#2630 木野東クリニック院長に感謝:初孫と遊んできました Mar. 30, 2014 [30. 地域医療問題]
今年1月に孫が生まれ、一週間の春休み中ずっと戯れて先ほど帰ってきました。こんな幸せがあるのは命を救っていただいたからです、ありがとうございます。
【掛かりつけ医がいる幸せ】
地元の岡田医院で胃癌の診断を受け、いくつか示された選択肢から釧路医師会病院を選択し、手術をして1年半の抗癌剤治療のあとに旭川医大の医師引き揚げで釧路医師会病院がなくなってしまいました。その後は最初に診察をしてくれた地元の消化器内科専門医である岡田先生に診てもらっています。
(病診連携とは、病院で入院・治療を受けた後は、元の診療所で治療を受けるという病院と診療所の分業体制のことですが、診療所と病院の間に信頼関係が必要です。わたしは仕事で東京江東区と福島県の150床規模の民間病院長から病診連携について直接お話しを伺ったことがあります。入院・治療が済んだら紹介元の医院やクリニックへ患者を戻すのは当然の義務と仰っていました。どちらの病院長も十数か所の診療所を(個人的なお付き合いを含めて)大事にされ、「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」を心がけていらっしゃいました。患者にとってよいことか、紹介元の診療所にとってもいいことか、自分の経営する病院にとって長い目で見ていいことかと常に問うことが大事。)
病気が消化器系ではない場合でも、ebisuは病歴を熟知している掛かりつけのドクターに症状を話し、どうしたらいいか相談しています。専門外のときはどこまでやれるかを具体的に説明して、専門的な治療が必要なケースと判断すると適切な専門医を選んで、患者の希望を聞きながら適切な医療機関あるいはドクターに紹介状を書いてくれます。いい時代になりました、インターネットで所定の紹介様式で紹介状をしたため直接メールしてくれる場合もあります。たくさんの患者さんを診ていますから、いままでの実際の紹介例が貴重な財産となっているのでしょう。これも「病診連携」の一例で、医師同士の技術と人柄への信頼関係が背景にあるからだろうと思います。そういうことが患者のわたくしにとってはたいへん安心でありがたいのです。
音更町にもいいクリニックができました。帯広市の隣、音更町の十勝大橋の近くに消化器内科・外科・肛門科の「木野東クリニック」が昨年12月に開院。消化器外科と消化器内科の両方をやれるドクターは道内にも何人もいないでしょう。
木野東クリニック
http://www.kinohigashi-clinic.com/
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*#2619 祝&感謝:音更町「木野東クリニック」開院 ドクターG Mar. 17, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-03-16-1
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#2601 看護専門学校進学者を増やし地域医療を支える Feb, 21, 2014 [30. 地域医療問題]
16日(日曜日)は看護師の国家試験日だったが、一人受験している。試験前は毎日12時間勉強したという。自己採点では85%だったと報告があった。高校時代はブカツを終わって7時40分頃塾に到着、一度も居眠りしたことのない稀な生徒だった。ガッツも大事だ、高校卒業までに社会人として必要なガッツも育つ。ものごとも魂も育てるべき旬の時期があるから、やるべきときにやらせる、育てるべきときに育てることが肝心だとこの元塾生を見てそう思う。
釧路労災に決まった生徒は偏差値が高くて心配の要らない生徒で第一希望にすんなり合格。二人目は心配だったが、よくがんばった。いまの気持ちを忘れずに三年間しっかり勉強して国家試験に合格してください。
2年生のときに塾は辞めているが、他に3人看護師志望の生徒がいる。今年は例年になく看護師志望の生徒が多い。
市立根室病院は他の病院にくらべて准看護師比率が高く、正看を増やす必要がある。
就職が厳しいので看護学校への進学が増えているのかもしれない(地元就職先では市立根室病院の看護師が一番初任給が高いのだろう)。正規雇用は高卒の三人に一人、大卒の約半数である。短大や専門学校卒の正規雇用比率はその間に位置する。生産年齢人口が急激に縮小を始めたので、就職はしやすくなるが、正規雇用比率は縮小し続け、正規雇用と非正規雇用の所得格差はますます拡大する。
塾を開いて11年たったが、十数人看護学校へ進学している。薬科大で現在二人が勉強中だ。そのうち何人かは根室に戻って、根室の地域医療を支えてくれるだろう。
医学部進学希望者も複数いる。思い通りになるかどうかはわからないが、渾身の力でチャレンジしてもらいたい。首都圏の進学校で勉強する生徒たちと差が開かないように、数学は高校1年までに教科書レベルの受験の範囲を終え、残りの2年間は受験問題を解く。英語は高校卒業時点で大学院受験レベルに近いところまで引き上げる、そして数学との関連が強い物理も教えるつもりだ。数学の理解が深まるからだ。どこかで濫読が始まることを期待して、国語は音読トレーニングを中心として、質のよいテクストを選んでしばらくの間読ませる。国語の力(文章読解力とイメージ化能力)が数学も含めてすべて教科の基礎だ。塾でできることはそこまでだ、あとは自力でがんばれ。
わたしにできることはチャレンジする生徒を支えることと根室の地域医療を健全なものにするために発言を続けること。わたしは私の役割を果たそう。
市立根室病院が大きな赤字(昨年17億円)を出し続けることは、病院の存続を危うくする。他の地域から来て根室の地域医療を支えてくれる医者とともに、根室の地域医療をしっかりになってもらうためには、市立根室病院を堅実な経営内容の病院へと変革しなければならない。
しっかりした正看が増えれば、いい加減な病院運営はできなくなる。院長や市長や参事が恣意的な運営をやれば、ふるさとの医療を守るために何人かの仲間を募り昂然と反旗を翻すくらいの気概をもてる看護師に育ってくれることを願っている。
わたしは医療関係の学校へ進学する生徒たちに数学や英語を教えるだけではない、授業の合間を縫い根室の地域医療の問題を具体的に解説している。かつてそうであった経営の専門家として経営の原理原則とは何か、ビジョンをもって仕事することの大切さを簡便に説明し、ダメなことはダメ、ならぬことはならぬと教えている。
市立根室病院の経営は風前の灯である。医師、薬剤師、看護師、検査技師などの医療関係の職に就くねむろっ子たちにふるさとへもどって地域医療の一翼を担ってもらいたいが、そのためには市立根室病院が夢と希望に溢れる健全な病院へと変わらなくてはならない。
そのために、地域医療や教育に正直に誠実に取り組む市長が誕生してほしい。後半年余で市長選挙である。さて地域医療と教育に関心を寄せる人材(立候補者)はいるか?
30年前、40年前に、根室市の教育行政が政策を間違えず、そして学校の先生たちがレベルの高い授業をして生徒を甘やかさなかったとしたら、心根がまっすぐで問題の処理能力のある人材が残っているはず。人材がいないとしたら、教育行政も学校の先生たちもやりかたを間違えていたということだ。いま根室の教育のあり方を改めたら、30年後40年後に心根がまっすぐで困難な問題の処理能力を有する人材をこのふるさとに残すことができる。すべてはわたしたち大人がカギを握っている。できない言い訳はいらぬ、それぞれの人が自分にできることをやればいい。
20代前半までは一心不乱に勉学し、学んだ知識や技術を武器に仕事は正直・誠実に渾身の力でやろう。若い諸君に期待している。
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#2594 根室の地域医療の現状甲論乙駁 Feb. 15, 2014 [30. 地域医療問題]
なお、最後から2番目のコメントは内容が具体的で、夜間診療についてドクター側の事情や法律の縛りが詳しく書き込まれていますので、是非お読みください。
真偽不明のコメントやわけのわからないコメント、そして論拠の明示のないコメント、下品なコメントはどうぞ読み飛ばしてください。お寄せいただいたコメントは一つも削除することなくアップしました。長いですね.
*#2544 市立根室病院経営形態の変更:地方公営企業法全部適用は来年か Dec. 27, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-27-1?comment_success=2014-02-15T00:05:56&time=1392390356
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本来はこちらへのコメントですので、#2543からコピーしておきます。
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身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
本田市議さんにお贈りしたい言葉です。
求心力とは、身を捨ててこそ、利害関係を捨ててこそ湧き上がってくる力だって思います。
by ZAPPER (2013-12-28 15:19)
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ZAPPERさん
教育なかんずく基礎学力問題であなたがやってみせたように、自分の利害を一切考えないで考え、行動するということはなかなかできないものです。
根室にそういう人間が5人もいたら地域医療の破綻は防げるのでしょう。
by ebisu (2013-12-28 22:31)
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本田さん、ビビっちゃいけませんよ。
この世に男として生まれてきたんですから、男として勝負あるのみ!
散るは本望、桜は、散り際こそが美しい。
信じています。
何時までもだらだらと咲き続け散るのを拒んでいる人に随分過大な要求ですね。(笑)。
かって市立病院の中に居て誰よりも現在の市立根室病院の病根(各論)を知っていながら、この4年間黙してそれに全く触れないで来た人ですよ!
勿論統計数字やグラフを示しての”総論”は議会で叫んではいますが。そんな何処にでも有る当たり前の問題(総論)なんて現実の問題解決には何の役にも立たない事は百も承知の筈。そもそも医療なんて真っ正直にやればやるほど赤字に成るのは当たり前に成るんですから。
何時までも対症療法で誤魔化している内に癌は増殖を続け、いざ根治的に摘出しようと気付いた時には隣接臓器に浸潤し肺や肝臓に転移してしまいます。そしてthe end!
今の市立根室はその終着駅が見えないoneway ticketで走り続けているのでしょう。
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白け鳥さんへ
>何時までもだらだらと咲き続け散るのを拒んでいる人に随分過大な要求ですね。(笑)。
>かって市立病院の中に居て誰よりも現在の市立根室病院の病根(各論)を知っていながら、この4年間黙してそれに全く触れないで来た人ですよ!
最初の文はあなたの感想・評価ですが、二番目は事実ですね。ずっと彼のブログを読んでいますが、問題の核心に来ると、そこには触れません。その都度いいわけがあります。
触れる気はないのでしょう。
ところで、元旦の北海道新聞に紋別広域病院のことが出ています。
道立病院から、1市3町1村で共同運営する公立病院と経営形態が変りました。
総合診療科を設置して患者の振り分けと初期診療をやるだけで年間13億円の赤字が8億円に激減。
運営の仕方を変えただけで5億円も赤字額は減らせるようです。
市立根室病院の年間赤字額は平成24年度17億円です。紋別広域病院の2倍を軽く越えています。
ベッド数は150ですから、市立根室病院よりも15ベッド多い。
外来患者数は6.9万人(一日あたり285.5人)ですから、おおよそ市立根室の60%、常勤医指数は15名です。
病院事業費用は21.5億円ですから、市立根室よりも16億円少ない。
似たような規模で市立根室は医業費用が37億円、紋別広域病院企業団と比べると放漫経営が鮮明になります。
市議会文教厚生常任委員会は両方の病院の決算書を並べて比較検討したらいいでしょう。
23年度決算概要のURLです。詳細版の決算書で項目別に比較ができます。
http://www.mombetsu-hospital.jp/outline/7cjpvp0000000fqs-att/7cjpvp0000000nag.pdf
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ところで、元旦の北海道新聞に紋別広域病院のことが出ています。
道立病院から、1市3町1村で共同運営する公立病院と経営形態が変りました。
総合診療科を設置して患者の振り分けと初期診療をやるだけで年間13億円の赤字が8億円に激減。
運営の仕方を変えただけで5億円も赤字学は減らせるようです。
広域紋別病院は札医大OB(第一外科)が院長です。その点以外にも、その地域の人口、病床数、診療科数、医師数など市立根室病院に似た所が多い病院です。ただあちらには小さいとは言え「紋別空港」が有るのが根室との決定的な違いかも知れません。「飛行場までの1時間半」は、患者さん側にとっても診療側にとっても「たった1時間半。されど1時間半」とも言えます。
総合診療科を設置して患者の振り分けと初期診療をやるだけで
これは確かに一つのアイデアだとは思います。詳細は分かりませんが、要するに平ったく言えば町の開業医のように「専門云々ではなく、とにかく何でも見ます」と言うスタンスに変わったと言う事でしょう。それで「センター病院でありながら敷居が低くなった分患者数が増えた」とも考えられます。それでは増えた患者さんは何処から? やはり地元の開業医から流れたのでは? そこら辺の事情についてご存じの方がいらっしゃれば、是非教えて頂きたいものですね。
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昔昔の話です。
「フェラーリやランボルギーニに乗りたければ、北見の某病院にアルバイトに行け」と言う伝説が有りました。また、「紋別の某医はロールスロイスを持っている」とも。
当時、北見~網走~紋別は医者(開業医)天国だったようです。
北見のその病院は、一時よく税金問題でマスコミを賑わしました。また聞いた話ですが、毎月一度「院長オーダー」と称して全員の脳波検査をやり、誰も読まない脳波用紙の束が倉庫に積み上げられていた・・・ホントウカナ??
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Black Swanさんへ
初診の窓口が総合診療科となるだけで、そのあとはそれぞれの専門医に引き継ぐようになっていると新聞には書いてありました。
専門医と総合診療医の分業体制が組織的になされているということのようです。
人口は1市3町1村で36940人ですから、根室市よりも8000人多い。
総合診療科は2011年度2066人、2012年度5249人ですから、差し引き3183人の増加。
3183人×7628円=2424万円
総合診療科の患者増によって増えた収入は2424万円にすぎません。
病院の決算書を見てもよくわかりませんね。
わかることは、ベッド数は150と135で市立根室のほうが少ないですが、一日あたり入院患者数も外来患者数も市立根室のほうが6割ほど多いということです。
人口比で見ると広域紋別病院のテリトリーのほうが3割多いのですから、外来も入院も本来は扱っている数の倍いるはずです。
開業医か北見赤十字病院のいずれかに流れているのでしょう。
あるいは病院が遠くて通院をガマンしているのかもしれません。
規模を小さくすることが、赤字を減らす一つの方法かもしれませんが、住民は不便をしのばなければなりません。
人件費は広域紋別が10.7億円、市立根室が19.9億円
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もし外来での総合診療科がその程度の収益なのに5億円も赤字が減ったのなら、どこかに大きな収入源が有るわけで興味深いですね。
その一つとして大きいのは人件費の差9.2億円ですが、医師以外のスタッフの人件費は同じと考えれば、9.2億は医師の過剰な人件費と言う事に成ります。大体同程度の規模(ベッド数、診療科数、医師数)ですので、その医師の過剰な人件費の鍵は、案外飛行場の存在に在るのかも知れません。
紋別空港の航空機の離発着時間を調べてみました。
1)千歳発11時50分~紋別着12:40分。
1’)紋別発13:20分~千歳着14:05分。
一方根室の場合は中標津空港を使いますので、
1)千歳8時発~中標津8時55分着
2)千歳11:50分発~中標津12:45分着
3)千歳16:35分発~中標津17:30分
話を双方とも札医大関連病院(根室も)として出張医の条件で比べてみます。
1)の場合、8時の便に乗るためには遅くても札幌を6時半頃までには出なければなりません。そして根室に着くのは10時半に成ります。遅くとも朝9時の外来オープンには間に合いません。
2)の場合、札幌を出るのは楽ですが、根室に着くのは2時15分頃で、これも午後からの外来オープンには間に合いません。
3)はその日の仕事が前提ならば論外です。
一方中標津からの戻り便は
1)中標津9時30分発
2) 13時15分発
3) 18時発
ですが、根室発の時間はそれぞれ
1)8時
2)11時45分
3)4時30分
と成ります。
通常は交通状態により多少は時間に余裕を持たせますから、
1)7時45分頃
2)11時30分頃
3)4時15分頃
このタイムテーブルを見て気が付くことは、根室の場合中標津空港の航空機離発着時間があまり使い勝手が良くないことが分かります。要は中途半端な時間帯に掛かり、更に空港から病院までのタクシーや公用車の1時間半が結構なストレスにも成り得ます。勿論経済的にも飛行場との往復タクシー料金が大きな負担と成ります。根室の場合3社と市側が契約しているようですが、それでも片道2万はするでしょう。空港の在る町に比べ根室はタクシー代だけでも往復5万は経費が掛かるとすれば・・・これはどうやっても解消出来ない問題です。
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なるほど、9時~3時の診療時間を前提にすると、紋別も根室も1日診療するのに3日必要となるのですね。
市立根室病院の場合は、空港が90km離れているので、たしかに「ストレス」です。ロスでもあります。その点は根室は条件が悪い。
でもこのタイムテーブルでは経費の点では往復のタクシー代だけですね。9億円も給与費が多いことの合理的な説明にはならないように思います。
何か他に理由があるのではないでしょうか。そして往復の交通費は「経費」の区分に算入されているはずです。給与費増の理由にはなりえません。
ちなみに、平成18(2007)年度の決算書の給与費は17.9億円です。
民間基準での損益計算書でなければ、原因がよくわかりません。組み換えて報告してほしいですね。
科目も「給与費」一括ではわかるわけがない。もっと明細ベースの小科目で情報公開すべきです。
そして部門別損益計算をするのが経営管理の基本です。そういうツールをもたないから、損失拡大の具体的原因の説明ができない。
紋別も根室も、出張意の場合は初日は午後の診療とする柔軟性をもつことが経費を削減する手なのではないでしょうか。
それにしても、お帰りの日は両方とも診療は無理ですね。医師も病院もお互いにロスタイムです。
こうした事情を考えると、できるだけ常勤医で運営する工夫が必要です。
それができなければ外来診療科や病棟を縮小するしかないのでしょう。
いずれそうした日が来ます。いつまでも無理な財政負担は続きません。
国のほうの財政が逼迫して地方交付税交付金を大幅に切らざるを得なくなります。1月3日付弊ブログ#2554 「日本の経常収支と円を考える」で書きました。
具体的なタイムテーブルでの広域門別病院と市立根室病院の比較、ありがとうございます。両方の病院の苦しさ=北海道の僻地医療の現実がよくわかりました。
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かって産婦人科医の釧路赤十字への集約で市立根室から常勤の産婦人科医が居なくなった時、北大からの出張医が申し送りが出来るように短時間重なるシステムを取っていたことが有ります。一人の医師の出張期間は1週間でした。この時の経費が年間約8000万だったそうです。現実的には医師が重なる1日分の経費が勿体無いわけですが、医師不在の時間を作らないためには止むを得なかったのでしょう。それにしても、もし常勤医が居れば年間その医師の給料(せいぜい約2500万?)だけで済む訳です。
これと同じ方式が、常勤医が居る小児科でも採られました。手伝いとして北大から交代時に出張医が重なるスタイルです。こちらは産婦人科のように1週間ではなく3~4日での交代です。ですから小児科は常勤医の給料+出張医の経費で軽く1億円以上だったと思います。
此処でお気付きだと思いますが、出張医は同じ医師が出来るだけ長く居てくれる方が病院としては無駄な経費(特に交通費)が掛かりません。それを短期間で次々に医師が交代すると、根室の場合は特に実働日数+1日(移動日)の支払いが殆どですので持ち出しが極端に増えます。この良い例が旭川医大が殆ど引き揚げてしまった翌年度です。常勤医数が1桁にまで激減し、それまでの当直(夜間・救急)業務が不可能に成りました。そこで札医大から赴任して来たH医師(現院長)がその当直要員を日替わりで札医大から呼びました。飛行機代+タクシー代+日当=約20万位でしょうか。当時常勤医なら当直料は2万(後に4万に引き上げた)でした。
もっとも本来労働基準法に抵触しない”夜間診療”や”救急当番”はこちらが正しく、翌日も通常勤務が有る常勤医が”夜間診療”や”救急当番”に駆り出される方が違法です。(つまり法律的には、これだけの経費が掛かる方が正しい=言い換えれば殆ど全ての病院が平然と違法行為をしているのに直そうとしない=現実的には医師が不足で出来ない)。
この時から根室から市民の血税が札幌へ向かって湯水の如く流れ始めたようです。
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短期間の派遣医受け入れが費用増になることはたしかなことです。
ご指摘のように、1週間とか、できるだけ長いことがのぞましい。
これは構造的な問題ですから、期間の長短に程度の差はあるでしょうが、旭川医大撤退後札医大にだんだんシフトしてそのあたりの費用がかさんでいるのかもしれません。
しかし、数億円、おそらく2億円は超えない話です。
ここ数年一般会計繰入金が増えているのは、6~7年前くらいに赤字を繰り延べたことも原因の一つです。一般会計が逼迫して決算で赤字穴埋めができませんでした、それで長谷川市長が10億円の赤字特例債の償還を決め、大地みらい信金が引き受けました。借金ですから返済はあたりまえ、毎年2.03億円の償還金が負担になっています。
でもあと2年くらいでなくなります。平成24年度の決算書は見ていませんが、残高は約4億円です。もう、赤字の繰り延べをやってはいけません。放漫税制になってしまっている一般会計の予算規模を140億円に縮小すべきです。どういう理由があるのか、長谷川市長は公共事業、ハコモノ予算を膨らますのがお得意です。
明治公園の再開発も不要です。これからの話ですから住民が止めようと思えば止められます。大地みらい信金も取り次長が委員長をやって高速で審議終了し、建設にゴーサインを出しています。こういう市と取引業者が委員長になって、借金を増やす計画案を審議するというのは不明朗ですね。あれはまるで大地みらいの営業活動のようなものでした。根室の市政はこういう類のことが多すぎます。市長も取引業者も寄ってたかって市を食いものにしています。
話しを戻しますが、何かの資料で、平成25年度か26年度から3.6億円の償還(借金返済)予定を見たような気がするのですが、手元にある平成23年度の決算書からは読めません。企業会計原則に寄ってつくられた決算書ではありませんので、損益計算書も貸借対照表もナカミの解説がないと市議にも一般市民にもわかりません。
総務省のほうで地方公営企業法の公的会計基準を民間の会計基準よりに改正したはずですから今年度からかなりわかりやすいものになるのかもしれません。
夕張市の破綻は、民間企業に適用されている企業会計原則どおりに作成され、内部監査と外部監査が実施されていたら、確実に防げたでしょう。
少し知識があれば決算書を読むことができるからです。
市議会が企業会計原則で決算書を作成しろと決議すれば、赤字決算を黒字決算だと偽るような報告ができなくなります。何年も弊ブログでそう書いてはいますが、市議会はまったくうごきません。市政をチェックするつもりがないのでしょう。市議まで長いものに巻かれろでは、一部の取引業者に有利に計らう恣意的な市政に歯止めがないということです。こんなことを繰り返していたら、根室の未来に希望がなくなり、有為な若者は根室からはなれていきます。
ところで、昨年度つまり平成24年度の赤字額が17.2億円になった原因がわたしにはわかりません。決算書と附属明細書を手に入れていないせいもありますが、手に入っても質問に答えていただかないと見当がつかないでしょう。
出張医に関わる札医大への支払増加と赤字特例債の償還金(返済)だけでは説明がつかないように思います。
とはいえ、決算書の数字の内訳である附属明細書でかなりわかります。決算書だけでは公認会計士でも内容がわかりません。公的会計基準の決算書とはそういう代物です。住民に経営の実態を知られないためのダブルスタンダードのさいたるものです。
もう一度書きます、市議会は企業会計原則での病院事業会計決算書公表を市議会で決議してください。
広域紋別病院では病院のホームページ上で決算書を公開しています。市立根室病院も附属明細書も含めてホームページ上で公開すべきです。市長のポケットマネーで運営している病院ではありませんので、市民に隠すべき情報ではありません。
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事務長を参事に出来なくて院長辞職 道南
根室は事務長が参事
JRの件も含めてそろそろ日本全国に北海道の実情
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整形外科k医師
20万円+インセンティブ+札幌帰省代金
k医師が手術する木曜日、金曜日に手術すすめられれたら、
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ハンドルネームがありません。
ぶっそうなお話しですね。
事実だとしたら、とんでもないことです。
医師と患者の信頼関係を根こそぎにするような「インセンティブ」は中止してもらいたい。
そんなもので歩合などつけずに、固定給で報いればいいでしょう。
いままでの実績を省みると、この欄に書き込まれる情報は信頼度の高いものがほとんどです。
市議会文教厚生常任委員会しかチェック機関がありませんから、そこがしっかり機能してほしいですね。
>20万円+インセンティブ+札幌帰省代金
ところでこれはどう読めばよろしいのでしょう。
手術を何件かすると、20万円の手当がつき、さらに「インセンティブ」と称する特別手当が支給され、さらに札幌帰省費用がでる。
帰省費用は月に一回は出ていますから、それ以外に追加されるという意味かな?
