゃんとやれたから、今度も大丈夫だと思えるから。
 「最後まであきらめなかった人は手を挙げて」と平田先生が言うと、一人だけ手を挙げなかった男の子がいた。「次はがんばって最後まであきらめないでやってください」、そう言って締めくくった。

 「はじめてコース」の優勝は宮野君、青色札の優勝者は阿部君、桃色札の優勝者(市長賞)は岡本さん。決勝戦はそれぞれ7:10、8:9とすばらしい戦いだった。周囲から大きな拍手が起きた。

DSC00591.JPG

 金刀比羅神社は来年で310 210年だそうだから1706 1806年の創建、北海道では最も古い歴史のある神社のひとつだ。そういう説明も平田先生はしていた。
(毎年、8月9・10・11日が金刀比羅神社例大祭が行われるが、学校の先生たちが数名参加してくれている。地域のお祭りに学校の先生が参加するのはめずらしい、このように地域社会に開かれた学校とはそれぞれの先生たちのさまざまな努力に支えられており、授業のフリー参観だけではない。地域のお祭りへの参加は、縁があって赴任した土地の風土と伝統を「愛すること」でもあるのだろう、ありがたいと思う。)

 釧路からNPO法人エトセトラ代表の山本先生が来て、一緒に大会運営をしていた。背が高くて、声のよく通る先生だ。読み手の先生は二人とも、空札にそれぞれ別の啄木の短歌を詠んでいた。
 山田先生の詠んだ句は、

 東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて蟹とたはむる

 競技の開始のたびに何度も読んだから、耳に残った子どもがいるだろう。子どもたちの記憶力は大人よりもずっと大きいから、こうしたリズムのいいものにふれる機会をつくってあげることが大切だ。


*五色百人一首
http://www.hyakunin.stardust31.com/gosiki.html
http://jiritukatei.o0o0.jp/language/hyakunin-isshu/407/


<余談-1>
 土曜日に、釧路から応援までいただいて、根室で五色百人一首大会が開催された。大会運営に携わっていた先生たちと、お手伝いをちゃんとしていた二人の小学生と中学生にお礼申し上げたい。

 根室は小学生の間で百人一首がさかんにやられているが五色百人一首やこの大会のことを知らない人が多いと思う。もっとたくさんの人に知ってもらいたいから、五色百人一首の買い方やつくり方はURLを書いておく、根室での大会については、来年度は弊ブログでも申し込み方法をアナウンスしたい。
 根室の子どもたち(そしてあまねく日本の子どもたち)のために、そして文化と伝統の継承のためにがんばってくれている先生たちに感謝。

  TOSS北海道代表というのはこういう地域ブロックごとの活動サポートという仕事がついて回る、仕事が相当できる人でないと回せない要職のようだ。山本先生の手際のよさに感心するとともに、前任者である水野先生のご苦労の一端がわかったような気がした。

<余談-2>
 団塊世代のわたしが小学生のときに、正月は担任のT木先生のお宅でカルタとりを2度やった記憶がある。クラスの生徒が20~30人人くらい集まっていたのではなかっただろうか。あのときの花咲小学校は一クラス60人、6クラスあったから、1学年360人。いま、根室市内全部をあわせても1学年200~240名ほどしかいない。社会保障人口問題研究所の地域別・年齢階層別人口推計値によれば2040年には110名ほどに減少する。

<余談-3>
 短歌や俳句を何度も何度も口ずさみ、心の奥深くに日本的情緒を育んでもらいたい。
 大数学者の岡潔先生はフランスへ留学して戻ると、フランスからはもう学ぶべきものはなく、数学研究を深化させるためには日本的情緒が大切なことを悟り、仏教と芭蕉の俳句の研究をはじめる。そのあとで、当時の数学の三大難問を一人で解いてしまう。数学にノーベル賞があったら3つ受賞するぐらいの業績を挙げた。
 百人一首で日本的情緒を育むことは、子どもたちにとって未来の可能性を開く鍵となりうるかもしれない。



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 百人一首に関する面白い本がある。百人一首にはメッセージが暗号となって組み込まれているというのだ。二首一対になる句が意味をもったり、奇数の平方数が隠されていたり、和歌の秘伝の「古今伝授」が隠されていたりと、とにかく数字の上でも、秘伝でも謎が多いのが百人一首だ。
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 「(百人一首の選者である)藤原定家の正統・二条派歌学を継いだ細川幽斎は、「古今伝授」を受けた一人である。・・・後陽成天皇は・・・すぐに勅使を遣わしめて幽斎を説得し、和議を講じさせて危機一髪のところを救ったのである。その理由として天皇は、次の言葉を述べられたという。
 「細川幽斎死せば、本朝の神道奥義、和歌の秘密、永く途絶えて神国の掟も空かるべき」
 これは異様な言葉である。鶯やかはづの声を詠むだけの歌がなぜ、日本の掟などにかかわるのだろうか?
  p.80
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百人一首の魔方陣―藤原定家が仕組んだ「古今伝授」の謎をとく

