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#3027 根室市議会議会報告会開催4/18   Apr. 17, 2015 [24. 根室の旧弊・悪弊を取り除くために・・・]


明日(18日)土曜日に、根室市総合文化会館2階第2会議室で「根室市議会議会報告会」が行われます。なかなか面白そうなことも書いてあります。

市民の皆さんから市議会に対する疑問やご意見を伺う「意見交換会」を併せて開催します

 前回の報告会の様子でしょうか、リーフレットの写真には若い人がほとんど写っていません。参加者が15人ほどだったという記事を読んだような気がします。市民の関心は低いのですね。これでは市議団のほうが数が多い。
 さて、今回は何人集まるでしょう?

 明日を担う若い人たちが多数集まり、盛会になるといいですね。いろんなイベントの会が根室にはあります。緑町交差点でビールを飲む会、明治公園でやるクリスマスツリーイベントの会、ハードランドなんとかとかバードランドなんとかの会。
 恒常的な会もたくさんあるのでしょう、たとえば根室太鼓の会、青年会議所、タウン誌のNEXT、根室の町に未来のことを決めている市議会の満面が一堂に集まり、「ご意見拝聴仕ります」と言っているのですから、それぞれ各会の代表ぐらいは参加して意見を述べたらどうですか?

 社会保障・人口問題研究所の地域別人口推計によれば、25年後の2040年には根室の人口は1.8万人を割るそうです。
 経営改革をしようとしない地元企業の半数ほどはつぶれてなくなっています。空き家は3軒に1件の割合です。自分が住む両隣のどちらかが空家になっています、いや自分の家が空家になっているかもしれませんね。
 市立根室病院の赤字特例債の返済、空家取り壊し費用の予算工面、市債償還(返済)、40億円もかける明治公園再開発など、大変な負担がまっていますから、やる必要のないことは必要なしと、どんどん意見を言いましょう。

 ebisuはいくのかって?
 土曜日ですから、授業が入っています。こういう会は日曜日にやってほしいですね。
 (でも終わりのほうなら、都合をつけられそうですから調整してみます)

 やりましたというアリバイ作りでなく、本気だったら、たとえば、シリーズでテーマごとに5週連続でやってもらいたい。市議たちは広く市民の意見を聞いて、激論を交わしたほうがいい。活発な議論がなされるなら、ebisuはぜひ聴いてみたいですね。
 テーマを書いておきます。

■教育
■地域医療
■地元企業の経営改善と雇用増大
■北方領土問題
■根室市の予算規模や財政について
■根室の旧弊・悪弊の払拭について
■その他


<余談:地元産の絶品のワカサギ>
 昨夜は根室産のワカサギのてんぷらを食べた。小ぶりのワカサギは根室産で鮮度がよい。風連湖産のワカサギだろうか。
 東京で食べるワカサギは形がもう少し大きくて、少々川の味がして泥臭いような嫌味が残るが根室産のものはまったくそういう臭いがない。
 40匹ほどで200円弱というのだから、ふるさと根室は食材が安くてとびっきりいい。昨夜揚げた天麩羅の残りを、トースターであぶって今朝もいただいた。かりっとしてうまい。

 ワカサギが大好きな人は定年過ぎたら東京から移住しておいで。チカやワカサギやコマイなら、ebisuのように釣りの下手な人でも魚が多いから50や100匹は釣れます。上級者にはカレイやアブラコもあります。毎日釣りに出かけて、活きのよい魚をさまざまに調理して食卓に乗せて食べたらいい。50CCの原付自転車や電動自転車で行ける範囲にたくさんの好スポット(釣り場)があります。

 秋刀魚は釣れないけれど日本一の水揚げ高を誇っていますから、9月と10月は安くておいしい秋刀魚が手に入ります。この2ヶ月は、毎朝秋刀魚を焼いて食べてもいい、それくらいebisuは秋刀魚が好きです。


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#2855 長谷川市政3期目の所信表明を読む Nov. 1, 2014  [24. 根室の旧弊・悪弊を取り除くために・・・]

 「広報ねむろ11月号」に標記の所信表明が載っている。サブタイトルがついている。
  「いきいきと安心して暮らせる「希望の根室」を」
 「基本姿勢」が3点、「基本方針」が4項目並んでいるから、項目ごとにざっと論評したい。

1. 基本姿勢
(1)市民の力を最大化する市政
 協働する市政の推進となっているが、誰と協働するのかは市民ではなく「オール根室」村の住民だけと明記している。
「「オール根室」の真髄である市民一人一人の力を組織的に結集し、その力を最大限に発揮することなくして、まちの発展は望めません」

 九月の選挙で現市長は有権者の36.3%の得票しか集められなかった。その母体となった「オール根室」はせいぜい有権者の10%に過ぎない。
 根室を衰退に導いてきたのはこのわずか10%に過ぎぬ「オール根室」で、根室市の市政とかかわりの深い者たちで占められており、根室の旧弊・悪弊そのもの。いままで「組織的に結集し、その力を最大限に発揮」してきたではないか。だから、根室のまちは衰退を続けてきた。

(2)市民に身近で、対話を重視する市政
 対話の具体例に挙がっているのは「第9期根室市総合計画」である。これは市長の諮問委員会に丸投げ。市政に異を唱えない者を選んで委員にしているから諮問委員会から市政に厳しい注文がつくはずがない。諮問委員会は病院建て替えでも、40億円の明治公園再開発でも大きな問題になった。児童数が20年前の半分になっているのに子どものためのアスレチック施設が必要だと思う市民は小数だろう。8年ほど前に使われなくなって錆び付いたアスレチック施設を撤去したではないか。「~市民委員会」と称した市長の諮問委員会はそれぞれ市側提案の翼賛機関にしかなりえなかった。

*#2610 二十年間で半減している根室の中学生人口 Mar. 4, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-03-04
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*#2334 大地みらい信金3期連続の増益そして地域経済は衰退 Jun. 19, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-19

 ―抜粋―  (一部修正・追加)
大地みらい信金元理事長が「明治公園憩いとふれあいの森構想市民委員会」の委員長をやっている。これは市民委員会ではなくたんなる市長の諮問委員会だ。ほとんどの委員が市の委嘱である。異例に速い審議で40億円近い再開発を早々に承認した。
 大地みらい信金は市の借金が増えることでリスクのない融資先を確保できる。こういう姿を癒着と言わずしてなんと言おう。夕張信金と破綻前の夕張市の関係にじつによく似ている。
 2014年10月に3期目の長谷川市長は、大地みらい信金元専務理事を市の監査委員に任命した。これではまともな監査などできるわけがない。大地みらい信金は市の取引業者であり、利害関係人である。監査人の要件のひとつに「独立不羈の第三者」というのがある、それゆえ利害関係人を監査人にしてはならないのである。

*不羈(フキ):①自由奔放で束縛しえないこと(さま) ②才知が人並みはずれてすぐれていて、常軌では律しえないこと。・・・大辞林第三版より
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 市長は市議3名に市議会で求められたにも関わらず、病院建て替えで市民説明会を開催しなかった、対話重視どころか対話拒否で市政は貫かれている
 自分の都合のいい者だけを選び、「~市民委員会」と称して、それを「対話」という。中学生が聞いても「それは違うでしょう」と言うよ。選挙で有権者の36.3%しか得票できなかったのに相変わらず反省がない。同じ事を続けるつもりのようだ。

(3)前例にとらわれず果敢に挑戦する市政
 抽象的な言辞が並ぶのみで、具体的なことは何もない。たとえば、次のような文がある。
「地方自治体には、多様性と創造性に溢れた市民本位のまちづくりが求められており、その実現のためには、職員一人ひとりがこれまで以上に使命感、熱意、行動力を高め、市政の推進に当たっては、スピード感、そして前例にとらわれない発想力で果敢に挑戦していかねばならないと考えております。・・・」

 できたかできなかったかまるっきり検証不能、毎年掲げることのできる抽象的な文言にしか見えぬ。
 この基本姿勢を読めば、市長が誰のための市政をやろうとしているのかよくわかる。10%に満たぬ「オール根室」のための市政であり、小さな村社会を形成して、その村の中でだけ協議し、市民の要求には耳を貸さぬということだ。それが所信表明に現れている長谷川市政の、三期目も変らぬ基本姿勢。

2. 基本政策とその展開方針

(1)「人口問題・少子化対策推進本部」の設置とその対策の本格始動
 重要なのは「子育て」と「地域振興」で、前者は「第三子目以降の保育料・給食費の無料化、子ども医療費の助成拡充、さらにな、子育て環境に適した優良低廉な宅地を供給する」となっている。地域振興については具体的な言及なし。これではナカミのなかったアベノミクスの成長戦略のようなもの。

 必要なのは、優良な就職先の確保だ、そのために必要なことは地元企業の経営改革であり、社員とその家族を大切にする経営へと変わらなければならない。同族企業で経営者とその家族だけが豊であれば、社員やその家族の生活はどうでもいいような企業が多ければ、親たちだってそういう企業に自分の子どもを勤めさせたくない。
 決算情報を社員にオープンにすることは当然やるべきことで、経理規程や退職金規程をつくり、規程どおりに経営することだ。そういう企業が少ないから、高校を卒業したら、都会へ進学したり就職して若い者達が戻ってこない。オープン経営に舵を切り、社員やその家族を大切に思わぬ企業は人口が1.8万人を割る2040年には大半が消えてなくなる。小さな町で40歳前後になって失業するものがたくさん出る。いまからきちんと準備すれば悲劇の大部分は回避できる、市政が「オール根室」と癒着を続ける限り、このまちに希望はない

■ #2840 いい会社を創ろう:地域活性化の決め手  Oct.16, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-10-15

■ #2825 地元企業はこうやって生き残れ Oct. 3, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-10-03

■ #2744 社会人を創るという中小企業の役割 :立教大学経済学部教授山口義行 July 22, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-07-22

(2)「交流人口の拡充」に向けた仕組みづくりち、観光振興を支える民間団体の体制強化
 「これまでの市政運営では、人口は増えるもの、あるいは一定数に留まるものというのが支配的であり、人口の増加を図ることが市政運営の最大目標に掲げられて参りました。」

