SSブログ

#4485 福島県沖地震M7.3と四百年に一度の巨大地震 Feb. 14, 2021 [12. 自然災害への備え]

  昨夜地震が起きた。揺れは1分間を超えた。東北大震災(M9.0)のときは2分を超えたから半分程度。揺れの大きさは数分の1程度だった。M0.3アップすると2倍の規模だから、1/2^6、つまり1/64の規模の地震だったということ。根室の揺れが小さいわけだ、震度1くらいなもの。震源に近いところは震度6だった、食器棚は倒れる、冷蔵庫は動く、驚いただろう。

*朝日新聞ニュース
---------------------------------------------

発生は13日午後11時7分。震源は福島県沖で、震源の深さは55キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7・3。震源が深いことから津波の発生は確認されていない。
 宮城県蔵王町と福島県国見町、相馬市、新地町で震度6強を観測し、北海道から中国地方までの広範囲で揺れを記録した。
---------------------------------------------


 東北大震災の震源地と陸地の半分くらいの距離のところが今回の震源地である。東日本大震災の震源域が太平洋プレートと日本列島の境界域を震源とするものだったが、今回は距離がずっと日本列島寄りだから、太平洋プレートが日本列島の下部に入り込んだ深いところで起きたと考えられる。震源の上に大陸棚が載っているので津波も起きなかった。震源の深さが10km程度の浅発地震で都市部に近いと、甚大な被害を出しただろう。関東大震災がそうだった。
 海でも浅発地震は大きな津波を起こす。今回は津波も起きなかった。不幸中の幸いである。福島県や宮城県のみなさんはぞっとしたに違いない。
 震度6の市町村が多数あった、怪我人が100人弱、死者はゼロ。

【四百年に一度の地震】
 千島海溝を震源とする大地震が四百年に一度起きていることがわかっている。いつ起きてもおかしくない。地層に砂の堆積層が5500年間で13回残されているという。20mクラスの大津波が北海道東部の太平洋沿岸を13回襲った痕跡である。予想されるマグニチュードは8.8超である。昨日の地震の32倍のエネルギー規模ということ。
 大津波を引き起こしたということは千島海溝沿いで比較的浅いところで地震が起きたということだ。避難時間がどれくらいあるかは、以前計算して計算値をアップしたことがあるが地震発生後20分で津波が道東沿岸を襲う、新幹線より速い。

 根室の太平洋岸は、200-500mも歩けば30mを超える高い台へ避難できるから、大きな地震を感じたらとにかく高台へ避難すれば、奪われるのは物的な財産だけにとどめられる。
 釧路の教育を考える会に関わっていたので、釧路の人たちと親交がある、釧路が心配だ。高台は海の近くに何か所かあるが狭い。一箇所避難用建物の建設計画があったと記憶するが、人口から判断すると数十箇所必要になる。近くの高台へのアクセスを確保する必要があるのだろう。湿原は奥深くまで広がっている。現実的な避難計画と準備が急がれる。
 M9.0の四百年に一度の巨大地震と大津波は明日来るかもしれぬ。準備があれば人的被害は1/10以下に抑えられる。もちろん、おカネも積み立てておくべきだ。釧路市財政も根室市財政も借金を減らし、地震対策積立金を難関予算額と同等額くらい、平時に積み立てておくべき。国の補助金が7割とすると根室市の財政規模なら地元負担3割で、700億円弱の復興資金を借金せずに投下できる。命さえあれば、財政的にはびくともしない。

 ふるさと納税資金はいわばあぶく銭、400年に一度の巨大地震と津波は必ず来る。無駄なことにお金を使っている余裕はない。両方の市長や市議会は具体策を考え、実施に移しているのか?
 400年に一度の地震と大津波という危機を目前にして、自分が市長や市議会議員であることの使命と責任をよく考えて行動してもらいたい。


にほんブログ村


nice!(0)  コメント(0)