百人一首の魔方陣―藤原定家が仕組んだ「古今伝授」の謎をとく

  • 作者: 太田 明
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1997/12
  • メディア: 単行本

 これも面白い本である。万葉集が中国語、朝鮮語、日本語の三様に読めるというのである。万葉の歌人たちの中には、三ヶ国語を自在に操り、異なる意味を織り込むことができるほど知的レベルが高かった人たちがいる。

万葉人の遺言―歌に隠されたダイイング・メッセージ

万葉人の遺言―歌に隠されたダイイング・メッセージ

  • 作者: 新田 純子
  • 出版社/メーカー: コスモの本
  • 発売日: 1992/05
  • メディア: ハードカバー

  高校生になったら、白川静の『初期万葉論』と『後期万葉論』にも目を通してみたらいい。高校生にはとても手が届くものではないと思うが、背伸びすることで本物の学問の何たるかが見えてくる。クォンタム・リープということがある。
 字が小さいのはいやだという人には、中公文庫ワイド版がある。

*クォンタム・リープは量子的飛躍と訳される。非連続(突然)の大飛躍と考えてもらえばいい、思春期の時期に何かに触発されることで起きることがある。その「何か」が本物であることが、クォンタム・リープの条件である。
CALDには次の説明が載っている。
 quantum leap: a great improvement or important development in something


初期万葉論 (中公文庫BIBLIO)

初期万葉論 (中公文庫BIBLIO)

  • 作者: 白川 静
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2002/09
  • メディア: 文庫


 

後期万葉論 (中公文庫BIBLIO)

後期万葉論 (中公文庫BIBLIO)

  • 作者: 白川 静
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 文庫


#3100 FMくしろの教育番組の収録 Aug. 10, 2015 [63. チャレンジ(教育)]

 8/10、12時すこし前から雨が降り始めた。金刀比羅神社を出発する花火の音が聞こえないが行列の行進が始まったのだろう。
 お昼のニュースでは釧路は大雨だ。最近十年くらい、お祭りの日に集中豪雨のような雨に見舞われることが多い。昔はお祭りの三日間は晴れの特異日だった。1時になって大降りになってきた、金刀比羅神社の神様はご機嫌斜め。
 神頼みばかりしていないで、根室の町は根室に住む者たちがすこしは何とかしろとお怒りだ。


 8/7にFMくしろで教育番組の収録をしてきた。「釧路の教育を考える会」副会長の三木さんと一緒の出演である。三木さんは何度も出演しているので、わたしにたくさんしゃべらせてくれた。釧路と根室は教育問題では共通するものが多い。違いは町のサイズだ、人口比で見ると釧路対根室は6:1である。
 FMくしろは「ストップ・ザ・学力低下」という教育番組を平成24年4月からやっている。「釧路の教育を考える会」のメンバーと教育関係者が出演している。今年3月で76回放送された。
 FMねむろも教育関係の番組をときどきやっていたが、経営主体が渡辺建設に変わってから、やらなくなった。教育問題は根室の町の未来にかかわる重大問題である、私企業といえども根室のFM放送だからやるべきことがあるだろう。

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<桃子の純情・人情・六畳一間>
 キャスターは大津桃子さん
 放送:8月18日と9月1日の午後2時10分頃から

 根室でもインターネットで聞けます。
FMくしろ:http://www.fm946.com/timetable/

このページの"FMくしろ"をクリックしてください。
http://csra.fm/stationlist/

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 <8/5 ポイント配分割合変更>
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#3059 文武両道:光と陰 June 12, 2015 [63. チャレンジ(教育)]

 部活に熱心な生徒が他の都市の商業高校へ進学し、先ほど(11日夜)メールが来た。6教科の中間テストで学年トップ(学年生徒数200人)だったとうれしい報告である。中学時代も文武両道を貫き、学年5番以内をキープし続けた生徒である。
 この高校は偏差値50で根室高校普通科(偏差値45)よりもレベルが高い。商業高校ありながら数学の教科書は根室高校普通科と同じものを使用している。商業高校は商業科目が多い分、国語・英語・数学の時間数が普通科に比べて半分程度になるから、これら3教科の教科書は難易度を下げたものになる。たとえば、根室高校商業科と事務情報科では数Aはやらない。数1の教科書も普通科のそれに比べて、難易度が著しく低い。数学や英語が得意な生徒には実に退屈な授業となる。簿記は特殊数学だから、簿記のできる生徒は数学もできる。50年間根室高校商業科は低レベルな数学の教科書を使い続けているが、そろそろ改めたらよい。普通科の数学教科書と同じものを使い、時間数も増やすべきだ。希望する生徒には7時間授業でもいい。統廃合後に総合学科を考えているようだが、商業科で使う教科書のレベルもみなおすべきだ。