 おそれいったね、根室の人口減少は1967年に始まっており、1966年の49,896人をピークに減り続けており、一度もリバウンドしたことはない。「広報ねむろ 11月号」の裏表紙に10月1日現在の人口が載っている。前年同月比480人のマイナスで、28,129人。数字を見ていなかったとでも言うのだろうか?1957年からの人口推移表が以下の弊ブログに載っている。

■#2272 根室 「57年間の人口推移+27年間の推計一覧表」 Apr. 23, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-23-1

 交流人口とは「つまり「定住人口」(又は居住者・居住人口)に対する概念である。その地域を訪れる目的としては、通勤・通学、買い物、文化鑑賞・創造、学習、習い事、スポーツ観光、レジャー、アミューズメントなど、特に内容を問わないのが一般的である。」
 減少を止めなければならないのは定住人口だろう。そのためには若い人たちに優良な就職先を確保すること、そのために為すべきことは地元企業の経営改革である。社員やその家族を大切にする会社が増えなければならない。そのためには、10%に満たない「オール根室」の一部に耳の痛いことを言わなければならない。ちっぽけな「村社会」を形成し仲良しグループでやっているから根室のまちは衰退を続ける。

(3)北方領土の返還を視野に入れた「地域振興策」の策定とその実現
 これも使い古したスローガンだ。毎年使って手垢にまみれている。毎年同じことを言い続けて、自らの努力を放棄している。こんなことを言い続けて、努力をせずに60年がたってしまった。根室の悪弊の一つに数えていいだろう。中標津町はそんなことは考慮せず、地道な努力を続けた。60年前には中標津町の人口は根室の三分の一だった。中標津町は繁栄し根室は衰退した。

(4)明日へのたしかな道筋を切り開くための「まちづくり目標」と、主な「重要施策」
 ふたつだけあげておこう。
「とりわけ市立根室病院の経営健全化と診療体制の充実に当たっては、病院長と協議を深めた結果、新たな取組として地方公営企業報の全部適用を選択した」
 つい先ごろ外科医である副院長がお辞めになって厚岸町立病院へ移られた。市長や病院長の意に沿わぬドクター数人を切ってきたようにみえる。もちろん形式上はそれぞれのドクターが自らお辞めになっている。狭い業界だから、お辞めになった経緯は口コミで道内の医者の間に広まっているだろう。数ヶ月の後にまたお辞めになるドクターが出なければいいのだが・・・。
 経営健全化があげられているが、赤字額をいくらに減らすのか具体的案目標値が設定されていない。前市長時代の8億円という年間赤字額は現在2倍を超えている。市長は毎年経営健全化をいい続けるだけで、赤字額は年々増大してきた。毎年、検証をきちんとやるべきである、そのためにも具体的な数値目標がなければならない。市長が自らチェックしないななら、チェックは市議会の役割である。
 もう一点は「分娩の再開」だが、これは8年間毎年言い続けているが、来年も同じことを言っているのだろう。

 いつまでになにをやるのか、そして数値目標が一つも書かれていない。上場企業で管理職がこのような「所信表明」を書いたら、上司が「書きなおして来い」とつき返す。この所信表明は抽象的で具体性がない、そして数値目標が書かれていないから、検証しようがなく、毎年同じ事を言い続けることになる。そうなっているだろう?

 ebisuは首都圏にある300ベッド弱の療養型病床群の病院で常務理事をしていたことがあるが、ときおり、日向ぼっこをしている認知症のお年寄りの話しを聞くことがあった。5分もしたら話は元へ戻り、何度でも繰り返すのである。そのうち、看護師さんが言う、「常務理事はお忙しいから、また今度にしましょうね」、「また、話しを聞かせてください」と言って仕事に戻る。お年寄りの昔話を聞くのは楽しい場合もある。

 検証可能なように書く項目を箇条書きに書きなおして、年度末に何項目が達成できたのか報告したらいい。毎年使い古した項目を並べて所信表明を言い続けるのでは、認知症のご老人と同じ。


<余談>
 今日の北海道新聞地域版「長谷川市長選後初の議会」に
「市立根室病院の収支均衡のため、毎年7億円前後を繰り入れるなど市政の課題は山積みだ」
とあるが、誤報だ。
 国の基準内繰入金が約10億円+基準外繰入金7億円=17億円
 一般会計からの繰入金は合計額の17億円である。新聞記事の「7億円前後」は基準内繰入金が脱漏している。一昨年はこのほかに旧建物の除却損等が発生しただろうから、民間企業ベースでの損益計算書赤字額は20億円を超えたはずだ。
 書くのなら、国基準内の一般会計繰入金が約10億円、国基準外の一般会計繰入金が約7億円の計17億円と書くべきだ。8月にも同じ間違いをしていたので指摘した、しつこいようで申し訳ないが、次回はきちんと報道してもらいたい。

■#2790 誤報あり:「争点整理 根室市長選①医療」 2014 Aug. 27, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-08-27

 もう一つ。
「市長はこれまで産業経済界の一部と意見交換していただけ。もっと市民の声に耳を傾けてほしい。市民からそう指摘された時、その通りだと思った」。21日の代表質問で、滑川義幸氏(創新)から「オール根室」体制について問われ、長谷川氏著はこう答えた。」

 この言葉と裏腹に所信表明演説は相変わらず「オール根室」村の意見しか聞かない様子がありありとうかがえる。諮問委員会制度をやめて毎月2回は日曜日に市総合文化会館で、市民自由参加で市政のあり方や政策議論をする気はあるのか?市長がいままで一番嫌ってきた方法だ。
 「前例にとらわれず果敢に挑戦して」やりかたを改めたらいい。


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#2835 苦言:根室市の監査委員に取引業者の元専務理事 Oct. 11, 2014 [24. 根室の旧弊・悪弊を取り除くために・・・]

 標記は10月11日北海道新聞朝刊根室地域版に載っていた情報である。
 監査委員はその仕事の性質上、独立性が強く求められる。市と取引関係にある大地みらい信金の元専務理事を根室市の監査委員に迎えることに市議会から異論が出るのが当然だろう。

 同じ記事の中に、2008年度に根室市が行った市立病院の不良債務(累積未処理損失)10億5千万円の赤字特例債への言及がある。これは大地みらい信金が引き受けたのではなかったか?根室市が年度末に資金不足を生じた際にも短期資金を大地みらい信金から借り入れてはいないだろうか?

 このように根室市と取引関係にある業者の元専務理事が監査委員をすることには疑義があるのは当然だろう。根室人の常識が疑われる。

 市長選挙が終わって有権者の36.3%の支持を受けて現職の長谷川市長が3選、市議会で所信表明をしたが、反省の色がない。支持母体は「オール根室」を自称する10%程度だが、その「村」の中から監査委員を人選したのでは監査が名目的なものになりかねない。根室漁業保険組合でも落石漁業組合でも監査が名目的なものとなり実質的な監査機能が失われたために不祥事を起こしたのではなかったのか。どちらの事件最近数年前の話だ、過去から学ぶなら「村」の外から監査委員を迎え、監査機能が正常に働くようにすべきだ。

 取引業者の専務理事が、財政規模の野放図な拡大や市債膨張(大地みらい信金からの借入金増大を含む)に客観的な監査意見を述べることができるのだろうか、わたしは懸念を抱かざるを得ない。
 会計監査論において監査人は「独立不羈の第三者」であることが求められている。この言葉にはじめて接したのは根高2年のときで公認会計士という職業に畏敬の念を感じた。この精神は監査に携わる人々にあまねく求められる要件である。
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独立不羈:他からの何の束縛も受けないこと。何の束縛も受けることなく、みずからの考えに従って事を行うこと。
第三者:ある法律関係の当事者、その包括承継人以外の者であらたにその法律関係に利害関係を持つに至った者。
   ・・・大辞林より
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 国債残高が1000兆円を超えて国の財政が破綻しかねないリスクが増大している。じきに歳入と歳出のバランスのとれた緊縮財政しか選択の余地がなくなりそうだ。地方交付税交付金が当てにならなくなることを予測して準備をしなければならない重要な時期にあたる。

 大地みらい信金の元理事長K氏も明治公園再開発に関する市民委員会(じつは市長の諮問委員会)の委員長を引き受け、委員の一人から異論が出たにも関わらず40億円の再開発に異例の速さで賛成結論をだした。今度は元専務理事が監査委員だという。大地みらい信金さん、どこかネジがおかしくなってはいませんか?破綻でどこかに吸収されてしまった夕張信金だってこれほど露骨に夕張市政に関与するようなことはやらなかった。
 コンプライアンス委員会が信金内にあると思うのだが・・・退職後の理事たちの首に鈴はつけられませんか?世間はこういうやりかたが大地みらい信金の経営スタイルだと受けとりますよ、誇りをもってほしいですね。市長を支持しなかった有権者63.7%にはこういう類のことが嫌いな人が多数含まれていると考えていい。
 わたしは47年前の根室信金しか知りませんが、地元の「信金さん」の愛称で呼ばれる金融機関でした。家がすぐ近くだったので、小学2年生くらいから信金で預金の出し入れをするのは長男の私の役割でしたからとっても懐かしい。そういう「信金さん」のこころを取り戻してもらいたい。ムリなのですか?土台がすっかり腐っているなら、基礎から造りなおせばいいだけのこと。
 「経営努力」の方向が違います。地元企業を育成し株式上場をサポートするというような、本来業務に関わることでやっていないことがあるでしょう。土台を造りなおすことと本来業務にチャレンジしてください。

 引き受けた元専務理事が監査の専門書をひとつでも読んだことがあれば、適任でないことはおわかりだろう。辞退されるのがいいというのは同期の一人ebisuの意見。

 ■ 仕事は基本に忠実にやろう


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#2830 市役所職員のコネ採用は犯罪:意識を変えよう Oct. 8,2014 [24. 根室の旧弊・悪弊を取り除くために・・・]

