SSブログ
B7. 政治に求めるもの ブログトップ
前の10件 | 次の10件

#1999 "マニフェストにはルールがあるんです"野田佳彦議員の街頭演説 July 6, 2012 [B7. 政治に求めるもの]

 光洋中学校は昨日体育祭の総合練習をしたが、柏陵中学校は今日だ。9時から10時まで雨が降ったからグラウンドはつかえない。明日に延期だろうか?8日(日曜日)が体育祭だ。根高の学校祭も同日の予定だったはず。先輩たちは母校の体育祭を見に行けず、後輩たちは先輩たちの学校祭を見学できず・・・、毎年のことだが日程なんとかならんか?

 さて、本題である。野田佳彦、この人は松下政経塾の一期生だそうだ。前原誠司(8期生)、原口一博(4期生)などがいる。
 憂国人というハンドルネームでコメント欄に野田佳彦衆議院議員の街頭演説ビデオのURLを貼り付けてくれた人がいる。何年前のものかわからないが、抱腹絶倒の冒頭部分の内容のみ並べてみる。なるほど、街頭演説が上手な人だがなるほどそうかもしれない、しかし、言うことに信がかけらもない。

--------------------------------------------------------
 マニフェストにはルールがあるんです。書いてあることは命がけで実行する、書いてないことをやらないんです。それがルールです。
 書いてないことを平気でやる、これっておかしいと思いませんか?書いてあったことは四年間なにもやらないで、書いてないことは平気でやる。
 それはマニフェストを語る資格がないというふうにぜひみなさん思っていただきたいと思います。
 その1丁目1番地は税金の無駄遣いは許さないということです。天下りは許さない、渡りは許さない、それを徹底していきたいと思います。消費税5%は12兆5千億円・・・
--------------------------------------------------------

 消費税についてはシロアリ退治をさきにやるんだと繰り返し語っている。シロアリ退治とは天下り先の団体にお金が湯水のごとく垂れ流されている状態のことを言っている。消費税導入の前に天下りを根絶する、増税された消費税にシロアリが群がることになるから・・・。

 首相になったらマニフェストのルールはなくなったらしい、あれは国会議員時代の方便なのだろう。
 当時の自公政権をなじった街頭演説だがまさか自分が首相になって同じ事をやるとは想像だにしていなかったのだろう。なんとも能天気で無責任な街頭演説である。

  この人は言っていたことと真反対のことをいまやっている。言行一致は日本人の伝統的価値観のひとつだったはず。ここまで数年前に語ったことと反対のことを平然とやれるというのは尋常の精神ではできないから、恥なんて感覚をもち合わせない傑物と言っていいのだろう。

 それにしても松下政経塾は何を間違えたのだろう?野田も前原も原口も、政治家を志した者たちは似た臭いがする。誰が総理大臣になっても困る、共通なことは信がないということ。

 ねむろっ子たちよ、こういう大人にはけっしてなるな。URLをクリックしてビデオを見て反面教師として学ばせてもらえ、このビデオは素晴らしい教材だ。

 http://www.youtube.com/watch?v=y-oG4PEPeGo

 市議でも道議でも国会議員でも、志すならとにかく正直に誠実に仕事をする政治家であれ。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村


#1989 阿鼻叫喚 波間に漂う泥舟に乗っているのは詐欺師たち: 消費税法案6/26衆院通過 June 28, 2012 [B7. 政治に求めるもの]

【仕事のできない集団】
 民主党はさまざまなことをマニフェストで約束して自公から政権を奪取した。消費税は増税せずとも財政再建ができる、天下りは全面禁止する、コンクリートから人へ政策転換する、必要な財源は歳出をカットして捻出できる、80名国会議員を減らす、公務員人件費20%削減、他にも年金に関する約束等々。
 ところが政権をとったあと、マニフェストで約束したことに手をつけてみるも、3年間でどれも満足な結果が出せなかった。それどころか、高速道路建設はいつのまにか全面解禁、ヤンバダムも再開、派手な演出の事業仕分けはいつの間にか雲散霧消、天下りは全面再開、約束したことはなにひとつ実行できなかった。これほど仕事のできない人たちが集まっていたということに驚かされる。

【詐欺行為:約束したことをやらずに、しないと約束したことをやってしまった】
 予算規模は10兆円も膨らみ、40兆円の税収に対して90兆円を超える歳出、差し引き50兆円を超える赤字は新規国債の増発、それも日銀買い入れまでやって補填。
 天下り特殊法人は一部が看板を替えたのみでそのまま温存、公務員人件費削減はいつのまにか言わなくなった。そして約束に反する消費税増税に「政治生命をかける」とわけのわからぬことを三人目の野田総理大臣が叫び、党議拘束までかけて強引に法案を通してしまった。
 大掛かりな詐欺である。
 これで国会議員選挙は意味がなくなった。政党がマニフェストで約束したことをまったくやらずに、それと真反対のことをにわかに言い出し具体的な法案を通してしまったから、選挙が民意はなんの関わりもないものであることを証明してしまった。もう選挙に行って投票しても意味がない。

【松下政経塾とはなんだったのか】
 野田総理大臣は松下政経塾出身者ということだが、この政治塾の出身者には前原誠司氏のように問題のある人が多い。松下幸之助が直接教えていたわけではないようだから、それに替わって塾を運営していたレベルの数段劣る人たちが松下幸之助の教えとは似て非なるものを教えてしまったか、よほど心根の曲がった者たちが全国から集まってしまったか、それら両方が重なったのか、という以外に原因が考えれれぬ。
 省みれば野田氏は財務大臣のときから財務官僚の忠実なロボットだった。財務省の権益(公務員宿舎や天下り)には一切手をつけなかったばかりでなく、消費税増税法案の衆院通過を実現してしまった。「政治主導」が聞いてあきれる。