 同じ部活で根室高校普通科へ進学した生徒たちがいる。中学時代に文武両道を貫いた生徒は、高校になっても大丈夫だ。4段階(低いほうから、α、β2、β1、γ)に分けられた数学のクラスでトップランクの「γ(ガンマー)」にいる。この生徒は教科書準拠問題集『3トライアル』収載の問題レベルなら、95%は解説を読んで理解できる。
 中学時代に文武両道のバランスを崩した生徒は高校になっても今回の結果を見る限り変われなかったというほかない。勉強よりも部活重視の「癖」が治らない。肝心なところで手抜きが出る。テスト前の2週間塾に来なかった。わたしには現実逃避したように見えた。因数分解と無理数の計算、2重根号の問題、絶対値の方程式や不等式が範囲だったのだが、中学時代に中間程度の成績の生徒が独力でやるのは無理。学校で先生に質問するか、塾で丁寧な解説をしてもらうかしないと消化できない。塾に来れない理由がいろいろ重なったのだろう、結果は厳しいことになった、痛い目を見たのである。なにがなんでも、「悪癖」を克服し、予習中心の健全な学習週間を急いで育んでもらいたい、そのために必要な支援は惜しまないつもりだ。
 過去の事例では、しっかりしている生徒は、部活を7時20分に終了してから、車の中でパンを食べてまっすぐに塾へ来て9時までしっかり勉強している。授業中に一度も居眠りをしたことがなかった。自分の厳しいのである、そういう生徒は希望したとおりの進路を歩む
 同じ部活の極端な三人の生徒をとりあげたが、そこそこ奮闘している生徒もいることを付け加えておく。半年前から学力がかなり伸長した生徒だ。
 他の部活だが3週間ほどしっかり努力した生徒が一人いる。それでも部活(こちらは文系)が忙しくて、問題の消化量が足りなかったから、ケアレスミスが多かった。分かっていたのに符号間違いなど、数箇所で点をとりこぼしてしまった。「わかっている」ことと「できる」ことは違う。計算問題を考えてやるようでは、文章題でケアレスミスが頻発するのを防げない。普段の学習をきっちりやり、問題消化量を増やすという課題が見えた。この生徒は次回の前期期末テストで結果を出すだろう。 

 小学校高学年の3年間と中学3年間でついた悪い癖は高校生になっても簡単に治るものではない。それはいわば「生活習慣病」に似て、容易には治らないのである。よほど本人が自覚をもって治すつもりにならないと、いままでどおりに流されてしまう。怠けたくなる自分と雄雄しく戦って欲しい。
 一般的な話をすると、根室高校普通科の場合、授業についていけるのは中学生3人に1人の割合ぐらいだろう。今年3月に根室市内の中学校を卒業した生徒総数を170人とすると56人ほどだ。普通科92人のうち36人は中学時代のやり方を踏襲したら授業についていけない。

 高校普通科の標準的な数学教科書は、7割の生徒は予習をしていかないと授業が理解できない。ところが、約40人の生徒が独力で予習ができない。学力が低くて問題集の解説をみても理解できないのである。

 きつい言い方をすると、高校3年間の努力でほぼ人生の進路が決まってしまう。たった、3年間努力するだけで、多くの人がその後の50年の人生を実り多いものに変えることができる。チャンスは平等に訪れるが、それをつかめるものは少ない。

 ともかく最初の定期テストが終わった。高校1年生はもうすぐ全国模試を始めて受験することになる。根室市内の中学校で学年3番くらいの生徒が、進研模試で偏差値50(平均値)に届かないことに驚くことになる。全国標準レベルの問題を解くことがいかにたいへんかを思い知ることになる。

 高校の勉強をなめてはいけない。よほど特殊なものでない限り、たいていの分野の専門書は高校教科書レベルの知識があれば読める。逆に言えば、高校教科書レベルのことが理解できなければ、将来仕事で必要になる専門書を読めないということ。