 根室市役所が縁故採用をしているという噂は昔からあり、多くの市民はそれが事実であると思っている。身近にそうした例をいくつか見聞きしているからだろう。しかし、公務員の縁故(コネ)採用は許されざる犯罪である。にもかかわらず市議会からも調査や追求の声が上がったことはない。
(ebisuはいつもは具体的な論拠を挙げているが今回はナシ。最近の事例も含めて知っていることがあるから婉曲に書いている、ご迷惑がかかるから具体的例を挙げないだけ。もちろん、同じような話はたくさんの市民の知るところだろう。)
 若者たちが夢と希望を抱いて地元に残りたいと思っても、一部の者たちがやりたい放題では、幻滅して都会へより公平なチャンスを求め出て行く者が増える。よくみたら根室の人口減少が加速する原因を作っているのは一部の根室人たち。根室の中に利害で結びついたネットワーク=「ムラ」がある。たった1割ほどしかいないのになぜか「おーるねむろ」を自称している。9月に行われた市長選挙で「おーるねむろ」が支持した現職は有権者数の36.3%しか得票がなかった。「おーるねむろ」と言わないと後ろめたいのかも知れぬ。

 根室の悪弊は子どもたちや孫たちのために一つ一つ改めなければならぬ、それが根室に住んでいる大人の義務。

 #2829のコメント欄に寄せられ「不正採用事件」の新聞報道から2件をピックアップして、根室市民の意識変革のきっかけとしたい。

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広島呉市の職員不正採用事件、小笠原前市長を逮捕

 広島県呉市消防局の不正採用事件に絡み、市の昨年の一般行政職採用試験でも職員の不正採用を行っていたとして、広島地検特別刑事部は24日、前市長の小笠原臣也容疑者(71)を地方公務員法違反(任用基準違反)容疑で逮捕、前市助役の広田左一(62)、宮久保憲治(58)両被告(虚偽有印公文書作成罪などで起訴)を同容疑で再逮捕した。

 小笠原容疑者は容疑を否認、他の2人は認めているという。地検は受験者側から小笠原容疑者らへの見返りの有無について追及する。

 調べでは、3人は共謀し、昨年7~8月の間に、一般職員採用試験の成績に基づかず、1次試験で不合格だった受験者2人を合格させ、採用候補者名簿に記載、採用を決めた疑い。

読売新聞) - 8月24日20時52分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060824-00000311-yom-soci

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消防局員採用で合格名簿偽造、広島・呉の元局長ら逮捕

広島県呉市消防局の職員採用試験をめぐり、虚偽の成績一覧表を作成するなどしたとして、広島地検特別刑事部は12日までに、元市消防局長の佐々木孝之(60)、市消防局次長の池本誠一(59)元市消防局総務課長補佐の谷本義伸(50)の3容疑者を虚偽有印公文書作成、同行使の疑いで逮捕した。
3人は容疑を認めているといい、
地検は3人が特定の受験者を合格させるために不正を行ったとみて追及する。 調べでは、3人は共謀し、昨年秋の採用試験で、応募があった192人のうち数人の受験者について1次試験の得点を水増しし、虚偽の合格名簿を作成するなどした疑い。

3人は当時、採用試験の成績一覧表を作成したり、決裁したりする立場にあった。1次試験は「一般教養」と「消防適正」の筆記試験で、水増しされた受験生数人はいずれも合格。最終的に今春、10人が採用されている。(2006年7月12日19時9分 読売新聞

呉市前消防局長ら逮捕 広島地検 次長・課長補佐も採用試験に手心
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200607130049.html
呉市消防局不正採用 市民ら動揺
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200607140034.html

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 一次試験の不正は簡単に防ぐことができる。根室管内4町が共同でやっている職員採用試験に根室が参加すればいいだけ。これだけで学力が低い縁故採用を排除できる。二次試験の不正は市長や根室市の幹部職にある者たちがでたらめだったら残念だが防ぎようがない。
 市政と癒着する業者の存在も市の幹部職員の精神的腐敗という土壌に咲くあだ花である。

 コネ採用には複数の市役所幹部職員が関係していると推測できる、こういうことは強い権限がなければできないからだ。それが部長職の権利だと勘違いをしている者もなかにはいるのではないか。犯罪だと思っている部長職が一人でもいたら、こうしたことはとっくに消滅していただろう。そういう意味で部長職以上の職位にある者たちは一蓮托生。
 しっかりした見識をおもちの部長職がひとりでもおいでなら、声を上げたらどうですか?もちろん袋叩きは目に見えていますが、それでもこどもたちやこれから生まれてくる孫たちのために、公正な根室の町を残しませんか?

 いまオリンピックに関連して、国立競技場の取り壊し工事で談合の疑いが国会で追及されている。一番札を引いた業者が落札できなかったことがきっかけのようだ。似たようなことは根室でもあった。市立根室病院建て替えの競争入札で一番札を入れた業者に落札させず、市は緊急幹部会を開いて協議、除雪協力を理由に二番札を入れた業者へ落札させた。これではデキレースだ、最初から落札業者が決まっていたことをうかがわせる。事前にそんな条件提示はなかったのである。
 オリンピック工事に関してこんなことが行われたら、幹部会(部長職)のメンバーは全員逮捕されるのではないだろうか?
 ebisuは12年前に35年ぶりにふるさとに戻ってきて、まるで時間が止まったかのような根室に驚き、地域医療と教育をテーマに自分の意見をブログで書き続けている。

 先の市長選挙では根室に縁もゆかりもない鴨志田リエさんが対立候補となってくれ、3期ぶりに市長選挙が実現した。選管が選挙広報も出さず、選挙運動用の政策ビラ配布がOKである旨についての説明をしないという重大な不手際があった。選管も仕事がたるみきっている。
 共産党を除く市内の主要政治団体および経済団体がことごとく現職支持したにもかかわらず、投票率は上がらず、3期目を迎える現職への支持票は36.3%しかなかった。
 「オール根室」を叫んでいるのはこのうちの三分の一以下で、おそらく有権者の1割に満たない。そういう人たちが「オール根室」を叫びながら、自分たちの利害を優先して市政を壟断している。悪気のない人もその中に混じっているだろう、だったらはやく抜けた方がいいよ。

 自分の損得を先に考えたらダメだ、ふるさとを変えよう、こんな悪弊はもうたくさん。根室はいい町だと胸を張れるような町にしたい。もうすこしこの町をよくしてから、こどもたちと孫たちへ渡したいと願っている市民は過半数を超えているのだろう。ebisuもそういう思いを抱いている微力な市民の一人だが、言うべきことは言うよ、悔いを残したくないから。

 ■ 仕事は正直に誠実に、渾身の力でやろう
 ■ 小欲知足
 ■ 売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし


*#2813 根室市役所の改革はコネ採用の廃絶から Sep. 20, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-18-1

 #2798 公正な採用のために:根室市役所職員採用に第三者機関のチェック導入を! Sep. 5, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-05

 #2829 根室市の改革はコネ採用の廃絶から part-2   Oct. 7, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-10-07

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#2829 根室市の改革はコネ採用の廃絶から part-2   Oct. 7, 2014 [24. 根室の旧弊・悪弊を取り除くために・・・]

 市役所のホームページを改めてみたら、職員採用募集要領が2種類ある。Ⅰ期試験(7月大卒対象)とⅡ期試験(高卒・短大卒対象)の2種類あることがわかった。(最初に見たときには一本しかなかったはずだが、検索の仕方がまずかったのだろか?現在は資料がいくつもブラ下がっている。)

 平成25年の応募数と採用数に関する資料も載っていた。
「根室市職員採用試験試験実施状況」
*http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/7e3a82eb6a49d7214925783700168982/$FILE/H25.pdf

 この表で一般事務職をみるとⅠ期試験(大卒対象)で応募24名に対し採用2名、Ⅱ期試験での応募22名(高卒・短大卒対象:短大卒4名含む)で採用数3名(短大卒はゼロ)となっている。
 ところが根室高校の進路資料では平成25年度は5名となっている。こんな基本的な数字のカウントを市役所も高校も間違えるはずがないという前提で考えると、試験で採用3名というのは事実だろう。そして根室高校では進路指導室が生徒の申告に基いて集計しているから、間違いなく5名が一般事務職として採用されたのだろう。ならば双方の数字の差の2名はこの採用試験の枠外でなされた採用としか読めない。まさか別枠で2名採用したわけではあるまい。市役所と道立高校、どちらも公的な機関だから、わけのわかる説明責任をすべきだろう。両方の資料の数字が正しいと假定すると、説明責任が生ずるのは市役所側である。こういう細かいと思えるようなことでもことは重大だから、市議は市議会で市長に説明を求めブログなどで市民へ報告する義務がある。公正で活気のある町をつくるために具体的な提案をすることと市政チェックは市議および市議会の重要な職務だ。九月の市長選挙では現職を支持した有権者は36.3%で市民の三人に一人強にすぎず、多くの市民が市政の変革を求めていることが明らかになった。
(根室高校側の資料は「平成25年度卒業生」となっているから、市役所側の「平成25年度」の採用資料と期間にずれはない。採用試験は平成25年7月と9月に行われたのだから。)

*根室高校ホームページ「進路」
http://www.nemuro.hokkaido-c.ed.jp//?page_id=31


 平成24年度と平成23年度の資料は市役所ホームページにはないが、根室高校側の進路資料によると、それぞれ5名、4名が採用されているから、根室高校の独占、それどころか試験での採用3名に対して根室高校側の資料では5名だから、見ての通り2名オーバフローしている。資料は数字の齟齬を語るだけだから理由がわからない。

#2813から引用
---------------------------------------------------
<参考データ>
 根室高校新卒の採用実績(根室高校ホームページの進路実績より)
  H23年  4+1
  H24年  5+1
  H25年  5+1・・・(+1は消防署)

 今年の募集は
  一般事務職 若干名
  消防職      1名
  保育士    若干名
  土木技師   若干名
  一般事務職   1名(病院)
----------------------------------------------------

 市役所職員採用についてはとかくの噂があるから、採用試験資料は第三者機関が監査すべきだ。一番よいのは、中標津町・別海町・標津町・羅臼町が4町共同でやっている職員採用試験に根室市が加わることだ。別海町は共同で採用試験をすることで、それまであった町職員幹部や市議の子どもなどのコネ採用を払拭できたという。1市4町共同で職員採用試験をやれば情実の入る余地がなくなり、「噂」も立たなくなる。市議会はこういう提案を決議してもらいたい。一つ一つ丁寧に改善を積み重ねることが大事だ。
 旧弊・悪弊の類はは一つ一つ潰して、若者たちが希望をもてるフェアな町をつくろう。