これが支給されるためには月当たり何件の手術が条件となっているのか?
ご存知でしたら教えてください。
建物は昨年1月に新しくなり、病院駐車場も整備を終わって今月から全面オープンになりました。
病院は院内の医師同士の信頼関係と、医師と患者の信頼関係の両方がなければ、非常に危ういものになることはいうまでもありません。
外部監査もない、業務監査もない、市議会はまったくチェックできない、医師と患者の信頼関係も崩れととなると、赤字も昨年17億円も出ているし、院長と市長はいったい市立根室病院をどうしたいのだろう?
地方公営企業法の全部適用の説明を病院職員にしているというが、経営形態の変更についての市民説明会を開くべきだろう。
日曜日を選んで、なんどか説明会をやったらいい。市議会文教厚生常任委員会が提案すればやれることだろう。
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現在整形外科の常勤医にKと言う名前は有りません。しかし以前居た常勤医にはK医師はおりました。そのK医師が、根室のアルバイトの条件がゴクウマなので時々顔を出していると聞いたことがあります。
「20万円+インセンティブ+札幌帰省代金」
上記の解釈は、足掛け2日で報酬が20万、手術1件につきインセンティブが加算・・・と考えれば、「札幌帰省代金」が合いませんし、常勤医と考えれば「20万」の意味が不明です。
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市営病院だから赤字経営は当たり前なのかな
せめて住民のためによい医者を運んでくださいと願うばかりです。
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市民Kさんへ
解説ありがとうございます。
非常勤でときどき「顔を出す」から2日分の日当が20万ならリーズナブルでしょう。それに手術一件当たりいくらかインセンティブがでるとすると、ご指摘のように「帰省代金」は辻褄があいませんね。
常勤医としたら、手当ての20万円がおかしい。
NO NAMEさんは何かカン違いしたのでしょうか。
それにしても、手術のインセンティブは運用の仕方によっては医師と患者の信頼関係を根こそぎにしてしまいますから、気をつけてもらいたいですね。院外の第三者が監視していないといけない。そういう機能を担えるのは市議会しかありませんね。文教厚生常任委員会の仕事です。
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外来者さんへ
>市営病院だから赤字経営は当たり前なのかな
とんでもありませんよ。わずか135ベッドの小規模病院で年間17億円もの赤字など全国どこを探してもないでしょうね。
>せめて住民のためによい医者を運んでくださいと願うばかりです。
医師同士の信頼関係のない病院にいい医師がそう長くはいられません。当初の赴任予定期間を短縮して切り上げてしまう医師が後を絶たないのが現状です。
わたしは直接そうしたご意見をお聞きしています。
なぜそういうことになるのか?市長と院長と参事が恣意的な病院運営をしているからです。
いままで具体例をなんども弊ブログで書いています。
このままでは市立根室病院は身売りすることになりかねません。市側は地方公営企業法全部適用へ向けて経営形態変更説明を病院職員にはじめています。だが、それは途中経過にすぎません。うまくいくわけがないのでその次のステップは身売りということになるでしょう。
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「インセンティブ」
これはどうやら東京医大お抱えの頃からの悪習のようです。外科の「手術1件につき幾ら」と言う歩合制が主だったようですが、一部は旭川医大時代にも続いていたようです。前院長の時代には姿を潜めていたようですが、現院長に成りほぼ札医大一色に塗り替わった結果。
復活して来たようです。
最近ではこの問題が置き易いのが循環器内科の「心カテ」でしょうか。使用機材が高価な「心カテ」は病院の経営に大きく貢献する以外に業者にとっても”美味しい”ので、裏でしばしば術者へのfeedbackが囁かれています。またその手技上「神の手」と持ち上げられる医師も多く(今世間を騒がせているT会系列に多い)、家族に別会社(トンネル会社)を経営させて何かと税金対策をしたり、勿論べったり業者と癒着したり・・・。
医師数が少ないのに何故か循環器内科医(それもカテ屋)が多いのは要注意かも知れません。病院も稼ぎ易いが、術者の医師も裏金で稼げる可能性があるからです。
これは蛇足ですが、医師と製薬業界との癒着が問題になってからと言うもの、常にマスコミに狙われていて最近ではお互いが疑惑を受けるような行動は避けています。しかしこの「心カテ」に関連する医療側と業界側の癒着は、依然として水面下で続いているようです。
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事情通さんへ
「インセンティブ」経緯の解説ありがとうございます。
>これはどうやら東京医大お抱えの頃からの悪習のようです。
そのご、前院長の時代に影を潜め、現院長になり顕在化、その過程でおきたのがあの医療事故でした。心カテでしたね。市側は過失を認め9000万円の損害賠償をしました。
>最近ではこの問題が置き易いのが循環器内科の「心カテ」でしょうか。使用機材が高価な「心カテ」は病院の経営に大きく貢献する以外に業者にとっても”美味しい”ので、裏でしばしば術者へのfeedbackが囁かれています。
あの医療事故は、胃の具合が悪い患者さんが見てもらいに来たのに、なぜか関係のない「心カテ手術」を受けて重篤に陥り救急車で釧路の病院へ救急搬送され、家族が心カテ手術がなされたことを知り、胃の検査だったはずなのになぜ心カテ手術がなされたのかという疑問から追求がはじまりました。
「インセンティブ」と関係があるかどうかはわかりませんが、家族の同意書をとっていなかったことが病院側の致命傷でした。とろうとしたら、とうぜん「悪いのは胃なのになぜ心カテが必要なのですか?」という疑問がだされたでしょう。
心カテは器具が高い、業者から紹介された医師が来ているのは事実です。そこに「インセンティブ」が加わったら、不要な手術が行われる可能性がぐんと高くなります。
いまあるチェック機能は市議会文教厚生常任委員会のみ。委員長および委員の皆様は沈黙しています。チェック機能と提案機能が市議の基本的な役割だったはずです。
外部監査ではチェック不可能ですね。業務監査ならあるていどチェックできるでしょう。どなたがおやりになるかという問題はあります。
委員の皆さんがきちんとその職務を果たしていれば、病院や医師への患者の側の信頼は厚くなるはずです。なにもしなければ病院医師と患者の信頼関係はこの「インセンティブ」一つとってもずたずたになることは明らかです。患者にとっては、手術を繰り返すことで医師の報酬が増えるような仕組みがあれば報酬欲しさに不要な手術がなされかねないのですから、命が危ないという話です。
制度で季にそういう可能性がないことをきちんと保障すべきでしょう。
何も難しいことではない。これは院長がまともな経営感覚をもち、具体的な経営方針を示して理解と納得ずくで医師を管理していればすむ話でもあります。それがない。
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>現在整形外科の常勤医にKと言う名前は有りません。しかし以前居た常勤医にはK医師はおりました。そのK医師が、根室のアルバイトの条件がゴクウマなので時々顔を出していると聞いたことがあります。
「20万円+インセンティブ+札幌帰省代金」
上記の解釈は、足掛け2日で報酬が20万、手術1件につきインセンティブが加算・・・と考えれば、「札幌帰省代金」が合いませんし、常勤医と考えれば「20万」の意味が不明です。
by 市民K (2014-01-20 20:11)
なぜか札幌に帰省している?金曜日だから?
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診療報酬点数
医療機関に払われるもの
ある一部の医師が勘違いして自分に支払われるものと考えていることが間違い
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ハンドルネームはありませんが、重ねての説明ありがとうございます。
非常勤医で水・木と週に2日仕事をし、金曜日にもどれば通常の旅費交通費ではなくて、出張手当込みの「札幌帰省代金」がついているのですか?
まさか全員そういう扱いをするわけもないでしょうから、その医師だけの「特例契約条件」ということ。
こういう個別のイレギュラーな手当ての扱いは院内の規定違反に思えますが、旅費交通費に関する規程があるはずですが、経理担当管理職はものがいえないということですか。
これ以上具体的に書くのは無理でしょうね。
こうしたことは規程どおり毅然と対応するのがあたり前のやり方です。それすらできない院内の力関係は病院のマネジメント機能を腐らせています。権限の大きいものの黙認あるいは横槍がなくてはこんなことができるはずもありません。病院に関して権限の大きいトライアングルは市長・院長・参事ですね。
市立根室病院は外部監査や業務監査の必要があります、まず市議会文教厚生常任委員会がチェックしこれらの導入を提案、市議会で可決したらいいでしょう。
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こんにちは、ebisuさん。
しばらく傍観していましたが、病院問題は根が深いですね。
・病院経営の失敗
~改善はできるのか?
・新病院設計の失敗
~既に建てたものだから取り返しがつかないのか?
・医師招聘に関する問題
~根室に定住する医師を探す方が市民のためでは?
市立根室病院は、JR北海道と同じなのかもしれません。
既に内部だけの監査では改善しないというのは明確です。
大きな権力にょる外部監査や業務監査を受けるべきです。
久々に根室病院のHPを見たら患者からの意見回答があった
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/doc/byouinqa?OpenDocument
正直、回答になっていない回答がいくつもあった。
あと話題になっている整形外科のK医師は、東北海道病院の副院長のK医師のことだと思います。
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常勤医師の整形外科、外科、循環器内科、消化器内科、麻酔科にもインセンティブあり
週末待機医派遣(外科、整形外科)
金曜日夕から日曜日夕まで45万円+旅費
週末当直医派遣
金曜日夕から日曜日朝まで45万円+旅費
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北大、旭医に引き上げられて、次の院長は札医に。
派遣されてきたなかに札医が何人か。
派遣された奴俺より悪いやつかも。
なんで俺が事務長やめても働かないといけないんだ。
そうか次に来る事務長がお硬いと困るもんな。
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北大小児科
2週間で7人派遣
引き継ぎという理由で。
月曜日午後入り水曜日午後帰り
水曜日午後入り金曜日午後帰り
金曜日午後入り日曜日午後帰り
日曜日午後入り火曜日午後入り
火曜日午後入り木曜日午後入り
木曜日午後入り土曜日午後入り
土曜日午後入り月曜日午後入り
一人45万円+旅費規定
来年からはうちで派遣させていただきます。
ま、常勤の医師がいたら引き継ぎはないんだけど。
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なんで7人も派遣出来るのに?
常勤派遣は?
まあいいか。
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あれ、あいつ釧路から来るのになんで札幌帰省?
ま弱味にぎれれてるし、いいか。
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相川さん、こんばんわ
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・病院経営の失敗
~改善はできるのか?
・新病院設計の失敗
~既に建てたものだから取り返しがつかないのか?
・医師招聘に関する問題
~根室に定住する医師を探す方が市民のためでは?
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三番目はその通りなのですが、しばらくの間定住しようという気持ちの医師が、マネジメントの悪さに愛想をつかして去っていっているというのが実情です。
>市立根室病院は、JR北海道と同じなのかもしれません。
厳しいご意見ですね。
病院のHPをみました。患者のクレームに対して、一つを除いて病院の都合を繰り返しているだけにみえます。これでは意見をいう気がなくなります。まさか、あきれて意見を言う人が居なくなることを期待してぞんざいな答えを書いているわけではないでしょうが、これではそういわれてもしょうがない。これも、しかるべきところ、市議会がチェックを入れるべきですね。
外部監査や内部監査の必要はもはやいうに及びません。赤字の拡大がすごすぎます。
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「1192つくろう鎌倉幕府(現在は年数不明)」、こんばんわ、でもありませんね。真夜中ですから。
長いお名前です、寿限無寿限無・・・を思い出します。
>常勤医師の整形外科、外科、循環器内科、消化器内科、麻酔科にもインセンティブあり
こんなにあるのですか。根室がやれば、味をしめて他へ移動したときにも要求することになる。こうして悪慣行が広がっていきます。まるでインフルエンザウィルスのようですね。インフルエンザは1週間もあれば治りますが、これは治らないからHIVのようなもの。
わたしはこのような「インセンティブ」は医師と患者の信頼関係を根本から崩してしまうので、辞めるべきだと思います。固定給で報いるのが当然ではないでしょうか。
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ハンドルネームがありません。
北大小児科はいまいらっしゃる常勤医師の方が根室を去るようなことになれば、派遣は自動消滅でしょうね。産科病棟再開の件でトラブルが続きましたから。
でも、北大撤退は数年前の市長と現院長の目論見どおりなのかもしれません。
どこの大学からでも、派遣はお金がかかります。常勤医のおおよそ2.5倍のようです。
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”秀逸”
あれ、あいつ釧路から来るのになんで札幌帰省?
ま弱味にぎれれてるし、いいか。
by 事務長 (2014-01-22 23:19)
「釧路から来るのになんで札幌帰省?」
さすが札医大流金毟り!
かって現院長が副院長時代、道の地域医療対策室の都合で1年間足寄国保の副院長として勤務していたことが有ります。(その時は年収3500万?)。しかし根室と裏取引が成立していたのか、何故かわざわざ根室に「糖尿病教室」で来ていました。週末に札幌に帰り、月曜に根室に現れてから足寄に戻る・・・?
当時既に前院長の引き摺り下ろしと現院長の昇格は既定路線(市長=根室市と現院長=札医大との間で)だったようで、
彼を根室に戻すために繋ぎ止める苦肉の策だったのかも知れません。本来は院長として名寄に就職するべきが敢て副院長ポストだったことから、(さすがに名寄で院長職では根室に戻り難い)そう思われています。そして今このブログでハイライトを浴びている釧路の某病院の副院長K整形外科医師が根室にやって来て病院内を引っ掻き回しました。当時引き揚げた旭川医大の整形外科医の紹介でフリーの整形外科医が根室に就職を希望していましたが、何故か病院側(現参事が医師対策室長)がその話を握り潰し、その裏では現在別海に居る札医大OBの外科医の紹介で恵庭に居た整形外科のK医師の招聘を着々と進めていました。
この一件道東ローカルに見える問題ですが、実は道の対策室が独自に仕切るべきこのような人事に札医大がしゃしゃり出て根室のために特別扱いをさせた(?)・・・と言う政治レベルの筋書きとも思われます。現院長のこの足寄での1年間は、道の顔を立てるためだったと聞いています。
道庁ー札医大ー根室市・・・三方良し!(Ebisu的表現)
この政治家どもの駆け引きのツケは、「名寄、札幌、根室間の移動経費(飛行機代、超高額なタクシー代など)、高額な日当」として庶民の血税に回って来ます。
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常勤医師の整形外科、外科、循環器内科、消化器内科、麻酔科にもインセンティブあり
麻酔科のインセンティブは、全身麻酔症例に限り出ているようです。そのため腰椎麻酔や硬膜外麻酔でも問題ない症例が全て全身麻酔に成ってしまう??