 根室高校普通科で学年92人中50番よりも後ろだった生徒は、謙虚に自分の生活習慣から見直したほうがいい。復習中心だった学習は、いまから予習中心に切り替えよう。都会の子どもたちは中学受験をする者が多いから、小学4年生から予習中心の学習に切り替えてしまっている。予習中心で学習した生徒の学習効果は大きい。すでに半分以上分かっていること、そしてどこがわかっていないかを知っている状態で授業に臨むから、授業内容の理解度合いが予習しない生徒に比べて何倍にもなるのである。

 全国模試(進研模試)で根室高校普通科の生徒の数学と英語の平均点は20点台であるが、釧路湖陵の生徒は60点台だという。
 1年生のときから全力で走らないと、差はさらに大きくなる。

 根室高校の生徒たちは試験が終わって、学校祭の準備に1ヶ月間大騒ぎで勉強どころでなくなる。しかし、模試が近づいている。大学へ進学しないなら、勉強なんてほうりだして学校祭準備に浮かれていたらいい。しかし、大学進学を考えているならここでも「文武両道」だ。学校祭の準備に時間をとられることを、不勉強の言い訳にはしないこと。どんなときでも言い訳はしないと覚悟を決めることだ。
 就職も学業優秀な者が条件のよい就職ができるから、高卒で就職する者も学年トップクラスをキープすべきだ

 しっかり勉強して、高校卒業後の50年間を幸せに過ごしてもらいたい


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#3000 教室移転のための自宅書斎整理整頓 Mar. 15, 2015 [63. チャレンジ(教育)]

<片付けとプチ改装中>
 2階に16畳ほどの書斎があるが、無垢板の床に50cm角の絨毯、50枚を敷いた。

 最近3週間ほど2階の片づけをしているので、書類や本など段ボール箱で10ほども棄てた。オヤジやお袋のアルバムや自分のアルバムもいずれ処分する。古いものを処分してだんだんと身軽になれば、心も軽やかになるだろうか。
 団塊世代は、そろそろ身辺整理をして、子どもが処分に困らないように手を打っておこうと考えている人たちが少なくないかもしれない、人の寿命はいつとも知れぬものと2006年にスキルス胃癌と巨大胃癌の併発で手術をしたときに痛感した。いくらでも生きながらえそうな気もするが、それは錯覚というもの。

 不要書類や本の処分と書斎の整理整頓は、5月の連休にニムオロ塾を自宅へ移すためにやっている。

<fact-1:根室の人口推移>
 
根室市の最新の広報によれば人口はついに2.8万人を割った。
 2000年の国勢調査データでは、根室の人口は33,150人、そのうち10-14歳は1874人で1学年当たり375人、10年後の2010年にはそれぞれ29201人、1603人、261人となっている。10年間で3割減少している。2015年は推計値では、27203人、1165人、233人である。15年間で約38%の減少。
 15年間で総人口は18%の減少なのに、10-14歳の人口は2倍を超える38%も減少している。若者に職がないから、高校を卒業すると根室の外へ進学してそのまま就職、帰って来ないからだ。
 地元企業の経営改善がなされなければ、戻ってくる若者は減り続ける。オープン経営に舵を切るべきだ。やりかたはカテゴリー「中小企業家育成コラム」に少し書いてある。株式公開と似たようなことをすればいい。退職金規程や経理規程を作り、予算制度を導入して社員にビジョンを語り、予定通りの業績が上がったら、利益の三分の一を社員に賞与として分配するぐらいのことをすべきだ。すでに労働人口が急激に縮小しだしているから、昔のままのやり方では人を雇えず、つぶれていく。とくに中国人やベトナム人を雇用している企業が危なくなる。旧態依然の経営で日本人の若い人を雇えなくなっているのは経営体力の弱体化を表していると考えるべきだ。
 道内や青森県からの出稼ぎの女工さんたちが市内の水産会社に集まらなくなって、根室最大の水産缶詰工場がつぶれたのは、もう40年も前のこと。経営改革をしないと規模を小さくしていくつも似たようなことが繰り返されることになる。

<fact-2: 根室市内の高校入試は実質消滅する>
 根室高校は現在定員200名であるが、3月4日の入試は
   「97+31+30=158名」
 定員の79%しか応募がない、こんなにひどい定員割れは初めて。来年は受験者が増えるものの、定員割れが解消するのかどうか定かではないし、その次の年には根室西高校がなくなり、根室高校1校(定員240名)体制となる。
 全員根室高校へ入学できるようになるから、高校入試は形式のみで、競争が消滅する。したがって、高校入試を対象とした学習塾は必要がなくなる。入試の得点はどうであれ、全員希望がかなうことになるから、根室の子どもたちの学力低下は避けようがない。