*#2813 根室市役所の改革はコネ採用の廃絶から Sep. 20, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-18-1

  #2798 公正な採用のために:根室市役所職員採用に第三者機関のチェック導入を! Sep. 5, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-05

  #2830 市役所職員のコネ採用は犯罪:意識を変えよう Oct. 8,2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-10-08


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<7日23時追記>
 公務員のコネ採用は犯罪なのですが、根室の空気はコネ採用が不正であるという意識が希薄に見えます。市議会だって一度も追及したことがないのではありませんか?
 投稿欄に広島県呉市で起きたコネ採用事件のURLの紹介があったので、参考のために転載します。2006年の事件です。
「不正採用、縁故採用に関する記事とか」
http://d.hatena.ne.jp/raskas/20060714
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広島呉市の職員不正採用事件、小笠原前市長を逮捕

 広島県呉市消防局の不正採用事件に絡み、市の昨年の一般行政職採用試験でも職員の不正採用を行っていたとして、広島地検特別刑事部は24日、前市長の小笠原臣也容疑者(71)を地方公務員法違反(任用基準違反)容疑で逮捕、前市助役の広田左一(62)、宮久保憲治(58)両被告(虚偽有印公文書作成罪などで起訴)を同容疑で再逮捕した。

 小笠原容疑者は容疑を否認、他の2人は認めているという。地検は受験者側から小笠原容疑者らへの見返りの有無について追及する。

 調べでは、3人は共謀し、昨年7~8月の間に、一般職員採用試験の成績に基づかず、1次試験で不合格だった受験者2人を合格させ、採用候補者名簿に記載、採用を決めた疑い。

読売新聞) - 8月24日20時52分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060824-00000311-yom-soci

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職員採用巡る贈収賄容疑で福島石川町長ら5人逮捕

 

 町職員採用に便宜を図った見返りに現金計800万円を受け取ったとして、福島県警捜査2課と石川署は21日、同県石川町長の西牧立博容疑者(60)(石川町塩沢)を収賄の疑いで逮捕した。

 また、現金を渡したとして同町議秋山孝(62)(同町長郷田)、団体職員大平周一(49)と妻の美代子(48)(いずれも同町南山形)、無職大竹重信(54)(同町板橋)の4容疑者贈賄の疑いで逮捕した。

 調べによると、西牧容疑者は2005年に行われた同町職員の採用試験で、大平、大竹容疑者の息子を合格させるよう持ちかけられ、それぞれの側から現金300万円、500万円を受け取った疑い。秋山容疑者大竹容疑者がわいろを渡す際の仲介役を務めた疑い。同町が今年度に採用した職員は大平、大竹容疑者の息子だけだった。

 西牧容疑者は1990年に初当選。91年の町議選では立候補者に現金を配ったとして公選法政治家の寄付行為禁止)違反の罪で在宅起訴され、最高裁禁固3月、執行猶予2年の有罪判決が確定、確定前に辞職した。97年の町長選で返り咲き、現在は通算4期目。

(2006年7月21日11時25分 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060721ic03.htm

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★職員採用で汚職か 町幹部ら5人聴取 福島・石川★

 

 福島県警捜査二課と石川署は16日までに、同県石川町の職員採用をめぐり不正があった疑いがあるとして、贈賄容疑で町役場から関係書類を押収、町幹部ら職員5人と関係者から事情を聴いた。県警は贈収賄事件として立件を視野に捜査している。

 調べでは、不正が疑われているのは本年度の大卒職員採用。受験者の近親者から町幹部に利益供与があり、2次試験(面接)の選考結果がゆがめられた疑いがある。

 石川町が本年度採用した大卒職員は2人。受験者18人のうち、県町村会主催の1次試験(昨年7月)に合格した9人を対象に昨年秋、町幹部による面接などの2次試験を行い、採用した。町内では今春以降、新規採用職員の出身地が地域的に偏っていることなどから、選考の公平性を疑問視する声が出ていた。

 県石川地方町村会のベトナム視察旅行から16日帰国した西牧立博町長は「(福島)空港で総務課長から聞き、驚いている。捜査を受けたことは誠に残念だが、容疑に心当たりはない。詳細が分かり次第、町民に説明したい」と語った。

河北新報 2006年07月16日日曜日

http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2006/07/20060717t63012.htm

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消防局員採用で合格名簿偽造、広島・呉の元局長ら逮捕

 

広島県呉市消防局の職員採用試験をめぐり、虚偽の成績一覧表を作成するなどしたとして、広島地検特別刑事部は12日までに、元市消防局長の佐々木孝之(60)、市消防局次長の池本誠一(59)元市消防局総務課長補佐の谷本義伸(50)の3容疑者を虚偽有印公文書作成、同行使の疑いで逮捕した。
3人は容疑を認めているといい、地検は3人が特定の受験者を合格させるために不正を行ったとみて追及する。 調べでは、3人は共謀し、昨年秋の採用試験で、応募があった192人のうち数人の受験者について1次試験の得点を水増しし、虚偽の合格名簿を作成するなどした疑い。

3人は当時、採用試験の成績一覧表を作成したり、決裁したりする立場にあった。1次試験は「一般教養」と「消防適正」の筆記試験で、水増しされた受験生数人はいずれも合格。最終的に今春、10人が採用されている。(2006年7月12日19時9分 読売新聞

呉市前消防局長ら逮捕 広島地検 次長・課長補佐も採用試験に手心
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200607130049.html
呉市消防局不正採用 市民ら動揺
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200607140034.html
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#2813 根室市役所の改革はコネ採用の廃絶から Sep. 20, 2014 [24. 根室の旧弊・悪弊を取り除くために・・・]

 9月21日(日曜日)に根室市役所の職員採用試験が行われる。

*市役所ホームページ「根室市職員採用情報」
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/7e3a82eb6a49d7214925783700168982?OpenDocument#seisyoku

 #2798で、根室市役所の募集要項の採用人数と過去三年間の採用情報を根室高校ホームページの進路情報とつき合わせることで、コネ採用が強く疑われると論じた。
 市役所幹部職員のコネがないと採用にならないという噂が流布している。データはそのことを裏付けているように思える。
 今年度から市議会がチェックすべきだろう。過去三年間だけでなく数十年そうした慣行が続いてきたとしたら、市役所職員の戦力低下が生じるのは当たり前だし、事なかれ主義が市役所に蔓延するのも当然だ。

#2798を再掲
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  市長選挙たけなわのようだが、具体的な政策論争がないのは寂しいことだ。
 具体的な政策が述べられていないかと、新人候補のフェイスブックをみたら、次のような投稿があった。
 選挙の争点とは関わりがなさそうだが、気になったので紹介する。

「行政改革(コネなど)をして欲しいです。どんなに努力してもパートやアルバイトのまま、親族や親戚だと言うだけで即職員」
*https://www.facebook.com/rie.kamoshida

(お断りしておくが、これは投稿者のものであって、候補者の主張ではない。)

 根室市役所の採用に関して私もコネ採用の例と思しきことをいくつか耳にしたことはある。根室高校出身のそこそこの大学卒でもコネがないと根室市役所は難関であるようだ。高校時代の成績を見ても学力的に高いであろうレベルの大卒の卒業生がなかなか合格しないという話も耳にする。

 第三者機関によって採用選考過程をチェックをすべきではないのか、そうすれば火のないところに煙は立たぬ。
 さて、第三者機関の人選が問題であるが、市役所と取引関係のない者、利害関係を有しない者、そして書類や試験問題、学業成績をつき合わせて不正のないことをチェックできる能力をもった者、なにより公正な判断をする者がふさわしい。
 要点はこういうことになるだろうか。①応募者の最終学歴(学部学科名)と人数、②採用者の最終学歴、③採用試験の点数と成績証明書の突合せ。④採用理由の確認。
 個人名はいらないので①と②は公表できるだろう。③は書類を作成して監査する者が交替した時に閲覧・再チェック可能なように保管する。採用理由が合理的でない場合はその旨そういう事例が何件あったのかを含めて監査結果を市議会へ報告する。

 コネ採用が長年継続していたとすると、市役所内部では物が言いづらくなるし、市役所で働いている人々から活気を奪うことにもなるだろう。
 「根室再興」を果たすためにはコネ採用を廃して能力の高い有為の若者を採用するのは当たり前のことだ。どちらの候補が勝っても根室のためにぜひやって、噂を払拭してもらいたいとebisuは心の底から思っている。

 市役所出身の市長に自己改革が可能なのか、はたまた根室にしがらみをもたぬ新人候補にこそのようなことができるのかは、一人一人の市民が判断すればいいことだ。

 根室は公正な町、旧弊はどんどん改める町になって、若者がのびのび働き発言できる町となってもらいたい。

 根室高校が公表している進路データと市役所の職員募集要領データをつき合わせてみた。
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<参考データ>
 根室高校新卒の採用実績(根室高校ホームページの進路実績より)
  H23年  4+1
  H24年  5+1
  H25年  5+1・・・(+1は消防署)

 今年の募集は
  一般事務職 若干名
  消防職      1名
  保育士    若干名
  土木技師   若干名
  一般事務職   1名(病院)
*http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/7e3a82eb6a49d7214925783700168982/$FILE/平成27年度根室市職員採用試験【第Ⅱ期】実施要項.pdf
----------------------------------------------------

 予算を部署別に積み上げるのだから採用計画で若干名はないだろう、計画が杜撰に見えてしまう。募集要項公表段階では人員採用枠はきちんと人数を明記すべきだ。すぐにできるこういう細かいところから「行政改革」をすればいい。
----------------------------------
 ヤフー「知恵袋」で「若干名」は「一般常識で考えれば0~2名程度」となっている。
*http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1269789792
 コトバンクでは「2、3か5、6ぐらいの人数」となっている。
*http://kotobank.jp/word/%E6%95%B0%E5%90%8D

