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#4383 ボンボリと笹の競演:秋の原野の草花 Oct. 11, 2020  [85.サイクリング]

 気が向いたので昨日(10/10)は牧の内T字路までサイクリング。根室高校生徒玄関前から5.2km(往復10.4㎞)のコース。
 午後2時 気温13.8度、南風3.7m/s、湿度70%

 気温は低かったが、風の弱いのがありがたい。ちょうどいいくらいに汗ばむ。

 走行距離:12.8km time:34:30 平均速度:22.2km/h 瞬間最大時速41.2km/h
 RB累計走行距離5614km


①楕円で囲ったのが国後島爺爺岳1822m
根室から国後島を見ると平野部の西側は後ろに位置する知床連山と重なっている。それを東側に視線を移していくと海に没しているように見える。さらに右側を見るとこの爺爺岳がうっすら浮かんでいるのがわかる。風力発電のブレードは巨大だな。背丈が爺爺岳よりも高い。(笑)

DSCN4157s爺爺岳.jpg


②いつもお馴染み、牧の内T字路から根室高校方向の写真
 めずらしくバイクが走ってます。路肩よりをとってもお行儀よく走行してました。
 わたしはときどき幅15㎝の路肩の白線の上をトレースして遊びます。ライントレースのコツは、腕の力を抜くことと視線を少し遠くへ、そうですね10mほど先をみるということかな。T字路のこの辺りは路肩の白線が消えてますね。適度なアップダウンがあります。

DSCN4161s.jpg


③赤紫のまあるい花、花名がわからないのでボンボリと呼んでます。左側は笹がびっしり生えてました。

DSCN4163sボンボリと笹の競演.jpg


④庭の紫陽花
 すっかり変色してます。「老い」はこんなもの。
 いま『伊勢物語』を3冊読み比べながら楽しんでます。晩年の在原業平の短歌に共感のできる者が多いことに気がつきました。小学館の日本古典文学全集が注釈・原文・現代語訳と同じページに3段組になっているので便利です。高樹のぶ子の『小説伊勢物語 業平』は短歌を整理してストーリーに合うように並べて見せてくれます。見事な職人仕事です。高橋睦郎『すらすら読める伊勢物語』125段から46段を抜き出してくれます。原文が総ルビになっており、親切。一番のお気に入りは全集版のもの。

DSCN4154s.jpg


⑤サイクリングはこの上に赤いサイクルウェアーを着て、ヘルメット装着。萎れて変色した紫陽花のあとでないとアップできませんね。(笑)

DSCN4169s自画像.jpg





小説伊勢物語 業平

小説伊勢物語 業平

  • 作者: 髙樹 のぶ子
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版
  • 発売日: 2020/05/12
  • メディア: 単行本
すらすら読める伊勢物語

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  • 作者: 高橋 睦郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/12/11
  • メディア: 単行本

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#4382 市立根室病院:16.8億円の赤字決算 Oct. 10, 2020 [26. 地域医療・経済・財政]

 9/30の北海道新聞根室地域版の記事が市立根室病院の決算を報じているが、特に変わったことはない。

 公的会計基準では収益が47.4億円、費用が47.7億円で3300万円の赤字。
 企業会計基準に組み替えると、

  売上 30.9
  費用 47.7
  純損失16.8億円

 公的会計基準と企業会計基準では赤字額に16億円を超える差が生ずる。なぜこんなことが起きるのか?公的会計基準では一般会計からの繰入金16億5,500万円を営業収益として処理するからである。企業会計基準では営業収益ではない項目を営業収益の部に計上したら、粉飾決算になる。損失補填の一般会計からの繰入金は営業収益ではない。ダブルスタンダードの公的会計基準は廃止すべきだ。夕張市の財政破綻は公的会計基準が引き起こしたともいえる。巨額の赤字が毎年でているのに、一般会計から繰入金があることで、公的会計基準上は特別会計(たとえば病院事業や上下水道特別会計)では黒字決算を続けられる。誤解の元なのである。