<25年後の未来へいま手を打とう>
 子どもたちの大半は根室を出て、他の地域の学力の高い子どもたちの下で働くようになる。地元企業はさらに学力の下がった子どもたちを使わざるを得なくなる。25年後の2040年には根室の人口が1.8万人を割る、基礎学力のしっかりした優良な働き手を失った地元企業の半数はつぶれているだろう。
 教育改革をしないと根室の町の25年後は著しい衰退がまっている。25年後の未来はいま根室で暮らす大人たちが、なにをどのようにやるかで変えられる。その際に最重要なキーが教育改革である。
 まだ、数年間やらなければならないことを残している。25年後の根室のために重要な人材を数人育てたい。それが団塊世代のわたしの役割だ。いろいろな分野の大人が、自分の領域で、正直に誠実に仕事をすれば、未来の根室は変えられる。

<fact-3:学力上位層が8年間で1/4以下に減ってしまった>
 根室では高校入試対象の学習塾は1年前にすでにその使命を終えている。
 文協学力テストで市街化地域の3校で五科目合計400点を越える生徒は1学年4~10名ほどしかいない、8年前の4分の1以下である。学力テストで五科目合計400点超が高校へ入学してから全国模試を受験して偏差値48を何とか超えられる層である。
 5~8人が高校へ入学後、焦って勉強して学力を挙げたとして、これから必要なのは偏差値48以上の大学へ進学する1学年10~15名の生徒たちのための塾と、約30%いる低学力の生徒を対象とした補習塾であるが、低学力の子どもたちも勉強しなくても根室高校へは入学できるから、通塾してしっかり勉強しようという少数の生徒だけが塾を利用することになるのだろう。
 C中学校で実施したアンケート調査によると、全校生徒157名のうち塾へ通っているのは20%、根室全域では中学生はおおおよそ1学年230人。市街化地域のほかの2校も同じ通塾率だとすると、690×20%=138人の市場規模ということになる。高校統廃合で根室高校全入体制になるから、中学生の通塾率は半減し、じきにビジネスとしては成り立たなくなる。

<過渡期の時代とその向こうにある大きな問題>
  ブロードバンド予備校をはじめとして、ネット塾は価格競争が激化している。人口3万人以下の地方都市は若者の働く場所が少なく、人口流出に伴い子どもの人口が急激に減少、学習塾市場はビジネスとして成り立たぬほど縮小つつある。そういう事業環境変化は、後継者をもたぬ個人経営の塾が緩慢に消滅に向かい、法人のネット塾へ切り替わる過渡期なのだろう。
 それはそれで問題が大きい。450年の日本の私塾の伝統の灯が地方から消滅していけば、時代の変革に必要な人材供給に大きな支障がでることになるのではないだろうか。もちろん、地域経済改革に必要な人材供給もすでに枯渇しかかってさまざまな分野で問題が生じているのだが、そのパイプがますます細くなることを意味する。全国各地で地域経済の息の根がとまるだろう。
 根室は水産資源が豊富だから、やり方によっては人口減少をメリットに変えられる。人口が半分になれば人口当たりの水産資源量は2倍になる。世界人口は2040年~2050年ころには100億人時代になるから、食料価格暴騰が予測される。対処を誤らなければ、現在でも食料自給率200%の北海道の未来は明るい。問題は先を読み、具体的な手が打てる人材を残せるかどうかである。教育に根室の未来と北海道の未来がかかっている。


*#2583 根室市内の中学生の通塾率はおおよそ20%? Feb. 6, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-05-1


<教室移転>
 ニムオロ塾は縮小を決めた、5月連休明けから自宅書斎16畳に教室を移す。体力に合わせてクラス定員は7名まで、補習用に幅1m長さ1.5m厚さ7cmの座卓を用意している。部屋は他にも16畳があるから、7時までは何人補習に来ても、学校帰りに「自習」しによっても大丈夫だ。
 高校生はいままでどおり少人数で見るつもりだ。毎週水曜日に数学を、土曜日隔週3時間の集中英語授業をやる。
 私語をしたり、指示に従わぬ者は他の生徒に迷惑だから、別室でやってもらうことになる。