----------------------------------

 一般事務職の「若干名」を5~6名ととるとデータはほとんど全員が根室高校新卒が占めていることを示している。これでは職員公募も採用試験もインチキになりはしないか。根室の閉鎖性や排他性の強さに驚かざるを得ない
 募集要項を見ると、高卒の採用枠は一般事務職と消防職しかない。一般事務職も消防職もほとんど根室高校新卒の独占状態
 保育士や土木技師はそれぞれ専門学校あるいは短大もしくは大学卒でなければならない。
 一般事務職には大卒の応募が少なくないはずだが、ほとんどが根室高校新卒採用という結果になっているのは腑に落ちないし、何年もそういうことが続くなどということは確率的に考えてもありえない話である。素直に見れば、データはコネ採用が存在していることをあらわしているのではないか
 何か「特別な配慮」がなければこういう結果にはならないだろう、でも万が一ebisuの勘違いということもあるかもしれないので、どなたかこの不思議な現象を合理的に説明できる方がいたら、投稿欄へ書き込んでいただきたい。

 市政の監視は市議会の役割でもあるから、職員採用という重要事項でもその任を果たしてもらいたい。まずは今年の採用過程をトレースしてはくれないだろうか。
 水産資源や自然に恵まれた根室は住みよく風通しのよい町でありたい。


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追記
 コメント欄に、根室管内4町は合同で職員採用試験をしているので、根室市もこれに参加すれば情実の入り込む余地がなくなるというご意見をいただいた。

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<市長の決断だけでできることは多い>
 根室の町の「再興」を看板にあげるなら、自らの努力でできるところからどんどんやったらいい。
  市長の諮問機関に過ぎない委員会を「~市民委員会」と称して審査と決定を丸投げ、実際には事務局側で用意した案をオーソライズするだけという姑息なやり方も根本的に改める。
 諮問委員会は過半数の委員を市側が指名しており一般公募枠はわずかだから、これでは一般市民の意見が反映されるはずもなく、そうした弊害を取り除くために年間300万円以上の取引がある業者が委員に任命されることも市条例で禁止。
 一般市民が参加できるように、自由参加方式で日曜日に総合文化会館で継続議論したらよい。市長選挙で現市長に票を投じた有権者は36%にすぎない。諮問委員会方式は一般市民の意見が行政にまったく反映しないことになるし、事実そうのようになっている。病院建て替え問題然り、明治公園開発問題然り。明治公園はこれからのことだから、取引業者の親玉が委員長の恣意的な結論は白紙に戻して市民自由参加でなんども議論しよう。

 根室管内4町は合同で職員採用を実施しており、コネ採用を廃した。根室もそれに参加して、長年にわたるコネ採用を廃し、職員には能力の高い者を採用しよう。
 そして諮問委員会方式も改め、市と取引関係にある一部の者たちとの癒着による恣意的な市政運営を改めよう。

 若い人たちが将来に希望をもって働くことのできる町にするためには市長がすぐにもできる当たり前のことを当たり前にすればいいだけ。有権者の支持率36%、これから4年間は考えを改め公正で市民に忠実な市政をすべきではないのか?
  12年間に36%をかけたら4年間だ、自分が勝手にやってよかったのは最初の4年間だけ、あとの8年間はあなたや市と取引関係のある業者たちの考え方は棄てて、利害関係のない一般市民目線で仕事をするのが筋ってもの。
 手始めに165億円に膨らんでいる予算規模を140億円台に縮小したらいい。

*#2798 公正な採用のために:根室市役所職員採用に第三者機関のチェック導入を! Sep. 5, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-05

 #2829 根室市の改革はコネ採用の廃絶から part-2   Oct. 7, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-10-07

 #2830 市役所職員のコネ採用は犯罪:意識を変えよう Oct. 8,2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-10-08



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<10月7日追記>
 根室市役所の職員採用試験には2種類あることがわかった。大卒対象のⅠ期採用試験と高卒および短大卒対象のⅡ期採用試験の2種類がある。#2829に追加解説しておいたので、そちらを読んでもらいたい。#2829のURLはすぐ上に貼り付けてある。

#2513 市立根室病院の経営状況について:財政再建特別委は機能しているか?  Nov. 28, 2013 [24. 根室の旧弊・悪弊を取り除くために・・・]

 11月27日付北海道新聞根室地域版の記事をとりあげる。
 根室市の財政運営は市立根室病院の赤字額が前市長時代の8億円前後から昨年度17.2億円*へ拡大して、厳しいものとなっている。
 8億円を限度としていた新規市債発行額は24億円となり、借金額は年々増えている。市税収入は28億円前後であり、市立根室病院の赤字拡大はすでに由々しき問題となっている。

*#2505 根室市 財源不足7億3500万円 Nov.20, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-20

 H23年度当初見込みだと、H25年度末の市債残高は192.8億円だったが、25年度当初見込みでは224.6億円に拡大してしまっている。31.8億円も計画外で市債残高が増えている。たった2年間でこのテイタラクだ。この2年間放漫財政運営をしてきたことが数字で明らかだ。このうえまだ明治公園の再開発をやり、借金の山を積み上げようとしている。市議会がブレーキにならなかったことも数字から明らか。
(市債発行残高については本田市議がブログで「公債費年度末残高の推移」という資料を公開している。「公債費」と書いてあるが「公債発行残高」である。
 *「改革プラン、前年度決算及び今年度決算見込み対比分析資料」2010/10/22作成

 記事を読んでから、ebisuのコメントをご覧戴きたい。

 11月27日付北海道新聞根室地域版より
===============================
  市立病院
   患者数 順調に推移
    本年度 財政特別委で報告

【根室】市立根室病院の経営に市民の意見を反映させる財政再建特別委員会(委員長・山本連治郎根室商工会議所副会頭)が26日同病院で開かれた。2012年度病院事業改革プランの実施状況や、新病院開業後の患者数が報告された。
 昨年度の外来患者数は12万1021人(目標達成率87%)、入院患者数は3万4386人(同88.7%)。いずれも医師不足などが影響したためで、収入不足分は一般会計から15億3955万円を繰り入れた。
 一方、新病院が開院した本年度は10月末時点で外来患者数が7万6895人(前年同期比8.8%増)、入院患者数が2万1773人(同13%増)と順調に推移。医療収益も昨年同期より9705万円多い13億6344万円となっている。
 ただ委員からは「消費税増税で経営が苦しくなるのでは」との指摘も上がった。病院側は3%の増税で5千万円程度の影響があるとの試算を明かし、「さらに進んだ計画を考えたい」と説明した。
 事業改革プランは公立病院特例債の発行を国に認めてもらう際、数値目標を挙げて経営改善の道筋を示す計画。09年3月の策定以降、毎年の収支実績は計画を下回る厳しい状態が続いている。  (笠原悠里)

===============================

【ebisuの辛口コメント】
 市債残高が2年間でなぜ31億円も増えたのか?
 財政再建特別委員長は商工会議所副会頭であるが、委員長も含めてこの委員会はその機能を果たしているのだろうか、検証してみたい。

(1)H24年度の病院事業赤字額はいくらか?⇒17.2億円
 H24年度は一般会計繰入金が15.4億円となっているが、純損失が1.8億円あるから、H24年度の病院事業赤字額は17.2億円だろう。

資料「平成25年度~平成27年度 市立根室病院事業会計収支 (試算結果)」:病院作成資料http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/fde217d7ec2c7fe94925749f0016c254/$FILE/HPkeisai.pdf

直接ジャンプできないようですから、病院ホームページの当該項目「~(試算結果)」をクリックしてください。
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/doc/byouin

(2)医師数不足による売上減少はほんとうか?⇒ じつは不明
「昨年度の外来患者数は12万1021人(目標達成率87%)、入院患者数は3万4386人(同88.7%)。いずれも医師不足などが影響したためで、収入不足分は一般会計から15億3955万円を繰り入れた。」
 常勤医師数だけみてもわからない、非常勤(派遣等)医師も含めてみないと、医師不足で売上減少が起きたかどうかはにわかに判定ができない。そういう資料を病院側は公表していない。

 診療機能を維持するためには常勤医師数が減少すると派遣ドクターが増えるということになる。真偽のほどはわからぬが、派遣ドクターの日当等の中央値は40万円前後と噂に聞いているから、交通費(飛行機代+空港からのタクシー料金)も含めて医業費用が大幅に膨らみ、赤字を大きくするだろうことはだれでも容易に推測がつく。
 1日の派遣だと往復2日分の日当で40万円くらいになるようだ。交替で繰り返したらどうなるのか年換算してみてほしい、常勤医に比べて法外な金額がかかっていることが明らかだ。大学派遣なら派遣元の大学へいく。常勤医を送らずに「派遣医」でつないだほうが大学にとっては収入増になる。もちつもたれつである程度はしかたがないが、度を越すと派遣受け入れ先の病院の経常赤字額が数億円も膨らんでしまうから、大学医局側も自制が必要だ。こういう点を決算特別委は見ているのだろうか?

         医師数  売上     
 H21年度  17名  28.9億円 
 H22年度  16名  25.9億円
 H23年度  14名  25.1億円
 H24年度  13名  ???