 市民への決算報告は公的会計基準ではなくて企業会計基準でやるべきである。市民のほとんどは公的会計基準を知らないから、赤字が「3300万円」だと誤解している市民へは企業会計基準で決算書の組み換えを行い、わかりやすく、正直に報告したらいい。
 17億円の赤字は病院を建て替えてから変わらない。建て替え前の計画案では最大12億円の赤字だったが、つじつま合わせの杜撰な計画案で、現実はそれを大幅に超過している。こういう仕事のやり方を毎年続けていたら、感覚がおかしくなり、やったことのないまともな仕事ができなくなるのはモノの道理。正直なのが最善なのだ。
 わたしは一部上場企業で経営管理や経理の仕事にも携わってきたが、経理の要諦は事実を事実通りに仕訳し、帳簿へ記録するということ。事実と違う(営業収益ではない一般会計からの繰入金を、営業収益に計上してはならぬ)処理をしてはいけないのである。やってはいけないものを合法化したということで、電力事業の会計基準、公的会計基準、ふるさと納税の三つに同じ匂いを感じている。どれもとんでもない人的災害を引き起こしている。


 本題に戻ろう、同じ記事の上の欄には中標津町立病院の決算記事(数字の記載はない)が載っているので、比較してみよう。
 「西村穣町長は行政報告で病院の経営状況について『一般会計予算の約10%にも上る繰出しを市、多額の一時借入金を抱えている。経営健全化を推進しなければならない重要な局面を迎えている』と強調した」


 中標津町長は危機感を抱いている。
 根室市の昨年度の一般会計予算額は176.3億円であるから、市立根室病院事業への繰出し金は9.4%であり、経営状況は中標津町立病院と変わらない。

 ふるさと納税制度で潤っているから市財政がもっているが、この悪法がなくなれば、市財政も地元経済も沈没しかねない。
 備えあれば患いなし。


 見返り品欲しさに故郷でもないところへ住民税を付け替え、住んでいるところへ税金を納めない。それが当然のようになってきている。人の意識の変化が怖い。国民の倫理基準がこの数年でさらに低下してしまったように感じる。子どもたちの意識も大人に影響されて、変容していく。
 住民税の本来の趣旨は居住地へ納税するということにある、それがモノの道理というもの


DSCN4150市立病院記事s.jpg


<道東に医大がない:国立道東医科大学設置運動を起こせ>
 道東の人口は約100万人である。そこに医大がないというのは不自然。人口56万人の鳥取県にすら「鳥取医大」がある。100万人以下の県は8つ、そのいずれにも医科大学か総合大学医学部が設置されて地域医療に責任をもっている。
 国立道東医科大学の設置を、道東の市町村長が協力して働きかけたらどうだろう?市長が動かないなら市議会議長が連携して設置に動き下地作りをすればいいだけのこと
 市立根室病院は国立道東医科大学の指定臨床研修病院にしてもらうとか、分院になるとか、選択肢は広くなる。ビジョンを創り、30年かけて具体的な長期戦略のもとに仕事をする必要がある。

#3743より転載

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 全国の県で大学医学部あるいは医科大学のない県は一つもない道東の4支庁管内、十勝・釧路・根室・オホーツクの人口総数は2017年の国勢調査では95万人であり、人口規模で見ても面積で見ても道東は一つの県と考えてよい

<十勝・オホーツク・釧路・根室管内の人口>
(平成27年国勢調査データ)

 オホーツク計  293,542人
 十勝計   343,436人
 釧路計   236,516人
 根室計     76,621人
 合計    950,115人


 人口1,000,000人以下の県は8つある。

 40位 香川県 995,842人
 41位 山梨県 863,075人
 42位 佐賀県 849,788人
 43位 福井県 806,314人
 44位 徳島県 785,491人
 45位 高知県 764,456人
 46位 島根県 717,397人
 47位 鳥取県 588,667人
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<医大進学者を増やそう>

 根室には1学年2-3人ほど学力の高い生徒がいる。小学4年生から個別指導すれば毎年2名程度は医大へ進学できる。30年の長期で考えれば、根室出身の医師が60人育つことになる。5人に一人戻って来てくれたら、常勤医不足なんて話はなくなる。


 問題は教育環境である。根室から毎年医学部へ2人合格者が出せたら、学齢期の子どもを抱えた医師が根室へ赴任できる。どうやってそう言うことを実現していくか、具体的な議論をしたらいい。


#3885 地域を支える医師を量産しよう:自前の地域医療の仕組みづくり Dec.20, 2018










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