 マニフェストで約束したことを何一つ実現せず、マニフェストで反対したことを実行するというのは、国民に対する公の政党の詐欺行為にほかならない。そしてこのような詐欺行為を働いたにも関わらず反省がまったくない。つける薬がないとはこういうことをいうのだろう。

【次期衆院選挙への影響】
 詐欺集団の民主党は次期衆院選挙で150名以上(あるいは200名かも知れぬ)国会議員集を減らすのだろう。大々的な詐欺行為を働いて国民の信を失ったのだから選挙で議席を減らすことになる。議席を失い不景気な世の中で路頭に迷う議員が多数出るだろうが、そういう落選議員たちにも平等に消費税増税の負担がのしかかる。
 このままでは民主党という政党が空中分解することになるから、民主と自民の政権亡者たちが大連立を画策せざるを得なくなる。そして大きくなったボロ舟は民意を反映できずにやはり沈むことになる。

【消費税値上げで財政破綻回避は幻想】
 消費税が1%上がれば2.5兆円税収が増えるという。それに成長戦略で景気がよくなるからと2.7兆円の税収アップを見込んでいる。5%アップでは13.5兆円の税収増を計画していることになる。
 日本は人口減少時代に入ってしまったから、個人消費の合計額は縮小するので、1%当たりせいぜい2.3兆円以下の税収増だろう。この比率でプライマリーバランスを回復すると仮定したときに必要な消費税値上げは50兆円分だから、21.7%アップである。消費は20%以上縮小するだろうから、消費税を30%にしても実際にはプライマリーバランスすら回復できない。
 つまり、消費税を10%にしても財政破綻は避けられない、焼け石に水ということ。官僚は天下りのし放題、予算は使いたい放題では財政構造はちっとも改善できない。
 つらいことになるが、身を切って歳出規模を縮小すべき。税収にできる限り歳出規模をあわせていかなければならないから、日本は40%程度の具体的な歳出カットをやるべき。年金も公務員人件費も公共事業も30%以上のカットをしなければいずれ近い将来日本はギリシアになる。すでに実質破綻しているから時間が経つほど形式上の選択肢は狭くなる、いつどのように破綻処理を始めることになるのだろう。

 詐欺行為には武田邦彦氏も怒っている。
http://takedanet.com/2012/06/post_71a3.html
=======================================================
 増税の可否を論評してはいけない・・・最低の公序良俗

テレビ、新聞、雑誌、そして評論家や有識者が「増税の可否」を論じている.でも、あなたたちが戦後一貫して言ってきたことをこんなに簡単に放棄して良いのか?

戦後教育を受けた私は、若い頃から「選挙に行け、選挙に行け」とうるさく言われた.一時は、選挙に行かなければ「悪い奴」と言われたこともあった。

そんなとき、「なぜ、選挙に行くの?」などと質問でもしたら罵倒されたものだ。「民主主義のもっとも大切なことは「清き一票」だ。その権利を行使しないのは国民じゃない!」などと言われた.とくに、「選挙に行け」と国民を叱ったのはテレビ、新聞だったし、「選挙に行かないのは政治意識が低い証拠だ」と非難したのは評論家、知識人などであった。

・・・・・・・・・

でも、なんで投票に行かなければならないのだ?? 2009年に国政選挙に行って、公約を信じ、マニフェストに書いてあることが実施されると信じて民主党に投票した人の権利はどこに行ったのだ??

NHKを始めとした報道、雑誌、月刊誌などは「投票した有権者の権利は消滅している.ウソをついて当選した議員の権利は存在する」というスタンスだが、この考え方は「公序良俗」に反する.

ダマされた方の権利は存在し、ダマした方は権利を失い、罰を受けるのが日本社会であり、法律であり、公序良俗である。

たとえば、訪問販売で予約を取り、玄関のベルを鳴らし、相手の了解を取って説明して、契約書に印鑑をついてもらっても、説明した内容がウソだったら、その契約は無効である.形式が整っているから権利が確定するのではなく、実質が問われる。

さらに具体的に金品を採ったら「詐欺罪」が成立する.だから、2009年の選挙は増税案に民主党議員が賛成したら、その時点で「契約は無効」になるので、賛成した議員は国会議員をクビになる.こんな場合に国会議員をクビにする法律は要らない. もともと国民との契約に違反しているのだ。

そして現実に税金を徴収し始めたら詐欺罪が適応される。首相だからとか、議員だからとか、高度な政治的判断などではない。これはきわめて低度の問題だ.

どんな社会でも「法律に書くまでもない公序良俗」は存在する.選挙というのは「演説し、有権者がそれを聞き、判断して投票する」ものである。演説した内容がウソであることは選挙の概念に入っていない.

候補者は「当選したら自分はこれをやる」と宣言する.それができない場合もあるが、「故意にやらない」というなら当選は無効である.まして「正反対の政策を実施する」場合は、懲罰付き無効だろう。

つまり、これから先も立候補できないなどの制裁が必要だ.その理由は、ウソをついて国政にムダな時間を使ったのだから、何らかの罪が生じるからだ.

仮に増税案が民主党の賛成で可決された場合、日本の選挙制度自体は意味が無くなる.従って、次の選挙までに「選挙制度をどうするか」について決めなければならない。どうするかを決めるのはもちろん「裏切られた国民」である。

まず、第一に2009 年の選挙に民主党として出馬して当選した議員で、増税案に賛成した議員は立候補できないという臨時規定が必要だ.まして「公約違反の行為を強制し、それに従わないと党議拘束で罰する」としているのだから、幹部は永久追放が適当であり、民主党という党に所属している議員は個別の考えや行動によらず立候補できないのもまた当然である.