-------------------------------

<余談>
 書斎だから壁面は作り付けの本棚が天井まである。他にスライド書棚3本が置いてある。1階には本棚4本、全部でおおよそ3000冊。
 半分は経済学、コンピュータシステム、言語学、会計学、歴史関係書籍などの専門書だが、文学全集(筑摩書房)、林望の謹訳源氏物語10巻、平家物語、古事記、日本最古の本である『ほつま伝え』(神代文字との原文対訳本)、芭蕉直筆原稿の写真製本である『奥の細道』、夏目漱石全集(初版復刻)、太宰治全集、『ユークリッド原論』、歴史小説、現代小説もすこしだがある。司馬遼太郎や山本周五郎、藤沢周平、浅田次郎が好みだ。女流作家では「大人のシーンの多い」林真理子の小説。数学関係も少しあった。『フェルマーの定理』、大数学者の岡潔の著作十冊ほど、『国家の品格』の著者藤原正彦の著作、小平邦夫の著作、小川洋子の数学関係のものなど。
 辞書は『広辞苑』『大辞林』『字統』『字訓』『基本動詞辞典』『基本形容詞辞典』『ドイツ語大辞典』、フランス語辞典、イタリア語辞典、そして10冊余のさまざまな用途の英英辞典や20冊ほど英語で書かれた語学専門書がある。登山やハイキング、地図の見方に関する本は山岳部の生徒向きだ。

 ビリヤードの本やセミプロレベルの技術を書き溜めた図面もある。何枚かはスリークッション世界チャンピオンの小林先生に質問して書きとめたものだ。町田プロ(アーティステック・ビリヤード世界銀メダルの正さんのお父さん)から教わった基本パターンが半分以上を占めている。図面自体の書き方はビリヤード常連開で駿台予備校の数学の先生の荒木さんから教わった。五種目チャンピオンのデリスのサマースクールになんどか参加するほどの本格的なビリヤード好きだった。腕前はそのままプロテスト合格できるほどの凄腕。スポーツ関係の部活をやっている人は、理論研究の大切さを、50枚ほどの図面を見ることで知ることができるだろう。

 本が好きな生徒にはいい環境だ。今まで読まなかった生徒は手にとってみたらいい、きっと興味の湧く本が何冊かあるはず。生徒にはじめて書斎を公開することになる。かつて塾生だった生徒も根室に帰省したら訪ねておいで、遠慮はいらない。


<余談-2>
 弊ブログ#3000をアップ、1本につき四百字詰め原稿用紙1~20枚、平均5~6枚とすると四百字詰め原稿用紙15000~18000枚書いたことになる。ブログを書き始めてから今日で2664日目(7年と3ヶ月)、ページビュー数は343万、「塵も積もれば山となる」は本当のようだ。(笑)
 スキルス胃癌の手術のあと、1年後のまだTS-1という抗がん剤治療中にリハビリを兼ねてブログを書き始めた。体調がすこぶる悪い中を、仕事から帰ってきて食事を済ませて真夜中の零時にパソコンに向かうわたしを心配して女房が何度もブログをやめるように忠告してくれた。やめようと思ったときに、前に務めていたSRLの元社長のKさんから、「読んでいるので続けたら」と励ましのメールをもらって、継続したからいまがある。Kさんにも感謝だ。Kさんは医師でもあって、地域医療問題ではずいぶんと有益なご意見をいただいた。一人でできることはたかが知れているのである。いろいろな人の協力があり、発信が続けられる。
 ライフワークであったマルクス『資本論』を超える経済学の展望も、シリーズにして28回に分けて2月にアップ済みである。ピケティの『21世紀の資本』は分配論にとどまるが、わたしのそれは生産の仕組みそのものを、経済学の公理・公準を入れ替えることで実現するものだ。職人中心の経済学である。グローバル資本主義に人類の幸福な未来はない、このままではコンピュータと機械が人類に取って代わるだろう。

 冗長な文を辛抱強くお読みいただいているみなさんにも深く感謝申し上げます。


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#2979 大学受験生追い込み中!Part-2 Feb. 16, 2015 [63. チャレンジ(教育)]

 暮れから数ⅠAの問題集「青チャート」ともう一冊センターレベルの数ⅠAの問題集をやりきった生徒が、2月になってから同じ「青チャート」の数Ⅱともう一冊センターレベルのものを今日やり終えた。昨日、三角関数と指数関数、対数関数の複合問題をやっていたが、今日は微分と積分の複合問題をやり終わった。受験予定の学校の過去問も片付けてしまった。いい馬力だ。質問が少なくなった。

 2月から学校に行かなくていいから、受験勉強100%、のめりこむように馬力を増している。このままあと2週間走り続けたら、偏差値がさらに上がるだろう。毎日10時間を越える勉強を持続することが大事だ。
 文系の大学進学の生徒だからこそ、数学での受験を薦めた。文系大学で数学が得意だと社会人となってから読める専門書の範囲が大きく違ってくる。