 H22年とH23年では常勤医指数が2名異なるが、売上は0.8億円ダウンしただけ。H24年度はいくらダウンしたのだろう?数字があきらかでない。
 考えてみてほしい、常勤医が減少しても派遣医を増やせば外来患者数が減少することはないだろう。だから、派遣医を含めた非常勤医をあわせて考えないと、収入減少の理由がわかるはずがないのである。
 H23年度13.0億円だった赤字がH24年度になぜ17.2億円に拡大したのだろう?病院がホームページで公表している資料でも、新聞記事でもこのように様子がまったくわからない。
  常勤医の採用を院長と参事が妨害しているということを財政再建委員会は知っているのだろうか?市長がお墨付きを与えないでそうしたことができるはずもない。病院経営改革を妨害しているのは誰なのか、院内のドクターにヒアリングすればすぐにわかることだ。


(3)H25年度の赤字見込み額はいくらか?⇒24.6億円
H24年度売上 22.3億円
H25年度売上 23.4億円(10月までの実績売上を年換算した)
差し引き増分   1.1億円(4.9%CH)…CH:変化率(増加率)

 10月前の実績値で、外来患者数8.8%増、入院患者数13%増だそうだから、10%の2.2億円売上が増えてもよさそうだが、年換算値で1.1億円しか増えない。売上ベースで見たら増収分は5%にすぎない。外来患者数は目標値に対して95.2%*の達成率だ。計画対比で見ると5%の未達だからけっして順調ではない。

*10月末までの外来患者数を土日と祭日を除く日数147日で除すと523.1人/日となるが、計画では549.6人/日である。

 逆算すると(「病院事業収益-一般会計繰入金-特別利益」)売上の目標値は25億円のようだから、実績値ベースの年換算売上と比べると1.6億円少ない、計画を超える赤字拡大が予測される。
 では、新病院になって経費増はどれくらいか?赤字額が拡大するのか縮小するのかは売上と費用のバランスをみる必要がある。

H24年費用 39.5億円
H25年費用 48.0億円
差し引き増加 8.5億円(21.5%CH)

 医業費用が前年対比で8.5億円増える試算になっているが、21.5%CHなのに内訳がないのでさっぱりわからぬ。普通はこんなに増えるのだから内訳明細を注記するのが当然だ。なぜ注記がないのだろう?わたしの目にはアナだらけの資料に見える。
 こんな資料を部下が作ってきたら、どこがダメなのかを具体的に指摘してわたしなら作り直しを命じる。病院管理職はこんなことすらチェックできないのか?
 旧建物の固定資産除却損は特別損失だが資料を見てもないから、医業費用の中に入れてしまっているのではないか?しっかりしてくれ。こういう低レベルの仕事では経営改善なんてできるはずがない。

売上-費用
H24年     17.2億円
H25年     24.6億円
差し引き増加  7.4億円   


  病院事業赤字額が7.4億円膨らみ24.6億円になるのに、一般会計からの繰入額は15.3億円だから、9.3億円の不足が生じる。赤字として次年度へ繰り越すつもりだろうか?それともこれは全部資金支出のない赤字分なのだろうか?昨年11月に病院側で作成した資料では7.6億円の純損失となっている。これに一般会計繰入金の15.3億円を加算すると22.9億円の病院事業赤字となる。民間の企業会計基準で損益計算書を作成したら22.9億円の赤字計画


(4)財政再建の焦点は何か?
 病院事業赤字に関しては放漫経営が数値になって現れている「費用増大」の原因を探ることと、コストカットをするのは当然だが、財政再建委員会はそのことにまったく触れていないようだから、じつに奇妙である。何が原因でこのようなバカバカしいことになったのか?

(医療費に消費税はかからない。だから仕入れにかかる消費税分がコスト増になる。消費税率アップによって経営が悪化するのではとの質問に、「3%の増税で5千万円程度の影響がある」と答えているから、仕入れなどが16億円くらいあることになる。消費税の問題など病院経営にとっては枝葉末節の問題だろう。小さな問題に焦点を当てることで、大きな問題からピントがそれるようなことがあってはならぬ。)

 市債残高が2年間で31億円も増えているようだが、なぜこのような放漫財政がなされるのかその理由を突き止め、放漫財政をストップする具体的な提言をするのが財政再建特別委員会の役割ではないのか?

 部門別損益計算がないから、予算も部門別に編成できない。したがって、部門別予算管理ができるわけがない。損益計算制度的にも市立根室病院は放漫経営になるような仕組みで動いている。正規職員が百数十人もいる企業でこういうでたらめな損益計算制度の民間会社はほとんどないだろう。どうしてこういう基本的なところを問題にしないのか?

 消費税増税に目がいっているが、本丸はそういうことではない。病院赤字拡大は医者が少ないからともいっているが、ここ数年間常勤医は12~15名前後で大きな変動はないから、赤字額が急増した理由の説明にはならぬ。
 常勤医が不足しているにも関わらず、副院長らの推す常勤医を院長や参事が拒絶して経営改善を妨害するのはなぜか?
 赤字特例債による損失繰り延べ措置で、病院経営は圧迫されている。病院側の資料によれば平成26年度から返済額が1.1億円増えて年間3.6億円になるこれだけでも前市長時代の年間赤字額8億円の40%にもなる。このように後年時負担を多くして病院経営をさらに窮地に追い詰めることになるから、赤字の繰り延べをしてはならない。部門別予算制度を導入し、放漫経営に歯止めをかけて、さらに人件費を削っても全額一般会計から繰入を行うべきだ。
 財政再建委員会はこれらの重大な問題には触れようとしない

 国の基準をはるかに超える(10倍以上)老健施設や特養へ度を越した多額の補助金交付も放漫財政の一環と考えるべきだ。委員長殿は30ベッドの増床で9億円弱の補助金交付を受けた老健施設経営者とはごく近い親戚であるから、いわば「利害関係人」、そういう人が財政再建委員会の委員長であること自体がおかしい。利害関係人をこういう委員会の委員や委員長に選んではいけないことは世間の常識だ。

 消費税増税は小さな問題で、それよりもはるかに大きい問題にはまったく目が届かない財政再建委員会。補助金問題には委員長の親戚が関係しているから委員諸氏も遠慮して物が言えないのかも知れぬ。かくして利害関係人を委員に選ぶことは委員会の機能を麻痺させることになる。根室の町は何十年間もこういうことを平気でやってきたから、町の活気が失われたのもあたりまえだ。
 消費税増税にかかわる議論しかできないのでは話にならない、財政再建委員である大人がこういう拙劣な議論をするようでは子ども達への教育上もよろしくない。

(5)赤字拡大の原因を調査すべき:業務監査の必要性
 この8年間の派遣医の報酬と交通費を調べてみたらいい。赤字拡大の理由の一端がわかるだろう。業務監査もやってみたら、放漫経営にかかわる別の赤字要因が明確になるはず。常勤医を拒否してどの程度赤字を拡大させているのかもわかるだろう。

(6)利害関係人を委員にしてはいけない
 市の利害関係人である町の有力者がこういう委員会の委員やら委員長を引き受けて、市政翼賛装置と化し、町の衰退に拍車をかけているが、そろそろこういうデタラメはやめよ

 財政再建委員会だけではない、明治公園再開発では「明治公園憩いとふれあいの森構想市民委員会」委員長を信金元理事長殿がやっている。ハコモノをつくり借金を増やせば信金の融資先が増えるから、まるで営業活動だと揶揄されてもしかたあるまい。他にも「根室再興を考える市民会議」のように市と利害関係の深い業者が委員長をやっている例がある。
 こういう市となあなあの取引業者が各種の諮問委員会委員長となって、市政にお墨付きを与え、市政を壟断する、根室の旧弊と言ってよいだろう
 「オール根室」と声高に叫ぶ、ほんの一部の地元経済界人の中心にいて騒いでいるのは現市長とこういう連中だ。根室の町に活気を取り戻し、恣意的な市政運営をストップするには、こういう人たちに市政から退場してもらわねばならない。

 話しを元へ戻そう、財政再建特別委員会の皆さんはピントを外しているのではないだろうか。問題なのは消費税増税ではない、。ピントを合わせるべきところがどこなのかはすでにいくつか指摘をした。委員の方々は付託された仕事ができないとか、古里のために戦う覚悟がないのなら、そもそもこういう委員は引き受けるべきではない。
 市は財政再建対策特別委員会を解散して、分析能力をもち、具体的な提言ができる委員を選びなおせ



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【参考資料】
*#2334 大地みらい信金3期連続の増益そして地域経済は衰退 Jun. 19, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-19
 以下、抜粋引用
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**<ebisuのコメント>** 
 アンダーラインをしておいたが、数年前の病院事業赤字特例債を皮切りに根室市への融資が膨らんでいる。大地みらい信金元理事長が「明治公園憩いとふれあいの森構想市民委員会」の委員長をやっている。これは市民委員会ではなくたんなる市長の諮問委員会だ。ほとんどの委員が市の委嘱である。異例に速い結論で40億円近い再開発が進行中だ。
 大地みらい信金は市の借金が増えることでリスクのない融資先を確保できる。こういう姿を癒着といわずしてなんと言おう。夕張信金と破綻前の夕張市の関係にじつによく似ている。

以下は「#2318 わけのわからぬ「根室市の家計簿」(1):広報ねむろより Jun. 2, 2013」からの抜粋
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-02
***********************************
***********************************
 市債を増やすことに手を貸し、大地みらい信金が自ら引き受けるなどということがあってはならない。根室市の財政規律の乱れに地元信金が手を貸す構図は道内のほかの市でもあった。
 大地みらい信金は預金量は増えているが融資先がないと2012年2月号の「財界サッポロ」のインタビューに同じ元理事長が応えている。それと明治公園整備事業を重ね合わせると根室市を有力な資金貸し付けのターゲットにしているように見られて当然だろう。
 こういう「営業政策」は市民感情から言っても問題があるし、根室信用金庫(旧名称)の歴史と伝統に唾するような「営業政策」に見える。
 本社建物は立派になったが精神が腐り始めているのではないか?こんなテイタラクの信金では仕事に誇りをもてないだろうから職員たちがかわいそうだ。地域財政や経済を破綻へ導くのではなく、破綻へブレーキをかけるように行動してもらいたい。
 大地みらい信金の理事たちはその歴史と伝統の重みを省みて行動すべきだ。夕張信用金庫の轍を踏むな。

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*財界サッポロ2012年2月号より元理事長の発言部分を抜粋
http://www.zaikaisapporo.co.jp/kigyou/intervew/115.shtml

「不安があるから預金が増える。地元の中小企業も設備投資を控える。資金需要がない。われわれとしても融資先がない。どうしても預貸率は下がります。」


*#2473 市立根室病院を外部の医師はどうみているか? Nov. 1, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-01-1

  #2513 市立根室病院の経営状況について:財政再建特別委は機能しているか?  Nov. 28, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-28



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#2203 明治公園再整備市民委員会:市民委員会は市政翼賛装置 Feb. 9, 2013 [24. 根室の旧弊・悪弊を取り除くために・・・]

 2月8日北海道新聞夕刊13面の根室地域版に、標記の記事が載った。

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  領土学習施設建設を
  明治公園整備 市民委が提案へ
【根室】市内の明治公園の再整備について論議する市民委員会(北村信人委員長、13人)の5回目の会合が6日、市総合文会館で開かれ、基本構想について話し合った。青少年向けに北方領土の学習施設などを建設する案が盛り込まれた。(笠原悠里)