理由は単純、第一に選挙公約をハッキリ破ったこと、第二に日本の選挙を愚弄したことである。これだけ理由がハッキリしていれば、異論はかなり少ないはずだ.

第二に世界的に恥ずかしいけれど、「重要公約について正反対の政策を実施したり、故意に公約の実施を遅滞したら、議員の資格を失い再選挙となる」という規定を設ける必要があろう。

そして、この規定は贈賄より重たいと思われる.その理由は「贈賄」なら、「金品を渡して投票を依頼する」のだから、「選挙民の希望する政策を実施する可能性は50%」ということになるが、「重要公約と正反対の政策を実施する」というのは「マイナス100%」だからである.

第三に「重要公約に反する政策を実施した場合、国政に損害を与えるので、ウソをついて訪問販売したよりも社会に多大な損害を与えるので、適切な刑罰が必要である.

このような規定を定めるのは日本国として恥であるが、なにしろ国会議員が「ウソをつく訪問販売員」よりたちが悪いことが明々白々なのだから、臨時でもこのような規定が必要だろう.

・・・・・・・・・

問題はテレビ、新聞、雑誌、評論家、有識者がこの問題で立ち上がらないことだ.これは「政治課題」の問題ではない.「増税すべきか否か」が難しい政治課題であっても「選挙を実質的に破壊する」という行為は政治でも何でも無いからだ。

増税は大きな政治的問題であるが、それより「選挙が破壊される」方が巨大である。もし、今回の増税案が可決したら、日本の選挙自体が成立しなくなるのは間違いない.有権者が「選挙演説を信用できない」のだから、選挙自体が実施できない.

このような危機の時にテレビ、新聞、雑誌が「通常の報道」をしているのはいかにも奇妙で、あらゆる危機に対応できず、完全に報道や論説が臨場感を失っているとしか言えない。

思い出せば日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落した時、NHKのニュース番組のアナウンサーがなにか遠くで起こった事故のように人ごとで報道していたことを思い出す.身の回りで何が起こっているのか、それがどのぐらいの問題なのか、瞬時に捕らえる力が求められる。

これは福島原発事故で、現実に福島の子供達が被曝しているのに、記者はすべて福島から退避し、定点カメラだけを残し、「大丈夫」を繰り返した20113月の状態が、原発事故でビックリしたということではなく、すでに日本の報道が臨場感を失っていることを示すものだろう.

=======================================================


  「増税案に賛成票を投じた民主党議員は次の選挙で立候補できない」
http://takedanet.com/2012/06/post_afb2.html

=======================================================

2009年の総選挙で民主党議員は「増税しない。する前に天下り全廃や議員定数80削減をする」と第一公約で言って当選した.それなのに公約をすべて破棄し、正反対の増税案に賛成票を投じようとしている.

マニフェスト選挙と言われ、マニフェストの全部ができないことはあるだろうが、ほぼ全部を行わず、正反対の政策を進めるのだから、「詐欺」、「嘘つき」、「人格無し」、「お金だけ」・・・形容詞が見つからないぐらいだ.

これほど民主主義、選挙制度をバカにしたことはないだろう.いったい、選挙で有権者はなにを判断して投票するのだろうか? たとえば次の選挙で民主党議員の政策を聞いてもまったく無意味である.むしろ「当選したら反対の政策を進める」と考えなければならないし、別の表現をすれば「当選したら何をするかわからない人」、「どうせウソをつく人」だから、投票することができない。

増税案に賛成した議員も立候補できないだろう。というのは、立候補しても選挙演説で何を言っても、「実施しない」ということを国会の投票で「身をもって証明」しているのだから、何を言ったら良いかわからないはずである。

ところで、民主党の政治家は「何をやりたかった」のだろうか? 減税? 政治改革? 天下り禁止? 高速道路無料化?? ・・・なにも政治はやりたくなく、ただ14年で稼ぐことができるとされている4億円が欲しかったのだろう. それならそれで自分たちの政策を頑張り、「何もできなかった」の方がまだましだ。

増税案に賛成して次の選挙に出る民主党議員はいないのは間違いない. もし増税案が可決されたら、日本の選挙は崩壊する.二度と選挙自体ができないだろう.嘘つきを選ぶ事になるからだ。

・・・・・・・・・

ところでいつもの事ながらNHKを始めといた報道は、自分たちが「選挙に行きましょう」と呼び掛けたことに対してまったく反省の色が見えない.「詐欺選挙」に国民に行くことを勧めたのだから、「すまなかった。こんな事になるとは思わなかった.国会報道は止める」ぐらいはして欲しいものだ。

(平成24622日)



=======================================================


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村


#1853 日本人の美質と品性:中位数年齢45歳"熟年国家"のまやかし Feb. 22, 2012 [B7. 政治に求めるもの]

 朝のテレビで国会中継を15分ほど見たが、元厚生労働大臣の長妻昭議員が質問に立っていた。
 "中位数年齢"だと日本は45歳、他の先進国は30代、中国やインドは20代だそうだ。長妻議員は日本を"熟年国家"と名づけた、じつにわかりやすい命名である。
 だが熟年国家になることは最近判明したわけではないから、「税と社会保障の一体改革」の理由に突然熟年国家をもちだされても、できの悪い生徒の言い訳にしか映らない。言い訳を額面どおりに受け取るとしたら、2年半前の選挙公約であるマニフェスト作成時に一体どういう前提で仕事をしていたのと問いたくなる。大局観を欠いたじつに幼稚な議論をしていたことになるではないか。
 中位数年齢とは国民を年齢の低い順に数えていって真ん中に位置する人の年齢のことらしい。統計学ではmedian(メディアン)という。昔の統計学の本には"メジアン"と書いてあったような気がするが、そんなことはどうでもいい。

 1960年には日本の中位数年齢は26歳であったというから、現在の中国やインドは中位数年例で見ると50年前の日本に相当する。中国やインドは高度成長期に突入したと言ってよい、では日本はどうか。
 日本経済はピークを過ぎて大きな下り坂を転がり始めたところと表現するとぴったりだろう。縄文時代以来初めて経済縮小の時代に入ったのである。人口もGDPも縮小していくからそうしたことを前提にあらゆる経済・社会政策を見直さなくてはならないのあたりまえである。再度言うが、そんなことは政権奪取の前からわかっていたことではないのか?