 わたしは「オトナの基礎学力」の定義を、「文系理系を問わず、独力で必要な専門書が理解できる読み・書き・計算能力」としたい。
 サラリーマンになるつもりの生徒たちには、社会人になったときに、どういう武器(技能)を身につけていればいいかという観点から、教育を考えて、指導している。



*#2976 大学受験生追い込み中! Feb. 15, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-15


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#2976 大学受験生追い込み中! Feb. 15, 2015 [63. チャレンジ(教育)]

 暮れからセンターレベルの数Ⅰ・A問題集を1冊やり、そのあと「青チャート数ⅠA」の全問題をやって、2月になってから数Ⅱの青チャートをやっている受験生がいる。なかなかいい追い込みだ。この一月半ほどは、毎日10時間以上勉強しているのだろう。
 一日10時間を越える勉強を1ヶ月以上続ける、こういう経験が大学生や社会人になってから役に立つ。難関といわれている国家試験は、これくらいのペースで1年間やり続けたら、たいがい合格できるからだ。

 毎日4時間半ほどニムオロ塾で個別補習しているが、青チャートは手ごわいようだ。今日は三角関数の合成の複合問題と、指数と対数の分野の問題をやった。今日は質問のあった問題を20題は解説しただろう。だんだん解説を端折って、ヒントだけで理解できるようになってきた。手応えは感じている。

 学校で使っているのは1年のときは、「3トライヤル数ⅠA」、2年は「3トライヤル数ⅡB」だ。大学受験生にとってはこの問題集は難易度が低すぎる。1、2年のときに、青チャートレベルの問題に独力で取り組める生徒は学年10人いるだろうか?
 大学受験を考えている生徒は、Ⅰ・2年生のときに「3トライヤル」の問題の後で、青チャートレベルのものに取り組んでおくべきだ。

 2年生は学年末試験の数Bの範囲には階差数列、漸化式、群数列がはいっていない。来週テストだが、そこまでやれないのである。授業速度がこの十年間でずいぶん遅れた。以前は群数列までちゃんと出題されていた。
 1年生は1月20日ころから数Ⅱをやっていたが、最近は2月半ばでも数Ⅱはやっていない。生徒の学力が落ちているから、習熟度別にクラス編成(4段階)しても授業速度が落ちている。そして難易度の低い問題しかやれていない。普段の授業では、1・2年生のうちは難易度の高い複合問題を殆ど経験しないまま、3年生になる。

 10年間で根室高校生の学力がかなり落ちた。2年後には高校は1校体制になるのだが、学力低下が加速するだろう。
 学校の先生たちは、学力が低くても生徒を退学にしない。問題をやさしくしたり、同じ問題で追試をやって「救う」。自分の科目で落第させたり、退学させるのは「心が痛い」からだ。その結果、2年後から、学校の定期試験問題の難易度は一段と低いものになり、生徒の学力は著しく低下するだろう。
 勉強しない生徒は、落第⇒退学処分でいい、生徒を甘やかしていいことはほとんどない。
 生徒をダメな人間にしたければとことん甘やかせばいい。勉強しなくても同じ問題でなんどでも追試をやって進級させたらいい。保護者はどちらを望んでいるのだろう?いちどアンケートをとったらいい。

 こうしてみると小学校にはじまる学力低下の流れは、中学校でも高校でも、学校現場ではなかなかとめられないもののようだ。

 今月、文協学力テストが実施されたが、市街化地域のある中学校の五科目合計平均点が200点を切った。200点を切った例はいままで記憶にない。
 得点通知表を確認していないが、Ⅰ学年50人ほどのうち、数学零点が10人近くいるという。すごいことになっている。零点というのはやさしい基本計算問題すらできないということなのだから、大変な問題なのである。国語の語彙力も著しく貧弱な生徒(小学4年生かそれ以下の語彙力)が3割以上いる。小学校で分数や少数の四則演算を教え切れていない、本を読む習慣がない生徒が増えている。
 この学校の3年生は昨年の全国学力テストでほぼ全国平均をクリアできたようだ。3年生と1年生のこの学力ギャップはどうして生じたのか?
 原因の大半は小学校にあるが、中学校の数学の授業にも小さいがある問題がはっきりしている。自分たちで十分解決できる問題だから、先生たちがなんとかするだろう。はっきり言って、零点の生徒たちを平均点まで引き上げるには、10倍以上の手間がかかるが、かけなければ基礎学力に大きな穴が開いたまま、高校生になる。そして、高校は一つ、学力差の大きな生徒を高校の先生たちが同じ教科書で教えることになる。とっても無理だ。中高の数学と英語を教えているebisuでも、これほど学力差のある生徒を対象に同じ教科書(現在根室高校普通科で使われている英数の教科書)で教えることは不可能だ。だから、いまから具体策を検討しておかないと、クラッシュすることになる。被害は生徒と根室の未来に及ぶだろう。
 根室市内の小学校と中学校と高校の先生が一つの場で具体策を話し合う必要があるのではないか?
 先生たちは一人残らず教育の職人、プロであってもらいたい。