その他の科のインセンティブは、整形外科、外科では手術件数に対して、循環器内科は心カテなどのインターヴェンション、消化器内科は消化管の内視鏡検査に対して出ているのでしょう。しかし、本来的にはこれらは全て給料の内の筈ですが。
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Black Dreamer さんへ
これでは市立根室病院は政治的な駆け引きの伏魔殿ですね。どんなに嘘を言って招聘しても、すこしいれば本当のことは見えてきますから、まともな医者は予定を切り上げて逃げ出すはずです。
インセンティブで必要のない治療をされることも命の問題ですから、市民も巷の噂で感ずいています。病院の評判が落ちるわけです。
わたしは7年前に釧路医師会病院へ入院していたときに、ちょうど花火大会で高台にある病院の窓から花火を見ていましたね、そのときに根室から来て入院していた患者さんお二人から、ここには書けないような直截的な表現で市立根室病院の評価をお聞きしました。
それでも、根室市には総合病院は市立根室しかありませんので、多くの市民が市立根室病院を頼りにせざるを得ない。
正直で誠実な人が市長になり、病院経営をバックアップしない限り、ダメですね。いまはまったく正反対にみえます。
今年は市長選挙の年ですが、そういう理想的な人材が現れるといいですが、どなたか地域医療政策を旗印に立候補してくれたら、ebisuの一票入れます。
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なんで7人も派遣出来るのに?
常勤派遣は?
これはちょっと見当違いでしょう。道東(根室、中標津、厚岸)にアルバイトで来ている北大小児科医の殆どは大学院生です。つまり学生ですので逆に高い授業料を払って大学には居なくてはならないが、それでは勿論どこからも収入が有りません。それでこの様に短期間のアルバイトで食い繋ぐ訳です。これは言い換えれば医局(教室)は常勤医として地方病院に出せる医師が不足していると言う事でしょう。
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北大小児科
2週間で7人派遣
一人45万円+旅費規定
アルバイト代3日間45万
15万/日は,
1日8~10万と言うアルバイト医師の相場に照らすと明らかに高い。、しかし道東に来るアルバイトの小児科の場合必然的に夜間診療(一応救急と言う事には成っているが)をやらされるので、当直料が加算されていると考えれば妥当な線かも知れない。
交通費 千歳~中標津空港 飛行機代が往復で38000円 =約4万
中標津空港~根室 タクシー代が往復で4~5万
つまり交通費全体では8万以上
経費総額=45+8=53万/人
これが7人/2Wだから、371万/2W、185万/W
つまり年間約9800万と言う計算に成る。常勤医の年収を2500万と仮定すれば、これは4人分に相当する。
この数字は病院側にとっては”痛い”出費だが、見方を変えれば、大学病院の医局にすれば”美味しい”餌だ。
”強欲”なハイエナが見逃す筈が無い。
「来年からはうちで派遣させていただきます。」
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あれ、整形外科の常勤週末根室にいるのに
大学から週末待機医派遣
ま、いいか
金土日だけで45万だし。
あれ毎週末だと?
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常勤出せないから、非常勤の依頼が多いぞ
教授、でも大学院生は非常勤増えて喜んでます。
あ、そうか。
常勤出さなければ、、、、
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はげたかさんへ
ずいぶん内部事情にお詳しいご様子ですが、その調子で他の大学の事例もご存知のことをお書きいただけると並べて比較できていいですね。
市立根室病院の赤字額がどうしてこんなに大きくなったのかがわかるかもしれません。
地域医療の維持になぜこんなにお金がかかるのかつまびらかにしてください。
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小児科のアルバイトの話題で盛り上がっているようですが、明るい(?)話題を一つ。かって根室に出張していた中の一人が近々町立別海病院に常勤医として来るかも知れません。あくまでも噂ですが。
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噂好きさんへ
おはようございます。
根室へ出張医で来られていた医師が別海町立病院の常勤医に来るかもしれないのですか。グッドニュースですね。
どの病院も出張医や派遣医が常勤で来たいと思えるような運営をしていることが望ましいのでしょう。
そうした運営体制があれば、自然に常勤医が増えます。それなら一時的に高いペイを支払うのも納得のいく市民が多いでしょう。
ところで、小児科の派遣医の問題に話しを戻しますが、小児科は夜間診療の頻度が多い。丹波柏原病院のように「小児科を守る会」がありませんし、突然の発熱に狼狽する若い母親もいるし、実際に診察してもらわないといけないケースがあるでしょうから。
夜間診療体制を考えると、常勤医は二人でまにあうのでしょうか?二人と考えればおおよそ6000万円の人件費です。
どの科の維持にどれだけお金をかけるのかということが、公の場できちんと議論される必要がありそうです。市議会文教厚生
常任委員会がそうした役割を担ってくれるといいのですが、これだけ弊ブログに書き込みがあっても音沙汰なしですから、そういう気持ちがないのかもしれません。なんのために市議会議員になったのでしょう?
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釧路新聞記事です
http://www.news-kushiro.jp/news/20140202/201402021.html
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釧路新聞2月2日の記事をそのまま転載します。
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2014年02月02日 新市立病院の完成祝う/根室
市立根室病院完成記念式典が1日、新病院1階のエントランスホールで開かれた。来賓や関係者ら160人を前に、東浦勝浩院長は「経営理念である『市民に愛され、心の支えとなる病院』を目指して、強い決意でまい進したい」とスタートに意欲を示した。開設者の長谷川俊輔根室市長は、建設までの苦労、人道支援として北方四島ロシア人島民の診療などを紹介しながら「新たな一歩を踏み出したい」と、待望の施設完成を喜んだ。式典には医師不足の際、医師派遣で支えた姉妹都市・富山県黒部市の竹田慎一市民病院長らが駆け付けたほか、大矢快治、藤原弘の歴代市長も出席した。同病院は2011年度3月に着工。診療18科で認可病床135床。総事業費64億円
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診療18科???
内科、外科、小児科、整形外科、産婦人科、泌尿器科、眼科、耳鼻科、皮膚科、脳外科、麻酔科の11科しか無いようですが。
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市民Kさんへ
内科が
●消化器内科
●循環器内科
●呼吸器内科
●一般内科
の4つに分類されていますから、
11+3=14科
ではないでしょうか。それにしても釧路新聞の18科というのは、主催者側から取材した情報でしょうか。
病院ホームページで確認すればわかるはずですから、チェックをしなかったとしたらプロらしくない仕事です。
上司も仕事の管理ができていませんね。
こういう杜撰な仕事は「田舎新聞」と思われます。
担当記者もその上司もペケ。
あるいは病院建て替え時の構想の予定の標榜科目を全部載せたということかもしれません。現実に診療が行われている科の数を公表するのが筋でしょうね。
100歩譲って、次のように書くべきです。
「建て替え時の予定では18診療科の予定だったが、現在解説されているのは14診療科」
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市立根室病院ホームページ・「診療体制」のURLを書いておきます。
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/doc/8112c314aa2a18934925749f00213738?OpenDocument
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根室市民このままクズ市民?
これだけ参事と院長に架空出張させて。
院長は放校された人物
ここでも悪事を働いているのに法律でさばけないのなら、
放校された人物が社会から阻害されることは許せないけど、社会の隙間をうかがっていると、、、、
早くJRと同じように上から言わないと
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俺は放校されたけど、、、
何も悪くない
ここで定年まで仕事
しがみついてでも仕事
辞めたら困る
せっかくk医師が
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あの時下着を、、、、
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来年からある取り組みが始められます。
おそらく根室は病院として残りますが、それを院長、参事、市長の手柄にしないで欲しい
これをはき違えると恐ろしいことに
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なんだかわからないコメントが続いていますね。
放校処分の理由はなんだったのでしょうね。
わたしにはさっぱりわかりません。
過去は過去、いま一生懸命やっていればということもあるのでしょうが、内部はぐちゃぐちゃ、あきれて医師が何人も去りました。
赤字の額は2倍の17億円に、今年度決算が恐いですね。17億円は軽く超えてしまうでしょう。
このコメント欄はできるだけ具体的な事実に基いて、できる範囲でその根拠を明示して書いてください。
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ここで改めて「当直医」について考えてみます。下記の記述は「Wikipedia」の解説です。先ずは読んでみてください。
当直医(とうちょくい)とは、病院や診療所において、通常の診療時間外(主として夜間や休祝日等)に勤務する医師のことである。業務内容としては、入院患者と外来患者のいずれか、もしくは両方の診療に責任を負う。
当直医のうち、夜間勤務する者を「宿直医」、休祝日等の日中に勤務する者を「日直医」と呼び分けたり、またこれらのひと括りから「宿日直医」「日当直医」などという呼称が使われることもある。日本の労働基準法では当直医の業務を「宿日直業務」としているが、多くの実態はその定義に合致せず、事実上の同法違反状態が放置されることとなっている。
日本の医療法制では、入院設備を持つ病院では医師が必ず宿直しなければならないという規定がある(医療法第16条)。各病院においては、この法律の規定などに基づき、医師が交代で宿直医・日直医として勤務し、入院患者の急変への対応や外来・救急患者の診察などの業務を行っている。
勤務の実態
夜間・休日の医師の勤務形態としては、交代制勤務や、昼間に勤務した医師が夜まで残って当直業務を行う勤務形態が考えられる。医療関係者によると、入院施設を持つ病院の中で医師の交代制を敷く病院の数は少なく、多くの病院では日勤勤務医師が当直を行い、次の日勤勤務までを継続して行うという勤務形態が常態化している。 日勤で勤務し、そのまま夜間の当直勤務(ほぼ不眠)を行い、その翌日も普段どおりの勤務を行い(昼で終了できる場合もあるが多くはそのまま夕方以降まで)、さらにその日の夜に患者の容態が悪化すればまた病院へ出向く必要がある日もある。病院を利用する一般の人間がこの事情をどこまで理解しているのかは定かではない。
厚生労働省の通達
厚生労働省労働基準局は2002年3月、「医療機関における休日及び夜間勤務の適正化について」[1]という通達を出した。これによると、
労働基準法における宿日直勤務は、夜間休日において、電話対応、火災予防などのための巡視、非常事態が発生した時の連絡などにあたることをさす。
医療機関において、労働基準法における宿日直勤務として許可される業務は、常態としてほとんど労働する必要がない業務のみであり、病室の定時巡回や少数の要注意患者の検脈、検温等の軽度または短時間の業務に限る。
夜間に十分な睡眠時間が確保されなければならない。
宿直勤務は、週1回、日直勤務は月1回を限度とすること。
宿日直勤務中に通常の労働が頻繁に行われる場合は、宿日直勤務で対応することはできず、交代制を導入するなど体制を見直す必要がある。
と通知されている。
当直医業務に関する問題点
前述のように、日本の病院での勤務実態は、多くが日勤勤務医師が夜間にも続けて勤務する形態である。これは救急指定病院においても例外でなく、地域によっても異なるが、夜間に来院する患者の多い病院では夜中に医師が一睡もできずに次の日勤帯の勤務に入るという事例もよくみられる(これは前項の、労働基準法に定められた宿日直業務の範囲を超えたものである)。これが医師の過重労働、また過労死、医療事故の一因ともなっている。
救急指定を受けていない病院でも、入院患者の急変の可能性はあり、また、たとえ診察時間外であっても来院した救急患者を拒むことは応召義務によりできないと解釈されている。
長時間連続勤務を防ぐため、交代制勤務の導入が望まれているが、病院開設者の立場からは、医療費抑制政策の影響や医師不足の顕在化もあり、交代制勤務が可能となるほどの医師の確保は難しい。そのため、夜間・休日の医師業務は医師の献身的努力に依存しているのが現状である。
このような実態を受け、条件闘争を行い結果として医師が病院を去ったケースや、静岡県の公立病院に勤務する医師が病院長と事務局長を不当労働行為にて刑事告訴したケースがある。
如何ですか。現在普通に行われている「当直」が如何に法律を無視した形で罷り通っているか、如何に権力と戦う事が不得手な医師たちが体制に良いように利用されているか、そして厚労省も「通達は出している」と敢てシカトし、一般市民は本来の「当直」の意味も知らされずにひたすら自分の利益中心に医療機関を見ているかが分かると思います。
Ebisuさんの問い掛け「常勤医が二人居れば、夜間外来が出来るだろうか」は、法律的には全く考慮の不必要な心配と言うわけです。常勤医の数と夜間外来診療(救急も含む)は無関係です。常勤医が多くても彼らを夜間外来診療に使う事は違法です。もし医療機関が夜間外来診療をやるのであれば、(法律の建前では)常勤医の他に夜間診療用に別の医師を置かなくてはなりません。それも毎日です。そのアルバイト代は多分一晩で10~15万に付くでしょう。そうなると病院側は何としても(騙してさえも)常勤医を使いたがります。ここに敢て(騙してさえも)と入れたのは、当直をやる医師自身が”本来の当直業務”の意味を知らないケースが有るからです。因みに「北海道地域医療振興財団」のHPで常勤医募集を出している医療機関のナンバーをクリックしてみてください。詳細な募集要項が現われる筈です。医師が数人の医療機関ならば「月に4~5回程度の当直」、十数人の中規模病院なら「月に1~2回程度」、などとさりげなく当直回数が書いてあります。厚労省が規定する当直ならば「寝当直」なので月に1回程度なら「まっ小遣い稼ぎに丁度良いか」で済みますが、もしそこが救急指定病院だと大変です。救急当番日の当直に当たれば寝る暇もありません。そして救急外来に出る以上、「これは自分の専門外だから・・・」は通用しません。「医師は学生時代に全部の科を勉強している筈だ」と世間では医師に過大な期待を抱き、またそれを強要します。しかし実際には、同じプロ野球選手と言ってもピッチャーとバッターでは全く違うように、科によって全く違います(出来ません)。
これは一例ですが、何処の病院でも妊産婦の救急搬送には産婦人科医か助産師しか乗せません。産婦人科医あの都合が付かない時は助産師だけです。何故ならば、仮に他の科の医師を載せてもお産に関する限り全く役に立たないからです。
実際にはそれ程専門が違う医師ですが、法律の建前上は”医療に関しては浅いかも知れないが全科を診れる”とされます。そんな医師が救急当番に当たり外来で不得意な分野でミスっても、裁判では「何かの専門であっても救急外来に出る以上ミスは許されない」と成ります。
最近ではどこの病院でも「コンビに受診は止めましょう!」とアピールしていますが、病院側の違法行為(知らん振りの厚労省や大学の医局も同罪)でもたまにだから仕方が無いと諦めて当直をやっている医師にすれば、明日も普通の業務が待っているのに寝る暇もない所へ「何時も掛かっている開業医から薬を貰うのを忘れたから出してくれ」「病院が開いている時間帯には仕事で来れないから」。更にはかっての羅臼のように「俺たちは真夜中に仕事しているんだ。だからお前たちだって真夜中に仕事しろ」と昼間は寝て居られる漁師が馬鹿な台詞をほざくと、応対する医師の声も顔も怒り口調に成るのは当然と言えます。
「当直医」の定義すら知らない一般市民にすれば、「救急指定」を掲げ真夜中に外来を開けている病院に何時どんな事で行ったって構わない。それなのに出て来た医者が無愛想で態度が悪い。医者はサービス業だろう!
一方の医師にすれば、本来の業務とは全く違う仕事を、しかも殆どボランティアでやってのに、こんな下らない事で起こしやがって!
どちらが悪いのでしょうか?