 江戸期は概ね3000万人で人口が安定していた。鎖国という管理貿易で自給自足していたのである。生産力の上昇を考えれば人口6000万人なら安定的に自給自足が可能だろう。幸いにして日本の人口は無策のままに放置しておけば50年後には当てにならぬ政府機関の推計でも8000万人に(実際にはもっと)落ちるから、わたしはTPPなんぞやる必要はまったくないとブログで何度か公言している。

 消費税値上げの口実に"社会保障と税の一体改革"を最近言い出しているが、その理由を中位数年齢が先進国中で最高齢(45歳)になったから、根本から社会保障と年金制度をみなさなくてはならないからだと長妻議員がいまごろ言うのは解せぬ。
 中位数年齢が先進国中最高齢になったのは2012年ではないだろうし、人口統計をみればそんなことは一目瞭然で2009年8月の政権逆転選挙前から分かっていたことのはず。分かっていなかったとしたら間抜けな話で、政権担当能力なしだ。
 政権を奪取したいがゆえに、小利口な者たちが耳に心地のよいことばかりを並べ、不都合な真実には口を閉ざしたのかもしれぬ。そうだとしたら根性が捻じ曲がっている。

 正直な長妻議員だから、前回選挙のときのマニフェストを作成時、消費税や社会保障・年金問題を検討する際に中位数年齢が45歳になることなんか考慮の外だったと口が滑ったように聞こえた。"消えた年金問題"に目を幻惑され、大局が見えていなかったと言わざるをえぬ。
 マニフェスト作成には松下政経塾出身者が何人も係わったはずだが、問題を限定して重箱の隅を突くのはうまいが、大局観のないことが共通している。30代で責任のある仕事をしないと人間はこんなにもダメになるのかと唖然としてしまう。現在、若い人たちの半数が非正規労働で責任ある仕事に就けないことを考えると、日本の将来は憂鬱なものにならざるをえないのではないだろうか。
 議論を聞いてわかったことはこの三年間はまったく無駄であり、ようやくスタートラインについたということ。それほどでたらめなマニフェストだった。仕事のできない者たち(民主党幹部)がよってたかってつくり上げたマニフェストとはこんな程度の代物で、人も体質もにわかには変えらるわけがないから民主党にも絶望である。

 久々の長妻氏("ミスター年金")の国会質問ご登場で論戦を楽しみにしていたが、なんとも幼稚な議論にがっかりした。デタラメなマニフェストを造った一人として、申し訳ありませんでしたと一言反省の弁があってから質問してほしかった。

 人間はしばしば行いを誤るものでその点はどうしようもないからこそ、潔い謝罪が日本人の美徳となったのだろう。しかし、政権を奪取した民主党議員にもそれが見られないのは残念である。
 日本人としての美質と品性を兼ね備えた政治家が出てきてほしい。

-----------------------------------------------------------------

*#346 これから10年間の日本経済のシナリオ 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-10-10

 #484「国民の95%が幸せ…屈託のない笑顔」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-01-11-1

 #829「国家財政破綻の瀬戸際」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-12-12

 #1148 「馬場宏二 過剰富裕化論」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-08-05-2

 #1158 「過剰富裕化論(2):過剰富裕化とは何か」 Aug. 12, 2010
  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-08-12

 #1162 「過剰富裕化論(3): 経済学部を目指す高校生へ」 Aug. 16, 2010 
  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-08-16

 #1164 「過剰富裕化論(4):人類史上最短労働時間の社会への道」 Aug. 18, 2010 
  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-08-18

  #1165 「過剰富裕化論(5):節度ある明るい未来」 Aug. 19, 2010
  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-08-29

  #1185 日銀金融緩和策公表も効果なし:資金の過剰富裕化は何をもたらすのか  Sep. 1, 2010
  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-09-01


 #1254 「経済成長論の終焉」 Oct.24, 2010 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-24-1

 #1482 「東北大震災とパラダイムシフト:良寛をめぐって」 Apr. 22, 2011 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-04-21

 #1755 "1ドル=200円"の時代は来るのか(1) Nov. 29, 2011 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-29

 #1852「月間貿易赤字が過去最大(1月度):超長期的視点からの主張」
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-02-21

 #1853 「日本人の美質と品性:中位数年齢45歳"熟年国家"のまやかし」 Feb. 22, 2012 
  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-02-22 

 #2122 赤字特例公債、ちょっとまってくれ Nov.9, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-11-09

 #2126 "lame duck"の野田政権はどこへ行く? Nov. 12, 2012
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-11-12

  #2130 衆院解散と悪あがき 喧嘩の仕方◎ 仕事×  Nov. 16, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-11-15



にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村



#1838 お粗末!国会議員や大臣の基礎学力は大丈夫か?:国会論戦を聞いて  Feb. 10, 2012 [B7. 政治に求めるもの]

