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#4465 ふるさと納税制度が消える日 Jan.22, 2021 [8. 時事評論]

 根室のふるさと納税は110億円を超えたという、年度末までには120億円になるのではないか?
 来年はさらに膨れ上がりそうだ。

 ところで、コロナ対策で菅総理が批判を浴びている。立ち往生して退陣となったら、ふるさと納税制度はどうなるだろう?
 中身をよく見たらふるさとにも納税にもまったく関係がない。住民税の一部脱税を合法化しただけの筋の悪い法律、一時のあだ花。異を唱えた総務官僚をパージしてまでもごり押ししたが、その命運が尽きる可能性が出てきた。慌てぬようにいまから準備をしたらいい。



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#4464 根室高校の過去7年間センター試験のトップの得点 Jan. 22, 2021 [55. さまざまな視点から教育を考える]

 2016年から2021年までのセンター試験と共通テストの学内トップがどれくらいの得点なのか、根室高校の進路指導室が昨日発信した『進路だより』に掲載されているので紹介する。
 根室西高校が廃校になり、根室高校1校体制になってから入学してきた生徒たちが初めて大学受験をしたのが、2020年、最後のセンター試験受験組です。

DSCN4438s.jpg

 文系と理系に分かれているがトップは常に理系の方である。2015年から今年までのデータを並べると次のようになっている。

 778⇒788⇒631⇒704⇒688⇒718⇒694
 データを大きい順に並べると、
 788⇒778⇒718⇒704⇒694⇒688⇒631
 同じデータの年度表示では、
 2016⇒2015⇒2020⇒2018⇒2021⇒2019⇒2017
 
 2016年の788点はもう少し頑張れば東大へ現役合格できそうな得点です。
 学年トップの得点が低減傾向にあることは否めません。学年トップの得点は結構高いのに、北大以上の難易度の大学への現役合格者はめったに出ません。進路実績に昨年一人乗っていますが浪人生です。
 北大理系総合が720点であることを考えると、毎年そのクラスの難易度あるいはそれ以上の大学への現役合格者が出ていいはずですが、根室高校の進路実績を見ると実際にはそうなっていません。
 難易度の低いセンター試験対策に時間を費やし、難易度の高い問題が出題される2次試験に弱い勉強の仕方をしているのかもしれませんね。
 この得点は、生徒の自己採点結果を集計したものですから、実際の得点とは多少のずれがあることは当然です。

 学年トップの得点を見る限りでは、毎年1-3人は医学部や北大へ進学できる能力の生徒たちがいます。データが示しているのは都会との教育環境の差で、届かない生徒が多いということ、じつにもったいない。

 根室高校の高学力の生徒が国公立難関大学受験にさいして、高いハードルとなるのは選択科目の3科目です。都会の進学校と変わらぬ教育環境を大人が用意してやらないと、根室からの進学をあきらめて、優秀な中学生が都会の進学校へ流出してしまっています。場合によっては母親が一緒についていってしまうから、数字は小さいですが人口流出の加速にもなりかねません。教育環境の悪さを知って、家族連れで根室への赴任を嫌がるケースは少なくないでしょう。

 根室高校と私塾が手を結ぶだけでも、難関大学進学に有効な教育環境はある程度は提供できます。昨年がその実験の舞台でもありました。物理と化学の先生が生徒二人の要望に協力してくれてます。
 根室市教委や根室教育長、そして根室市長や根室市議会文教厚生常任委員会のメンバーにもできることはないのだろうか?
 教育は、まちづくりの礎です。学生が敷かれて2年目に、根室には花咲小学校が設立されています。道内3番目の歴史の学校と聞いています。明治の根室人の教育熱は高かった。根室商業時代は釧路湖陵よりも輝いていた。その伝統に今一度思いをはせて、教育関係者一人一人が何ができるのかを自分に問い直してもらいたい。

 「進路だより」に載っていたデータをもう一つ張り付けておくのでご覧ください。根室高校のホームページへ飛んで全部ご覧いただいた方がいい。(まだ掲示されていませんが、近々アップされるでしょう)

DSCN4437ss.jpg

 このデータからは驚くべき変化が見てとれます。昨年度のセンター試験の受験者数は国語と英語の受験者数からわかります、昨年は41名、今年は16名に減少しています。昨年度の39%しか大学入学共通テストを受験していないません。普通科3年生の生徒数115名中、16名だから、13.9%しか大学入学共通テストを受けていません。成績上位35%の平均点と14%の平均点では後者の方がずっと高くて当然なはずですが、少しいいだけ。
 普通科の共通テスト受験者の割合は全国平均の1/3以下です。来年、再来年の共通テスト受験者数とその平均点の行方がどうなるか気になります。来年度の共通テストのトップは600点前後、最低を記録すると予告しておきます。
 成績上位層の枯渇化現象がついに根室高校に及んだと読むべきなのでしょう
 劇的な変化です。これは小学校と中学校の教育環境に問題があることを示しています。根室市教委や根室教育長、そして根室市議会文教厚生常任委員会メンバーにそういう自覚があるだろうか?こういう重要な公表デーは常にモニターしてもらいたい。教育行政に携わる者たちの仕事の基本だと思う。



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