答えは簡単です。悪いのは文句を言いながらも結局は病院の違法行為の片棒を担いでいる医師と、「当直」の意味を知ろうとしない一般大衆、それを良い事に陰に隠れて頬被りの厚労省、そして問題解決を提案しない(解決したらネタが切れて困る?)マスゴミetc.でしょう。
これは蛇足ですが、この手の話、聞く方は自分に都合が悪いので耳に痛いのでしょうね。必ず「お前は医者のくせに患者を診る事に文句を言うのか」「時間外に働くために高い給料を貰っているんだろうが」などと無責任や野次が飛んで来ます(笑)。
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闇の仕掛け人さんへ
具体的な解説ありがとうございます。
常勤医が二人いたって、通常勤務をやっているのですから、夜間診療は無理、それゆえや間は夜間診療用の医師を手配しなければならないというところまでわかりました。
ようするに、市立根室病院のような規模、医師数で夜間診療など法律を遵守したらやれるはずがないということ。
そういう具体的な事情を医師も利用する患者が知るべきですね。そういう機会がまったくない。
病院と患者の間にいるのは、市議会文教厚生常任委員会ですから、そこが機能してほしいものです。
わたしはスキルス胃癌で釧路の病院で8年前に手術を受けましたが、消化器外科医の主治医が、夜間救急当番の宿直が恐いと仰ってました。専門外の患者を診てくれといわれても困る、たとえば脳外科の患者を消化器外科医が診れるわけがない、そう仰ってました。
この一連のコメントは本欄にアップする必要アリです、ひろく根室市民に知ってもらいましょう。
こういう形で、市立根室病院と私どものような市民が連携できると地域医療はぐんとよくなるはずなのですが・・・
今年は市長選挙の年、そういうことを後押しできるような人が市長選挙に立候補してほしいですね。
そういう人が出たら恵比寿は応援します。
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*#2530 病院事業へ外部監査導入も選択肢の一つ Dec. 15, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-15-1?comment_success=2013-12-27T20:57:10&time=1388145430
*<4年前にも外部監査の必要について言及しています>
養老牛温泉夜話(7)番外編 <根室市大企業論> #791 Nov. 8, 2009
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-11-08-1
#2513 市立根室病院の経営状況について:財政再建特別委は機能しているか? Nov. 28, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-28
#2505 根室市 財源不足7億3500万円 Nov.20, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-20
#2473 市立根室病院を外部の医師はどうみているか? Nov. 1, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-01-1
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#2544 市立根室病院経営形態の変更:地方公営企業法全部適用は来年か Dec. 27, 2013 [30. 地域医療問題]
投稿欄に標記の問題が本田市議のブログに載っているというコメントが寄せられた。
実は4年前の11月に、「養老牛温泉夜話」というタイトルで市立根室病院に公営企業法全部適用がふさわしいか否かについて、Kさんの意見を載せている。
そのころは市立根室病院と根室の地域医療についてメールで何度もやり取りして、彼が作成した講演会資料やご根室の地域医療に関する意見ををいただいていた。
そうした専門家からのバックアップがあったから、地域医療に関する発言を続けてこられた。もちろん、他にも何名かのドクターから貴重なご意見をメールでいただいている。複数の専門家とのメールでのやりとりは100通をはるかに超えている。
他にもebisuはいろんな情報をいただいて、具体的な事実を知っているが、ブログで書かないことのほうが多い。根室の地域医療を壊してしまいかねない情報も混じっているからである。
Kさんは元厚生官僚で医者、最大手の臨床検査会社(東証1部上場企業)の社長をやったあと、千葉県の県立病院の医局長を2年ほど引き受けたことがある。官僚として異色、企業経営者としても異色、県医局長としても異色だった才能豊かな人だ。いまはあるNPO法人で仕事をしておられるようだ。理詰めでものごとを考え抜き、指示と意見は具体的で、思いっきりがよい。大胆な人といってよいだろう。
2009年に市立根室病院の経営形態について、どのような形態がいいのかKさんから養老牛温泉でご意見をうかがった。養老牛温泉夜話」(7回シリーズの6回目)をそのまま掲載するので、お読みいただきたい。
わたしの現下の状況分析と意見は、引用部分の後ろに付け加えておいた。
養老牛温泉夜話(6)<市立病院中小企業論> #790 Nov. 8, 2009
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-11-08
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養老牛温泉夜話(6) #790 Nov. 8, 2009
<病院は中小企業、院長は中小企業のオヤジ、経営成績はオヤジ次第>
病院経営についてKさんは面白い假説を展開して見せた。600ベッドもあるような大病院は別として、300ベッドクラスまでは中小企業だというのである。
中小企業の経営はオヤジに権限が集中しており、独裁型も少なくない。したがって、経営成績はオヤジの力量次第。会社経営というよりは、個人企業の色彩が強い。会社経営の視点があるからこそ、個人経営の特徴がよく見えるのだろう。数十の病院経営をつぶさに観察してえた結論のようだ。
わたしは公立病院経営を企業経営とは別のものとしてみてしまい、共通点を見逃していたのかもしれない。事務長に経営者としての機能分担を考えていたから、Kさんの切り口―病院経営は中小企業経営であり、院長は中小企業のオヤジだ―が斬新なものに見えた。
これは今書いていて気がついたことだが、医療の職人にすぐれた経営者としての能力を備えた者は少ないのが現実であるから、病院=中小企業論が人材難という袋小路に入り込む懸念はあるので、そこを打開する展望も必要だろう。やはり、わたしは事務長と院長の二人三脚による病院経営に期待をしたい。だが、Kさんから、経営能力を有する事務長も同様に稀であるをいう指摘がありそうだ。病院経営には企業経営には還元できない病院特有の何かが残りそうな気がしてならない。しばらく考えてから、これらの点についてKさんとまた話しをしてみたい。
ところで病院事業は基本的にはサービス業という業種に属するのであるが、設備の重さからは製造業に近い気がする。広い病院建物は工場に、高額の医療機器は製造設備に匹敵する。
医療サービス業でありながら、医者も看護師も薬剤師もレントゲン技師も検査技師も立派な職人である。そうした点からも製造業との共通点が多い。
ウィキペディアによれば中小企業の定義は次のようになっている。
1.資本の額(資本金)又は出資の総額が3億円以下の会社並びに常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人であつて、製造業、建設業、運輸業その他の業種(次号から第四号までに掲げる業種を除く)に属する事業を主たる事業として営むもの
2.資本の額又は出資の総額が5000万円以下の会社並びに常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人であつて、サービス業に属する事業を主たる事業として営むもの
<経営責任は権限と裏腹:人事権の問題>
Kさんは病院は中小企業だと主張するのには根拠がある。相似性と言い換えてもいい。経営成績が企業主であるオヤジ(院長)次第であることが、中小企業との相似性だというのである。数十の病院を自分の目で見て、院長や病院スタッフと直接話し、経営状況を比較しての結論である。
中小企業だから、市立根室病院の経営改善もオヤジである院長次第だというのである。事務長ではない。その場合に、問題になるのは人事権だという。
<経営形態についてK氏の意見>
地方公営企業法「全部適用」で院長を指定管理者にする案が考えられる。しかし、職員が公務員であること、予算を市役所の総務部あるいは財政課が握っていることから、実質的な予算権と人事権をもつことができないのが現実だ。こういう点を考慮すると、経営形態は地方公営企業法の全部適用よりも、事業管理者が院長で非公務員型の独立行政法人にするほうがよいというのがK氏の意見である。経営の自由度が大きくないと責任をもった運営ができない。
具体例として、「昨年4月に那覇市立病院が、今年4月に静岡県の3病院が独立行政法人になった例を挙げている。山形県では昨年4月に県立日本海病院と酒田市立病院が合体して、あらたに非公務員型の地方独立行政法人*(2)になったのがユニーク」であるとメールで知らせてくれた。
Kさんは市立根室病院が最終的には大学付属病院になるべきだとして、「お手本に」筑波大学附属水戸地域医療センター*(3)を具体例として挙げている。
<経営形態について公認会計士長氏の意見>
比較のために公認会計士の長氏の見解も確認しておきたい。長氏は経営形態について次のように提言をしている。
「根室市は、独立法人化を乗り越えて、一気に指定管理制度に行くのが懸命。独立行政法人は、医師確保にそれほど苦労していないようなところでないと意味がないと思っております」(2008年10月6日根室での講演会議事録、8頁)*(1)
例として、Kさんが挙げた山形県の病院の行政視察を勧めている。
「懇談会で取り上げたのは、山形県立日本海病院と市立酒田病院が経営統合して、独法化した事例をモデルにしている。将来、独法化するのであれば、行政視察はここに行かれたほうがいいというふうに考えております。」(同8頁)
<経営形態について―まとめ>
指定管理制度を利用するとして、応募があるかないかというところが判断の分かれ目だろう。大学病院の付属病院化調整が事前についているなら、その問題はなくなる。
権限のないところ経営に対する責任も生じないというのがKさんの持論だ。非常に明快で論理的なところがKさんの持ち味だ。説明のしかたも巧い。「夕令暮改」の都度、経営方針の変更理由をきちんと説明してきたことが、自然な語り口の中に説得力を与えているのだろう。
仕事の重要な判断に関しては、私は違うソースから情報をとって比較する癖がある。
専門家二人、長氏とK氏は経営形態に関して結論が一致している。最終型は大学を指定管理者にした大学付属病院化である。根室にとっては医師の安定供給が魅力だ。
不等式で示せば次のようになるだろう。
院長を事業管理者とする地方公営企業法全部適用 < 事業管理者を院長とする非公務員型独立行政法人化 < 指定管理制度による大学付属病院化
さて、どういうステップで最終型にもっていくべきか。
<地域医療に関するビジョンやマスタープランの必要性>
Kさんは、市民あるいは医療協議会などが根室市の10年後までの地域医療ビジョンをまとめ、やってもらいたいこととそのためにどこまで市が負担するのかを決めてから、道内3大学に市立根室病院の大学付属病院化を提案すべきだという。
わたしたち市民もある程度は汗をかかないと良い病院は造れないということだ。
これで、養老牛温泉夜話を終わるが、根室に来ていくつかの提案をしてくれたKさんに感謝したい。
*(1)講演会議事録URL http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/69444edddc9a05b2492570c700077f92/$FILE/kouenkaikiroku01.pdf
*(2)地方独立行政法人・日本海総合病院酒田医療センター・ホームページ
http://www.nihonkai-hos.jp/medicalcenter/
*(3)筑波大学附属病院戸地域医療センター
http://www.tsukuba.ac.jp/topics/20081113112645.html
http://www.tsukuba.ac.jp/topics/20090331210339.html
http://www.tsukuba.ac.jp/public/press/081107press.pdf
(筑波大と茨城県厚生農業協同組合連合会との協定書)
http://www.mitokyodo-hp.jp/15_mmc/15-00.html
(水戸協同病院ホームページ)
筑波大学附属病院水戸地域医療教育センターに関する協定締結
この協定は,人的・物的資源の活用により相互に連携協力し,水戸協同病院内に「筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター」を設置し運営することにより,地域における診療活動を通した教育・研修及び医師の育成に寄与することを目的として締結したものです。
締結式は,筑波大学からは岩崎洋一学長,田中敏副学長,山田信博附属病院長を始め各副病院長,医学群長,臨床医学系長らが,また,茨城県厚生農業協同組合連合会からは,市野沢弘代表理事会長,宮本幸男代表理事専務,萩谷和哉常務理事,平野篤水戸協同病院長らが出席し,山田附属病院長からの協定締結に至るまでの経過説明の後,岩崎学長及び市野沢会長が協定書に調印しました。
協定締結により,今後,更なる地域における医療の充実,診療活動を通した教育・研修及び医師の育成が期待されます。
筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター開所式挙行
このセンターは,地域における診療活動を通した教育・研修及び医師の育成に寄与することを目的として,平成20年11月に締結した茨城県厚生農業協同組合連合会との協定に基づき,水戸協同病院内に設置するものです。
水戸協同病院1階玄関前にて行われた除幕式では,平野篤水戸協同病院長の挨拶のあと,川俣勝慶茨城県副知事,加藤浩一水戸市長,市野沢弘茨城県厚生農業協同組合連合会長と,筑波大学からは,山田信博附属病院長,渡邉重行センター長が参加し,序幕を行い,同センターの開所を盛大に祝いました。
その後,水戸京成ホテルへ場所を移した式典・祝賀会では,市野沢会長,山田病院長,川俣副知事及び加藤市長の挨拶に続き,和やかな懇談となりました。
同センターは本年4月1日から活動を開始し,水戸地域及び県北地域における診療の充実,さらには医師の教育・研修及び医師の育成も期待されます。
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【ebisuの状況分析と現在の意見】
地方公営企業法全部適用は、職員の身分は地方公務員、赤字の補填をそのまま一般会計から補填するので責任についてはあいまい、あまりよろしくない経営形態なのである。赤字が減らないだろうから、地方公営企業法全部適用は意味がない。
三重県の県立病院が全部適用に切り換えたが、一般会計繰入金は一時は下がるものの、すぐに戻り始めている。たまたま検索したらでてきた。10ページをご覧戴きたい。
*病院事業に係る地方公営企業法の全部適用の検証(H19.10.10 ...
国は地方公営企業法全部適用という経営形態は一時的なものと位置づけており、最終的には独立法人化を延長線上に描いている。
市立根室病院の昨年の売上は約22.2億円、それに対して費用は39.2億円かかっている。そして15.4億円を市の一般会計から補充している。これら(22.2+15.4=37.6億円)をごちゃ混ぜにして「収入」としているから、赤字が1.6億円に見えている。公的企業会計基準というインチキ基準で作成された決算書にだまされてはいけない、実際には昨年度の赤字額は17.0億円である。
公立病院は民間病院に比べて人件費が大きすぎる。だから、病院の経営改革には雇用形態の変更が必要不可欠となる。
いきなり職員の身分を変えることが困難だから、暫定措置が地方公営企業法全部適用という経営形態であり、そこで数年間赤字が出続けたところで、市長が指定した事業管理者に独立法人化か民間への身売りを迫るということになる。地方公営企業法全部適用という経営形態は、まあ、儀式のようなものだ。
22.2億円稼ぐのに39.3億円ものコストをかけているのだから独立法人化は無理だ。大学病院も分院として引き受けてくれるところはないだろう、選択肢はあるようでない。
結局は民間医療機関に身売りすることになり、医師は全員解雇、事務職員も解雇、看護師も半数以上解雇となり、残った人も給与が3割程度下がるだろう。まだ少し間がある。敢然と経営改善をやり戦うもよし、それぞれ生活があるだろうから身売りに備えて準備を進めるのもよし。
根室市の財政を俯瞰してみよう。昨年度は市債の新規発行は23.7億円だが、これは発行枠を8億円に制限していたのだが、放漫財政が祟り、発行限度枠を16億円超えてしまっているということ。その分、市の借金は増え続けている。予算規模は160億円を超えているが、昨年度の市税収入は28.7億円に過ぎない。
こうした状況下で病院事業の昨年度の赤字額は17.0億円、今年度は20億円を超える赤字決算となりそうだから、地方公営企業法全部適用という経営形態は短期間で終焉を迎えることになるだろう。
(*実績数値は『広報ねむろ1月号』から拾って、計算した)
放漫経営し放題の現経営陣(市長・院長・参事)に経営改革の能力はまるでないから、事業管理者には指名しないこと。指名したら結果はひどいことになるのだろう。事業管理者は大事な場面で私利私欲を捨て去ることができる人格の優れた者、そして医療技術的に尊敬すべき腕をもっていることが望ましい。わずか135ベッドの中小企業である、中小企業はオヤジ(社長)次第とはKさんの弁である。次期市長は相当腹を括って、地域医療問題に取り組まないといけないことになっているようだ。
来年9月が市長選挙だが、次の市長は地域医療問題で赤字拡大と繰り延べされた赤字の消化、そして経営形態変更という三重の荷を背負うことになる、問題を何度も先送りした結果である。まもなくツケを払う季節がめぐってくる。
本田市議は最近、文教厚生常任委員会の委員長に選ばれたが、市側が職員を対象に地方公営企業法全部適用の説明会を開催したことに驚いて市議会で質問をしている。そんな話は前任者から聞いていなかったようだから、寝耳に水だったのだろう。しかし、市側が経営形態の変更を検討していることは知っていたと書いてある。慌て方をみていると、文教厚生常任委員会は彼の前任者の時代からまったく機能していなかったようだ。市議会はまたも市政のチェックができなかった、これからしっかりやってもらいたい。
*「平成25年12月定例月議会一般質問(病院経営形態の見直し)」本田市議ブログより
http://nimuoro.typepad.jp/honda/2013/12/2512-a731.html
【資料】
労組からみた全部適用
「Q&A 自治体病院の地方公営企業法の「全部適用」について」
http://kyoto-jichirouren.com/modules/contents/index.php?content_id=46
地方公営企業法 全部適用と一部適用の比較表
http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/06/dl/tp0602-1b3.pdf
新地方公営企業会計制度への移行(平成24年度政省令改正)
http://www.tohmatsu.com/view/ja_JP/jp/industries/ps/localgovt/shinkoueikaikei/index.htm
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【余談】
ebisuは1997年11月に勤務していた臨床検査会社とテイジンの臨床治験にかかわる合弁会社の経営を担当するように社長のKさんから直接指示を受けたことがある。練馬にある一番古い臨床検査子会社の大規模な経営立て直し策をまとめて子会社社長のMさんと実行プランをつめているさ中のことだった。親会社社長からの指示は子会社にとっては業務命令である、親会社と首都圏にあるグループ企業のラボ再編成を伴う大規模新ラボ構想はこの時についえた。
治験部門のシステム担当だった旧知のWに問い合わせて事情がわかった。両社の合弁会社立ち上げを新聞発表したもののプロジェクトは暗礁に乗り上げてしまっていた。公表した期限に間に合わない。それでWがプロジェクトで私の名前を出した。「ebisuさんならできる」、買い被りである。わたしはWに「お前のせいだから全面協力しろ」と笑って応えた、2年間ずっと支えてくれた。いい奴だ。
Kさんの最優先指示は新聞公表期限どおりに新会社を立ち上げることだった。他に三つ具体的な指示があった。初めてプロジェクト会議に出席するために本社ビルに入り、エレベータを降りたら社長のKさんがエレベータの前にいて外出するところだった。そのまま3分ほど立ち話をした。概ね状況はつかんでいたので、課題を確認し、「わかりました、やるについては経営に関しては判断を任せてもらわなければなりませんが、全権をいただけますか」と訊いたら、「任せる」と即答、気合が入っていた。わたしが大胆な人だとK氏を評するのはそういうことがあったからである。そしてかれは課題三つを消化する2年間、バックアップしてくれた。
課題はこういうことだった。両会社から赤字だった臨床治験部門を切り離して合弁会社を設立し、黒字会社にする。そして株引取りによる合弁解消とテイジン臨床検査子会社の買収を3年間という期限でやることだった。会社は公表期日どおりに立ち上げ、2年で三つの目的を達成できたのはいいメンバーに恵まれたからだ。大きな仕事を経験させたくて本社から一人、ラボ研究部門から一人を指名して連れて行った、やりがいのある楽しい仕事だった。二人ともいい仕事をしてくれた。八王子ラボとの調整が必要だったので、ラボ担当取締役のHさんが合弁会社の非常勤役員としてバックアップしてくれていた。
この仕事には伏線があった。80年代後半にラボの機器担当を2年ほどしていた折に、染色体画像解析装置導入の件である情報をつかんでいた。SRLはニコンの子会社と進めていた染色体画像解析装置の開発を88年にあきらめ、英国製の染色体画像解析装置を3台導入した。そのあとでテイジンの臨床検査子会社が同じ染色体画像解析装置(1台5000万円)を購入したのである。染色体画像解析分野では八王子ラボが市場の8割弱を押さえていたから、他の会社のラボで稼動コストをカバーできるほどの検体を集めることはできないと予測していた。そういう選択肢を選ぶようではいずれ経営が行き詰る、そう読んでいた。染色体検査分野はSRLの寡占状態で、受注に検査が追いつかない状態だったから、さらに拡大するために他のラボを買収したかった。染色体部門のある他社を買収して、SRLの標準作業手順書通りにやらせれば品質を下げずに処理能力を拡大できる。