 今日の予算委員会の論戦を聞いていたがっかりした。質問している方もそれに答えるほうも、基礎学力を疑わざるを得ないような内容だった。

 質問にたったのは公明党の斉藤議員、答えたのは安住財務大臣、岡田副総理、野田総理大臣。
 東北震災やらなにやら調整後、自公時代と民主党政権では財政規模が7兆円も増えていると斉藤議員。その理由は定かでないが、シーリングをやめたから官僚の要求のままになって財政規模が膨らんだと批判。
 それに対する3氏の答えは、そうではないよというのみで水掛け論で説得力ナシ。

 社会保障費が年々1兆円増えていることは共通理解。斉藤氏は自公時代の8年間の調整ご決算額と民主党政権になってから3年間の決算を比べて、平均で7兆円増えており、予算が膨らんだのはシーリングをやらないからだと追求した。

 斉藤氏の前提で2008年までの8年間に毎年1兆円ずつ社会保障費が増えたとしよう。
 1年目⇒1兆円
 2年目⇒2兆円
 …
 8年目⇒8兆円
 平均=(1+2+3+4+5+6+7+8)/8=4.5兆円

 民主党政権になってからの3年間
 9年目⇒9兆円
 10年目⇒10兆円
 11年目⇒11兆円
 平均=(9+10+11)/3=10兆円

 10-4.5=5.5兆円
 この5.5兆円が社会保障費の増分である。だから、斉藤氏が計算して調整後7兆円の差があればそのうちの5.5兆円が社会保障費の増分によるもので、1.5兆円が説明のつかないものということはできるが、92兆円の予算規模で1.5兆円は誤差範囲ではないのか?

 ご自分で計算したと発言していたが、なれぬことをやり、だれもチェックができないとはいったいどういう体制をとっているの?こんな簡単な計算間違えるようでは偏差値70の創価高校には入れないだろな。
 
 これは議員自身の基礎学力の問題です。ちょっと恥ずかしい議論にあきれて聞いていました。
 きちんと説明できない政府側の3氏も同レベル。こんな人たちがよってたかってピントの外れた議論をして国の未来を決めていると思うとぞっとする。
 この国はどうなってしまうのだろう?

 四人そろってニムオロ塾に勉強においで。

(私はこの国会議員よりもずっと優れた公明党の市議会議員を知っている。釧路の教育を守る会の重要メンバーである。人材はいるのに、なぜこの程度の人が国会議員なのかさっぱりわからぬ。もちろん、財務大臣や副総理、総理大臣は言うに及ばぬ。あまりがっかりさせないでほしい。)

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村

#1719 消費税増税発言の真相 :三度目の正直 Nov. 8, 2011 [B7. 政治に求めるもの]

 今朝(11/8)の朝の国会討論冒頭で茂木敏充自民党議員の質問に野田総理が答え、「G20でアクションプランを求められてそれに書き込んだ」という発言をした。
 膨大な財政赤字を減らす具体策に窮して慌てて書いたということだろう。そのとき、数ヶ月前の国内向けの発言「消費税増税の賛否を国民に問うために衆院を解散し、その後に増税する」は頭の隅にあったのだろうか。

 仕事は具体的で現実的なものであるが、政治家にはどうとでもとれるような発言が多い。ところが国際舞台では具体的な政策・具体的な発言が求められる。いつ・どこで・だれが・なにを・どのような理由で、どうやるのかを説明しなければならないのである。そうでなければ、発言は外交の場で説得力をもたぬ。頭の中が真空状態の総理に、財務官僚が囁いたのかもしれぬ。
「総理、財政健全化のために消費税増税法案を通しその後衆院解散とすれば、「消費税増税前に衆院を解散して信を問う」という以前の発言と整合性が維持できます。どうです、それでG20を乗り切りませんか」、詭弁であるが定見がないから乗ってしまった。

 25年の街頭演説修業はしたが、その分他人様よりは仕事をしていない。30代はサラリーマンならある程度の責任をもたされて仕事に邁進する季節であるが、そういうときに毎日街頭演説に励んでいたのである。それはそれで偉いことだが、普通の人が全力で仕事を通して積む何かが抜け落ちてしまった。
 G20に出席して具体多岐な仕事のプランを求められ、やったことのない仕事に慌てて「消費税増税法案が通過してから解散」という発言になったのだろうとはebisuの憶測である。
 この人は財務大臣の時代も財務官僚の言いなり、総理大臣になったいまも財務官僚のシナリオに忠実に動いているように見える。
 繰り返すが、鳩山・菅・野田に共通しているのは30代でしっかりした仕事の経験がないということである。そういう人々が総理大臣になって行政府の長として具体的な問題解決にあたらねばならないことになったが、やったことのないことはできぬ次第になっている。三度目である、もう気がついてもいいのではないか?
 そうした"欠陥"を補う方法はある。自分の能力の限界や弱点を自覚し、しっかりした実務屋を数人ブレーンにもつことだ。

(茂木議員の質問のうち、三次補正で今度の津波の規模に耐えられる防潮堤を造れというのは土台無茶な話しである。25㍍の高さの防潮堤で太平洋岸を埋め尽くせということだ。建築業界には美味しい話だろうが、財政的には途方もない話しである。それで過疎化・高齢化し続けている町に若い人たちが戻ってくるわけではないだろう。防潮堤300㎞のうち190㎞が破損したという。)


*「#1717 【二枚舌】消費税増税の前に衆院解散して信を問うと言っていたはず 」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-06-3

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村


#1717 【二枚舌】消費税増税の前に衆院解散して信を問うと言っていたはず Nov. 6, 2011 [B7. 政治に求めるもの]

 今日4本目のブログ、日曜日だからどんどん書いちゃおう。
 数日前のテレビだった。野田総理大臣が「消費税を増税するときはその前に衆院を解散する」と明言したビデオを流し、その後に、G20で「消費税増税の法案が通ったあとで衆院を解散する」という発言を続けて流した。