 国内で2番目に古いサイロがシンボルの明治公園は、総合公園として1982年に開設された。再整備構想では隣接する私有地を買収し、面積を現在の5倍の約90ヘクタールに拡大。国の補助金を受けて整備する方針だ。
 5回目の会合では、市側が基本構想案を提示。歴史を学び、自然を満喫できる公園をコンセプトに研修施設のほかオートキャンプ場やバークゴルフ場、屋内遊戯施設などの設置が盛り込まれた。
 委員からは「こんなに面積を広くする必要はないのではないか」「一ヵ所に施設が集約しているほうが利用しやすい」などの意見が上がった。今回でた意見を参考に、今後の会合で案をまとめる。
 次回会合は25日に開かれ、最終は3月26日の予定。委員会でまとめた基本構想案は4月にも長谷川俊輔市長に答申する。

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 6日といえば水曜日である。水曜日の昼間に集まれる委員というのはいったいどういう職業の人だろう。一般市民が参加できないスケジュールでの委員会開催、これでは市民排除である。おまけに基本構想案は市側がつくっているから、またぞろ市側の提案を承認するだけの委員会のようだ。

 27年後の2040年には根室市の人口は1.8万人に減少し、小中学生は一学年おおよそ百名となる。10年前の四分の一のサイズだ。あんなに広大な公園を造成して施設を造り、いったい誰が利用するというのか?企画センスを疑う。
 あそこは以前アスレチック施設をつくって失敗したところ、残骸を取り払ったから委員諸氏は忘れたのではないか?半端なものをつくってもすぐに飽きるのが根室市民だからご用心。(笑)

 病院建て替えで「市民整備委員会」というのがあったが、市側は道庁へ書類提出の前日に会議を開き、市側の案の承認を迫った。委員会側から建設前に現実的な損益計画を示すべきだとの要求があったにもかかわらす、約束しておきながらそれも反故にした。市民委員会は市側の案を承認するだけ、あるいは市民が承認したというカモフラージュに使われた。
 もともと、市長の諮問委員会だから、市のほうで委員の過半数を決めているから、一般市民の意見など反映できないようになっている。
 こういう閉鎖的な「似非市民委員会」はすべて廃止すべきで、一般市民の真の意見が聞きたくば、日曜日ごとにオープンな市民会議を繰り返し開けばいい

 このところ、市民委員会のトップは市と利害関係のある業者に依頼することが続いている本来あってはならぬことだ。だいたい、市長の諮問会議でしかない委員会に「~市民委員会」を冠するのは詐欺もしくは不当表示ないしは虚偽表示に当たる。

 北村氏は大地みらい信金の元理事長で、現職時代に市側の債務切り換えに手を貸している。根室市は信金へ借り換えを行った。そのこと自体はビジネスだからどうこういうつもりはない。
 こういう市行政と取引関係のある企業=利害関係人へ「市民委員会」委員長を委嘱することは胡散臭いことで、本来やってはならぬこと。やっていいこととならぬことぐらいは判断できる大人の分別をもちたい
 
 ニホロに北海道庁が立てた北方領土専用施設がすでにあるではないか。北方領土に関する学習ならそこでやるべきで、資料もそろっている。足りなければ補充すればいい。根室市が独自に建物を建て、市役所幹部職員の天下り先を一つふやす必要はない。建てた後の維持費も考えたのか?

 必要のない建物を建て、土木工事をして、市財政を圧迫し、大地みらい信用金庫から市側の借入額を増大させるようなことをしたと言われないように行動すべきだ。地元金融機関としての信用にもかかわることだろう。今年度も市債の新規発行額が20億円も増えたのではないか?減少するはずの市債発行残高が計画とは逆に増え続けている。
 年間16億円にも膨らんだ市立病院赤字で市財政はまもなく危機を迎える。無理をしてはいけない時期だし、自然の景観をそのまま残すほうが大事だろう。
 信用金庫職員だって「委員長就任」に異論のある人は少なくないのではないか。職員には常識ある判断を下せる人が多いと思う。晩節を汚してはいけない、名を惜しんでもらいたいと思う職員や市民がいることを忘れないでほしい。ご本人はいたって気さくないい人なのである

 この町を衰退の泥沼から救うためには健全な批判精神の育成が必要である。団塊世代がやっておかなければならぬ重要な任務のひとつだと私は考えている。

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*誰が委員を委嘱されたのか、だれが如何なる団体から推薦を受けたのか、委員名と推薦団体名のリストから市と市の取引業者の相関図の一部が見えてくる。こんな委員会が「市民委員会」といえるのか?
「明治公園憩いとふれあいの森構想市民委員会」
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/464d3b67764acd0b49257b51001e9b1a/$FILE/4%E6%98%8E%E6%B2%BB%E5%85%AC%E5%9C%92%E6%86%A9%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%B5%E3%82%8C%E3%81%82%E3%81%84%E3%81%AE%E6%A3%AE%E6%A7%8B%E6%83%B3%E5%B8%82%E6%B0%91%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A.pdf


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【予算関連記事】
*#2247 根室市予算案をチェックする(6): 補助9億円「高すぎる」 Mar. 20, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-19

 #2236 根室市予算案をチェックする(5): 国の借金は1100兆円になる
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-03-2

*#2231 根室市予算案をチェックする(4): 成央小耐震改修4億円 Mar. 1, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-1

 #2229 根室市予算案をチェックする(3): 病院事業赤字はどこへ? Feb. 27, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-27

 #2227 根室市予算案をチェックする(2): アカウンタビリティ  Feb. 26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-26

 #2226 根室市予算案をチェックする(1):市債発行額24億円 Feb.26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-25

 #2203 明治公園再整備市民委員会:市民委員会は市政翼賛装置 Feb. 9, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-09

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*#2001 異論アリ:明治公園再整備へ市民委公募
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-07-07

 公募する委員はたったの二人だけ、奇怪な「市民委員会」。

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#2042 根室・大型SCの出店計画 地元店半数「売り上げ減」 Aug. 6, 2012 [24. 根室の旧弊・悪弊を取り除くために・・・]

 NHKラジオニュースに寄れば今朝6時の道内最低気温は根室のノサップ岬の12.7度だ。夜中に雨が降っていたが朝には上がっていた、根室は寒い。

 全国一涼しい(寒い?)根室で小中高生はさぞかし勉強しているだろうと思いたいが、9日からの金比羅さんのお祭りの練習が佳境を迎えるから、参加するこどもたちはすっかりお祭りモードで勉強など頭の隅にもないものが多い。
 高校生は夏休みに狂ったように勉強しておかないと、就職するときにやっかいなことになる。根室から出て都会で就職するには、大学卒業が最低限のパスポートと考えたほうがよい。看護専門学校などの一部の専門学校を除けば、ほとんどの専門学校生が道内に正規社員の就職先をみつけるのは難しいのが実情で、入社試験をやるのは東京本社、日本の大企業の本社のたいはんは東にあるから、30社・40社・50社と就職試験を受けると道内の大学や専門学校生は旅費が100万円を超えてしまう。よく考えて進学先を選ばないと就職するときにえらいことになる。実際になっているから、知っている先輩たちに聞いてみたほうがいい。
 高校生になってからでは遅い、小学生や中学生のうちから具体的な目標を設定して勉強すべきだ。そのために、全国一涼しい根室の夏をフルに利用しよう。高校生は夏休みには一日8時間を超える勉強を3週間経験しておけ。
 将来、大きな仕事を任されたときに一日8時間以上の勉強経験が物を言う。納期限までに質のより仕事を成し遂げるためには短期間集中的に仕事をしなければならないが、そういうときになって8時間を超える自主的な勉学経験が物を言う。  
 ebisuは生徒が卒塾したあとのこと(社会人となり、仕事を任されたときのこと)も考えて教えている。人生は高校へ入学して終わりではないし、専門学校や大学へ進学して終わりではない。社会人になってからのことも考えて教えている、こんないい塾は滅多にないぞ。他の塾でもぜひ真似してもらいたい。(笑い)

 8月2日付けの北海道新聞根室地域版の記事を紹介したい。いい記事だ。

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  根室・大型SCの出店計画
  地元店半数「売り上げ減」 商工会議所調査

 【根室】根室商工会議所の地域活性対策委員会(滑川義幸委員長)は1日、市内西浜町8の大型ショッピングセンター(SC)出店計画に伴う影響について、地元企業にアンケートした調査報告書を発表した。大型SCがオープンした場合、売り上げが「減少する」と答えたのは全体の54.5%と半数を超えた。
 出店計画は売り場面積約7500㎡の複合型施設で、管内で2番目に大きい。ホームセンターのホーマックを核店舗に計7店が入り、12月中旬の開業を予定。地域活性委は地元経済への影響を調べようと、大型店と業態が異なる地元の小売・卸売業者270件を電話で抽出し、112件から回答を得た(回答率41.5%)。
 大型SC出店に伴う売り上げの「減少」予想は全業種の半数に上る一方、「増加」予想の回答はわずか0.9%。「変わらない」は33%だった。大型SCのうち最も影響を受ける店舗を聞くと、スーパー「ホクレンショップ」の回答が20.5%と最も高く、牛丼チェーン「すき家」(16.1%)、ホーマック(8%)などの順。
 こうした店舗と競合するスーパー・コンビニと金物・家電など小売業は最も危機感が強く、売り上げ減を覚悟する割合はそれぞれ75%を占める。飲食店の53.1%も経営悪化を懸念している。
 全体の72.3%の企業・店舗が3年前より売り上げが減っていると回答し、すでに経営体力の低下は顕著。大型店対策を具体的に行っているのはわずか6.3%だった。地域活性化委は「1個店で対抗するには限界がある。個店と地域、行政が一体となって商店街活性化を実現したい」と総括している。(栗田直樹)
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 調査報告書の内容を見るために根室商工会議所のホームページを検索してみたが、2009年2月24日に更新されて以来そのまま。事業計画も平成20年度版が載っているから、根室商工会議所はもうないのかな?
 http://www.necci.or.jp/

 残念ながら検索できない。これじゃいけませんよ、ホームページの更新すらできないのでは仕事の能力を疑われます。すぐに調査報告書を閲覧できるようにホームページを更新したらいかが?
(根室漁業協同組合はホームページがない。歯舞漁業協同組合と根室湾中部漁業協同組合と落石漁業協同組合の3漁協はホームページをもって情報を発信している。)