学術上も染色体検査データは重要だったから、寡占状態をさらに推し進めることで日本人の染色体検査データをSRLに集積しておきたかったのである。2年半ほどSRLが購入する検査機器を年20億円以上一人で担当していた。あの当時は年額100億円に迫っていた検査試薬もメーカと直接価格交渉することで2年がかりで3割ほどカットした。本社で予算管理の統括の仕事をし、検査試薬メーカと直接交渉して2割カットできると主張したら、購買課へ価格交渉応援で2ヶ月いってこいといわれ、2ヵ月後にそのまま異動となった。立ち上がった購買在庫管理システムにもいくつか不具合があり、ついでに直せるの他にいなかったからである。管理会計課で全社予算を統括管理していたものが、八王子ラボへ移動するなど前にも後にもこれ一度だけ。普通の会社ではありえないことで、80年代後半は面白い会社だった。原材料費この時期にはLKBファルマシアをはじめとしてメーカとの共同開発もいくつか手掛けた。世界中の検査機器メーカと取引があったので、取引先から他のラボの動きをモニターしていた。そのアンテナに88年頃テイジンと東北のCC社が引っ掛かっていたのである。
あれから25年たって膨大な染色体検査データがSRLにある。保管画像データからデータベースを作成すれば、日本人の大規模な染色体疫学調査がSRLの染色体検査データベースで可能だ。世界最大の染色体検査データベースがSRLに存在している。個人情報にマスキングすれば国内の染色体研究者に研究用データとして公開できる。福島第一原発事故による染色体に対する放射能の影響に関する疫学研究も可能だ。
どういう業界でも売上がジリ貧になると愚かな経営者のやることは決まっていた。二つある。ひとつはコストカットでもう一つは商品メニューを増やすことだ。ところがこれらはどれも最悪手なのである。コストを削るとそれ以上に売上が減少してしまう、そしてメニューの拡大は不採算商品の増加となる。その通りの結果が出ていた。赤字の臨床検査ラボを黒字にするのは簡単で、システムを含めて仕事の仕組みを変えればいい。91年7月に子会社SMSのラボで実証実験済みだった。わたしはこのプロジェクトに親会社の関係会社管理部として関与して、親会社の稟議書類をまとめていた。赤字の臨床検査会社を黒字にするのはそうむずかしいことではない。だが、やり方を知らないほとんどの経営者にとっては赤字会社を黒字にするのは不可能で、コストをやたら削りたがる。テイジン本社は臨床検査子会社をもてあましている、きちんともちかけたら、妥当なところで手を引くと読んでいたのである。
だからわたしは三つの課題を指示された3年かからずに実現できると踏んでいた。2年で1999年に完了したのにはこうした伏線があったからである。
88年当時東北のある臨床検査会社が同じ機器を導入したことを輸入業者から聞いて知っていた。業績がどうなっているかはそれだけで予測がついた。その会社には93年3月頃経営分析をして出資交渉をし、1億円の出資をまとめて6月から役員出向した。この時期は北陸の臨床検査会社の買収も担当していたので、出向先はどちらでも選べた。問題の大きそうな北のほうの会社を選んだ。
1年ほどで赤字会社を売上高経常利益率が15%になる経営改善案を作成し、SRL本社社長(当時は創業者が社長)と副社長の諒解を取り付けていたが、実行寸前に社長と副社長に本社に呼ばれて、経営改善案の実行にストップをかけられた。最初は不可能だと考えていたのだろう、しかし業務フローを含めて詳細に書かれたレポートをみて確実に実行可能な案と判断したら、風向きが変った。
高収益会社だった親会社よりも売上高経常利益率が2倍以上も大きいし、子会社で一番売上の大きい会社の何倍も利益をあげることになるのが、グループ企業全体の戦略上都合が悪かったのである。赤字の関係会社を黒字にして、利益をあげればいいのだろうと考えていたわたしが浅はかだった。そのまま置いておくと転籍して別の経営改善をやりかねないと思われたのか、わずか15ヶ月で本社に呼び戻されてしまった。これは結果としては大失敗だった。朝6時に起きて歩いて5分の温泉に入り、それから食事をして会社に行く、そんな快適な生活は長くは続かなかった。わたしはその会社に骨を埋めるつもりで出向していたのである、だから経営改善も本気だった。いまは懐かしい思い出のひとつである。
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*#2530 病院事業へ外部監査導入も選択肢の一つ Dec. 15, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-15-1?comment_success=2013-12-27T20:57:10&time=1388145430
*<4年前にも外部監査の必要について言及しています>
養老牛温泉夜話(7)番外編 <根室市大企業論> #791 Nov. 8, 2009
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-11-08-1
#2513 市立根室病院の経営状況について:財政再建特別委は機能しているか? Nov. 28, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-28
#2505 根室市 財源不足7億3500万円 Nov.20, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-20
#2473 市立根室病院を外部の医師はどうみているか? Nov. 1, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-01-1
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#2539 投稿欄からアップ(2):「先ず隗より始めよ」 Dec.22, 2013 [30. 地域医療問題]
#2530 病院事業へ外部監査導入も選択肢の一つ Dec. 15, 2013
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「先ず隗より始めよ」 その1
市立病院の乱脈経営は、このまま放置すれば根室市の致命的な癌に成るだろう。ではどこが問題なのか。
まず第一に挙げるべきは医師の給料の高さであろう。
一応各病院の医師の給料は「北海道地域医療振興財団」のHPに載っている。但しこれは表向きの数字で、実際には就職を打診して来た医師と病院側の間で接触の段階から話し合いが持たれ決められる事も有る。特に根室のように最早全国版に成ってしまった”悪い評判”の病院は、医師の雇用の際に相手から足元を見られるケースが多い。
そこでどうしても医師数を確保したい病院側は、一般的に決まっている給料に様々な形で上乗せする。これはどこの病院でも同じだ。世間の殆どが勘違いしている事だが、医師の本給は意外と少ない。私立であればやはり経営状況に左右され全体的に低い。しかし有名な看板医師など別で、その医師の集客(?)能力に応じて給料は上がるようだ。では公立病院はどうかと言えば、その病院が所属する自治体や国で決められた公務員の給料ベースで計算される。その金額は他職種に毛が生えた程度のものと考えて良い。そこで病院側は、本来の当直手当や時間外手当などの正当な追加分以外にも大抵多くの〇〇手当を付けて給料をアップさせている。図書費、研究費、僻地手当etc。
公立病院や一部の私立病院が医師を公募する場合、幾つかの方法が有る。「医事新報」などの医師の業界雑誌、「m3.com」などの医師専用サイト、北海道の場合「北海道地域医療振興財団」のHPに掲載する手段以外にも、「民間医局」と揶揄される”医師就職斡旋業者”を通す方法などが一般的だ。市立根室病院の場合、その全てを使っているようだ。それらの募集要綱は大体が共通している。その中で平均的な数字が用いられていると思われる「北海道地域医療振興財団」のHPに載っている「医師募集」の「常勤医」に目を通すと、
道東の各医療機関の「お家の事情」が垣間見えて来る。
市立根室病院:消化器科、外科、整形外科、循環器科、産婦 人 科、内科、泌尿器科、人口透析と眼科、麻酔科以外の 全科。1500~3100万。年齢不問
市立釧路総合病院:循環器科。1000~1800万。~65歳
市立釧路総合病院・阿寒病院:内科。2000~2400万。不 問
釧路刑務支所:内科。1150~1250万。~63歳
町立別海病院:小児科。2500~3000万。不問
町立中標津病院:内科、整形外科、泌尿器科、麻酔科。 1070~2660万。~60歳
町立標茶病院:内科。1750~2500万。不問
JA摩周厚生病院:内科、外科、人工透析。2100~。不問
中標津・石田病院:内科・指定なし。1600~2000万。不問
根室・江村精神科・内科病院:委細面談、厚遇。不問
根室・介護老人健康施設・セラピーこざくら:内科。1500~ 1800万。不問
ざっと道東の有名処をピックアップしてみたが、これを見るとその病院では何科の医師を幾らで求めているのかが良く分かる。既に皆さんお気付きだろうが、給料は田舎に行くほど高く、募集上限年齢も田舎に行く程”不問”が多くなる。つまりは田舎ほど売り手市場なのだ。そこまでしても医師が欲しい! 言い換えればそこまでしないと医師が来てくれない現実。そこに雇用側と就職側の間に特殊事情(裏取引)が発生しうる訳だ。そうでなくとも根室の公示価格は高い。本来ならば一般論として給料は町立>市立>国立が普通だが、実際には市立根室は道東で最高額である。もっとも上限の3100万は通常院長職に対する金額で誰にでも当て嵌まる訳では無い。しかし・・・噂に依れば副院長以下でもそれに近似した数字のようだ。上の中で「如何にも・・・」と納得出来るのが釧路刑務所の医務官のポストだ。とにかく他のジャンルの病院に比べ安い。まあ国家公務員であるから当たり前と言えば当たり前だが。~63歳とあるのは63歳で定年と言うことだろう。しかし、幾ら仕事が無く9時~5時でも、この程度の給料では医師は来ないだろう。募集年齢が”不問”ならばどこかの病院を定年退職した医師が来る可能性はあるが・・・。
同じ市立病院と言っても釧路と根室では雲泥の差が有る。また同じ市立釧路総合病院系列でありながら阿寒病院は本院よりは遥かに高い。
これまで何が言いたいかと言えば、つまり市立根室病院の公募価格は同じ地域の町立病院よりも高く、更に他病院では考えられないインセンティブが有るにも拘らず医師が集まらない。その理由については改めて考察する予定だ。
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「先ず隗より始めよ」 その2
その1で市立根室病院の医師の給料が他院に比して高い事を書いた。また、それにも関わらずなかなか医師が集まらないとも書いた。そして現在医師募集中の各病院の公募価格をも書いたが、いつもこの時点で大向こうからヤジが飛んで来る。「何で医者ばかりが給料が高いんだ。何様のつもりだ!」
この「医師が高級なのは是が非か?」と言う論議は難しい。資本主義の世の中では何事も需要と供給のバランスで決まって行く。よく「医者に成るには金が掛かる」と言われるが、果たしてそうだろうか。ストレートで公立大学の医学部に入り卒業すれば、他の学部より2年長いだけの違いである。勿論私学の医学部を卒業するならば、大学にも依るが、まあ入学金も含めると年間1000万程度であろう。つまり6年間で4000~6000万の経費と言う事だ。しかしだからと言ってそれだけの元手が掛かっているから医師の給料が高いわけでは全くない。要は医師には患者の生命をコントロール出来る資格が有り、その分だけ患者に対する責任が生じる。それもケースに依っては相手を選べず時間無制限である。更に医師の存在が無いと医療機関は成り立たない。勿論病院は医師だけが働いているのではない。病院には有資格者だけでも、看護師、薬剤師、X線技師、臨床検査技師、臨床工学技士、管理栄養士、リハビリ関連(PT、OT、ST)などの人間が多数働いている。更にそれを裏方で支える事務系職員、出入りの美掃関係など大所帯である。だがその巨大な組織は医師の指示の下で初めて機能する。つまり病院に取って医師の存在は”better”なのではない。法律的にも”must”なのだ。そうであれば必然的に医師の立場は強くなる。だからそれに見合った給料は当然とも言える。更に言えば、道東地域の各病院の医師の給料が高いのは、やはり需要と供給のバランスの結果である。因みに札幌圏の公立病院では、医師募集の際の公募価格は精々1500万止まりだ。それは高額な給料を提示しなくても医師が便利な都会に集まって扱って来るからだ。特に最近の若い医師にはこの傾向が強い。斯様に需給のバランスの上で成り立っている医師の給料を、その仕事内容や責任の大きさを考えずに数字だけで非難すれば、給料は引き下げ患者に対する過大な責任のみ残せば、いずれは誰もそんな割の合わない仕事は請け負わなくなるだろう。全てが個人の自由に任される資本主義社会に於いて、個人の夢やボランティア精神・自己犠牲で患者を診ようなどと考える医師はそれ程居ない。勘違いされては困るが医師もただの一人の人間なのだ。皆が先ず自分の事を優先して考えるのが当たり前のように、医師も自分の事が優先なのは当然だ。ただその仕事が病気の患者を治すことなので、そこにヒポクラテスや赤ひげ、ナイチンゲールなどがしゃしゃり出て来て世間に誤解を撒き散らす。「医は仁術!」までは共感出来る部分も有るが、だからと言って「医師個人の生活まで犠牲にしろ」と来ると、「ちょっとあんた!」と文句の一つも言いたくなる。そして決まって出て来る言葉が「国民の税金を使って医者に成ったのだから、国民に奉仕するのが当たり前だ!」。ではそのような決め付けをなさる方に一言切り替えし。「教育に国の税金が使われるのは何も医学部だけではない。国立大学の他の学部も同様だ。また私立大学も一部は国の補助金でやっている。それなのに司法官や高級官僚など他の分野の高給には誰も文句を言わずに何故医師だけを目の敵にするのか?」
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給料だけではないでしょう。
院長、参与の出張旅費を公開請求しましょう。
恐ろしい内容が溢れ出ますよ。
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「先ず隗より始めよ」 その3
その2では「何故医師だけが何時も俎板に上げられるのか」について私見を書いた。それに対する反論があれば何時でも仰って戴いて結構である。
さて、その1に書いた北海道地域医療振興財団HPの医師募集要項一覧で、「これを見るとそれぞれの病院の台所が見えて来ると」書いた。それはこうである。例えば”町立別海病院”の場合、ご存じの様にあそこの町には国(防衛省)から多大の金が入って来る。勿論自衛隊や米軍の実弾射撃に対する見返りである。だから医師募集に際しての提示給料が飛びぬけて高い。上限は僅かに根室の方が高いが、
では根室はどうか。現在殆どの科で医師を募集している。これはすなわち、新病院に成ったのに医師の絶対数が不足している事を現しているに他ならない。市立根室病院のHPには医師の名前が載っているが、あそこは常勤医全員に役職が付いている。つまり「医師」と書かれているのは皆非常勤医である。それを頼りに数えると常勤医は14名だが、そろそろ内科の1名が辞めることに成っているそうだ。そうなると常勤医は13名で新病院を維持出来る医師数に足りなくなる。また医師数が問題に成るのは病床数だけではない。外来患者が増えるとそれに伴って医師数が増加しなくてはならない。これは病院の医療経営の土台(保険点数上の)に関わる問題である。つまり現在の根室に必要なのは〇〇科の医師ではない。何科でも良いからとにかく常勤医が欲しいのだ。そのために全科に近い診療科の募集の形を採っている。募集されていない眼科と麻酔科は、それぞれ旭川医大眼科、北大麻酔科との繋がりで来て貰っているので、下手に違う所から医師を呼べない事情が有る。
と、これまでは医師募集から読み取れる「表の顔」について考察して来たが、問題は「裏の顔」である。これだけ派手に医師募集の広告を出すと、それなりに人の目に止まり結構あちこちから照会が来るものだ。その中には勿論真面目な就職希望者も居るだろうが、反対に”冷やかし”も居る。特に夏場など就職の可能性をちらつかせた「病院視察」旅行が出て来る。病院としては就職してくれるなら視察旅行の経費など安いものだ。往復の飛行機代や根室での宿泊費、院長同席の宴会(歓迎会)などの費用は全て病院持ちである。例えは悪いが、街に立っても全く客が付かない娼婦が、「ねえ、お客さん。安くしとくからさあ」と取りすがりの手を引っ張るようなものだ。「そこまでやるか!?」と思う人も居るだろうが、これは現実である。しかし根室の最大の問題は、そこまで遣りながらいざ話が進み始めると、病院側が”ちゃぶ台返し”をすることが有る点だ。或いは公募に打診して来ても事務レベルで勝手に断ってしまう事も実際に在った。旭川医大が根室から引き上げる際にしばらく残っていた整形外科が、根室に就職を希望している整形外科医が居るとの情報を持って来た際に事務サイドはその話を潰した。そして当時”裏”で交渉を進めていた某医大からの医師が赴任。そしてこれは噂だが、その医師が事有る毎に医局で当時の院長に文句を付け、彼の招聘に努力した外科医(やはり某医大OB)や副院長(現院長。これも某医大OB)が共同戦線を張って前院長の追い落としを開始。やがて前院長はそんな医局に失望して根室を去ったと聞いている。勿論この一連の策謀の裏で市長が糸を引いていたとの噂も有る。市長にすれば、当時どんどん出張医を送り込んで来た某医大を信用してそのカラーで染めたかったのだろうが。当然募集に応えて連絡を取ったのに袖にされた整形外科の医師は怒りその事を周りに暴露(ネガティブキャンペーン)し、そう言った話は業界内で瞬く間に広がる。。今や全国的に、「市立根室病院」=「ああ、あのろくでもない病院か」である。現体制が変わらなければ、この汚名は恐らくずっと雪げないであろう。
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釧路管内と根室管内の医師募集に関わる給与条件を並べて、解説してくれたので、なるほど、都市部と「僻地」でどれほど違うのかがよくわかりました。
同じ病院でも、僻地の分院は給与が高いという事実もわかりました。
医師という職業がなぜ待遇がよいのかも、投資コストや命にかかわる仕事であるがゆえに責任の重さと訴訟リスクも。
市立根室病院の常勤医は役職のついている方のみですか、「○○医師」となっているのは非常勤。
医師招聘にまつわる過去のトラブル、そして似たようなケースが現在も続いているのでしょう。
前院長追い落としを含む院内の過去のゴタゴタが、医師の間で広まり、市立根室病院の評判を落としていることはわたしも承知しています。
専門家の具体的な説明・ご意見は貴重ですから、存分にお書きください。わたしも勉強になります。
その1、その2、その3と「三部作」になっていますが、まとまりがいいので、本欄へアップすることをご諒解ください。一箇所気がついた漢字変換ミスは本欄へアップするときにわたしのほうで訂正しておきます。 わたしはショッチュウ(漢字変換ミスを)やらかしています。
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2011年に病院長が160日も出張していたという情報がありますから、市議会は年度ごとの明細を調べるべきですね。赤字が8億円も増えて17.2億円になった原因調査を病院任せにしていてはいけませんね。
>給料だけではないでしょう。
>院長、参与の出張旅費を公開請求しましょう。
>恐ろしい内容が溢れ出ますよ。
市議会文教常任委員会は公開でやっているはずですから、どなたかそこへ出かけて、委員の方に聞いてみたらいかがでしょう。
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「先ず隗より始めよ」 その4
今回は、その病院内の医局について考えてみる。この場合”医局”と言う意味は、現場仕事がoffの医師が戻って来る(自分のデスクが有る)場所と言う具体的な意味合いの他に、院内の医師の集まりと言う抽象的な表現でもある。通常院長や副院長は自分の個室を持っているので医局に居る時間帯はあまり多くない。しかし医局は医師が集まる広場で在るが故に各科の医師の井戸端としての情報交換が行われる病院内で極めて大事な場所である。従って良い院長や副院長は積極的に医局に顔を出し出来るだけ多くの医師と交流する。そのために都合の良いのが昼食を医局で皆で食べる事だ。人間食事をしている時には意外に素直に自分を曝け出せる。昔は大学病院を含むどこの病院でも5時に成ると医局に戻って来た医師たちは冷蔵庫からビールを取り出し麻雀卓を囲んだり将棋盤や碁盤で向かい合った。しかしそれは一部の医局の先輩たちで、大方の若手の医師は未だ病棟で自分の受け持ち患者の診察やカルテのデータ整理で悪戦苦闘中。やがて彼らが腹を空かせて三三五五医局に戻って来ると、先ず冷たいビールで喉を潤し患者さんからの差し入れのお菓子を撮んだり酒の肴を齧ったりしながら遊んでいる先輩たちの周りを囲む。すると地方のアルバイトなどで懐がリッチな先輩が「寿司でも取るか」。若い連中は歓声を上げ涎を垂らして寿司桶が届くのを首を長くして待つ。何故ならば貧乏な彼らに寿司ごときさえ贅沢なのだから。かって国立大学の医局の非常勤医は、いわゆる日当6000~7000円の”日雇い”で、大学からの給料は上司の当直を肩代わりしてさえ月額12万程度だった。(世論操作をして医師を叩きたい日本のマスゴミは、世間が少しでも医師に同情するような事実は、一切取り上げない)。当時の後輩で女房と共稼ぎしていならすき焼きすら食べられない貧乏な奴が居た。あの当時「金の事なんか気にしないで食え」と寿司を食べさせた後輩たちは、皆何処かの病院で医長や部長、また大学の教授さえ居る。先輩として後輩たちがそれぞれの病院の中核を担うようになれば、もう自分の役割は終わりである。
ここまで書けば、恐らく皆さんにも医局の雰囲気が伝わるだろう。酒や遊びを通して先輩後輩、同期の仲間との絆(結束)を深め、また医者としての在り方ら学問的知識を学べる不思議な場所(空間?)であった。
しかし昨今、何処の病院にもこんな雰囲気の医局は見当たらない。その理由の一つは、世間の医療機関に対する厳しい見方だろう。
「病院なんだから、黙って病気を治してさえいれば良い」
確かにそうだ。病院の第一義的使命は、勿論患者の病気を治すことである。しかしそのためには勉強して知識を蓄えなければならない。それも現場に即した活きた(ダイナミックな)学問で無ければならない。それは机上の教科書からは得られない。”一子相伝”ではないが、その意味で医療の現場も”徒弟制”と言えるかも知れない。かっては”医局”がそれを学ぶ場であった。
最近こうして昔の医局の事を思い出すにつけ、将来を見通さず今の表面だけを見て騒ぎ立てる日本の悪しき風潮に心が痛む。確かに”医局”は自分勝手で(教授が)地方の病院にもかなりの迷惑を掛けてはいたが、そのマイナス面を補うプラス面も多かった。少なくとも自分はそう思っている。だから普段医師が集まらない医局や誰とでも忌憚なく話し合える場ではない医局を見ると、小生の目には近い将来その病院が傾く姿が見え隠れする。
残念ながら、噂で流れて来る市立根室病院の医局は、”死んだ医局”のようだ。それは将来への発展の余地が無い事と同義だ。「それは根室は色々な出身大学の集まりだからお互いに遠慮しているから?」。いや違う。「では何故?」
答えは簡単だ。医局の”主”が何時も気を配りさえすれば、出身大学間の”壁”など容易に突き崩せる筈だ。「ではどうしてそうならない?」 これも答えは簡単だ。”主”がそんな必要は無いと思っていて、更に”主”の雇い主が医師の世界に無知だからに他ならない。
以て瞑すべし
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「先ず隗より始めよ」 その5
病院の医局内が何故まとまらないのか? やはり出身大学が異なる医師集団では、それぞれのプライドが邪魔して融合出来ない?お互いが自分こそと言う自惚れが邪魔をする?