 電子記録が安価になったから、テレビ局各社は政治家の過去の発言についてビデオ映像を保存しているので政治家はうかつなことを言えない。
 二枚舌の典型であるが、同じことについて正反対の発言を同じ顔の人間がしているのを続けて見るのはこっけいですらある
 
 国内では衆院解散して国民の信を問いその後に消費税を増税すると堂々と言いながら、海外へ出かけG20に出席すると「消費税増税法案を通したあとで解散」となぜ正反対のことを言うのだろう?
 ギリシアの財政破綻問題を話し合う場だったはずだが、日本の国債残高ははるかに大きく、民主党政権になって財政の赤字幅が急膨張しており、その健全性が強く疑われている。折り悪いことに、単独で円安誘導の為替介入をしたために、国益にあわせて為替介入をする身勝手な中国と同列に見られてしまったから、あせったのだろう。為替介入をするときに先進各国からどうみられるかという基本的なことすら考慮になかった様子である。お子ちゃま安住財務大臣と街頭演説のベテランに過ぎない野田総理のコンビは危うい。これでは仕事ができるはずがない

*「#1705 おこちゃま財務大臣円売りドル買い(為替介入)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-10-31-1

 福島第一原発事故への菅政権と野田政権の対応が無定見だと児玉龍彦東京大学アイソトープセンター長は断じたが、財政や為替問題で無定見な政策を繰り返したツケが外交の場で回ってきたとみるのが正しいのだろう。
 野田総理はストレスに弱い人なのかもしれない。その場その場の雰囲気に合わせて弁舌たくみに好い加減なことを言う人のようだ。これでは政治家である前に人として信用ができぬ。

 テレビ報道では、財務官僚が「総理に消費税増税をさせる」と言い切っていた。この国ではコロコロ変わる総理大臣よりも財務官僚の方が偉いらしい。これでは財務官僚が総理大臣を使い棄てているようなもの、民主党の政治主導とは究極の官僚主導のことだったのか?言うこととやることがまるで違うだけでなく、正反対だからあきれてしまう。
 仕事の出来ない者が強大な権限をもち、仕事をしようと張り切ると往々にしてこういうことになる

 団塊世代の私の記憶にある限りで、総理大臣の二枚舌はノーベル平和賞を受賞した元総理大臣の故佐藤英氏が非核三原則を主張していながら裏で米国太平洋艦隊による核持込を認めていたということぐらいである。彼の死後、米国の公文書の公開で国民の知るところとなった。

 野田氏の場合は数ヶ月前の公の発言と正反対の発言なのだから、恥ずかしくて総理大臣の職を辞すべきくらいのレベルなのだが、そういう「恥」の感覚はないようだ。武士なら卑怯・未練と罵られ切腹モノだ。
 政治家の発言がこれほど軽い時代はなかった。総理大臣なのに、信念をもって発言し、行動できないのだろうか?これでは小中学生に笑われる
 ならぬことはならぬのである


-------------------------------------------------------
 会津には藩の子弟を教育する組織として"什"があり、以下の掟を繰り返し朗誦させた。什とは薩摩藩でいうと"郷中"のことである。西郷隆盛は郷中のボスだった。

 会津什の掟

  • 一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ
  • 二、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
  • 三、虚言をいふ事はなりませぬ
  • 四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
  • 五、弱い者をいぢめてはなりませぬ
  • 六、戸外で物を食べてはなりませぬ
  • 七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ

    ならぬことはならぬものです

------------------------------------------------------

 郷中(ごじゅう)も似た掟をもっている。ウィキペディアより
 
  • 武道第一
  • 武士道の本義を油断なく実践せよ
  • 咄(グループ)外の者との不必要な付き合いは控えよ
  • 仲間との連帯を重んじよ
  • 軽薄な言動を慎め
  • 決して嘘を言うな
  • 負けるな
  • 弱いものいじめをするな
  • 山坂を歩いて体を鍛えよ
  • 質実剛健たれ
  • たとえ僅かでも女に接することも、これを口上にのぼらせることも一切許さない
  • 金銭欲・利欲をもっとも卑しむべきこと 

など


 


*「消費税増税 公約の前に合意の努力を」産経ニュース11/5
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111105/fnc11110503110004-n1.htm


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村

#1634 交替:内閣総理大臣 Aug. 30, 2011 [B7. 政治に求めるもの]

 民主党代表選の演説を途中から聴いた。野田候補の演説、どじょう政治論は説得力があった。さすが津田沼駅前で二十数年間街頭演説をし続けただけのことはあり、海江田候補や他の候補に比べて断然上手だった。不特定多数を相手に毎日やっていることはうまくなるものだなあ。辻説法は反応がすぐにありPDCAのDoとCheckに隙間がないから上達が速いわけだ。

 ところで、彼は松下政経塾の1期生だそうだ。わたしは松下政経塾出身の政治家がきらいだ。20代後半から30代は、男が仕事を一心不乱にする時期で、こなした仕事の重さに応じてその後の仕事の責任も重くなっていく。そうした負荷に耐えて40代を迎えて初めて仕事のできる男に成長する。

 松下政経塾出身者の多くはそうした時期に松下政経塾で「お勉強」していたか選挙に明け暮れたいたやからが多いようだ。剣術で言えば、道場剣法で、実際の仕事という実戦経験なしということ。経験のないことに非凡な才能を発揮する人間はたしかにいる、いることはいるが極めて稀だ。
 福島原発事故処理、年金・医療問題、まもなく1000兆円を超える国債及び政府保証債務残高など大きな仕事が山積みである。国難ともいうべき重大な時期に仕事の経験のない政治屋たちがこぞって政権の中枢に居座り続けることになって、結果がどうなるかはすでに鳩と菅で証明済みだ。