ー余談ー
 市教委は中学校で実施されている文協学力テストの結果をモニターしていないという。50人中零点が10人もいる状況をモニタしないで、どういう具体的な学校教育政策がつくれるのだろう?
 仕事は誠実に、正直に、渾身の力でやろう。

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#2933 日曜日のたのしい新年会 Jan. 20, 2015 [63. チャレンジ(教育)]

 打ち合わせがあって、18日日曜日に釧路まで行って来た。前日降った雪で厚床の手前までま道路はつるつるだった。厚床を過ぎたら乾いていた。厚岸の道の駅で15分休憩して釧路へ。4時到着の予定で走ったから、サングラスをかけていても逆光でまぶしかった。
 車のナビへ住所を入れても「登録がありません」、仕方がないので町名だけで目的地指定、付近についてから電話で確認することにした。
 釧路についてから目的地付近で車を止めて、電話しようとしたら、すぐ目の前左に建物と看板が見えた。偶然に目的地の20mほど手前だった。安全運転でゆっくり走ったので2時間15分ばかりかかった。
 打ち合わせでは今年の大まかな予定と、やるべき仕事を確認しただけ。打ち合わせはさっさと済ませて今日の本当の目的の新年会の会場の居酒屋さんへ。鍋料理が出ると「鍋奉行」がさっそくみんなに取り分けてくれる。呑みながら食べ、わいわいがやがや勝手なことを言い合い数分ごとにみんなで大笑い、楽しかった。冗談も交えながら好き勝手なことを言い合い、話は落ち着くところへ落ち着いてしまった。
 まるで申し合わせたように、誰かが出したアイデアが「トンデモない」ものでも、それに輪をかけてさらにもっと「トンデモない」アイデアが出る、そしてみんなでどっと大笑いして、次の「トンデモない」提案が出る。はじめの内は常識的なものだったが、だんだんエスカレートしていった。これ以上の案はないところまで出尽くしたところで、「そろそろ優先順位をつけてみましょうか」と誰かが言うと、十数個出た案を思い出しながらつけた優先順位はみんなが納得のいく常識的なところへ落ち着く。「トンデモない」案はビリのほうに三つしっかり収まった。多少酔いが回っていても冗談と現実的な判断はもちろんしっかり区分けがついている。
 さっきからメモを取っていた人が、「これでいいかな?」と確認、他の一人があとでアップしておくと発言。しらふの打ち合わせのときはどうなるかと思ったが、4時間近くの新年会で見事にまとまった、こいつは春から滑り出しがいい~♪

 紙を使わないKJ法、黒板を使わないブレーンストーミング、事前に講習や技法の確認なしに、教科書どおりの展開、かなりびっくりした。お酒の力もあって、記憶にある20代後半からのいままでのその手の打ち合わせでは、最高のものになった。現役の皆さんのパワーのたしかさに舌を巻いた数時間だった。

 最初にビールを小ビアグラスでいっぱいだけ口にしただけ、車で帰る予定だから、お酒が好きなebisuでも呑まない。一瞬の判断力と反応が鈍くなる。誰かが「浦霞の純米酒がいい」なんて言い出したら、女将が酒店へ電話で注文してくれて待つこと15分ほどで届いた、早い!おいしい、おいしいとみなさん喜んで幸せそうな顔、そういう顔を見ているうちにこちらもなんだか一緒にいただいたような気分。デカンターに入った酒の匂いをかがせてもらって一口なめてみたが、純米酒なのに吟醸酒のようなフルーティな香りがちょっとあった。
 浦霞は宮城県塩釜の酒、震災で大きな被害があったが、なんとかがんばっている。思い出したら呑んでやってほしい。香りだけでなく味もフルーティだと数人が言っていた。女性に喜ばれる味のようだ。フルーティな香りと味の出羽桜の吟醸酒を一緒に飲んだ人たちのことと一緒にふと思い出した。

 帰りは真っ暗、道路が厚床まで乾いているのは知っているが、ブラックアイスバーンの箇所があるかもしれないので、スピードはだせない、見込み運転は危険すぎる。車の気温表示はマイナス12度だった。厚床を過ぎても道路は来るときと違ってほとんど乾いていた。

 初めて釧路へ単独運転、道東の冬景色を眺めながらまた来月もゆっくり走ってみよう。


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