確かに残念ながらこれらは或る部分でいずれも否定は出来ない。そもそも医師の集団は良きにつけ悪しきにつけプライドが邪魔をする。まあどこの大学の医学部出でもその後の医師国家試験を通れば医師としての資格は平等である。しかし、だからと言って彼らの間に何時も平等が存在するかと言えば、甚だ疑問だ。それは学会などを垣間見ても分かる程だ。そんな世界にどっぷり浸かっている医師たちは、それこそパドックで各々が好き勝手にあちこち向いている競走馬の様なものだ。同じ方向に向かせるような鞭の使い方は困難とも言える。しかし考え様に依っては、彼らを御し難いのはそれは彼らがそれぞれの学閥を引き摺った医師であるからで、単純に医師として、或いは医師と言う服を脱がせた裸の人間同士の付き合いでなら、多分意思の疎通は図れるだろう。ただその場合、医師である”主”自らが”主”の仮面を脱ぎ捨て一介の医師、一人の人間に戻らねばならない。これは狭い医療世界を医師として歩んで来た人間には至難の業である。何故なら医師は常に甘やかされて育つからだ。或いはその世界から飛び出さない限り常に守られるからだ。その分世間知らずで頭でっかちな人間が出来上がる。よく坊主や僧侶、神父、学校の教師は、若い頃に悪三昧だった人間の方が良い導き手に成ると言う。
ではこの”悪三昧”は何処に居るのだろうか。勿論何処にも居るが、強いて言えばそのようなアウトローは総合大学の医学部に多いかも知れない。それに比べ、医科大学は単科大学である。総合大学の医学部よりも更に「俺たちは医者の卵なんだ」と言う意識が強いようだ。そのプライドが良い方向に発揮されれば真面目に勉学に勤しむだろうが、悪い方に向かうと「俺は医者だ!」を旗印にそれが通用する(歓迎する)医療社会から敢て飛び出さない。皆から「先生」と呼ばれて単純に喜んでいる。先輩もまた同じ穴の貉なので後輩を矯正できない。これが総合大学の医学部となると、何処に行っても色々な他学部の学生がいる。彼らに取っては”医学部”は数多い学部の中の一つに過ぎない。(勿論、医学部は大体入試の偏差値が高いので、多少の羨望や僻みを感じることはあるだろうが)。だから人間同士、或いは同じ土俵の社会人同士の付き合いを要求する。要するに総合大学の医学部生は多少は世間の荒波に揉まれる機会があるが、医科大学の学生は”井の中の蛙”に成り易い。つまり人間としての幅が少ない。勿論医科大学卒の医師が皆そうだと言うわけでは無い。時には豪快な医者も居る。
では、もし病院の医局が色々な大学卒の医者の混成部隊ならば、そこの部隊長にはどのような人間が適任だろうか。良い上司とは、或る意味部下の才能に気付きそれを無限に伸ばす(育てる)人間の事かも知れない。そんな”主”が居てこそ組織は一丸と成って夢に向かって突き進めるのだと思う。
振り返って、現在の市立根室病院の医局は・・・「住民不在の主導権争いばかりやっている」と言う噂が聞こえて来る。
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ebisuさん。こんにちは。
コメント欄の「先ず隗より始めよその1~6」までをじっくりと読ませて頂きました。
正直、今の市立根室病院が対外的にどのように思われているかが、はっきり理解できますね。
(文面から恨み辛みが滲み出てきます)
私がこれを読んで思ったことを率直にコメントします。
聞いてはいたが、本当に医師の間では、根室は嫌われている場所なのですね。
また既に根室は、札幌医大や孝仁会の金庫に成り下がったとしか思えない。医師招聘の仕方です。
10年後、市立根室病院に医師がいない可能性があるのかもしれない。それ以上に「市立」または「病院」の看板がない医療場所になってしまうかもしれない。と感じました。
※根室孝仁会病院や市立根室診療所になるのでは?
あと医師側の傲慢な点も感じることができる。
人命を預かっているのだから仕方ないが、医師派遣を人質に圧力をかけるのは頂けない。
(昔から変わらないやり方ですけどね)
病院にいく私たちにとってみれば、長く居てくれる医師を渇望しています。せっかく1本釣りした医師に逃げられる現状をすこしでも改善するのが急務ではないだろうか?
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相川さん、こんばんわ
6回に分けた「先ず隗より始めよ」は、市立根室病院が過去どうだったのか、いまどうなのか、そして医局と病院の関係など、一般市民が知りがたいことを丁寧に解説してくれています。
ありがたいですね。
>聞いてはいたが、本当に医師の間では、根室は嫌われている場所なのですね。
根室が嫌われているのではなく、現市長と参事のこの数年間のやり方が根室の評判を落としたのでしょう。
きちんとしたやり方をすれば、信頼は取り戻せます。
こういう具体的な情報を市民が知って、根室の地域医療を守るために何をすべきか考え、それぞれにできることをやればいいのだろうと思います。
何もしないでいたら、早晩根室の医療は崩壊しそうです。
人的な面でも、経営面でも、止まらない赤字拡大の面をとっても状況はが瓦解寸前です。
市議会文教厚生常任委員会のメンバーはどう考えているのでしょう。仕事ですからメンバー各位が自分の考えを表明すべきですね。
二人ブログを書いています。
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関係ありませんが、本日のハナタレナックスは
北海道の笑顔プロジェクト14順目
音尾琢真 根室市の旅
http://www.htb.co.jp/hanatare/
です。
根室の不動産事情が紹介?されるみたいです
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根室市の不動産事情が紹介されるようですね。
面白そう。
深夜0時45分からとなっています。
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6月に退職した常勤医のS医師、そしてつい先日常勤医のM医師が退職しました。
お二人とも同じ理由のようです。
現在の体制にあきれて根室を去りました。
「医信伝心ネットワーク」も「オール根室」も中小企業同友会も商工会議所も、二つあるロータリークラブも市議会文教厚生常任委員会も、根室の地域医療にまったく関心が内容で、まったく声を上げませんね。不思議な国の根室住人の面々。
こんなことでは根室の地域医療は守れません。
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ebisuさん。こんにちは。
昨日のハナタレナックスを見ました。
釧路・札幌と比較して、根室の家賃高~と感じる内容でした。
確かに私も東京時代、すこし広めの1Kを根室の家賃で住むことができていました。
この不動産事情だと、市民が離れていくしかないのかな~。
まったく医療と関係ありませんが、感想まで。
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根室の家賃は高いですよ。
東京新宿駅前で少しふるめのビルなら坪単価18000円で借りられました。2000年ごろに話です。土地の価格は坪単価1000万円を軽く超える場所です。
根室はそれよりもずっと安普請のビルでも坪単価9000円が相場ですから、信じられないほど高い。
アパートも家賃が釧路よりも5割ほども高いのではないでしょうか。
家賃に関する限りは住みにくいい土地柄は事実でしょう。
なんとか安い家賃で住宅を提供してもらいたいものです。
根室の移住してきたら、ほとんどの人が最初の内はアパート住まいですから。
空家件数はおそらく15%を越えていますね。十年以内に二十数%になるでしょう。
アパート代が高くて、空き家がごろごろしている、なんだかヘンですね。
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【常勤医指数に関する法的な縛りはどうなっているのか?】
*医療法施行規則第19条に基く必要な医師数算定について
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/03/s0311-5a5.html
計算の仕方がよくわからぬ。入院患者数は実入院数なのか定員なのかどちらだろう。入院患者定員と外来患者数500人で計算すると、20人の医師が必要となるような式だ。これは派遣医師はどのように扱うのだろう?
どなたか解説してはくれないだろうか?投稿者は常勤医師数に関する法的な懸念を表明しているように読める。以下、投稿文から該当箇所を引用する。
「市立根室病院のHPには医師の名前が載っているが、あそこは常勤医全員に役職が付いている。つまり「医師」と書かれているのは皆非常勤医である。それを頼りに数えると常勤医は14名だが、そろそろ内科の1名が辞めることに成っているそうだ。そうなると常勤医は13名で新病院を維持出来る医師数に足りなくなる。また医師数が問題に成るのは病床数だけではない。外来患者が増えるとそれに伴って医師数が増加しなくてはならない。これは病院の医療経営の土台(保険点数上の)に関わる問題である。」
-注記-
(漢字変換ミスを一つ修正、わたしのコメントに1行追加、収録しなかったコメント二つ。オリジナルはコメント欄にそのままあります。)
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#2538 投稿欄からアップ(1):市立根室病院の経営状況について Dec. 22, 2013 [30. 地域医療問題]
一般会計での赤字穴埋めは限界に来ており、赤字繰り延べ処理がなされたり、自ら定めた市債発行限度枠8億円を16億円もオーバするような予算のやりくりをして、後年時負担を増やしている。
#2513「市立根室病院の経営状況について:財政再建特別委は機能しているか」に寄せられた投稿を本欄へアップして、根室に住む皆さんに広く知ってもらいたい。自分達の町の医療の中核を担う市立根室病院の経営がどういう状態にあるのか、赤字がかさみ身売りというようなことにでもなったらどうなるのか、もっと危機感をもって考え、行動すべきときに来ていることを知ってもらいたい。
夕張市のように民間病院へ身売りされたら職員の半数以上がリストラ、残った人たちも給与は3割・4割減だろう。患者はたいへん不便なことになる。
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-28
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医療収益は、簡単に言えばINとOUTの差額でしょう。OUTには一切検証を加えずにちょっとばかり増えたINだけを強調する「財政再建どうでも良いん会」の提灯持ち発表も恥ずかしいが、それを何の批判もせずに受け売り記事にする道新記者の程度の低さ!
根室は終わってしまった様だ。
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市民Kさんへ
おはようございます。短いコメントで鋭く問題点を的確に突いた投稿、ありがとうございます。
>OUTには一切検証を加えずにちょっとばかり増えたINだけを強調する「財政再建どうでも良いん会」の提灯持ち発表も恥ずかしいが・・・
前年対比で8.5億円も増えているのに、委員会も新聞記者も費用の増加に対するコメントがまるでないのが驚きです。
>それを何の批判もせずに受け売り記事にする道新記者の程度の低さ!
この新聞記者さんはザリガニ駆除のときにお会いしています。日曜日に笑顔で取材していました。西浜町のショッピングセンターができる直前の取材シリーズはいい記事でした。幅の広い取材で、論点もしっかりしていて、楽しみな記者がきたと思っていました。
苦手の分野があるようですね、今回の取材記事でそう感じました。それともたまたま手が抜けてしまったのでしょうか?
次の取材で挽回してほしいと思います。
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こんにちは。ebisuさん。
「市立根室病院事業会計収支 (試算結果)」の試算結果を信じる時点で、財政再建特別委の資格がありません。
素人の私が見ても「市立根室病院事業会計収支 (試算結果)」はどう考えても矛盾だらけの資料でしかない。
そもそも平成24年11月資料を検証する自体が間違えではと思いますけど
<私の疑問点>
・市の人口が減っているにもかかわらず患者増するのはなぜか?
~高齢化と少子化で市民が減っているのになぜ?
・新病院時の人件費増加分は含まれているのか?
・4億もしたシステム関連の費用とランニグコストは?
・支出部分の削減の説明が少なすぎるし、削減目標もない
・支出部分だけの詳細項目の分析がされていない。
~これでは何がもっとも支出されているかが不明。
・収入部分だけを直視しているが、今後収入は増加する理由はなにか?
~昨今の現状を見ると、増加することは難しいと思うが?
私であれば、増加+5%、減少10%の幅を想定して試算する
そもそも消費税増税は3年くらい前から想定されていた点なのだから、本来は増税した場合を想定する試算が必要です。それができていないのは、直前の問題しか対応していないことが見えてくる。
この程度が見通せない記者が多いから北海道新聞は全国から馬鹿にされるというのがまだ判らないのだろうか?
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相川始さん、おはようございます。
わたしの論説に抜けているところを補完・説明ありがとうございます。
現在2.8万人の根室の人口が2040年には1.8万人に減少すると、社会保障人口問題研究所の推計値が出ています。
ところが、病院事務局は収入を増加するという前提で「基本構想」に数字を並べています。ありえない前提出す。
赤字が拡大しない前提で嘘の計画をつくったのでしょう。だれがみてもおかしい数値が並んでいますが、市議会すらチェックできません。
>素人の私が見ても「市立根室病院事業会計収支 (試算結果)」はどう考えても矛盾だらけの資料でしかない。
そもそも平成24年11月資料を検証する自体が間違えではと思いますけど
費用増に対する説明がまったくないのがじつに奇異に感じられます。この点もあなたの仰るとおりです。
>・支出部分だけの詳細項目の分析がされていない。
~これでは何がもっとも支出されているかが不明。
つまり、財政再建委員会は付託された仕事をする能力がないか、する気がない。
根室高校商業科や事務情報科の3年生が10人ほどでチームを作って「財政再建分析及び提案」をつくったほうが、よほどましな仕事をしそうです。
子ども達の学力に目を奪われていますが、マチの有力者である大人たちの学力と心根の両方を問題にしなければいけないようです。
まるで町を食いものにしているかのような人々が叫ぶスローガンは「オール根室」です。根室をダメにしてしまっているのはいつの時代もこういう輩、島(北方領土)が帰ってこないせいではありません。中標津の発展がそれを証明しています。50年前には根室の人口の三分の一でした。
この点も仰るとおりです。
>そもそも消費税増税は3年くらい前から想定されていた点なのだから、本来は増税した場合を想定する試算が必要です。それができていないのは、直前の問題しか対応していないことが見えてくる。
道新さんにはお気の毒ですが、いうべきことはいわなくてはなりませんね。小学校4年生からの愛読者ですから、この変りようにさびしい思いがしています。
>この程度が見通せない記者が多いから北海道新聞は全国から馬鹿にされるというのがまだ判らないのだろうか?
生きている限り北海道新聞の購読をするつもりです。どうか、こうした批判に耳を傾け、奮励努力されることを期待しています。根室支局の皆さん、期待に応えてください。
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ところで、26日に市立病院の院長の市民向け講座が有った筈ですが、どなたか聞きに行かれたのでしょうか。もし宜しければその時の話の内容を掻い摘んでアップして頂ければ幸いです。
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市民Kさんへ
市民講座はどうだったのでしょう?
どなたも聞きにいかれなかったのでしょうか?
北海道新聞根室地域版にも載りませんね。
1週間遅れで載るようなことがあるので・・・今日が1週間目ですね。
どなたか書いてくれませんか?
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東北大震災から1000日。そろそろ市立根室病院にも大津波が来そうな予感がします。管理者たちが波に浚われるのか、土台から根こそぎ持って行かれるのか・・・。
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事情通さん
震災から1000日ですか。
市立根室病院の院長が交代したのもそのころのことでした。
時のすぎるのは速いものです。
年間8億円前後だった赤字額は昨年度は2倍を超えて17.2億円でした。
管理職が波に浚(さら)われるよりは土台から根こそぎもっていかれるのでしょう。
ドクター数名が反旗を翻し、市民が呼応することができれば根室の地域医療は変えられます。何もしないで自滅するか戦うか双方が決断を迫られています。
ケセラセラ。
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H議員のブログに市議会での質問が載っている。その中の病院問題についてであるが、相変わらず経営形態がどうのこうのの無意味な総論的質問で終わっている。
どんな経営形態(治療法)を取ろうとも、組織(体)の中心に癌細胞(誰だ?)が居座っている限り改善(治療効果)は期待出来ない。
病院の事務経験を売りに市議を4年務めた結果がこのザマである。しかし何時でも言い訳が出来るように(アリバイ作り)上っ面だけの形式的な問題提起は叫んでいる。
「盲人が象を撫でるが如く」と言うが、かって自身が組織内に居ただけに多少の期待は持っては見たものの、やはり甘かった。
「ブルータス、お前もか!?」
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市民Kさん
>どんな経営形態(治療法)を取ろうとも、組織(体)の中心に癌細胞(誰だ?)が居座っている限り改善(治療効果)は期待出来ない。
弊ブログで何度もとりあげました。H市議は個人的なルートでももちろん知っているはずですが一切言及しませんね。
選挙民は市議が口で言うことを聞き、そして行動を見守っています。言行は一致しているか?
結果は選挙の得票数の変化となって現れます。
九月の選挙での得票数に現れたというのが現実でしょう。得票数が一番落ちた、それでも落選はしない。
市議定員18名のところに19名が立候補しただけですから。実質競争なしです。根室の市議選挙の現実です。選挙民の意見を聴く必要がない。
道立高校定員と同じで、競争がなければ高校生の質は残念ながら低下する。市街化地域の3校の学力テストの平均点の低下に学力の低下がはっきり現れています。
市議自らが自分のレベルをあげるべく学ぶことがないなら、実質的な競争のない選挙で選ばれている市議も同じことでしょう。
文教厚生常任委員会はH市議が委員長です。他のメンバーはどなたも医療問題にしてほとんど専門知識がないようです。
委員を引き受けたからには、教育と医療に関して各々10~20冊ぐらいは本を注文して、ざあっと眼を通すぐらいの努力はしてもらいたいですね。
それから文教厚生の「厚生」、病院事業に関しては予算書と決算書が読めるくらいの経理知識も必要です。
これらがなければ具体的に根室の地域医療問題を論ずることすらできないでしょう。
全員がそうしろとは言いませんが、市議ですから半数はそれくらいの努力をしてもらいたい。
仕事と報酬はセットですから、報酬をいただく限りは、それに見合った仕事をする責任があります。
副業市議だから時間がないという言い訳はなしです。
>病院の事務経験を売りに市議を4年務めた結果がこのザマである。しかし何時でも言い訳が出来るように(アリバイ作り)上っ面だけの形式的な問題提起は叫んでいる。
経営改善の基本知識も経験もありませんから、わからないのだろうと思います。ある資料をみて、とても無理だと思いました。市役所内で、あるいは病院内で病院管理職を育てるのはとても無理でしょう。
民間のパワーを利用すべきです。
わたしのような経営の専門家がふるさとに戻っています。もう11年たちますが、一度も協力要請があったことはありません。こう書くと、自分から協力すると市役所に言えと投稿する人がいるかもしれません。
前市長のときに一度やりました。向こうにその気がなければまったくのムダですね。
根室中を見渡しても数百人規模の組織を動かした経験のある人、そういう規模の民間企業を経営したことのある人は両手の指で間に合うでしょう。人材はきわめて限られています。
ボランティアで協力できるのも年齢や体力(7年前にスキルス胃癌を手術)を考えるとそろそろ限界に近づいています。
根室にとっては千載一遇のチャンスなのですから、次の市長がボランティアとしてのebisuの協力を受け入れることのできる改革派であることを祈ります。
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#2536 根室の地域医療を守りたい Dec. 20,2013 [30. 地域医療問題]
雪が舞い降りてきた、夏の「お天気雨」のような感じですぐにやんだ。
このところ毎月O医院で貧血の検査をして、ビタミンB12と鉄剤の静注をどのくらいのインターバルでやればいいのか主治医が診てくれている。検査結果はまあまあ、異常なしだ。赤血球数も492万あった。
消化器系ではないが同級生も札幌で9月に手術後、具合のよくないことがあり診てもらっているようだ。健康状態がいいときばかりではない、長い人生のうちには、痛いとか苦しいとかいうときがあるが、そういうときに医療は救いだ。O医院も根室の地域医療を担っている一翼である。
しかし、地域医療の中核を担っているのは市立根室病院であり、あれこれ書いているのは、このままだと根室の地域医療が崩壊しそうだからである。
内部のゴタゴタと赤字拡大と二つ大問題を抱えていたのでは、いずれ倒れかねない。
どういう倒れ方をするかを想像してもらいたい。民間病院への身売りなら、不採算部門は閉鎖、入院施設も大幅縮小になりかねない。夕張市の場合は診療所になってしまった。職員のリストラと、給与の切り下げが生じる。結果が出てからでは遅いのだ。
もちろんたくさんの患者が行き先を失い困る。市内のほかの医院ではその機能をとても代替できない。
だから手の打てるうちに適切な手を打つべきで、他人事ではないのだからそういう方向に市議会も経済諸団体も動くべきだとわたしは思う。
経済諸団体にも住民にも、自分達の町は自分達で守るという気概の希薄なことが町の将来を暗くしている。根室の地域医療は瀬戸際に来ているのだろうと思う。
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*#2535 また常勤医が一人市立根室病院を去った Dec.19, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-19
*#2530 病院事業へ外部監査導入も選択肢の一つ Dec. 15, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-15-1
*#2513 市立根室病院の経営状況について:財政再建特別委は機能しているか? Nov. 28, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-28
*#2505 根室市 財源不足7億3500万円 Nov.20, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-20
*#2473 市立根室病院を外部の医師はどうみているか? Nov. 1, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-01-1
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#2535 また常勤医が一人市立根室病院を去った Dec.19, 2013 [30. 地域医療問題]
市長、まずいよ。院長、まずいよ。参事、まずいよ。三人が徒党を組んで誰の意見も聞かずに突っ走るのでは、あきれて常勤医がポロポロといなくなる。いくらブログで書いても反省の色なしだ、治らないね、好き勝手のやりたい放題、この三人が病院経営悪化の元凶となっている。
札医大への依存を深めるばかりで、バランスをとろうとしない。常勤医が紹介する医師を断り続ける。
その一方で病院の赤字は昨年度17.2億円、数年前の2倍の水準に年間赤字幅が拡大して、まったく有効な手が打たれないどころか、放漫経営が続いている。年初常勤医15名の診療体制が変ることで、売上が減少するか派遣医でのフォローによって人件費が5000~7500万円増えるだろう。
今年度の赤字額は20億円を軽く超えるから、根室の地域医療は赤字の拡大と内部のゴタゴタで崩壊しそうだ。
たったの135ベッドで年間20億円もの赤字を出している市立病院は他に例があるのだろうか?