 辻説法ニ十数年の野田氏の演説が他に比べて群を抜いていたように、やっていない「仕事」の分野ではまるで能力がないだろう。辻説法のスキルは毎日磨いただろうが、仕事のスキルを磨く機会はまるでなかったのだから、これで仕事の能力が人並みにあったら不思議だ。論より証拠、財務大臣のときに彼はなにかやったか?財務官僚の作ったシナリオをなぞっていただけではないのか?仕事ができなければ官僚の言いなりになって自分の言い分をいくらか通すしかない。
 国会議員定数の削減と引き換えに増税によって辻褄合わせをするようだが、それとこれとは別問題だろう。定員が多すぎるなら減らせば良いだけで、増税とは何の関係もない。

 もう一つ彼の主張をあげつらえば「三党合意」と「マニフェストの堅持」だ。三党合意では民主党マニフェストを見直すとしていたのではないか?矛盾である。仕事のできる人間はこういうことは言わぬ。できることはできると言い、言ったとおりにやり抜くし、できないことはできぬと明言するものだ。仕事でトラブルを起こさないようにするには好い加減なことを言ってはいけない。この点だけでも彼の仕事の甘さが透けて見える。まるで新入社員のような仕事ぶりだが、自覚もなく叱る上司もいないところが怖い。
 鳩山由紀夫氏のようにあっちにもこっちにもいい顔をして、時間がたつにしたがってにっちもさっちもいかなくなるような事態にならなければ幸いである。

 民主党マニフェストについても言及しておきたい。あれは松下政経塾出身者や弁護士や市民派の政治家が中心になって創ったものではなかったか。そのマニフェストが絵空事であることは十分にわかったはずだ。
 泉下の松下幸之助は「こんなはずではなかった」と泣いているだろう。

 野党時代には民主党議員はこぞってこういう主張をしていたはずだ。
「内閣総理大臣が交代するならあらためて国民の信を問うべきだ」
 民主党議員の面々は総理大臣が変わるなら選挙をしろと主張していたが、政権与党になったとたんにだれも言わぬ、見事なものだ。変わり身の術が見事すぎて、開いた口がふさがらぬ。
 立場が変われば言説が180度変わってしまうなら、私たちは誰を、そして何を信用すればいいのだろう。民主党国会議員は節操をなくしている。

 つまらぬことを書いてしまった。
 将来政治家になるかもしれない中高生諸君に向けて書いておこう。こういう恥知らずな節操のない大人にはなるな、泥沼に咲く真っ白な蓮の花であれ。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村


#1624 民主党代表選  Aug. 10, 2011 [B7. 政治に求めるもの]

 特例公債法案に3党合意がなされたので、いよいよ菅総理の退陣が間近になってきた。8月末か9月初旬だそうだ。

 いま出馬が取沙汰されているのは、野田、馬渕、前原、海江田を含め6人。小沢、鳩山、菅に比べても見劣りがするのだが、人材がいないのだろう。自公民とどの政党にも人材がいないことが露呈したというのが、小泉以後の日本の総理大臣のラインナップ(安倍晋三⇒福田康夫⇒麻生太郎⇒鳩山由紀夫⇒菅直人)に現れている。

 原発・年金・財政赤字・国債等残高1000兆円目前・若年層の雇用不安・老人医療と大きな問題が目白押し。大きな仕事をいくつもてきぱきと処理しなくてはならぬのに、仕事のできる政治家がいない。

 民主党は一般党員をいれずに国会議員だけで党首を決める意向のようだ。
 政権をとったはいいが、一見頭のよさそうな幹部党員が集まってできもしない公約を並べ上げ、政権運営能力ナシを証明してしまった。総力を挙げて作った公約が砂上の楼閣だったことはいまや誰の目にも明らかである。候補者の6人のうち一人でもデタラメな選挙協約に反対した者がいるのか?率先して公約を作成していた者たちではなかったか。
 民主党はこれ以上なにがしたいのだろう?
 (しっかりしてくれ、"政権与党の民主党!")

 ついに、小党乱立、人口減少の高齢化社会に突入した日本丸は大海原を漂流することになりそうである。日本丸は沈没することになるだろうが、心配はいらぬ、沈没しないことには新たな船が造れない。

---------------------------------------------------

 政治が混迷しているのは気温のせいではあるまい。それにしても暑い夏だ。今日は群馬県館林で38.7度。気象庁の全国920観測地点のうち150観測地点で猛暑日を記録したという。
 明日、金比羅さんのお祭りの最終日だが、根室の気温の予想は30度である。釧路では30度を越したのは過去百年間でたったの6回のみだという。根室も似たようなものだろう。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村



#1553 "異論表明=処分"に異論あり  Jun. 13, 2011 [B7. 政治に求めるもの]

 自民党でも小泉首相時代に郵政民営化法案を踏み絵にして、反対分子を"抵抗勢力"と呼んで切り捨てた。
 戦国武将気取りだった小泉さんならそれはわかるが、21世紀だ、変人は彼一人のみでいい。素直に見ればただのアナクロニズム。

 民主党も内閣総理大臣不信任案に賛成あるいは欠席した者を処分するという。これでは異論が言えなくなる。そういう状態が一番危ない。戦時中の政治形態そのものだ。そういう政治形態を現出するために民主党という旗印を掲げて集まったのか、そうではないだろう。
 もともと主張の異なる、民社系、社会党系、自民党系の議員の寄り合い所帯であり、外交政策ひとつとっても相当幅があってまとまらないのがこの党の特徴ではなかったのか?お互いにいろいろ主張はあるけれど政権をとるためには一緒にやりましょうと、それはこの党のよいところでもあったはず。
 政権をとった途端に内部分裂と熾烈な権力闘争に明け暮れているが、お金が絡んでいないだけで20年前の自民党の派閥政治と変わらぬ。