 影響の大きい「ホクレンショップ」はスーパーだから、影響があるのはイオン、サッポロコープ、マルシェの3店舗だろう。他の小売店のあらかたはこれら既存店の影響を受けてあらかたつぶれてしまうか、セブンイレブンに模様替えした。2.8万人の町にスーパー4店舗はたしかに過剰だろう。マルシェは地元資本だったがJR傘下になったから、既存店は3店舗とも地元資本ではない、市民にとってはいいところが残ればいいだけの話だ。
 牛丼「すき家」は客単価が安くて、これに匹敵するような業態が根室にはないから、市民の側からは外食の選択肢が増えて歓迎だろう。美味しい店がそう簡単につぶれるわけもないから、値段の割りに味が見劣りする店が淘汰されることになるだけで、これも健全な競争の範囲内だろう。
 家電はベスト電器を直撃することになるが外部資本同士の争いである。淘汰されてどちらかが残るから、工夫と企業努力を重ねて顧客をつかんだほうが勝ち残るのだろう。店舗の大きさだけで勝負がつくものでははない、ベスト電器はCSという観点から店舗運営を一度見直したら改善すべき点がいくつも見つかるはずだ。あきらめないこと、たえず改善をし続けることで顧客の信頼を勝ち得ればいい。
 「飲食店の53.1%が経営悪化を懸念している」と書いてあるが、「全体の72.3%の企業・店舗が3年前より売り上げが減っている」のだから、経営悪化は大型SCの出店によるものではない。
 市が声高に叫ぶ「根室再興」とは裏腹に7年間で人口が10%近く減っているのだから、市場の縮小に伴い、健全な淘汰が進んでいると判断すべきだ。努力しない店は生き残る方途がないのは道内のほかの地域と変わらない。手間を惜しまず、値段と品質のバランスを考えて最高を目指せ、客はついてくる。

 中標津と比較してみると根室の経営者たちの不甲斐なさがよくわかる。東部サウスヒルズは中標津地元資本、自力で大型店をつくって、ホーマックやユニクロやビックハウスの集まった大型SCやK's電気に対抗している。立派なものだ。

 根室は地元資本が集まって大型SCをつくることができなかった。今回のSCは小型のものを含めるとじつは二つ目である。利害が対立して調整がうまくいかぬものだ。
 かつてあった地元スーパー3店(ファミリーデパート、シーサイド、マルシェ)は仕入能力が劣っていたから自力で経営を続けることができなくなり、次々に外部資本あるいは外部資本系列に変っていった。
 なぜこんなことになったのだろう?

 魅力ある企業づりができなかったからだろう。長期にわたって学力上位層が流出し続け、地元へもどってこなかったから人材が枯渇したということも原因のひとつである。なにより大事なのは、地元企業の経営者たちが長期ビジョンをもち、社員に夢を語って、言った以上の実績を上げて会社を大きくすることができなかったということ。札幌に集中的に出店して成功した回転寿司のハナマルは例外だろう。他にも数例の例外があるのみだ。
 「1個店で対抗するには限界がある。個店と地域、行政が一体となって商店街活性化を実現したい」、そういうことをやるべきだったのは30年も前のことだろう。

 いいのである。健全な競争にさらされて優良な店が残ればいい。全部が残ることなどできぬ。飲食店も食材を厳選して、品質改良を続け、適正な値段で営業するお店は必ず残り続ける。

 競争は悪だというのが地元企業の固定観念だった。それは「根室は物価が高い」という言葉に象徴されている(水道料金は東京の2倍、家賃は釧路よりもはるかに高い、・・・)。
 話しは逆だ、健全な競争が地元企業を強くする、それに耐えられぬ企業は退場するというのが「資本主義の市場原理」である。

 根室という地域市場は人口減少にともないさらに縮小する。8年後には人口は2.5万人前後になり、競争による淘汰が進んでいるのだろう。根室の旧弊の一端を担ぐ地元企業はあらかたなくなって、根室の町はいいほうへと歩み始める。
 町が縮小しても未来は明るい。困るのは努力できない地元企業だけかもしれぬ。正直に誠実に商売するところはどこかに活路を見出すのだろう。正念場がきている、がんばれ、正直・誠実な商売をやる地元企業。

*#1879 旧弊が壊れるとき:市長、大型店新出を容認  Mar. 14, 2012
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-03-14

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#2040 不可解な寄付 :被災企業が根室市に400万円寄付?  Aug. 5, 2012 [24. 根室の旧弊・悪弊を取り除くために・・・]

 大雨注意報が発令されて、根室は夜中から強い雨が降り続いて気温が低い。もちろんわが家は朝から床暖房を入れている。外は13度くらいだろう。

 8月3日付の北海道新聞根室地域版に7月24日に放火で被災企業したが根室市に400万円寄付をしたという不可解な記事が載っていた。被災企業が10日もしないうちに多額の寄付なんて通常の感覚ではヘンな話だから、ニュースの価値が高いのか、北海道新聞根室支局は寄付金の使途までしっかり取材・報道している。

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【根室】相次ぐ火災被害を受けた市内の水産加工業「XXXXXX商店」のXXXX会長(73)とXX社長(49)親子が2日、「3度の火災でたいへんお世話になった」として根室市に総額400万円を寄付した。
 同社では6月30日と7月23日に花咲工場(花咲港)で連続不審火があり、延べ訳5200平方メートルを焼失。翌24日にも第一工場(宝林町)の約50㎡を焼く出火があり、同社の水産加工員の男性(25)が根室署に現住建造物放火の疑いで逮捕された。・・・
 寄付金には全国から寄せられた見舞金が含まれており、300万円は市の消防設備に充てられ、100万円は日赤に送られる。(栗田直樹)
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 社員をバイトに格下げして起きた事件という報道がなされているが、マチの中にはもっと具体的な話しが流れている。労務管理の不手際もあるのだが、同族企業が多い根室の水産加工会社は共通の問題を抱えているとみるべきだろう。
 そうした点を反省して、いろいろある経済団体が事例研究をすれば地元企業固有の経営問題の解決の仕方が見えてくるはずなのに、生かそうとしていない。
 問題をもう少し具体的に言えばお分かりいただけるだろう。水産加工は食品を製造しているから、製造工程で生産に係わる者が何かを混入するというリスクもあるから、労務管理は他の業種に比べて重要性が大きい。
 そして、若い人たちが夢をもって働ける良質な企業を地元に増やさなければ根室の町が活性化するはずもないことは中学生でもわかる理屈、分かっていないのは地元企業の経営者たちと根室市長殿。

 ベトナムサンマ輸出に関係した企業かどうかは知らないが、6月にベトナム人の受け入れを行った企業ではある。市税を使って民間企業の取引を後押しするのはほどほどにすべきだが、そうしたことに関係している企業が市に多額の寄付をするのはなんともいただけぬ構図である。
 お互い持ちつ持たれつの関係が透けて見える。市長とそれを支えるオール根室、この構図が根室を衰退に導いている。ebisuはこういう構図を根室の旧弊と呼ぶ、根室の経済界と歴代市長が世代を超えてこういう構図を維持してきたから、町が衰退していくのは当たり前のことなのだ。

 このような構造がまっとうな経営努力から地元企業を遠ざけることが問題なのである。就業規則の整備と健全な労務管理の両方が揃っていれば未然に防げた事件であると思う。実に嘆かわしい事件なのだ。
 これでは放火が重罪だとおそらく知らずに犯行に走った青年がかわいそうだ。老舗の造り酒屋(北の勝)のように経営と労務管理が健全な企業もあるが、地元企業の中には労務管理の悪さからさまざまな問題を起こしている企業も少なくない。
 同族経営であることと、そうした会社にはとかく幹部社員がイエスマンしか残っていないという現実があり、経営改善がなされない。健全な批判者が社内にいない企業は要注意だ。
 健全な批判がなくなれば組織は内側から腐っていくもので、その点では企業も市政も変わらない。

 こういう痛く辛い事件から学ばない経営者たちが多ければ、根室の町から良質な若者たちはどんどん出て行ってしまうだろう。根室の人口減少はこの5年ほど加速しており、年間400~500人の割合で減っている。

 根室の企業は現実から学ぶということが苦手のように見える。健全な批判に耳を傾けないという心の狭さが経営者たちにあるようだ。自分たちの経営の姿を客観視するというのは、ある程度の忍耐力(辛抱力)と教養や学力を要求する。学力上位層がほとんど根室から流出してしまい、経営を支える有能な人材が枯渇してこういう惨状をまねいているという見方もできる。

 今からでも遅くない、各種経済団体は今回の事例をとりあげて労務管理や経営に関する勉強会を立ち上げたらいい。地元企業は自ら変わろうとするサインを出すべきだ。変わろうと決意し、そういう方向に動くために外部の協力を要請したらいい。
 よくなってほしいな、わがふるさとニムオロの企業。

【若い人たちへ】
  仕事をして生きてゆくためには学力や教養が重みをもつ。知らないではすまされないし、法律条文を読んでもわからないでは自分を守ることすらできない。
 自分がやろうとしていることがどういうことなのか、法律を調べて読んで理解できるくらいの基礎学力は高校卒業までにつけておこう。
 根室の中高生の学力の現状から判断して地元に残る生徒たちの4割が下記法律条文の意味が理解できないのではないかと危惧している。
 #2028から抜粋転載する。
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この人は放火犯が重罪であることを知らなかったのではないだろうか?
 放火は重罪である。以下に刑法の放火に関する罪刑規定を記す。

第九章 放火及び失火の罪

 (現住建造物等放火)
第百八条 放火して、現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物、汽車、電車、艦
船又は鉱坑を焼損した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する

 知らなかったのなら気の毒な気がする。身分が社員からアルバイトに落とされて放火をしたら、殺人罪並みの重罪なのである。知っていたらもっと穏便な方法を考えたのではないだろうか。

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*#2028 水産加工場 放火事件の顛末  July 27, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-07-26-1

 #2025 根室の水産加工会社で3度の火事:放火の疑いアリ  July 24, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-07-24

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