市議会文教厚生常任委員会のメンバーはこういう事態をどう考えているのか、ブログで自分の意見を表明すべきだ。委員会のメンバーである限り、そうした職務上の義務があると普通の市民は思っている。
商工会議所、中小企業同友会、ロータリークラブ、医信伝心ネットワーク、まちとくらしネットワーク会議、・・・、いろいろあるけど、どの団体も根室の地域医療に関心がないのか何も言わないね。
言うべきときに物を言わないようでは存在意義がない。それとも、自分に得になることにしか関心がないのかい?ふるさと根室のために一肌脱ごうっていう粋な奴は根室の経済界にいないのかい?腑抜けの集まりかい?
これだけ言われて悔しかったら、堂々と意見表明してみな、根室の地域医療が変るよ。
結局のところ、自分達の町の医療は自分達で守るしかないんだ。根室の経済団体にもふるさとを愛するパトリオット*がいるはず。
*#1030 nationalism とpatriotism :遠藤利國訳・幸徳秋水『帝国主義』May 17, 2010
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-05-17
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*#2530 病院事業へ外部監査導入も選択肢の一つ Dec. 15, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-15-1
*#2513 市立根室病院の経営状況について:財政再建特別委は機能しているか? Nov. 28, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-28
*#2505 根室市 財源不足7億3500万円 Nov.20, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-20
*#2473 市立根室病院を外部の医師はどうみているか? Nov. 1, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-01-1
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#2472 グループホーム根室落成式 と補助金問題 Nov. 1, 2013 [30. 地域医療問題]
標題は10月29日付の北海道新聞根室地域版のニュースである。
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【根室】 社会福祉医療法人孝仁会が運営する高齢者向け「グループホーム根室」(市内明治町1の2の2)が完成し、28日に落成式が行われた。グループホームは市内で2ヶ所目の開設。11月1日の開所を前に、10月29日には内覧会が行われる。(笠原悠里)
木造2階建て延べ訳600㎡で、定員18人。孝人会が運営するグループホームとしては3ヵ所目。軽度認知症の高齢者が少人数で生活する介護サービスを行い、スタッフが日常生活を支援する。
市によると、要介護認定を受けている65歳以上の高齢者は9月末現在で1287人。入所待機者も役50人に上り、介護施設が慢性的に不足状態にある。
そのため市は、昨年度から介護施設の新築や増床に補助金を交付。グループホーム根室の総工費約9000万円のうち、約7千万円は市の補助金。...
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医療機関がグループホームを経営するのはケアされるほうにも家族にもとってもありがたい。脳梗塞などを起こした場合に、グループホームを退所しなければならない。そのときに同系列の病院でシームレスに入院治療してもらえれば安心できる。同じ理由から老健施設も経営してもらいたい。
わたしは首都圏でそうしたことをやりたくて、2000年に300ベッド弱の特例許可老人病院の病棟を療養型基準に適合するように建て替えて、老健施設やナースステーション、グループホームなどを系列に配置して、シームレスな介護を夢見たことがあった。一箇所で成功例を作れば、後は金太郎飴式に10箇所20箇所と増やせばいいだけである。常務理事として建て替えの仕事をしていたが残念ながらオーナーとの折り合いがつかず、特例許可老人病院を療養型基準の病院へ切り換えたところで、見果てぬ夢のプロジェクトはあきらめた。採算及び経営的にはそうむずかしくはない。
ベッド数は市立根室の約2倍、建て替え総工費は(2001年)11億円だった。市立根室と同じRC造で坪単価は半分の65万円。ベッド稼働率98%の黒字民間病院、要は経営の仕方次第ということだろう。
孝人会に期待したい。
市立根室病院は、それ以前にあった廃院になった別の病院の療養型病床75ベッドを引き継げば、療養病棟を設置することが可能だった。老人医療の医者を集めるのは比較的簡単である。積極的なケアは必要ない、ターミナルケアの病棟なのだから。根室市は新病院建設に当たって職員アンケートの結果も無視して地域医療政策を決定的に誤った。これは取り返しがつかぬ。市長と現参事と病院長の責任は重い。
<補助金比較>
グループホーム根室 18ベッド 0.7億円
特別養護老人ホーム 30ベッド 5億円
老健施設こざくら 30ベッド 9億円
全部市議会を通過している。市議会はチェック機能を果たせているのだろうか?
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*#2247 根室市予算案をチェックする(6): 補助9億円「高すぎる」 Mar. 20, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-19
#2318 わけのわからぬ「根室市の家計簿」(1):広報ねむろより Jun. 2, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-02
#2236 根室市予算案をチェックする(5): 国の借金は1100兆円になる
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-03-2
#2231 根室市予算案をチェックする(4): 成央小耐震改修4億円 Mar. 1, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-1
#2229 根室市予算案をチェックする(3): 病院事業赤字はどこへ? Feb. 27, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-27
#2227 根室市予算案をチェックする(2): アカウンタビリティ Feb. 26, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-26
#2226 根室市予算案をチェックする(1):市債発行額24億円 Feb.26, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-25
#2203 明治公園再整備市民委員会:市民委員会は市政翼賛装置 Feb. 9, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-09
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【10月の月間アクセス数】
88,983
(いままでの最高月間アクセス数は2012年12月 77,090)
過去最高を記録、
ご声援、ご愛読ありがとうございます。 ...m(_ _)m
*#2451 "ブログ「ニムオロ塾」を見てはいけない" Oct. 15, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-15
#2343 地域医療対話(8): 医師退職時の患者対応と広報にルールを Jun. 28, 2013 [30. 地域医療問題]
投稿がたくさんたまったのでまとめてアップします。いろんな人がいろんな意見・分析・提案そしてたまにはグチや悲憤慷慨もあります。弊ブログが根室の地域医療を率直に語る場になれば幸いです。
もちろん、異論・反論も公序良俗に反するものでない限り、歓迎します。不特定多数(?)に向けての発信ですから書いてから、一度読み返してから投稿してください。
今回の主なテーマは「市立根室病院の赤字増大」と「いい市議の定義はなにか」、「医師退職時の患者対応と広報に関するルールの必要」の三つに集約できるでしょう。
*弊ブログ#2327「わけのわからぬ「根室市の家計簿」(2) :いい町はこうやってつくる June 9, 2013 」への書き込みです。
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-09-1
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<#1>
病院会計上では市一般会計からの補填も収入とみなされるのでこのような家計簿になるのでしょう。病院側には違法でもインチキでもないのでしょう。市民感覚とはかけ離れていますが。
どんなにンチキと言っても病院事務局はインチキではないと正論を吐くだけです。
市民が知るべきは、病院会計は一見黒字だけれども、市の一般会計が補っているからだという事実です。
その分一般会計が圧迫され他の福祉・教育・行政サービスが悪くなる、ということです。
教育や福祉など市民向け他の行政サービスが悪化しているな?と感じる市民は、病院会計に費やされている事を認識しなければなりません。
では、他のサービスを犠牲にしてまで病院を守っても市民は釧路へ向かう、これが問題です。
解決策は、同じ病院会計で質の高い医療を提供すること。
その責務は院長が負いますが、既に巷の悪評通り失格。
常勤医師の給与は条例で定まっているはずなので、同じ給料でも質の高い先生方に来て頂くことがかんじん。
インチキ家計簿のからくりを証明しても解決しません。
良い先生方に来て頂き、市立に通院できるのなら、一般会計からの繰り出しも目を瞑ります。
しかし、現状は繰り出しばかり増額し、医療の質は低下しています。まるで繰り出し金で管理者達の首をつないでいるようなものです。
すべて、管理者たちの保身のための辻褄合わせにしか見えません。
巨額の繰り出し金を注がれながら、自ら釧路へ通院している自分が悔しいです。どうせ通院しないのだから、市立なんか潰してしまい、釧路通院補助金でも欲しいくらいです。
市民はこんな思いなのに、自分の子供の私立医大の膨大な学費を根室の給料にすがりついている医師がいるという噂にも腹がたちました。
以上、管理者一掃を願う根室市民でした。
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<#2>
根室市民さんへ
コメントありがとうございます。
>どんなにンチキと言っても病院事務局はインチキではないと正論を吐くだけです。
病院事務局がどういう見解をもっていてもそれは事務局の勝手でしょうね。市議会が民間会計基準で予算と決算情報を公開しろと決議すれば、市民は真実を知ることになります。
>その分一般会計が圧迫され他の福祉・教育・行政サービスが悪くなる、ということです。
案外そうでもありません。その分市債の残高が膨らんでいます。今年度は24億円くらい膨らむのではないでしょうか。
これらはすべて後年時負担となります。
H19年度に発生した補填し切れなかった赤字は赤字特例債10億円で大地みらい信金が引き受けています。
その返済で、病院は年間2億円ほど経営を圧迫されています。
市債の残高は計画では減っていくはず出したがこの3年間増え続けています。
市役所職員の給与を減らすという方法がありましたが、それも逃げました。借金を増やすほうを選択したのです。
法外な建設や建設補助金を次々に支出して財源は市債の増発で補う、こういう先延ばしばかりが目立ちます。
(そういう不明朗な市政運営のかたわら)根室の人口は「激減」しています。
社会保障・人口問題研究所の推計によれば、2040年には根室の人口は1.8万人です。三軒に一軒の家が空き家になります。
>インチキ家計簿のからくりを証明しても解決しません。
その通りだと私も思います。でも市民が病院経営が来年度24億円もの赤字を出すという真実を知らずに、問題の解決もないでしょう。
病院内ですら、危機感がないようです。民間病院なら必死になります。放置したら職場がなくなるのですから。
>しかし、現状は繰り出しばかり増額し、医療の質は低下しています。まるで繰り出し金で管理者達の首をつないでいるようなものです。
>すべて、管理者たちの保身のための辻褄合わせにしか見えません。
これも仰るとおりです。
>管理者一掃を願う根室市民でした。
現実は、定年になったにも関わらず「参事」で残っている方がいらっしゃる。どうしてこういうことになるのかというと、市のトップにふさわしい人材がいないからでしょう。根室は人材を都会へ出し過ぎたようです。
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<#3>
市の一般会計から補てんしているのに、今までは少しだけ黒字で、今回は少しだけ赤字というのが、あざとい、という感じですね。プラスマイナスゼロにした方がわかりやすいですね。もちろん収入を医業収入と市の会計からの補てんとすればもっとわかりやすい。
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<#4>
>市民はこんな思いなのに、自分の子供の私立医大の膨大な学費を根室の給料にすがりついている医師がいるという噂にも腹がたちました。
あと何年で卒業ですか?
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<#5>
もやしさんまさん、おはようございます。
>もちろん収入を医業収入と市の会計からの補てんとすればもっとわかりやすい
企業会計原則に準拠すればそういう表示になります。一般会計からの赤字補填は資本取引ですから、収益に算入しません。
公的会計基準というのがダブルスタンダードでしてインチキのもとですから、廃止して企業会計原則に一本化すべきですね。
企業会計には外部監査を入れるべきです。素人に監査業務は無理です。調べる能力がないからただの形式になり、決算書を渡されて判を押すだけ、だから不祥事が頻発することになります。しかもその不祥事の大半は監査で出てこない。
通常の監査手続きがきちんと守られていたら、市立病院の経営改善もはずいぶん進むでしょう。
参事職なんていらないから、業務監査担当をおくべきでしょう。一人いれば水道や下水そして港湾事業も含めて企業会計はすべて業務監査が可能になります。
通常の監査手続きを守ることです。基本に忠実な仕事をするだけでいい。
================================
<#6>
根室市民Gさんへ
おはようございます。
>市民はこんな思いなのに、自分の子供の私立医大の膨大な学費を根室の給料にすがりついている医師がいるという噂にも腹がたちました。
Gさんとは別人の根室市民さんは腹が立ったようですが、わたしはちっとも腹が立ちません。
稼いだお金をどう使おうが違法でない限り個人の勝手です。
それぐらいの寛容の心はもってもいいのではないでしょうか。
しっかり診療業務をしていただければそれで充分です。そのための報酬で、使い道まで難癖つけられるなら、市立根室病院の医師のなり手はいなくなります。(笑)
地域医療に使命感をもってがんばってくれた医師が市立根室病院にも過去にすくなからずいたことは記憶にとどめておくべきでしょうね。
腹が立ったら、感謝すべきことはないのかと心のバランスをとることもだいじなことかもしれません。悪いことばかりではないですから。
いろんな意見をコメント欄でみれるのは、管理人のebisuにはとってもうれしいことです。
投稿ありがとうございます。
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<#7>
病院会計もそうだが 患者や家族の弱みに付け込みエゲツナイ行動をしている医者の風上にもおけない輩が一部いる。
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<#8>
たぬきちさんへ
初コメントありがとうございます。
ところで、個人が特定されない範囲で、すこし具体的な記述はできませんか?
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<#9>
H議員のブログに「今月一杯で辞めるS医師」なる書き込みが有ったので、果たして”S医師”は斎藤or澤田のどちらのSかH議員に質問して確かめようと思った矢先に念のために市立病院のHPを見てみたところ、何と6月26日付けで内科の澤田医師の名前が消えています。彼は確か業者が斡旋した医師です。実際の勤務は1年間だったでしょうか。市議会の討議で医師招聘に1000万が掛かっていたと言われる医師です。どのような約束や経緯でここの程度の勤務年限に成ってしまったのか定かではありませんので軽々には言えませんが・・・結果として常勤医が一人減ったことは確かです。問題は、S医師が今月一杯で辞めることを少なくともH議員は知っていたからこそ送別会を開いていたわけです。しかしその情報は何処からも聞こえて来ませんでした。一体市立根室病院関係者は市民をなんだと思っているのでしょうね。(怒)
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<#10>
月光仮面さん、こんばんわ。
>H議員のブログに「今月一杯で辞めるS医師」なる書き込みが有ったので・・・
ブログを見ましたが、そういう書き込みはありませんでしたが、別のソースからの情報ですね。
>問題は、S医師が今月一杯で辞めることを少なくともH議員は知っていたからこそ送別会を開いていたわけです。
>しかしその情報は何処からも聞こえて来ませんでした。一体市立根室病院関係者は市民をなんだと思っているのでしょうね。(怒)
事前に知っていても市民には知らせない、説明しない。この件に関しては非常に残念なことですがH議員の姿勢は病院事務局と一緒のようです。
どういう業者の紹介でいつ赴任されてどこへいくのか知っているのでしょうから、ブログ上で説明してもよさそうなものですが・・・。
そういう気持ちがないとうけとるしかありませんね。
以前、H議員はこんなことを書いています。
「このブログでは特定の個人に対する見解などは書かないようにしておりますので、」
仕事はつねに特定の個人が行っています。そこを聖域にしてしまったら問題はすべて責任の所在のないことになります。
市議会では「特定の個人に対する見解」を述べているのでしょうか?ブログも市議会も同じだと市議としての仕事や責任がはたせるのでしょうか?
業者紹介でジプシーのように半年や一年で点々と渡り歩く医師がいることは噂に聞きます。別海町立病院でも痛い目を見たようですね。
業者に頼りすぎるとこういう例が増えるのでしょう。
楽をスレバ苦アリ。
市議は市議として「特定の個人」が市政にや市の財政に重大な影響を及ぼす可能性があるときはその旨、市議会で指摘して、弊害の大きくなることを防いでもらいたいもの。
H議員はなにか重大なものを外してしまっているかのように感じます。
これから弓を射るのに、的をとこかへ片付けてしまったかのような違和感を覚えます。いったい虚空へ弓をはなってなんとするのでしょう。市議の仕事は的を射ることではないでしょうか。
H市議お一人の問題ではありませんね。
三人に一人、市議としての職責を全うしてくれる人が出たら、市議会は活性化し、根室の町はずっと住みやすくなるのかもしれません。
変わってくれることを、勇気をもって発言そして行動してくれることを期待します。
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<#11>
おはようございます
某団体の「優越的立場の濫用」のおかげで、これから釧路の病院へ発つところです。
今年の夏に市議選がありますが、「お願いします。一生懸命働きます!」などと アルバイトのウグイスが がなりたてるだけの公害の日々がまた来るわけです。本業はいろいろな職業の方、、人。でいいか。人や、無職のヤツなどがいますが、市民も実績をよく評価してから選挙に臨みたいものです。こんなことではHさんも今回当選の資格はあるのかな?定数にこだわらず得票数が1,000票に満たない場合は落選にすれば、彼らの報酬により支出される市の財布も節約にもなるのに。
懐より始めよ。ですよ。ボヘミアンドクターの巣窟。市立根室クリニック。この街には、建物「だけ」立派(でもないが)で中身が腐敗している団体が2つもある。
================================
<#12>
すみません。出典は
「昨晩は、今月末で退任される医師の送別会。先生方3名と4人のささやかな送る会でした。普段から先生方との交流をとは思ってはいるのですが、かなかな時間がとれず、また、送別会という形になってしまいましたが…
S先生、ありがとうございました。市民の一人として感謝、お礼申し上げます。」
ですが、分かり易く意訳して書きましたので誤解を生んだようです。
================================
<#13>
たぬきちさんへ
市議としての職責の主な者はたったの二つです。市政チェックと町をよくするための具体的な提案です。
たったふたつの職責に正面から向き合い渾身の力で仕事をする市議が何人も誕生してくれることを毎回市議選で期待しています。ほとんど全員が再選されるのですから、ぜひ期待に応えていただきたいものです。
それから
>某団体の「優越的立場の濫用」のおかげで
この文面の意味がわかりませんが、具体的に書くと差しさわりがあるのかもしれませんね。
================================
<#14>
月光仮面さんへ
思い当たる節があるので、月光仮面さんの投稿を読んだ後に念のために出典の確認をしてから投稿しました。ブログではなく別の場所にありました。
以前にも医師の個人的に送別会をやったと書いていましたがそれだけでした。
なぜその医師がお辞めになるのか原因があるはずで、そうした情報を開示・分析し、すぐに退職するような医師の採用を避けるとか、院内でトラブルがあったのならどうすればそれが改善できるのか、そういうことを市議会で提案しブログで書くのが市議のブログの役割のような気がしますがいかがでしょう?
個人的に数人で送別会を開きましたなんていう情報だけにとどまったり、公式ブログで医師の送別会を開いたことを伏せるなら、自分に都合のよい情報のみ開示し、市民へ重要な情報を伝えていないということになります。
謙虚に反省すべきですね。
どうでもいい市議はたくさんいますが、いい市議になるのは辛いもののようです。覚悟が必要ですがそれができるのかが問われているようです。病院関係の資料を整理してアップしている努力は認めます。(笑)
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<#15>
また医師が市立根室病院から去るのですね。
悲しいですね。
確かに医師が辞める原因を分析するのは必要ですが、理由までは医師も言えないのではないでしょうか?一年足らずで辞めるのはそれなりの理由があるはずですけど…。
市議がそこまで医師のプライベートに踏込むのはマナー違反かと思います。医師の方から教えてくれればいいですが!?
どちらにしても病院側は、退職するような医師の情報公開はスムーズに行ってほしいところです。
H市議はまだ情報公開しているだけマシではないでしょうか?市議活動が不透明な市議もいます。
正直、公式Blog全て公開するのはどうかと感じます。最近では岩手県議員の件(あれは馬鹿過ぎますけど)もあります。
正直、公開の線引きは難しいところです。
「個人的に数人で送別会」と「公式的な送別会」の2択の場合、公開するのは後者が優先されるはずです。
H市議は「個人的に数人で送別会」なのだから、公開しなくてもと思いますが、H市議の場合、Facebook,Blog,Twitterと色々行っているようですので、今回はBlog,Twitterに記載がないことから、Facebookに記載したのではと思います。ここに記載したのだから、Blogにも記載してほしいところですが・・・。
H市議も公開Blogを見ると色々質疑応答をしているみたいですが、他市議も最低限このぐらい質問してほしいところです。
>いい市議
ebisu が言われる「いい市議」とはどのような市議ですか?