 党内権力を掌握した者たちが、自分たちに反対する者を手にした党内権力を使って処分・排斥するというのはどうしたことだろう。まるで子供で意見が反対の者と話しができない輩ばかり。幼稚だ。
 民主党は中国共産党や北朝鮮労働党とどこが違うのだろう。

 民主党は党内の異論や反論を許容し、自由闊達に政策議論のできる大人の党に成長して欲しい。

 (不信任案の採決に欠席し、医師の診断書を提出した議員がいたのにはびっくりした。小手先のごまかしを弄して恥じぬ輩がいるようだ。衆議院議員の被選挙権は25歳以上だったと思うが、どうやら子供が年齢を詐称して紛れ込んでいるようだ。大人の振る舞いのできない幼児性丸出しのお子ちゃま国会議員は税金の無駄というもの、見苦しいからさっさと退場されよ。)

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村


#1550 この国の基本はダブルスタンダード Jun. 12, 2011 [B7. 政治に求めるもの]

 原子力安全保安院の独立性が問題になっている。
*「「保安院の独立性必要」 米英仏機関責任者が言及」
http://www.asahi.com/international/update/0608/TKY201106080631.html


 監視機関が執行機関から独立していることは民間では当たり前のことだが、原子力安全保安院は経済産業省に属していた。これは民主党の時代に限ったことではなく自公政権時代からそうだった。

 たとえば、東証Ⅱ部へ株式上場申請をするとしよう。品質管理部門が工場長の下に位置づけられていたら、組織改変を要求される。品管部門が工場長の下に位置していては品質管理ができないからである。実際には、審査の前に担当証券会社の指導が入り、品管部門を本社直属の組織へ変更するのが通常の手続きである。これが「民間の常識」である。

 こういう当たり前のことが官庁では行われない。原子力行政の品質管理部門あるいは監視機関たる原子力安全保安院が経済産業省の一部局になり、経済産業大臣の下に入ることになる。これで監視機関の役割が果たせるわけがないし、その通りの事態が発生している。

 民間基準と国の基準が異なることは何も原子力行政に限ったことではない。そもそも会計基準が異なる。
 損益計算がなされずに、収支計算のみで借金(国債を発行)をして帳尻をあわせば収支尻はゼロとなり赤字は予算上解消されるが、実質赤字がなくなるわけではない。民間で言うところの粉飾が行われているのだが、公的会計上は合法である。本来はとんでもない話なのだ。
 企業会計原則準拠の損益計算書と貸借対照表を作れば債務超過900兆円などというバカげたことは起こりようがない。赤字決算は赤字として国民に公表され、その上で国会のチェックを受けるから、赤字の拡大にはブレーキがかかる。
 病院事業では地方公営企業法で定める会計基準に同じことがいえる。巨額な赤字があっても一般会計で補填すれば黒字に化ける。地域住民は赤字の事実を知らないから、赤字は歯止めがなくなり膨らみ続ける。そうしていつか地方自治体の財政そのものが破綻する。うまくやれば破綻のその日まで、黒字決算である。根室市の広報でも昨年下期の病院事業はどういうわけか4億円もの黒字になっている。もちろん民間基準では赤字であり、実質的な赤字なのだが、公的会計基準だと黒字ということになる。問題なのは実質的な経営改善の手が打たれずに"治療"がなされず手遅れになることである。
 こういうバカげたダブルスタンダードをやめて、民間基準に統一しないかぎり、あらゆる種類の災厄がある日突然に国民や地域住民を襲うことになる。

 公務員と民間の年金も計算基準が異なり、支給金額に2倍近い差がでる。退職金もだ。これらもダブルスタンダードの一例である。
 日本という国はダブルスタンダード(二重のインチキ基準)が基礎にあって運営されているようにみえる。
 福島原発事故は災厄の根本がダブルスタンダードを放置したことにあることを教えてくれている。

 民間基準一本でいい。
 このままでは第2・第3の原発事故が起きる。
 敦賀の高速増殖炉"もんじゅ"が危ない。地図を見ればわかるが、ここで事故があったら近くの京都や大阪ばかりでなく、敦賀の西側の地域に偏西風で放射能のチリが降り注ぐことになる。中部圏を通り越し首都東京まで汚染が広がる懸念ありだ。
 六ヶ所村の3000トンの使用済み核燃料貯蔵プールを直下型地震が襲えば日本列島の大半に人が住めなくなるだけでなく、太平洋は深刻な放射能汚染にさらされるだろう。六ヶ所村にはフランスで再生処理された高濃度のプルトニウムも大量に保管されている。ここには途方もない災害の危険性がある。直下型地震は予測がつかないから、いつ現実になるか分からぬ。現に福島第一原発は地震による被害の可能性はゼロだった。確率ゼロと計算されているところで起きた事故なのである。

 会計基準のダブルスタンダードを続ければ、夕張市に象徴的に現れたように、国の財政も道の財政もそしてわが町根室市財政も破綻せざるを得なくなる。

 それらを防ぐ手立てが一つある。ダブルスタンダードをやめて民間基準一本でやることだ。
 ひたすら正直に・誠実にやればいいだけだが、私利私欲を棄てなければできぬ。人間の限りない欲望が災厄の基なのだから、そこをコントロールしよう。"小欲知足"の生活を心がければいい、なんとシンプルなことよ。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村




前の10件 | 次の10件 B7. 政治に求めるもの ブログトップ