当方は、以下の条件が最低限の「いい市議」に必要かと思います
・活動内容の情報公開
・市民の意見を聞く場がある
・駄目なことに正しく駄目と言える志
・ボランティア精神がある
他にたくさんありますが。。。
ebisuさんはどうでしょうか?
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<#16>
S医師の今月一杯での辞職、何かが起きた結果の行動ではなく以前から双方の了解(1年間だけ)が有った可能性は無いのでしょうか。新病院オープンには体面上或る程度の常勤医師数が必要です。そのためには1000万の経費も高くは無い。
無事役目を果たした医師は、人知れずそっと去る・・・。
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<#17>
相川さんこんばんわ。
>確かに医師が辞める原因を分析するのは必要ですが、理由までは医師も言えないのではないでしょうか?
言えない場合も言う場合もあるでしょうね。
>市議がそこまで医師のプライベートに踏込むのはマナー違反かと思います。医師の方から教えてくれればいいですが!?
こちらのほうから根掘り葉掘り聞かずとも、事情がかなり明らかなケースもありますよ。
相川さんが誰かの送別会の席を設けるとして、その人の退職事情がまったくわからないということはありえますか?
ほとんどないでしょう、個人的に送別会を開くくらいですから。
>H市議はまだ情報公開しているだけマシではないでしょうか?市議活動が不透明な市議もいます。
そうだと思いますよ、病院関係の予算や決算数字を表やグラフにしてブログで解説してくれていますから。
>H市議は「個人的に数人で送別会」なのだから、公開しなくてもと思いますが、H市議の場合、Facebook,Blog,Twitterと色々行っているようですので、今回はBlog,Twitterに記載がないことから、Facebookに記載したのではと思います。ここに記載したのだから、Blogにも記載してほしいところですが・・・。
「個人的な送別会の話」ならば市議の公式ブログに書く必要はないでしょう。
ですが、医師の退職が頻繁に起きていることへ市議としては関心を寄せて当然です。
どういう経緯で赴任されたのか、何年何ヶ月いて如何なる理由でお辞めになるのか、この次の赴任先はどこなのかなど知っている事実があるのでしょうが、それらに対する分析や退職を防ぐ提案がありません。
プライバシーに配慮しながらブログで扱うことはいくらでもできるはずです。
でもしていません。
市民には知る必要がないとの考えなのかもしれません。
市長も院長も事務長も医師の退職が相次いでも、説明が一切ありません。お辞めになり根室を去った後で病院ホームページに載るのみです。
いい市議の定義ですか、わたしはいい市議の定義よりもその一歩手前の市議の定義をしたいと思います。
その職責を全うする方です。
まっとうできるだけの知識・知力をもち、その職責を全うする方です。
市議の職責とは市政チェックと市政の問題を見つけ改善や改革の具体的な提案をすることです。
この町で、市議としての職責をまっとうするには高い志と孤立を恐れない覚悟が必要です。
そういう市議が数名現れて根室の町を改革してくれたらと市議選挙のたびに期待しています。
ボランティアの一人として応援できることは私にもあると思います。
いろんな人が「いい市議」についての定義を投稿してくれたらうれしいですね。
まとめるくらいの労はとりたいとおもいます。
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<#18>
スーパーマンさん
1年契約で来ていたということ、開業時の医師数確保のためという理由ですか。
普通はしませんよね、何にもならないから。
>以前から双方の了解(1年間だけ)が有った可能性は無いのでしょうか。
策士がいるということですか、面白い推測ですね。
>無事役目を果たした医師は、人知れずそっと去る・・・。
そういう策士がいたとして、よほど暇をもてあましていたか、仕事の能力のない人ですね。問題だらけなのに、問題に正面から取り組まずにとりあえずの体面だけを気にする。
やりかねないレベルの人が病院にいるのですか、あるいはいたのですか?
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<#19>
市税をクイモノにするだけのイイフリコキ。根室特有のおくやみ広告に葬儀委員長何某と名が乗るだけのアンポンタン=市議の主な仕事。以前、とある飲食店で何かしらの(多分市役所とか支庁とか)送別会に遭遇した時、元市議で現在無職のあるオトコが「コラ!平民ども」と イキがっていたのを目撃してしまい。オマエこそ何様のつもりなんだよ、、、と 思いました。まる。
市政報告なら 公式ページを制作して市民に知らせればよい。
個人的なブログなら線引きをして書かなくてはいけない。と、僕は思います。まる。
S医師の退職は根室新聞にも書いてましたね。いきさつはどうあれ、市民へのお知らせにはなっていると思います。(根室新聞をとっていなければ別ですが)地方(都市部)の病院へ行くと
医師や看護師の対応。病院のシステム。
根室とはまるっきり違いますね。
もっとネタはあるのですが控えます。
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<#20>
そこまで言うならebisさんが市議に立候補されてはいかがですか。自分は批判だけで責任を取らないのでは教育者らしくないですよ。塾の方は補佐する人を採用すればできるのではないですか。
医師の退職情報なんかは関係者の間では当然知られている事だと思います。昔月一で通院していた時も「来月辞めるから何日より前に受診して」と言われた事があります。後任の方病院スタッフの会話で「1年の約束で来た」と来た時から言っていました。個人的に親しい人が移転する時に送別会をするのは普通だと思います。それに医師の去就情報をすべて公開するのが患者にとって親切なのか?経営的に得策なのか?わかりませんね。
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<#21>
もやしさんまさんへ
>そこまで言うならebisさんが市議に立候補されてはいかがですか。
気持ちは理解できますが、それは無理というもの。
各人各様の仕事を持っている。それぞれの人がそれぞれの仕事をまっとうすればいいんだろうと思います。
私も例外ではありません。
>自分は批判だけで責任を取らないのでは教育者らしくないですよ。塾の方は補佐する人を採用すればできるのではないですか。
そういう論理に従えば、市長を批判したら市長に立候補しなくてはならない。
そういうつもりがないなら言うなというのも気持ちとしては分かりますから、ebisuはちょっと困っています。
(アシスタントといいますが、中高生の数学と英語と簿記の三科目を同時に個別指導できる先生は根室にはいらっしゃらないのではないかと思います。専門学校(簿記)と一部大学の授業を兼ねているような授業内容(英字新聞時事英語)になっています。専門学校も大学もない根室にニムオロ塾がある意味は小さくないと自負しています。(笑))
>個人的に親しい人が移転する時に送別会をするのは普通だと思います。
市議という立場を離れての個人的な話なら同意です。普段からお付き合いがあれば送別会はむしろ当然のことでしょう。そんなことを他人からとやかく言われる筋合いはありません。
>それに医師の去就情報をすべて公開するのが患者にとって親切なのか?経営的に得策なのか?わかりませんね。
それは極論です。全部を公開しろとは言ってませんし、言うつもりもありません。個人的な付き合いがどうであろうとそれも関係ナシです。
病院の経営問題について市議として今回も質問を重ねているのですから、医師の招聘や退職にかかわる問題についても市議として具体的な意見や提案があるはずだと思うのです。いろいろ事情もご存知のはず。
もやしさんまさんは聴いてみたくはありませんか?
いまのところ、病院問題について具体的な質問のできる能力と意欲を持ち合わせている市議はH市議お一人です。
ブログでは書けない問題があることは私も承知しています。だからと言ってまるっきり書かないのも・・・
>医師の去就情報をすべて公開するのが患者にとって親切なのか?経営的に得策なのか?わかりませんね。
辞めることが決まったら、すみやかに患者や(市立病院ですから)市民へホームページ上で公開するのは当然のことだと思います。経営的に得とか損だとかそういう問題ではないと考えます。あたりまえの義務を果たすだけです。
影響が大きすぎて書いてはいけないことを避けながら、問題の本質に触れて文章にすることぐらいはH市議にはできるでしょう。
市側も病院も市議も、もっと市民に率直に情報公開をしていいのではないでしょうか?
一部の関係者だけが知っていればいいという時代ではないでしょう、違いますかね?
>塾の方は補佐する人を採用すればできるのではないですか。
塾を経営するためにやっているのではありません、ふるさとの未来を担う人材を育てたくてやっています。
自分が中高生だったらこういう私塾があればいいという姿を思い描いてやっています。
だから人を使って塾経営者としてやっていくというつもりはありません。案外不器用なのです。
ニムオロ塾には大学レベルの授業もあるのです。根室の子供たちにユニークな選択肢をひとつ提供し続けたい。
ふるさとに戻ったのですから、やりたいことをやらせていただきたい。
(いま根室に素直で心根のまっすぐな子どもたちを育てておかないと、30年後の根室がまた同じことになってしまいます。市議選挙も市長選挙も実質競争がないだけでなく、その仕事振りを見ても人材不足が明らかです。たしかな基礎学力があり、ダメなことはダメだといえる胆力を兼ね備えた人材を育てなかったから根室の現在のテイタラクがあります。目先の問題だけをみていたのではこの先百年間たっても根室の町はダメなままです。いまできることをやっておけば、30年後は希望がもてます。)
それでも市議に立候補しないのなら批判をやめろというなら、ほかならぬもやしさんまさんの提案ですから考えてみます。
もやしさんまさんに限らす、そういう人は少なくないのだろうと思います。
私の感覚では市議は公人です、公人の仕事は職責を全うしていなければ批判されて当然です。
批判に耐えてその職責を果たす、それがいい市議かもしれません。
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<#22>
「それに医師の去就情報をすべて公開するのが患者にとって親切なのか?経営的に得策なのか?わかりませんね。」
医師がその病院を辞める場合、理由は2つに大別されます。一つは大学医局人事での定期異動の場合。これは辞める事でのギャップや患者さんへの影響はそれ程ないのが普通です。辞める医師は後任者の事は熟知していますので自分が診ていた患者さんに”良い情報”を与えて不安を解消できます。また後任者への患者さんの引継ぎもスムースです。
もう一つの方は、実はこれが大きな問題なのですが、最初から勤務期間が限定されている場合や、当初の予定に反して医師が自分の方から辞める場合です。勿論その場合でもその医師の専門領域が他の医師でも十分代替えできる場合(平たく言えば、例えば多人数の内科や外科などでは)や、病院が何とか後任を確保している場合は割と問題は起きません。それで病院側も医師の去就についての情報を早めに公表できます。しかし辞める医師の専門領域が特殊(その科で一人だけ=一人医長)だったり、辞める原因が病院との間のトラブルだったりすると、引継ぎは厄介です。一人医長の多い科はそれだけ医師数が少ないからで、その後任を病院自身で探すとなると、ご存じのように正に市立根室のように成らざるを得ません。また病院側との不仲で医師が辞める場合はもっと深刻です。病院側も医師側も所詮は人間です。当然辞める事に対してお互いの利益や感情が錯綜します。辞める医師にすれば、今まで自分が診ていた多くの患者さんへの責任が有りますので、自分の診療科が有る他院へ患者さんを振り分けなくてはなりません。それも患者さんが何時変化するかは分かりませんし、辞める前の1か月くらいはそれまで使わなかった年休を消化するケースが多く、その無診療期間を減らすべくなるべく早めに紹介状などを準備します。そしてその時点で当然患者さんに事情説明と成ります。しかしこれが病院側から見ればかなりの迷惑に感じるようです。一つは「〇〇科の医師が居なくなる」と言う噂が飛び、その医師が患者さんから信頼されていればいるほど、必ず「どうして辞めるんだ?」と成ります。やがて噂の輪が広がるにつれ患者さん側からも「じゃあ、俺も釧路にするかな」と考え始めます。そうなると病院側は辞めて行く医師に明らかに迷惑顔を始めます。
「今懸命に後任を探しているのだから、余計な事を言って患者さんにパニックを広めないでくれ」
一つの科に掛かっていた患者さんがその科が無くなり他院に掛かると言う事は、その患者さんが他の科でも他院に掛かる確率が高くなります。商売と割り切れば医療もコンビニと一緒です。タバコを目的に来店した客がレジの横に置いてある一口ケーキも序に買っていくようなものです。ですからタバコを販売していないコンビニは・・・敢えて言う必要もないでしょう。
気持ちは重々分かります。しかしフリーで就職していた医師の後任など直ぐに見付かればどこの病院も苦労はしません。でも病院側は(表向き)「後任を探しているから心配しない様に」と必死に患者さんの病院離れを防ごうとします。やがて件の医師は姿を消し、病院が言っていた後任者も現れない・・・もし辞めて行く医師が病院側の言うとおり「必ず後任者が来る」と信じて退院への紹介状を書かず、カルテにただの引継ぎ項目だけを書いて置いただけなら・・・現場の大混乱は必定です。
「病院は患者さんのために有る」と言うのが医療の大前提であるなら、「医師の去就情報を告知するのは患者の利益や病院の経営云々を考えた時に必ずしも良いとは思えない」と言う考えは、「放射線被爆の健康被害が証明されていないのだから、一々原発での事故を公表する必要はない。余計な風評被害を大きくするだけだ」と言うのにどこか似ていますね。
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<#23>
H議員のブログに書かれている今回の市議会での討議の中で
(市長の)答弁:
・昨年の11月の収支計画策定時の医師数13名に対し、当時、数名の医師と入職に向けた協議を進めており、うち2名の医師について協議の状況から新年度の入職を見込み、平成25年度の常勤医を15名とした。
・しかし、うち1名の医師につきましては、常勤医として入職をお願いしていたところであるが、最終的には先生のご事情により、常勤での勤務は難しいことから非常勤で勤務をいただくこととなった。
・一方で、昨年より定年退職後も勤務いただくよう慰留に努めてまいりました、小児科医師が引き続き勤務をいただけることとなり、結果として15名体制を確保できたい。
※雇用形態については具体的な答弁はありませんでした。今後調査したいと思います。
変ですね。今月一杯で辞める事が分っている(いた筈)のS医師の事が触れられていません。そして6月26日付けの病院HPではS医師の名前は消えています。まさか市長も、「議会での答弁の時にはS医師の辞任は決まっていなかった」とでも言い逃れるつもりではありますまい。最新の病院のHPを見ても、常勤医数は「13」ですがね。この数字の違いも問題に成らない根室市議会ですか。議員の皆さん、幾らなんでも「算数の足し算」くらいは出来るでしょう(笑)。
Ebisuさん、やっぱりこんな市議会議員に立候補するのは辞めた方が賢明のようですね。
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<#24>
事情通さんへ
おはようございます。
きわどい話題をぎりぎりのところまで具体的に書いていただきあるがとうございます。
医師が退職するとき、医局の都合での単なる交替なら問題ないでしょうが、そうでないケースが少なくありません。
そうした場合にご説明いただいたように引き継ぎの問題が生じます。
降任の医師が決まっていない場合は、他病院への転院を勧めざるを得ませんが、そうすると患者から「自分の担当の先生がお辞めになる」という「噂」が巷に流れます。
民間会社ならある業務の担当者が辞めても取引先やお客様には迷惑がかからないように人の手当はしますが、病院は人の手当ができないケースが多い。
その場合には信頼できる同業者との取引を進めざるを得ません。それがお客様のためと割り切るしかありません。
もちろん、担当者から辞職の意向が伝えられたらすぐに後任探しをやり、後任が見つからなければ、信頼できる同業者の担当者を同行して、事情を説明して取引先の変更をお願いすることになります。そうしておけば、次の芽が残ります。
お客様の信頼を失うことを避けるために具体的な手を打つのが管理職や経営者の役割です。
辞職は突然ではなくいろいろ原因がありますから、事前にわかるものです。上司は辞職申し出がある前に、それを察知して、どのように対処するか「当たりをつけておく」のが普通です。それができないような管理職は能無しです。
民間はお客様が第一です。市立病院は医療機関ですから、患者に迷惑がかからないこと、不安を与えないことが第一です。事実を曲げて伝えたり、退職手続きに入っていることを隠すべきではありません。市立病院ですから、正々堂々と患者の立場に立って考え行動すべきでしょう。
事情通さんが、かなり具体的に医師の退職時の問題点を指摘してくれました。
気がつく限りで、医師退職に当たってのルールはつぎのようなものになろうかと思います。
○退職願が出されたら降任が決まらない限り、専門医がいなければ同じ診療科のあるた病院への転院を勧める。
○こうした措置を病院管理職や院長や事務長が邪魔をしてはならない。
○退職申し出があり、退職日が決まったらその時点でホームページ上で患者や市民へ通知する。
○降任の専門医が決まっていない場合は病院として他の病院診療科への転院を勧めていることをホームページ上で明らかにする。
これくらいのことは最低限の仕事のルールとして決めてもらいたいものです。患者が減って、売上減少を招くから他の病院への転院を勧めることはしてほしくないというのは、患者のことを忘れた最低の経営者のすることです。正常な競争原理が働けばそうした病院は経営破綻するに決まっています。
長谷川市政になってから市立病院の赤字が8億円から年々増えて昨年度は約17億円、今年度は24億円前後となりそうです。経営が毎年悪化しているのは明らかで、数字はごまかしようがありません。
医師の退職について実務的なルールを市議会に提案できるのは病院のことを一番よく知っているH市議しかいないでしょう。
他の人ができるはずもありません。
やるべき人が覚悟を決めてやる、それでいい。そうしたことがやれないならHさんが市議をやる意味はほとんどないのだろうと思います。
たぬきちさんが書いたように、市政チェック能力も提案能力もない市議が多いと思っています。「釧路の教育を考える会」の月田市議(釧路市議会副議長)の活動を見聞きしているので、その差の大きさに驚いています。どうして根室の市議はふるさとのマチのことを考えて、損得抜きの仕事ができないのでしょう。不思議です。
H市議は病院職員であった期間が長いので医師退職にかかわるトラブルの実例はいやというほどご存知です。
事情通さんか書かれたことについても、具体的な事実がすぐに思い当たるでしょう。
どうしてこうした問題にブログで触れないのか理解できません。
いまの立場は市議です、とっくに医事課長職ではありません。
市議を4年間やっても、意識の切り換えはむずかしいようです。
「ふるさとのために「さらなる「努力」と精進を期待しています。
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<#25>
月光仮面さんへ
おばんです。
とても重要な指摘です。
わたしもH市議のブログを再度確認しました。ご指摘の市長答弁は6月18日と19日の市議会でのものだから、もちろん26日のS医師の退職は知っていた。にもかかわらず15名体制でいけるという答弁は虚偽答弁に当たります。1ヵ月前には辞表をだすような規程になっているでしょうから、書類を調べればすぐにわかることです。
市議会が愚弄されている。あいかわらず市民も市議会も無視した長谷川市長の傲慢な態度とごまかし、それに加えて虚偽答弁すら責任追及できない市議会なんて存在意義がありませんね。
市長虚偽答弁について何の行動も起こさないなら、いま市議をやっている人は市議選には立つ資格があるのでしょうか?
市議会は市長不信任案を出すべきでしょう。
根室の議会政治の真価が問われています。
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もやしさんまさんの<#20>の投稿のおかげで議論が花盛りになりました、ありがとうございます。こういう異論投稿が大事なのです。同じことを感じている方はもやしさんまさんお一人ではない。
【2百万アクセスへの御礼】
書き始めたのは6年7ヶ月前の2006年11月27日、昨日が2038日目、お陰様で弊ブログへのアクセスが昨日200万を越えました、根室の地域医療問題や低学力問題、そしてこの国の経済や世界の経済の行く末への分析と新たな経済学の提唱等に興味をもっていただきありがとうございます。まだまだしばらくは書き続けるつもりです、これからもよろしくご愛読お願い申し上げます。
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20130627 22:15
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*#2322 地域医療対話(7):医師招聘の実態 Jun. 5, 2013
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#2307 地域医療対話(6):医師招聘の実際 May 24, 2013
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#2295 地域医療対話(3):非常勤医が増える仕組み
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#2290 地域医療対話(1)
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#043初夢でみた医師不足解消
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